2011年10月26日 00:00

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM
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K-mにもK-7にもデジタルフィルターは存在した。でも恐らく使ったのは数回、あんなものはPhotoshopで後からパソコンで自在にやった方が楽だし楽しい・・・。でもせっかくだからやってみた。
K-mにもK-7にもデジタルフィルターは存在した。でも恐らく使ったのは数回、あんなものはPhotoshopで後からパソコンで自在にやった方が楽だし楽しい・・・。でもせっかくだからやってみた。
Pentax K-5のデジタルフィルタは撮影前設定で可能なものと、撮影後に可能なものがある。またデジタルフィルタのHDRとは別に、露出の異なる3枚の写真を合成する本格的HDRも可能だ。そしてこのHDRこそがやってみたかったのだった。
K-7のHDR機能は三脚ありきであった。同じ写真を3枚撮るので当たり前と言っちゃ当たり前だが、K-5では手持ちでそれを可能とした。微妙な構図のずれはカメラ側で勝手に判断し、合成してくれる。これは最高のツールではないか!。
確かに凄い!。もう一度書く。手持ちでHDR撮影が可能なのだ!。しかもHDRの度合いも変更出来、いわゆる絵のような誇張されたような如何にもHDRです!、なる風景以外にも、肉眼で見たような自然な風景、これを作れるのが嬉しい。
ところがこれには2つ欠点がある。
他のデジタルフィルタもそうだが、RAW保存が出来ない。あくまでもJPGが前提だ。まぁこれは仕方がないだろう。デジタルフィルタと言うのは撮影前に設定しようが、後に設定しようが、要するにカメラ内でレタッチソフトが動いて該当する処理をしているだけなので、現像処理とは異なるのだから。
また撮影したコマはメモリに残っているから、AEロックボタンを押す事でオリジナルのデータはRAW保存が出来るから、あまり気にしていない(HDRの場合は、どうやら最初のコマの露出が採用されるようだ)。
でもどうしても駄目なのがそのカメラ内でレタッチされる時間だ。トイカメラやハイコントラスト、クロスプロセス等は数秒で処理が終わるのだが、HDRは3枚の微妙に構図が異なった写真を合成するからなのか、処理に20秒くらい掛かる。
※これはSDカードへの書き込み速度でなく、内部メモリ上の処理に20秒掛かるので、class6でもClass10ても結果は同じ
そしてその処理中は一切何も出来ない。出来るのは本体スイッチを切っちゃうくらいか?。要するに安易にHDR撮影をすると、その後20秒の間、幾ら決定的な瞬間が目の前に現れても一切何も出来ないのだ。これはどうだろう?。
パソコンの世界では当然マルチタスク、また処理の重いファイルなら遅延書き込みと言う手段もあるから、他の作業が可能だが、K-5のデジタルフィルタ、HDR撮影はMS-DOS、シングルタスクの世界なのだ。1つの処理を始めたら他は何も出来ない。小さなボディに完全マルチタスク処理ってのは不可能なのだろうか?。
HDRをどういう場面で使うか?。それは輝度差の多い風景。一番ありがちなのが空は明るく晴れているが、陰になっている路地を撮影するパターン。この場合、路地に露出を合わせると空は白く飛ぶし、空に露出を合わせると路地が黒く落ち込む。
しかし困ったもので、K-5のHDRは-3EV、0EV、+3EVの3枚からの合成なのだが、何故かオート、標準設定だと、空に露出を合わせると思った以上に路地の影の部分が持ち上がってくれない。結局、レタッチソフトのトーンカーブを利用して暗部を持ち上げる作業を必要とする。
だったら、撮影後に20秒も待たされる事だし、K-5の機能にあるダイナミックレンジ拡大(ハイライトで1EVの余裕が出る)とシャドー補正を最大に効かせればほぼ同じような写真を撮れちゃうのだ。
