にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です

コンポジット法でノイズを消しちゃおう! その5 まとめ

2012年12月08日 00:00

最近廃校になったらしい小学校

最近廃校になったらしい小学校

Ricoh GX100

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



今回はコンポジット法でノイズ軽減させるネタをまとめたい。

私個人はコンポジット法を用いた写真を見る限り、常用出来るISO感度はPentax K-5がISO12800、Pentax K-7がISO3200、Ricoh GX100がISO400、要するにどれも1段は上がった事になる。

そして場合によってはそれぞれISO25600、ISO4500、ISO800が使える。しかもK-5に至ってはISO51200でも、画質が優れていると言い難いが、風景によってはA3ノビ程度のプリントなら問題なく使えるレベルになるのが判り、写真の可能性が大きく広がった。

残念なのはやはりK-7だ。K-7の最高感度のISO6400はコンポジットを用いてもA4までなら何とかなる程度だった。勿論、だからK-7が駄目な訳じゃない。K-7は(私が好む風景だと)コンポジットを使わずにISO2200の写真が十分使えるのだから。

先日も書いた通り、K-7はISO2200とISO3200の違いが大き過ぎる。たった半段上がった途端に、K-5と比較すると2段近くノイズが増加したよう。K-7の欠点はここにあるだけで、普通に写真を撮るのだったら十分なカメラだと思う。

そしてコンポジット法ならISO3200が常用出来る、風景によってはさらに半段上げられる。これは即ち、ISO1600、ISO2200をかなりの頻度で使う私には最高の武器。レンズを余分に1段絞れる事になる。今までF5.6で我慢していた風景でF8、F8半が使えるようになる。特に望遠ズームレンズ使用時には望遠側の開放F値がF5.6なので1~1.5段絞れるのは有意義だ。

※K-7は高感度部分が前モデルのK20Dから全く進化しなかった、むしろ退化したように見えてしまったからユーザーの不満が爆発した

K-5のISO51200が、K-7のISO4500が場合によっては使える、これには驚きであり、大変満足。でもこれらは高性能のAPS-Cの一眼レフである意味、想定範囲内だった。びっくりもし、嬉しかったのはたのはRicoh GX100のISO800、ISO1600が使える事。

GX100をお持ちの方なら、このカメラはなるべく最低感度であるISO80固定で撮りたいと思われている事だろう。Ricohのカメラ部門の関係者の一人も私の前で「自分もGX100を使っていますが、あのカメラはISO80固定です」と断言していた程。

私はプリントを想定してISO200までは使えると思っていたが、ノイズにさほど神経質でない私でさえもISO400でガッカリしちゃう(何度も申し上げているがA4プリントならISO400でノイズが目立つ事はない)。だから普段は上げてもISO200、そんな撮影ばかりだった。

ところがこのコンポジット法でISO200は当たり前、ノイズが皆無になるし、ISO400でもA3で行ける。そしてISO800、ISO1600だってそれぞれ2段程度のノイズの軽減が見られるのだから、いやはやびっくり。

さすがに褒められる画質にはならないが、コンパクトデジタルカメラなのでJPGとして出てくる像は非常にシャープなので、まずは現像ソフトでカラーノイズを排除し、輝度ノイズも気持ち取り除いてからコンポジット法で合成すればISO1600でも十分に鑑賞に堪えられる写真になってくれる。

先に「写真の可能性が広がった」と書いた。今まで諦めていた、もしくは諦めずシャッターを押したが、結局ブレて使い物にならなかった、そんな風景達に今後出逢っても臆する事無く、ブレないシャッタースピードまで上げてパシャパシャと連写するだけで良い。

感度を一段以上上げられる、これはシャッタースピードが一段以上稼げる、もしくは1段以上レンズを絞り込める事に等しく、ブレないし、開放F値の暗い普及タイプのズームレンズを使っていても写真としてものに出来る風景が増える事を意味する。

Tamronの70-300mmの望遠側の開放F値はF5.6で、流石に絞り開放の描写は目茶甘で、女性や花を撮るには良いにせよ、都市風景にはマッチしない画質。だからなるべくF8半~F11まで絞りたい。そんな時にも迷う事無く、F8半、F11にして連写すりゃいい。

GX100だと、望遠側の開放F値が暗く、何故か望遠側の手振れ補正がほとんど効かないと言って良く、少しでも辺りが暗くなったら広角側で撮り続けるしかなかったが、これも迷わず望遠側にズーム、そして連写。

