2011年10月06日 00:00

Pentax K20D, SMC FA28-200mmF3.8-5.6IF
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本題に入る前に・・・。今、Pentaxのカメラを買おうとされている方、10月一杯まで待たれた方が良いような気がする。噂は2つ。K-rの後継機種、それとQとは異なるミラーレスカメラ・・・。
またPentax Qに食指が動かれている方、先日、Qを使う機会に恵まれ、色々と写真を撮ってみた。現在、記事を纏めているのと、Pentaxへ幾つか質問をしている最中で、10月下旬くらいに本ブログにてQのレビュー記事(あくまでも主観だが)を掲載する予定だ。それをご覧になってからでも遅くないと思う。
と言う事で本題へ・・・。
本題に入る前に・・・。今、Pentaxのカメラを買おうとされている方、10月一杯まで待たれた方が良いような気がする。噂は2つ。K-rの後継機種、それとQとは異なるミラーレスカメラ・・・。
またPentax Qに食指が動かれている方、先日、Qを使う機会に恵まれ、色々と写真を撮ってみた。現在、記事を纏めているのと、Pentaxへ幾つか質問をしている最中で、10月下旬くらいに本ブログにてQのレビュー記事(あくまでも主観だが)を掲載する予定だ。それをご覧になってからでも遅くないと思う。
と言う事で本題へ・・・。
オートフォーカスのカメラに付き物なのがこのコサイン誤差。ピントを合わす際に(主に)中央の測距点を使い、フォーカスロックしカメラを振って構図を整えた場合、必ず後ピンになってしまう現象。ご存じない方は「コサイン誤差」で検索されれば図入りの解説ページを探す事が出来るだろう。
そのコサイン誤差でアサヒカメラ7月号で「えぇ!?」とびっくらいこいた事があった。
コサイン、そう、あの三角関数、三角比のコサインである。コサイン0ってのが角度がない場合だから数値は1となる。つまり中央の測距点でピントを合わせてそのままパチリしてもピントは外さない。
学生の頃の記憶を辿り、なんとなく覚えているのがコサイン60が0.5と言う数値。これはピントを合わせた後に60度カメラを振って構図を整えたら0.5の誤差が出る、距離10メートルでピントを合わせて60度振ると15メートル先にピントが合うって事。
実際には60度もカメラを振るなんてあり得ず、どうだろう、10度~30度くらいではなかろうか?。すると誤差は微々たるもので、レンズや被写体までの距離にもよるが、被写界深度に収まる事が多い。でもF1.4やF2クラスの大口径レンズで撮影した場合、被写界深度が浅いので誤差がそのままピンボケになる。
だからカメラメーカーはこぞって多点測距のオートフォーカスシステムを作り上げたのだろうし(三脚利用でカメラを固定したい事もあろうが)、我々だってそれを信じて端っこにピントを合わせる時はわざわざ測距点をそこに移動してピントを合わせていた。
ところがだ!。
アサヒカメラの7月号の特集にて。もう返却しちゃったので(図書館で借りた)詳しくは覚えていないが、コサイン誤差を防止する為に中央以外の測距点を使っても中央の測距点の精度が端の測距点よりも高いから中央の測距点を使った方がピントが来ると言う。
いやぁ耳を、もとい、目を疑ったねぇ。そんな訳あり得ない。この記事書いたカメラマン、アホじゃないか!?。でもモデルさんの目の写真付きで解説されているから信じざるを得ない。
測距点によってピントの精度ってそんなにも違うのか?。Pentaxの場合、11点の測距のうち、一番端の左右の2点以外の9点はクロスタイプのセンサーを使っているから、そんなに精度が悪いとは思わないのだが・・・(勿論、測距点が中央以外であったら、確実に誤差は出る、これもコサイン誤差)。
カメラ、写真雑誌の間抜けなところって、この件は物凄く重要なのにモデルのオネーサン1枚の写真だけで記事が書かれている。これはもっと全てのメーカーのカメラを利用し、広角レンズから望遠レンズまで、距離も1メートル、5メートル・・・と様々なテストをし、それを読者に伝えるべきである。
結局、そうはならないから自分でテストしなくちゃならない。まぁこれは自分でテストするべき事なのかもしれない。カメラにも個体差があるので、幾ら雑誌が様々なテスト結果を報告しても、最終的には自分のカメラで試さないとならないのだから・・・。
と言う事で、今後、これに関して、色々とテストしようと思っている。特に広角レンズだ。広角レンズでは中央で測距すると画角が広い分、カメラを振る角度が大きい。30度くらいは振る事も多いだろう。調べてみるとコサイン30、30度カメラを振ると約0.87と言う数値になるらしい。