その設定のまま、露出は空に合わせAEロック。真っ青な空だったら+1EV、淡い空色だったら+0.5EV補正し、そのまま構図を整える。路地がどの程度暗いかによるが、ある程度ディテールが見えていれば問題ないし、空も白く飛ぶ事も無い。撮って出しのJPGファイルでは使えないレベルになる事もあるが、RAWファイルから上述した通り、暗部をトーンカーブで持ち上げてやるだけでいい。
そして私はダイナミックレンジ拡大とシャドー補正最大、これをユーザーモードに登録しているので、普段はダイナミックレンジもシャドー補正もオフのコントラストの高い写真を撮っていても、そういう風景に出会ったらユーザーモードを変更するだけでHDRとほぼ同等の写真を作れてしまうのだ。
しかもHDR撮影は手持ちで自動構図調節をした場合、写真が一回り小さくなる。周辺の10%くらいは切られてしまうので、撮影の時、厳密に構図を設定しても丸で無意味。撮影時、一回り大きく風景を切り取る必要が出て来る。
結果、HDR撮影はあまり意味がない気がしている。恐らく-3EV、0EV、+3EVの3枚でなく、-2EV~+2EVまでの5枚からの合成を行えるのなら非常に良い絵が出力されると思うのだが、きっとそんな仕様になったら20秒どころか処理に1分近く掛かってしまうのだろう。
またこれらの処理、結構電気を食らうようだ。先日、テストも兼ねてデジタルフィルタ、HDR撮影を多用したお散歩写真をしていたら、150枚くらい撮ったくらいだろうか、バッテリーの目盛りがいきなり1つ減った。K-5もK-7も仕様ではストロボ発光無しでは980枚撮影出来ると言うが、こういう撮影を多くすると本来1000枚近く撮れるのに、半分くらいしか撮れないのではないかと非常に不安になる。
※新品のバッテリーは何度か使い切ってフル充電を繰り返さないと100%の力を発揮出来ないが、それでもこの手のフィルター処理を頻繁に行うと半分くらいしか撮れない気がする
HDR撮影は最後の手段として活用するしかなかろう。路地裏や廃墟でハイライトも飛ばしたくないし、シャドーも潰したくない。ダイナミックレンジ拡大、シャドー補正も最大、コントラストを落としたコマを撮った。その後、いざと言う時の為に保険でHDR撮影だ。そこでのカットの最後の1コマにするのなら20秒待っても気にはならないだろう。
デジタルフィルタも幾つか使ってみたが、まぁどれも一長一短だし、phothoshopで簡単に同じような事が出来、特に感動したフィルタはない。まぁ使えるとしたらハイコントラストとクロスプロセス(これは厳密にはデジタルフィルタではないようだ)くらいか?。
本日の写真、残念ながらHDR撮影したコマでここに掲載出来そうな写真がまだ撮れておらず(風景として面白くない)、その代わり、デジタルフィルタのハイコントラストで撮影したコマを掲載する。
カスタムイメージのリバーサルフィルムモードで撮影しているので、色もきつく、さらにハイコントラストにしているので、結構劇的な写真になっている。ただ、この程度だったらphotoshopで数秒で作れちゃうので、やっぱり、カメラ内でど~こ~するのは意味はない。
それを考えると、Olympusのアートフィルターも多分私には無用の長物なのだろう・・・。
K-7のHDR機能は三脚ありきであった。同じ写真を3枚撮るので当たり前と言っちゃ当たり前だが、K-5では手持ちでそれを可能とした。微妙な構図のずれはカメラ側で勝手に判断し、合成してくれる。これは最高のツールではないか!。
確かに凄い!。もう一度書く。手持ちでHDR撮影が可能なのだ!。しかもHDRの度合いも変更出来、いわゆる絵のような誇張されたような如何にもHDRです!、なる風景以外にも、肉眼で見たような自然な風景、これを作れるのが嬉しい。
ところがこれには2つ欠点がある。
他のデジタルフィルタもそうだが、RAW保存が出来ない。あくまでもJPGが前提だ。まぁこれは仕方がないだろう。デジタルフィルタと言うのは撮影前に設定しようが、後に設定しようが、要するにカメラ内でレタッチソフトが動いて該当する処理をしているだけなので、現像処理とは異なるのだから。
また撮影したコマはメモリに残っているから、AEロックボタンを押す事でオリジナルのデータはRAW保存が出来るから、あまり気にしていない(HDRの場合は、どうやら最初のコマの露出が採用されるようだ)。
