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コンポジット法でノイズを消しちゃおう! その6 Fusionを使う

2012年12月10日 00:00

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Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



昨日のまとめ、長文になってしまったので、せっかく紹介したHDR合成ソフトのFusionの詳細を書けなかった。すでに試されている方もいらっしゃるかもしれないが、一応、ここで簡単な使い方を書いておく。

コンポジット法でノイズを削減する際の要は如何に手持ちで連写したコマの構図ズレを修正するかだ。photoshopで手動で行うと・・・、やってやれない事はないが、かなり面倒。Photoshop CS系をお持ちの方なら今まで解説したように自動で合成してくれるが、お持ちでない方は・・・。

Canonのカメラに添付される現像ソフト、Digital Photo Pro(DPP)。これにコマのズレを修正するツールが存在する。手動で行うのだがPhotoshopよりも遥かに使いやすい。カーソルキーで左右上下調節して行くがとても簡単だ。

これなら10枚くらいだったら10分も作業すれば・・・、と思ったらこのDPP、左右上下のズレは調節出来るが回転(傾き)が調節出来ないじゃないか!。と言う事でこれは駄目。

恐らくこのDPPの合成機能は三脚や一脚を使ってレンズの手振れ補正でズレちゃった時用のものだろう(だから傾き補正は必要ない)。手持ちでの撮影だと左右上下だけでなくカメラの水平も狂ってくる、合成ソフトで画像を回転出来ないと意味がない。Photoshop CS系は左右上下、回転、さらには前後(画像の拡大縮小)まで自動でやってくれちゃう。さすが高いだけある。

でも無料でこれをやってくれちゃうソフトがある(前後だけは出来ないみたいだが)。

Fusion - HDR Software

上のページからダウンロードしてインストールして頂きたい。Freeバージョンと金払えバージョンの2つがあるが、今回の目的である写真からノイズを取り去るだけならフリーバージョンで十分。私はZIP圧縮されたフリーバージョンをダウンロードして任意のフォルダに解凍して使っている。

フリーソフトなので各自ウィルスチェックなど行い、個人の責任において利用されたし。使い方は至って簡単。

1、ファイルを読み込む

エクスプローラーや画像ビューワーから合成した写真をまとめてドロップするか、Fusion画面の上部アイコンの左から2番目の+マークをクリックして合成した写真を読み込む。

Pentax K-5のRAWファイルが読めたので、最新のカメラ以外なら多くのメーカーのRAWファイルも読めるだろう。ただRAWを画像展開するのに独自の現像を用いているので、RAWファイルはまずはLightroomなどで好みに現像し、TIFFやJPGに変換してから、Fusionを利用するのをお勧めする。

2、ズレ調節

左から4番目の位置合わせボタンをクリックして「はい」を押す。

3、ノイズを軽減する

左から8番目のSUMと書かれたボタンをクリック。左のパラメーターはデフォルトのままでも良いし、色合い等に不満があるのなら色々と調節してみよう。

4、実行する

右から2番目のオーディオの再生マークのようなボタンを押し、100%表示したりで問題なければアイコンの一番右のチェックボタンを押す。

問題が発生していたらアイコンの右から3番目の×ボタンを押して戻る。

5、保存する

チェックボタンを押下後のアイコンの一番右のフロッピーボタンをクリックし、任意のファイル名で保存する。



たったこれだけ。Photshop CSよりも遥かに簡単で処理時間も結構早かった。恐らく、Photoshopは構図のズレを厳密に調査するのでそれで時間を食うのだろう。Fusionはある意味いい加減で、構図調節にミスる時もあるが、上手く行く風景だと処理が速い。

風景によってPhotoshopとFusionの絵(露出、色、コントラスト)に変化があり、ノイズ軽減の量も写真によってまちまち。これは好き好きとしか言えない。TIFで保存し、LightroomやPhotoshopで最終的に調整と言ったところか。

ノイズ軽減(と言うよりもFusionは出てくる絵が物凄く眠い)はphotoshopの方が高いので、ノイズの多い写真は予めLightroomなどで従来のノイズリダクション処理を行った方が良い。

だからFusionではノイズ軽減まで行わず、自動位置合わせだけの機能を使うのが良いかもしれない。Fusionの凄いところは位置合わせしたそれぞれの画像もそれぞれ保存出来る点。ノイズ軽減はPhotoshopやその他のレイヤーの使えるレタッチソフトに任せても良い(gimpで十分)。

位置合わせされた個々のファイルの保存方法は上記2を実行後、左側の読み込んだファイルを1枚ずつクリックし、フロッピーボタンを押せば個々に保存出来る。

問題は低コントラストでローキー過ぎる写真。例えば夜道を夜道らしく撮った、街灯で照らされている部分は明るいが、そこから外れると黒潰れ寸前とか、廃墟に侵入して、あまりにも暗く、カメラのAFが迷っている、そんな暗い写真。

こういうのはどう頑張ってもFusionでも駄目。だからPhotoshop CS系をお持ちでない方は、写真を撮られる際、素材として撮影する事をお勧めする。

つまり、完成された写真(己が意図した露出)を目指すのでなく、Fusion(Photoshopも)が位置合わせをし易い露出にする事。要するに肉眼で見るよりもちょっと明るいか?、構図中、ほぼ全域でコントラストを確認出来るくらいに露出を調節した方が良い。

