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カメラマンの見栄

2011年10月05日 00:00

線路の風景

線路の風景

Pentax K-7, Tamron AF70-300mmF4-5.6Di

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポッ,プアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。また複数枚の掲載の場合、写真上の左右をクリックすると画面が遷移します。



全てのカメラマンが見栄っ張りと言う事ではないが、街をウロついていて、話し掛けてくるカメラマンの大半は自分の自慢話をしてくる。聞いてもいないのに高級カメラを持っているなんてホザく・・・。

フィルム時代、それも初心者に毛が生えたくらいの頃、全く興味は無いが、練習の意味で鳥専科に出掛けた事があった。たまたま訪れた場所がそこそこ有名だったようで、10台だったか20台だったか横にずらぁ~と三脚が並んでいる(笑)。

そんな中でパチパチと。その頃の機材はCanon EOS5にEF200mmF2.8Lに1.4倍のテレコンバーター。三脚は日本製のスリックだ(70-200mmF2.8でブレないくらいの代物)。でも周囲はサンニッパなんだな(300mmF2.8、超高級レンズ)。三脚だってそれだけで5キロくらいはありそうな重くて太いタイプばかり。

レンズに関しては元々サンニッパなんて今も昔も興味が無かったのが、気になったのは三脚。今でも覚えている。一人の人懐っこそうなオヤジが近付いてきて、カメラ談義を始める訳だ。「初心者ですから色々と教えて下さいよ」と低姿勢だったのがまずかった。

そやつは人懐っこいだけならまだしも機材自慢のオタクオヤジだったのだ。そして言う。「スリックなんて使っていちゃ駄目だよ!、こういう写真はね、台がしっかりしてなかったら高級カメラや高級レンズで撮っても意味がないんだよねぇ」。

マンフロット、ジッツオ、ハスキー、これらの海外メーカーのじゃないと駄目だと実にあり難く、両手を合わせて「南無~」と拝みたいくらいのお説教を延々とされた。

数年後、いっぱしのカメラマンになった私は(笑)、カメラ、レンズだけは他にも自慢出来る代物を集めていた。上述したようにサンニッパには興味は無かったが、それに匹敵するEF100-400mmF4.5-5.6LISなんて持っていた。

そこで三脚だ。結局名前が気になったと言うだけでジッツオを選んだが(笑)、中古の古いタイプだったようで、まぁ重かろう大きかろうで、担いで歩くなんてとんでもない代物で、少しの期間使っただけで知り合いに買った値段で売り飛ばした(笑)。

それから三脚は一切買わず、プライベート写真は初心者時代に使っていたスリックの三脚で全ての用を足していた事になる。そしてこれは今でも自宅でテーブルフォトなんぞする際に使っている。でもやっぱりスリック、そこで考えたのは雲台に凄いのを買ってやろうと(笑)。

色々と探したところお店の店員さんに薦められたのがドイツのカイザーの自由雲台。雲台だけで1キロ以上ある。見た目もカッコイイ。自由雲台の癖に締め付け部が3つもあるゴツイデザイン。確か1万円近くした記憶がある。

このカイザーと言うメーカー、現在では日本に輸入されていないようで、ネットを散策しても全く情報がない。ところが笑っちゃったのが、先日、全く同じモデルが、ネットオークションで27,000円で出品されていたのだった。

そんな訳ねぇじゃん!。カイザーがどの程度のメーカーか実のところ全く知らないのだが、雲台如きで3万近く払う奴なんていないでしょう!?。でも中にはそうやって付加価値を見出している人もいるようで、スリックの安い三脚であるが、トップの雲台にそこそこの物を仕入れて良かったと思っている。

ちなみに私は三脚は大嫌い。また当時、大きなレンズのほとんどはCanon EFレンズでブレ補正が付いていたから、多用していたのは一脚だ。そこで一脚だけは周囲に恥じない、煩いオヤジに突っ込まれない物を買おうとハスキーを買ったんだな。これも20年選手くらいの代物ではあるが、今でも問題なく使える。ただこやつ、スリック三脚から取り外したスリックの自由雲台が付いていたりする(笑)。

ハスキーの一脚はメーカー名やモデル名が刻印されている訳でなく、単にシールが貼ってあるだけ。だからこのシールが剥がれたら元も子もない。スリックの雲台も同様にシールが貼ってあるだけだが、こっちはいつ剥がれても気にしない。でも一脚のハスキーのシールだけは今後も剥がれないようにしないとならない。