でもどうしても駄目なのがそのカメラ内でレタッチされる時間だ。トイカメラやハイコントラスト、クロスプロセス等は数秒で処理が終わるのだが、HDRは3枚の微妙に構図が異なった写真を合成するからなのか、処理に20秒くらい掛かる。
※これはSDカードへの書き込み速度でなく、内部メモリ上の処理に20秒掛かるので、class6でもClass10ても結果は同じ
そしてその処理中は一切何も出来ない。出来るのは本体スイッチを切っちゃうくらいか?。要するに安易にHDR撮影をすると、その後20秒の間、幾ら決定的な瞬間が目の前に現れても一切何も出来ないのだ。これはどうだろう?。
パソコンの世界では当然マルチタスク、また処理の重いファイルなら遅延書き込みと言う手段もあるから、他の作業が可能だが、K-5のデジタルフィルタ、HDR撮影はMS-DOS、シングルタスクの世界なのだ。1つの処理を始めたら他は何も出来ない。小さなボディに完全マルチタスク処理ってのは不可能なのだろうか?。
HDRをどういう場面で使うか?。それは輝度差の多い風景。一番ありがちなのが空は明るく晴れているが、陰になっている路地を撮影するパターン。この場合、路地に露出を合わせると空は白く飛ぶし、空に露出を合わせると路地が黒く落ち込む。
しかし困ったもので、K-5のHDRは-3EV、0EV、+3EVの3枚からの合成なのだが、何故かオート、標準設定だと、空に露出を合わせると思った以上に路地の影の部分が持ち上がってくれない。結局、レタッチソフトのトーンカーブを利用して暗部を持ち上げる作業を必要とする。
だったら、撮影後に20秒も待たされる事だし、K-5の機能にあるダイナミックレンジ拡大(ハイライトで1EVの余裕が出る)とシャドー補正を最大に効かせればほぼ同じような写真を撮れちゃうのだ。
その設定のまま、露出は空に合わせAEロック。真っ青な空だったら+1EV、淡い空色だったら+0.5EV補正し、そのまま構図を整える。路地がどの程度暗いかによるが、ある程度ディテールが見えていれば問題ないし、空も白く飛ぶ事も無い。撮って出しのJPGファイルでは使えないレベルになる事もあるが、RAWファイルから上述した通り、暗部をトーンカーブで持ち上げてやるだけでいい。
そして私はダイナミックレンジ拡大とシャドー補正最大、これをユーザーモードに登録しているので、普段はダイナミックレンジもシャドー補正もオフのコントラストの高い写真を撮っていても、そういう風景に出会ったらユーザーモードを変更するだけでHDRとほぼ同等の写真を作れてしまうのだ。
しかもHDR撮影は手持ちで自動構図調節をした場合、写真が一回り小さくなる。周辺の10%くらいは切られてしまうので、撮影の時、厳密に構図を設定しても丸で無意味。撮影時、一回り大きく風景を切り取る必要が出て来る。
結果、HDR撮影はあまり意味がない気がしている。恐らく-3EV、0EV、+3EVの3枚でなく、-2EV~+2EVまでの5枚からの合成を行えるのなら非常に良い絵が出力されると思うのだが、きっとそんな仕様になったら20秒どころか処理に1分近く掛かってしまうのだろう。
またこれらの処理、結構電気を食らうようだ。先日、テストも兼ねてデジタルフィルタ、HDR撮影を多用したお散歩写真をしていたら、150枚くらい撮ったくらいだろうか、バッテリーの目盛りがいきなり1つ減った。K-5もK-7も仕様ではストロボ発光無しでは980枚撮影出来ると言うが、こういう撮影を多くすると本来1000枚近く撮れるのに、半分くらいしか撮れないのではないかと非常に不安になる。
※新品のバッテリーは何度か使い切ってフル充電を繰り返さないと100%の力を発揮出来ないが、それでもこの手のフィルター処理を頻繁に行うと半分くらいしか撮れない気がする
HDR撮影は最後の手段として活用するしかなかろう。路地裏や廃墟でハイライトも飛ばしたくないし、シャドーも潰したくない。ダイナミックレンジ拡大、シャドー補正も最大、コントラストを落としたコマを撮った。その後、いざと言う時の為に保険でHDR撮影だ。そこでのカットの最後の1コマにするのなら20秒待っても気にはならないだろう。