多くのカメラは暗い風景を18%グレーになるように明るく写すのでカメラの出た目露出よりも若干落として-0.5~-0.7EVくらいが丁度良いのだろう。

しかしここに落とし穴がある。

ローキーな風景を従来通りに1枚の写真として完成させる場合、例えばその時の露出にマッチした感度がISO1600だったとしよう。でもそれを連写したところでFusionが位置合わせをミスる。だから明るめに写す、そうするとISO感度がISO4500まで上がった。

Pentax K-5ならISO4500の風景でも4枚の合成でノイズレスになってくれるので、迷わず素材としてISO4500で連写するが、カメラがK-7だったら恐らく10枚合成でもノイズは取り切れない。

しかも暗い風景を明るく写すのだから、その分センサーにストレスが掛かり、本来黒く潰れる部分により多くのノイズが乗ってしまう事も多い。そうなるとあまり意味がなく、ISO1600で撮影した1枚の写真に従来のノイズリダクションとシャープネスを掛けただけの方が良い絵になる可能性もある。

だからこそ撮影の時間の余裕があるのだったら、従来通りの撮影もするべきだと考えている。ISO1600、F5.6、そんな風景だったら、まずはそれで1枚。続いて、絞りを1段浅くし、ISO800、F4、これで1枚。まずはそういう写真を保険として確保しておくべきだろう。

これはPhotoshop CS系で合成する場合でも同じ。テスト撮影を含めて今までに200カット以上、このコンポジット法を用いる事を前提に写真を連写しまくったが、Photoshopでも位置合わせに失敗したカットが幾つかあった。成功率は98~99%であるが、決して100%ではない。

ではFusionとPhtoshop CS系、どちらが優秀か。Pentax K-5の写真でノイズ軽減に限り、ISO6400まではほぼ同じと言って良い。そしてそれくらいの感度ならJPGで処理しても良く、ならばJPGでの処理の速いFusionが良い。

しかしISO12800を越えると、明らかにノイズが少なくなるのはPhotoshopであり、Fusionは絵が眠くなるだけ。ノイズの量がPhotoshopの方が減ってもいるし、ノイズの性質とでも言おうか?、目立つノイズがないのがPhotoshop。Fusionは全体のノイズを抑えることに成功しているが、目立つノイズが沢山ある。

ISO51200の等倍画像で見る限り、Fusionで加工したものは、さらに手を加えないとならない思えてしまうのに対し、Photoshopで加工されたものは、A3ノビならこのままプリントしてもいいだろう・・・、それくらい違ってくる。

本日の写真。Pentax K-5で、ISO12800、F5.6の1/30sec。これがどんな暗さかと言うと、ISO100で4秒の露光が必要な風景だ。

余談だが、今でも「暗い風景は明るいレンズで絞りを開ければシャッタースピードを稼げる」と言う人をネットで見掛ける。間違っちゃいないが、こういう人は被写界深度や浅い絞りでのレンズの解像力を考慮して発言しているのだろうか?。平気で初心者の質問に対し回答している。

この風景、135換算40mmくらいで撮影していて、これをF1.4とかF2で撮影したら、確かにISO1600以下で撮影出来るが、出てくる絵はしょ~もないよ~。

2Lプリントなら被写界深度は深く見えるし、レンズの解像力も小さいプリントには耐えられるが、一眼レフ使って2Lが成果物と考える方がおかしい。今の時代、お金さえ掛ければ全倍やA1、A0プリントだってアマチュアがしちゃう時代だから、A3以上を基準に考えるべきだろう。


参考1


参考2


今回はFusionで8枚の写真の構図ズレを修整し、それぞれをTIFFファイルに保存し、その8枚をPhotoshopでコンポジットし、ハイパスフィルターを利用し、シャープネス(ローカルコントラスト)を上げている。

さて、等倍切り出しの2枚目の写真(クリックすると等倍表示)を見て頂くと判ると思うが、構図のズレを修正しても被写体ブレには対応出来ない。これをHDR界ではゴーストと呼ぶ。これをどう捉えるかである。

今回の風景はコンポジット法を使ってレタッチしようが、感度を1段下げて従来通りの1枚撮りで仕上げようが、大して変化はないと思うが、本格的ネイチャーカットではないので、この手の被写体ぶれは「あり」、面白いと思う。


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コメント

  1. LTA | URL | bKQRleYY

    ほ~そんなソフトがあるんですね~
    使ったこと無いですけど combine zp とかもそうかな~?
    http://www.hadleyweb.pwp.blueyonder.co.uk/CZP/Installation.htm

  2. BigDaddy | URL | -

    > LTA さん

    さらっと見ましたが、Combine ZPは、どちらかと言うとノイズを消す合成でなく、ピントをずらした複数枚の写真を合成し、被写界深度を深くするソフトみたいですね。これもPhotoshopでも出来ますが、こちらは無料みたいですね。

    ノイズ削除に特化したソフトとして、シェアウェアっぽいですが、PhotoAcuteがあります。まぁテスト的に行うのなら上述のFusionのFree版で十分かと思います。


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