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パタゴニアR2テックフェイスジャケットをいつもの河川敷コースでテストする! その3最終回

2024年01月01日 00:00

12月24日記事からの続き、パタゴニアR2テックフェイスジャケットのテスト最終ネタである。

R1テックフェイスもR2テックフェイスもカテゴリはフリースだ。耐久性と防風性、かつ撥水加工されている表生地を持つのでソフトシェルに分類する人もいるようだ。そしてこれらのウェアはミドルレイヤー、行動着と呼ばれる。

行動着と言えばトレンドはアクティブインサレーション。帝人のオタク、ポーラテックのアルファ(もしくはアルファダイレクト)、プリマロフトのアクティブなどが中綿に使われているウェア。ノースフェイス独自のベントリックスもアクティブインサレーションのひとつ。

これらは化繊中綿ジャケットとは言え、フワフワなウェアではないが、空気を多く含むような構造をしているのでコンプレッションスタッフバッグを用意しておけばR2テックフェイス(特にフーディ)と比較したらそこそこコンパクトになるだろう(アクティブインサレーションに対する考察はまた別途!)。

R2テックフェイスジャケットの最初のテストでは気温9度で平均心拍数が129、坂、階段の上りでは140を超える運動をしているのにオーバーヒートしなかったのは優秀だ。だからこそ機能面では100点を付けている。気温9度の陽気でR2テックフェイスが機能するのは立派けれど、その辺りの気候を得意とするオクタ、アルファ、アルファダイレクト、アクティブと言った最新アクティブインサレーションを使ったウェア、もしくは旧来通りR1のような薄手フリース。これらにウィンドシェルやレインジャケットなどを組み合わせたレイヤリングで挑んだ方が具合が良いかもしれない。

オクタもアルファもアルファダイレクトもアクティブも生産、設計時に生地として嵩(ロフト)の変更は可能なようで春~秋のスリーシーズンに適したウェア、真冬、雪山などの適したウェアがあり、どの季節でどんな山行をするのか?、この辺が明確ならばトレンドのウェアを着用した方が良いのかもしれない。


手持ちのL.L.ビーン、ストレッチプリマロフトパッカウェジャケットは中綿にプリマロフトゴールド・ウィズ・クロスコアが使われていて、アクティブインサレーションモデルとは言い切れないものの、中綿の量が少なく気温5度以下ならアクティブインサレーションとして十分に機能する(言い換えると気温5度未満で休憩時の防寒着としては心許ない)。今回比較の意味で再度、これを着て毎度のコースを走ってみた。

気温6度、風1~2mの日、前回R2テックフェイスジャケットで使った河川敷コースを走る。平均心拍数は132だった(130未満にする予定だった・・・)。近頃、リアルタイムで心拍数をチェックしており、階段、坂道の上りでは心拍数140~145、下りと平地では120以下まで落ちるのが判っている。そして数分停滞すると心拍数は100まで落ち、そうなると汗冷えが始まってくる。心拍数100以下のまま数分、これが汗冷えのボーダーライン。どんなウェアを着ていても一緒だった。

インナーはモンベルのジオラインM.W.の長袖シャツのみ。気温6度だと多少蒸れるのが判っていたのでセンタージップは半分まで下ろして走り、裾のドローコードは締めずに下方からも風が抜けるようにしていた。

快適そのもの!。R2テックフェイスジャケットと同様にウォーミングアップしていない状態でも寒くない。階段と坂道をこなすと一気に心拍数が140まで上がるけれど、ジッパーを開けていたりと上手くベンチレーションが出来ており、問題なく1時間15分を走り終えた。

このウェアの表生地は防風タイプではあるし、ジッパーを上げていると中綿のお陰で風が入り込むような感覚はない。但し、首元には容赦なく風が吹き付けてくるので気温が0度に近かったり、5度前後でも風が3mを超えてくると汗ばんだ首から冷えてくるのが判る。

汗抜けは普通なのかな?。1時間以上走っていると表地、裏地全体が湿っており、特に背中は汗染みが出来るくらい。だから気温が低ければ適宜ジッパーの開閉で外気をコントロールしてやれば蒸れる感覚はあまりない。割と優秀なウェアだ。

でも・・・、プリマロフトゴールド・ウィズ・クロスコア、これは鳴り物入りとでも言おうか?。「NASAの科学の粋を集めた!」と言ったキャッチフレーズでマイナス10度の冷気を浴びても寒くないなんて言われていても現実的には嘘!。正しくは、、、

「汗を掻いていない状態ならマイナス10度の冷気を浴びてもそこそこ踏ん張れる」

一度汗を掻けば必ず気化熱が生まれる。幾ら外気をシャットダウンしても生地、中綿の温度が人間の体温以上になる筈もなく、ウェア内は汗が蒸発する度にどんどんと熱を奪っている。最終的にはプリマロフトの中綿に含まれているデッドエア(対流せずにウェア内に留まっている空気)そのものも冷え切った状態になるのだからそりゃぁ体が冷えるのは当たり前。