今のところ剥がれる気配はないが、もし剥がれ始めたら透明の協力テープで補強しないとならん。そう、私は今でもほんのちょっと見栄っ張りなのだった(笑)。

ちなみにスリックの三脚にはシールが貼られていないから、多分みっともないからと剥がしちゃったんだと思う。無印商品状態。そしてヘッドにはでっかい雲台、「KAISER MADE IN GERMANY」と印刷されているから、まぁ見た目は立派(笑)。

本日の写真、デジタルになってから外では一度も一脚も三脚も使った事がなく、関連写真は皆無(笑)。でも300mmを超える超望遠域では一脚があった方が良い・・・、そんな写真を。

これは300mm側、135換算で460mmのショット。F13まで絞込み1/180秒で撮っている。ブレ補正が効いているので問題のない写真だが、実はISO3200なんだ。Pentaxのデジタル一眼レフはISO3200でもこの手の明るく写っている風景ではさほどノイズは目立たず、photoshopやLightroomのノイズリダクションを使えばほとんど問題はないレベルに仕上げる事が出来る。

とは言え、この手の風景だったらISO1600、叶うならISO800で撮りたい。2段感度を下げ、絞りF11で1/60秒かな?。流石にブレ補正があっても460mmを1/60秒って危険だ。でも一脚があれば1/60秒はクリア出来ると思う。

ちなみに何歩か前に寄り300mmくらいで撮影すれば全く問題はない。この程度の風景なら300mmと460mmの引き寄せ効果は大して変わらない。事実、360mmのF8で撮影したコマもあり、ズームレンズの特性上、実はそちらの方が描写力は上だったりする。

ただ、一脚がある事でより選択肢が増える事も事実であり(もっと寄って200mmで撮影すればISO400まで感度を落とせる)、やはり超望遠域での撮影は一脚を携えるべきなのだろう。


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コメント

  1. 銀天ジロー | URL | mQop/nM.

    よく判ります

    カメラ談議ね・・・あつく語るオヤジいますね~(笑)

    私も覚えがありますよ ちょっとした撮影スポットで私が
    一歩踏み出してローアングルで撮っているとニコンをぶら下げたオヤジが
    私のカメラをみるなり

    「キャノン?そんなんじゃーいつまで経ってもいい絵は撮れないよ」

    ニコンは憧れていたからニコンを持っている人からそう言われて残念でした
    しかし その反面 「絶対に負けない!」とも思いましたね

    そうそう 釣りの世界でも釣り道具自慢するヤツいますよ
    「オレのリールは3万で竿は5万だよ!いい道具じゃないと大物は釣れないからね」

    写真にしろ釣りにしろ感性が重要な部分を占めているんですがね

    ちなみに私のリールは1980円 竿は3980円で48cmの黒鯛 釣りますから(笑)

  2. equinox | URL | mlDQ20Uo

    カメラマンというのは兎角ウンチクを垂れたがる生き物ですから・・
    無論全てではないんですがね^^;

    広い心を持って、接してあげてください・・
    機材自慢と分かって聞いてあげれば、さほど腹も立たないかも。





  3. ケンケン | URL | rolxWucI

    BigDaddyさん 今晩は
    私、お気に入りの一枚です
    真っ直ぐな線路を、ど真ん中で撮ってみたいです

  4. BigDaddy | URL | -

    > 銀天ジローさん

    確かに釣りと写真って似ていますね!。私は釣りはしませんが、釣りも道具ありきなところ多いのでしょうね。

    ニコンとキヤノンのその手のあつかましいオヤジの撃退法は、嘘でもいいので、「あぁ、普段は中判と大判やっていますから、35mm、デジタルはほんの記念写真です!、だってこの風景だって煽りがないとつまんないっしょ!、シノゴのフィールドカメラ、いいですよ~」ってドヤ顔で言い切るんです(笑)。これはライカオヤジにも有効ですよ~。ライカの唯一の欠点は135しかないって事ですから。

  5. BigDaddy | URL | -

    > equinoxさん

    まぁうちのブログも自己満足のウンチクブログですからね。

    街や撮影地で出会ったカメラマンと会話する際はちゃんと理性ある応対していますから、それが出来ない人、自分だけの話で終始しちゃう人って、カメラマン云々でなく、人間的に嫌なんですよ(笑)。

  6. BigDaddy | URL | -

    > ケンケンさん

    ありがとうございます。電車が走っていたら尚良いのでしょうが、流石に、ここは敷地の中なので・・・。

    ローカル線だと列車が通り過ぎると、周辺は誰もいないですから、自分だけの風景って感じでした。

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