これらはイコール、撮影技術が伸びない、下手になる、に相違ないが、デジタルカメラなのだから、デジタルの恩恵に与っても間違いではないし、むしろ積極的に利用するべきだ(そもそもこういうのを否定する人は、シャープネスやノイズリダクションすら頼っちゃならない)。

手持ちのカメラやレンズの光学的な限界を知り、その範囲内で様々な努力をする、これはフィルム時代の思考で楽しくもあり、デジタルの現在でも通じる話。

しかし、光学的な限界をデジタルで手助けをし、どんな風景でも撮影出来る、それに越した事はない。また光学的な限界の中で努力するよりも、どんな風景でも撮影出来る中、自分で足かせ、マイルールを設けた方が精神衛生上遥かに良い。

「このカメラはISO1600よりも感度を上げるとノイズがひどくて使い物にならない、だからブレを覚悟で、または三脚を使って低感度で撮影する」

これは間違いじゃない。でも・・・。

「このカメラはISO6400まで使い物になるし、コンポジット法ならISO12800だって可能だ。でも己の技術を磨く為に感度を上げずに三脚を使う」

これの方が今の時代、正しいと思う(私は三脚なんて使わないけど(笑))。そしてどうしても逃したくない風景、それがISO12800であった時にデジタルの力を借り、あとはそれを誰にも言わなければ良い。「三脚使ったの?」と尋ねられても「ひ・み・つ!」とニヤけちゃう。

日本の高速道路の速度制限は100キロだから車のエンジンは120キロくらい出れば良い、間違いではなかろうが150キロ、200キロを出す性能があるからこそ、100キロでの走行が安定するし、エンジンの回転数だって上がらないから音も静か。

だから「120キロしか出せない車で無理して100キロ出すよりも、200キロ出せる車に乗り、安全の為に100キロ走行する」、こういうマイルールがありゃいい。

今回、このコンポジット法を知り、マイルールが変わった。当然、高画質の結果を望みたいので、K-5ならISO3200から、K-7ならISO2200から、GX100はISO200を越えたら連写し、コンポジット。

とは言え、これは結果論だけを求めたルールであり、他に、写真を撮る時のドキドキ感だってまだまだ味わいたい。ブレるかブレないかギリギリの線で写真を撮る醍醐味、自宅に戻ってパソコンで眺めた時、1/8secでもブレなかった時の喜び・・・。

だから余裕があれば従来通り、ISO感度をなるべく下げてギリギリのシャッタースピードで1枚撮る、これを励行している。これは保険にもなる。

どんなカメラでもAFがミスを犯す事がある。ファインダーでは合焦しているように見えても、実際にはとんでもない前ピン、後ピン・・・。せっかく10枚連写しても全てピンボケ。そんな事だってある。

またコンポジットは連写している間、被写体が動いてしまうとそこにブレが生じる。風の強い日、木々の揺れ、街風景でものれんやのぼりが風になびいてしまうと、多重露光で撮影したような絵になってしまう。

それはそれで1つの表現として悪くないとは思うし、これを利用し、スローシャッターで水の流れを雲のようにする手法があるが、これを同じような効果になってくれる可能性も高い。

ここで「コンポジットで滝を撮ってみた!」なんて作例があれば良いが、近所に滝なんてないから(笑)。自宅の風呂場で浴槽に水を溜めた写真を撮ってみたところそれらしい風景になったので、滝や川の流れもそれっぽくなるのではなかろうか?。いずれ本物で試したいと思っている。

しかし、この多重露光風、スローシャッター風になるのはあくまでもコンポジットの副産物であり、風景によってはそれが悪影響を及ぼす時もある。ポートレートなんてまさにそうで、2秒動かないで!、と言ってもポーズによっては微かに動いてしまうだろうし、表情だって本物じゃない。だからこそ保険で1枚、通常の撮影コマを撮るべきなのだ。

本日の写真、GX100のISO800で撮影し、10枚をコンポジットしたもの。

ここは都内の廃校で近所の方に尋ねると数年前に学校統合で廃校になったらしい。その割には草がボーボーしていないので恐らく定期的に草刈作業が行われているのだろう。本当は内部侵入したいが、明らかに今も尚、防犯関連システムが動いているようで、さすがの私も躊躇した。