例えば被写体まで3メートル、そしてフォーカスロック後、30度カメラを振ると、3.39メートルにピントを合わせた事になり、39センチもの後ピンになってしまう。ところがAPS-Cカメラで18mmレンズ(135換算28mm)を使った場合、絞りF2.8で距離3メートルに合わせた場合、約2~6.5メートルまで深度内に入る。要するに30度も振ってコサイン誤差を大きく出しても被写界深度に収まるって事になる。
APS-Cで50mmレンズ(135換算76mm)で、距離1メートルの被写体にピントを合わせ、15度カメラを振った時、コサイン15となり、3.4センチの後ピンとなる。さて、この場合、被写界深度を考えると絞りF4だと被写界深度から外れてしまい、F5.6まで絞るとギリギリ深度内に入る計算になる。
勿論、被写界深度に入るからと言って安心しちゃならない。ここで紹介している被写界深度の値はあくまでも六つ切りサイズに限った事で、A3ノビ、A2・・・、大きくプリントすればするだけ深度はどんどんと浅くなって行く。
うーん、こりゃぁどうしてもテストしなくちゃならないだろう。ゆったりとした撮影の中で測距点を変えるのは苦痛ではないし、何枚も同じ構図で撮る場合は、1枚毎に測距してはカメラを振り・・・、なんて作業は反対に面倒。
でも一瞬の撮影を強いられる場合、猫が突然現れた、そんな時、測距点の変更なんてしている余裕がない。中央の測距点ままフォーカスロックし、カメラを振るだけならそっちの方が良いに決まっているし、アサヒカメラの記事のように中央の測距点で撮影した方がピントがしっかりとするのならば考えなくてはならない。
本日の写真、猫って時折、おどけたポーズを取る。200mm(135換算300mm)でF5.6で撮影している。どうだろう、10メートルくらい離れていたろうか?。これで中央の測距点のままフォーカスロックしても被写界深度内に入ってくれるのなら、今後も良い写真を撮れる気がする。
そのコサイン誤差でアサヒカメラ7月号で「えぇ!?」とびっくらいこいた事があった。
コサイン、そう、あの三角関数、三角比のコサインである。コサイン0ってのが角度がない場合だから数値は1となる。つまり中央の測距点でピントを合わせてそのままパチリしてもピントは外さない。
学生の頃の記憶を辿り、なんとなく覚えているのがコサイン60が0.5と言う数値。これはピントを合わせた後に60度カメラを振って構図を整えたら0.5の誤差が出る、距離10メートルでピントを合わせて60度振ると15メートル先にピントが合うって事。
実際には60度もカメラを振るなんてあり得ず、どうだろう、10度~30度くらいではなかろうか?。すると誤差は微々たるもので、レンズや被写体までの距離にもよるが、被写界深度に収まる事が多い。でもF1.4やF2クラスの大口径レンズで撮影した場合、被写界深度が浅いので誤差がそのままピンボケになる。
だからカメラメーカーはこぞって多点測距のオートフォーカスシステムを作り上げたのだろうし(三脚利用でカメラを固定したい事もあろうが)、我々だってそれを信じて端っこにピントを合わせる時はわざわざ測距点をそこに移動してピントを合わせていた。
ところがだ!。
アサヒカメラの7月号の特集にて。もう返却しちゃったので(図書館で借りた)詳しくは覚えていないが、コサイン誤差を防止する為に中央以外の測距点を使っても中央の測距点の精度が端の測距点よりも高いから中央の測距点を使った方がピントが来ると言う。
いやぁ耳を、もとい、目を疑ったねぇ。そんな訳あり得ない。この記事書いたカメラマン、アホじゃないか!?。でもモデルさんの目の写真付きで解説されているから信じざるを得ない。
測距点によってピントの精度ってそんなにも違うのか?。Pentaxの場合、11点の測距のうち、一番端の左右の2点以外の9点はクロスタイプのセンサーを使っているから、そんなに精度が悪いとは思わないのだが・・・(勿論、測距点が中央以外であったら、確実に誤差は出る、これもコサイン誤差)。
カメラ、写真雑誌の間抜けなところって、この件は物凄く重要なのにモデルのオネーサン1枚の写真だけで記事が書かれている。これはもっと全てのメーカーのカメラを利用し、広角レンズから望遠レンズまで、距離も1メートル、5メートル・・・と様々なテストをし、それを読者に伝えるべきである。
結局、そうはならないから自分でテストしなくちゃならない。まぁこれは自分でテストするべき事なのかもしれない。カメラにも個体差があるので、幾ら雑誌が様々なテスト結果を報告しても、最終的には自分のカメラで試さないとならないのだから・・・。