デジタルフィルタも幾つか使ってみたが、まぁどれも一長一短だし、phothoshopで簡単に同じような事が出来、特に感動したフィルタはない。まぁ使えるとしたらハイコントラストとクロスプロセス(これは厳密にはデジタルフィルタではないようだ)くらいか?。
本日の写真、残念ながらHDR撮影したコマでここに掲載出来そうな写真がまだ撮れておらず(風景として面白くない)、その代わり、デジタルフィルタのハイコントラストで撮影したコマを掲載する。
カスタムイメージのリバーサルフィルムモードで撮影しているので、色もきつく、さらにハイコントラストにしているので、結構劇的な写真になっている。ただ、この程度だったらphotoshopで数秒で作れちゃうので、やっぱり、カメラ内でど~こ~するのは意味はない。
それを考えると、Olympusのアートフィルターも多分私には無用の長物なのだろう・・・。

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コメント
ゆたか | URL | LkZag.iM
こんばんは。
私なんかK-7を使いこなす前にK-5を買ってしまったので、K-7以上の仕事はしていません(笑)。
ペンタックスのデジタルフィルターはあまり使わないのですが、
オリンパスのアートフィルターは結構使います。というかこれだけが売りのカメラですから???
ちなみに、アートフィルターは現像ソフトでも出来ます。すぐに飽きますけどね(笑)。
( 2011年10月26日 00:39 [Edit] )
ハンドル職人 | URL | Ko3VlV3g
こんにちは!
デジカメも新しくなるたびに色々な機能が搭載されて使いこなしもひと工夫必要ですね。(笑)
私ごとではございますが、先日ペンLiteのE-PL1標準ズームキットを
中古ですが購入致しました。
購入に至るまでの経緯等は後日ブログでレポートさせていただきます。
( 2011年10月26日 14:11 [Edit] )
BigDaddy | URL | -
> ゆたかさん
K-5にあってK-7にない事、超高感度撮影、手持ちHDR、この2つをやればK-7以上の仕事となりますよ~(笑)。ただ、間違った仕事、K-7でも露出オーバー写真が多いのに、K-5になって、さらにオーバー写真を生産するのはちょっと・・・。今、試行錯誤中です。中央重点測光やスポット測光を使った方が感覚的に良いかもって思っています。
デジタルフィルターやアートフィルター、微妙ですねぇ。パソコンレタッチに不慣れな人は最高のツールでしょうが、反対に慣れている人はわざわざバッテリーを消費してまでカメラ内でそれをするか否か・・・。オリンパスが現像ソフトでもそれが可能なのはペンタよりも優れていますね。
( 2011年10月26日 20:04 )
BigDaddy | URL | -
> ハンドル職人さん
例えばK-7からの機能で自動水平補正、歪曲補正、倍率色収差補正、これは純正DAレンズ装着時に可能で、これを全てオンした方がいいのでしょうが、保存に物凄く時間が掛かるので、果たしてそれが有効か、疑問です。
やっぱりデジカメでも純粋に写真を撮る機能だけを充実させて欲しいですね。例えばシンクロX接点が1/180秒、これはおかしい。他社は1/250秒なのにどうしてそれが出来ないのか・・・。また高感度が使えるのは嬉しいけど、ISO50、ISO25、この辺も本当はクリアして欲しいですよねぇ。
PENデジ買われたんですね。羨ましいですねぇ。と言いつつも、明日のネタにちょこっと書きますが、オリンパス、下手すると潰れちゃうかもしれません。今、話題になっている事が真実であれば、確実に経済ニュースで前代未聞劇。私も来春辺りにPENデジ買おうと思っていましたが、とりあえず年内のオリンパスの動向をチェックしようと思っています。フォーサーズがどうなるか、パナソニック含めて、カメラ業界で大問題に発展する可能性が・・・。
( 2011年10月26日 20:11 )
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