でも近いうちに取り壊されるそうで、まだ外から幾つか撮影出来る構図を見つけたので再度訪れようと思っている。

下はオリジナルとコンポジット物を等倍で切り出したもの(クリックすると等倍)。何度も言わせて頂くが、これだけ変化するのだから、写真表現においてまさに画期的なレタッチだ。今後の撮影が楽しみでしょうがない。


ISO800撮って出しJPG

参考1


コンポジットしたもの

参考2


ISO800撮って出しJPG

参考3


コンポジットしたもの

参考4


冗長かもしれないが、最後に注意点を。

1、とにかく連写

なるべく構図がずれないようにワンショットモードよりも連写モードに切り替えて一気に10枚くらい撮る事。

2、無駄撃ちはしない

露出ミスや明らかなピンボケを防ぐ為に、最初に1枚テスト撮影し、液晶画面でチェックする事。

3、被写体ブレを覚悟する事

本日の写真でも中央下の小さな草達は風の影響で被写体ブレを起こしている。このくらい小さなものだったら気にしなくても良いが、大きな葉や枝が揺れていると多重露光ような風景になる(それを逆手にユニークな表現をする事も可能)。

4、可能ならPhotoshop CS系でレタッチ

コンポジットのミソは如何に構図のズレを修正するか。Photoshop CS系ではそれを自動で行ってくれる。フリーソフトや安価なHDRソフトでも同じ事が可能な商品もあるが、Photomatix Pro 4で試した限り、かなりの率で構図のズレを修正出来なかった。

Photoshop ElementsやフリーソフトのGimpと言ったレイヤーの使えるレタッチソフトなら手作業で構図のズレは修正出来るが、10枚を修正するとなると、私の腕だと30分近く掛かるので、レタッチ初心者は手動補正は無理と判断するべし。

Photoshop CS6はスチューデントパックなら3万くらいだったと記憶しており、子供や親戚に学校関係者がいればその人名義で購入すれば安い買い物だ。

CS6を買う予定がない、そんな方は・・・。HDR合成ソフトでFusionと言うのがある。

Fusion - HDR Software

試した限り、合成の成功率はPhotoshopよりも劣るが、同じHDR合成ソフトのPhotomatixよりも構図のズレを修正出来る。低コントラストでごちゃごちゃしている風景は苦手だが、おおよその風景でズレを修正してくれた。そしてHDR合成ソフトであるが、ノイズ軽減させる機能もあるので是非お試しあれ!。使い方は後日!。

5、激しいノイズは下処理すべし

どんな写真でもコンポジット前にLightroomでカラーノイズだけは取り除いた方が良いのと、あまりにも激しい輝度ノイズがあった場合は、気持ちノイズリダクションを掛けた方がディテールは若干失われるが、ノイズ軽減の効果は高い。

6、パソコンは最新のものでないと辛い

うちはWindows 7、core i5、メモリ8GB(うちVW Wareで他のOSを起動してそこで2GB利用するので実質6GB)の環境だが、1600万画素のRAW画像10枚をPhotoshopの自動整列で構図のズレを無くすのに2分以上、メモリの状況によっては3分掛かる時も多い。

最低、うちくらいのパソコンスペックでないと大量の写真をコンポジットするには辛いだろうし、2400万画素、3600万画素のカメラならば、core i7、メモリ16GB以上ないと厳しいかもしれない。

どうもPhotoshopの場合、使えるメモリ量が処理速度に直結しているようで、試しにPhotoshopのパフォーマンス設定で、メモリ利用量を2.5GBから4GBにしたところ、1分くらいで処理が終了した。つまりハードディスクスワップをしなくなったのだ。

1600万画素クラスのRAWファイル10枚、Photoshopで画像のズレ補正させるのならOSは64bit、Core-i5で、Photoshopが利用するメモリを4GB以上(イコール、パソコン搭載メモリが8GB以上)、これが目安になるだろう。JPGファイルが10枚であってもPhotoshop用のメモリが2GB程度では少ないのでOSが32bitだと辛いかもしれない。

7、カメラ、感度別

Pentax K-5の場合、ISO3200は2枚で効果がある。6400だと4枚、12800なら5~8枚、256000でも8枚もあればA3ノビプリントなら十分のノイズ対策になってくれる。

ノイズの多いPentax K-7ではISO1600、2200で4枚、3200では6枚以上、6400では8枚を必要とする。またRicoh GX100などの数年前のコンパクトデジタルカメラであったら、ISO400で4枚、800で6枚、1600で8枚、これくらいを目安にすると良いだろう。


にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です



コメント

  1. NK | URL | NkOZRVVI

    PDCU4 にダマされ続け(>_<)

    DNG と PEF はどうちがうのだろうかと
    ググっていて、貴ブログの下記のエントリーに出会い、
    読み進めている内に、この3年間悩み続けてきた問題の根幹がはっきり見えてきました。
    http://bigdaddyphoto.blog41.fc2.com/blog-entry-709.html

    で、↑url の私の記事への鍵コメに対するreのように、決意しました。

    気付かせて頂いて、ありがとう。
    カメラ内現像はやらないのですが、今日から、やってみます。
    (^_-)

  2. ハッセルじいちゃん | URL | lalX43Vc

    こんにちは!
    ノイズの取れ方が 半端じゃないですね。
    これだけ綺麗に処理されれば 大伸ばしに耐えられますね。

    昭和に出来た 市営団地が廃虚化しているので 夕刻以降に写したいですね。
    一軒だけ住んでいる棟もあるんですよ。

  3.   i.Marks | URL | -

    こんにちは、もうさすがに今の私のPC環境では高画素数の処理的と
    フォトショのバァージョンが機器的に蹴られてしまい
    上げられなくなって来ているので、こう言う情報を
    明確に提示して頂けるのはありがたいです(笑)
    久し振りに0%キャンペーンが始まっているので
    クリスマスまでには答えをださねば(爆)
    やっぱり、そうそう買い替えは出来ないので
    狙うならやっぱり、core i7 ですかね〜

  4. BigDaddy | URL | -

    > NK さん

    コメントありがとうございます。

    PDCU4は以前どこかに書いたのですが、カメラ内現像をする前のカスタムイメージのシミュレーションプログラムである、カメラ内現像で試行錯誤すると面倒なので、まずはある程度のイメージをPDCU4で掴む。そう思えば腹も立ちません。あれで真面目に現像しようと思うから、イライラするんですよね、きっと。

    またバージョンアップする度にうちのパソコンと相性が悪いのか、どんどんと処理が遅くなり、PDCU4では現像しようとはもはや思っていません。4.40、4.41になってもそれは変わりません。

    K-5IIsをお持ちなんですね。だとするとやはりファインシャープネスやエクストラシャープネスを活用された方が風景によっては解像感がかなりアップするでしょうから、まずはカスタムイメージを極める、そこから入るしかないでしょうね。

    今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

  5. BigDaddy | URL | -

    > ハッセルじいちゃん さん

    露出アンダー、ローキーの写真はコンポジットしても画質の改善はあまり見込めず、K-5ならISO25600、ISO51200はやはり風景を選ぶんですが、いずれにせよ、ISO3200、ISO6400は4枚くらい撮っておけば、ほぼノイズレスになりますから、ホント、これを知って幅が広がりました。

    うちから自転車で30分くらいのところにやはり老朽している団地がありますが、昨年訪れた時はまだ人が普通に住んでいて、当分は取り壊しにならないようで・・・(笑)。

    廃墟化している団地を夕刻以降、これ、怖そうな風景になりそうですね。ハッセルじいちゃんは確かにCS4をお持ちでしたよね?、だとすると自動合成可能ですから、そんなお写真、、期待してます!。

  6. BigDaddy | URL | -

    > i.Marks さん

    Lightroom 4もXPにインストール出来ないんですよね。うちのノートPCにインストールしようと思ったら出来ませんでした。

    今後5年パソコンの買い替えをしないのであればやはりcore i7でしょうね。カメラが2400万画素以上になると、core i5だとちょっと遅い気がします。また、本文にも書いておりますが、phtoshopの場合は、CPUも大切ですが、やはりメモリです。photoshopだけで8GB、Lightroomも同時起動しているのならLightroomでも2~3GB使っている時がありますから、コンポジットするのなら最低でも16GBは積んでいた方が良いです。会社で使っているのはcore i5、16GBですが、1600万画素のK-5で10枚のコンポジットならサクサク動きます。

    DELLとかの安いパソコンだと最新機種でもマザーボードによって8GBとか16GBしか積めないとかあるので(事実うちのPCは最大16GB)、32GB、64GB積めるものを選ぶ、その辺だけ注意されれば5年くらいは使えると思います。


コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)