と言う事で、今後、これに関して、色々とテストしようと思っている。特に広角レンズだ。広角レンズでは中央で測距すると画角が広い分、カメラを振る角度が大きい。30度くらいは振る事も多いだろう。調べてみるとコサイン30、30度カメラを振ると約0.87と言う数値になるらしい。
例えば被写体まで3メートル、そしてフォーカスロック後、30度カメラを振ると、3.39メートルにピントを合わせた事になり、39センチもの後ピンになってしまう。ところがAPS-Cカメラで18mmレンズ(135換算28mm)を使った場合、絞りF2.8で距離3メートルに合わせた場合、約2~6.5メートルまで深度内に入る。要するに30度も振ってコサイン誤差を大きく出しても被写界深度に収まるって事になる。
APS-Cで50mmレンズ(135換算76mm)で、距離1メートルの被写体にピントを合わせ、15度カメラを振った時、コサイン15となり、3.4センチの後ピンとなる。さて、この場合、被写界深度を考えると絞りF4だと被写界深度から外れてしまい、F5.6まで絞るとギリギリ深度内に入る計算になる。
勿論、被写界深度に入るからと言って安心しちゃならない。ここで紹介している被写界深度の値はあくまでも六つ切りサイズに限った事で、A3ノビ、A2・・・、大きくプリントすればするだけ深度はどんどんと浅くなって行く。
うーん、こりゃぁどうしてもテストしなくちゃならないだろう。ゆったりとした撮影の中で測距点を変えるのは苦痛ではないし、何枚も同じ構図で撮る場合は、1枚毎に測距してはカメラを振り・・・、なんて作業は反対に面倒。
でも一瞬の撮影を強いられる場合、猫が突然現れた、そんな時、測距点の変更なんてしている余裕がない。中央の測距点ままフォーカスロックし、カメラを振るだけならそっちの方が良いに決まっているし、アサヒカメラの記事のように中央の測距点で撮影した方がピントがしっかりとするのならば考えなくてはならない。
本日の写真、猫って時折、おどけたポーズを取る。200mm(135換算300mm)でF5.6で撮影している。どうだろう、10メートルくらい離れていたろうか?。これで中央の測距点のままフォーカスロックしても被写界深度内に入ってくれるのなら、今後も良い写真を撮れる気がする。

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コメント
ゆたか | URL | LkZag.iM
こんばんは。
私は、親指AFでピントとレリーズを分離しているのですが、測距点は中央1点だけを使っています。
ペンタックスはどうしてこんなに測距点の選択が面倒なのか?
ハイパープログラムなんていらないので、もう少しAF回りを真面目にやれと言いたいです。
D7000や7Dをいじると愕然とします。(笑)
( 2011年10月06日 00:34 [Edit] )
BigDaddy | URL | -
> ゆたかさん
私は半押し派なので、K-7やK-5のAFボタンって丸で無意味だったりします。このAFボタンを他の機能に割り当てるファームウェアが出ないものかと思っているんですよ。
後日、このコサイン誤差の検証ネタを書く予定ですが、おおむね、中央1点で十分でしたね。今までの撮影法を改めている最中です。
そして仰る通り、pentaxのカメラはAF回り駄目ですね。やっぱり小さくし過ぎちゃったんですよ。冬に手袋をしていたら、まず測距点なんていじれませんですしね。それを考えると、D7000、7Dはやっぱり凄いです。7Dがもうちょっと安かったら・・・(笑)。
( 2011年10月06日 01:35 )
Kotori | URL | 3gnf69lI
こんばんは~
お久しぶりです!
このネコちゃんの表情笑っちゃいました。
毛づくろいした後っぽいポーズですね(笑)
離れた場所から撮ることで、警戒心が薄らいでるのかなぁ?
( 2011年10月08日 00:13 [Edit] )
BigDaddy | URL | -
> Kotori さん
実は毛づくろいはしていないんですよ。連続写真を見ると、最初は普通に座っていて、右側に警戒心を抱き、右ばかりを見ていたかと思ったら、突然このスタイルになって、ボケェと始めたんです(笑)。
近くにもう一匹いて、そっちの方は警戒心バリバリでした。つまり、その一匹との上下関係がすでに出来ていたのでしょうね。
( 2011年10月08日 00:24 )
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