アミアミが汗冷えしないと言うのも嘘。アミアミの上のベースレイヤーが水分を素早く吸収したとしてもそこで気化熱が発生し、それに接している物の熱を奪っていく。だからアミアミの生地自体の温度がどんどんと下がる。汗は肌から離れたとしても、またアミアミを構成する1本1本の糸は疎水性があろうが、ウェア全体で見れば保水しまくっているのだから熱伝導率を考えればどんどんと冷えていく。百歩譲って汗が出る毎に瞬時で蒸発して常に肌がサラサラだったとしよう。それでもウェアそのものが気化熱で冷えて行くのだから汗冷えしない訳がない。

これは百名山~三百名山ひと筆書きでお馴染みの田中陽希が証明している。彼は番組内ではノースフェイスのアミアミを着用しており、冬季の登山にて「動かないと汗冷えする」だったか「ここでじっとしていると汗冷えする」と発言している。

「この世に汗冷えしないウェアなど存在しない!」

さて、その翌日、今度はR2テックフェイスジャケットを使って再びテスト。気温5度、最初の40分は無風、それを超えてからは1~2mの風が吹いていた。インナーはプアマンズアミアミ半袖(イオン)にメリノウール(ワークマン、100g/m2)を着用。この日の平均心拍数は130だった(坂、階段の上りでは140を超える時があり、下りと平地では120前後、これは変わらない)。

走り出して20分までは快適であった。ところがそれを過ぎてからはまぁ暑い!。オーバーヒートはしていないものの蒸れているのが判る。勿論、蒸れ防止の為、センタージップは半分下げていたし、多少でも効果があろうと3つもポケットのジッパーは全部下げていた。それでも暑い!。

原因は?。無風であった事とやはりアミアミが悪さをしている気がしてしまう。本家ミレーも所持しており、色々とテストしたり、実戦でも使用しているが、どのアミアミでも何故か相性が悪く毎回暑さを感じている。またアミアミの上にメリノウール、ネットではこれを推奨している人が結構いるのだが、現時点ではどうもピンと来ない。メリノウールは乾きが遅いから気化熱の発生も抑えられると言う事だろうが、私には微妙・・・。単にその時の気候にこのレイヤリングがマッチしていなかっただけなのか?。

本家ミレーのアミアミとプアマンズのイオン、TSデザインの大きな違いは網の大きさ。本家は割と大きめ、プアマンズは両方とも小さめ。網目が小さければ小さい程に暖かい。よってプアマンズの方が暖かさでは勝る筈。しかしそれが仇となり、適した気候、適した運動量を超えてくると暑さに繋がる。よってミレーの方がオーバーヒートし辛いのは確かだが、汗を吸い取る力はプアマンズの方が上なんじゃなかろうか?。

しかし両者とも肌から出た汗の全てを瞬間的に吸い取る能力はなく、結果、どちらを使っても汗冷えする。優劣を付けるとすれば商品ラインナップ。プアマンズには何故か長袖タイプがなく、半袖タイプだと腕から冷えてくるので冬季はミレー一択になるのではなかろうか?。プアマンズが使えるのは春先や晩秋だろう。

それともアミアミもジオラインもメリノウールも諦めておたふく手袋の機能性アンダーウェアでも手に入れる?。


R2テックフェイスジャケット、暑いながらもオーバーヒートしないで我慢は出来るから優秀なウェアには違いないけれど、実際の山行で、このテストで感じた同じ暑さを体感し、その先ずっと上りが続くようだったら確実にジャケットは脱いでいる。そんな状態だった。

テストでは40分を超えてから風が吹き始めた。これで一安心である。風が吹けばこっちのもの。少しの風は表生地から入ってくるし、ジッパーを開けているのでクールダウン出来る。そこからは快適だった。但し、オーバーヒート寸前だったので5分でも足を止めたら汗冷え人間の完成だ。

となると気温9度時の最初のテスト、この日はインナーが薄手のメリノウールシャツ1枚だった事の他に風が吹いていたのでオーバーヒートせずに済んだと考えられる。そうなると実際の山行で一切の風が遮られた樹林帯をずっと移動していたら気温9度は勿論の事、5度前後でも運動量次第でオーバーヒートする(当たり前の話だけど)。

「R2テックフェイスジャケットの唯一の敵、弱点は?。それは『無風』である!」

気温が5度以下でも風のない樹林帯の急坂を上っていたら幾ら透湿性に長けているR2テックフェイスジャケットと言えども対処し切れない。そういう場面では冒頭で紹介したオクタ、アルファダイレクトなどの通気性抜群の生地を使ったアクティブインサレーションウェアやR1エアシリーズのような通気性の高いフリースの方が有利。

勿論、風が出てきたらそれは通気性が良過ぎてスースーしちゃうのでアウターシェルのお世話になる、反面冷たい風が吹いたらR2テックフェイスの独擅場、暴風や雨でも降らない限りアウターシェルは不要だ。ウェアの優劣よりも各個人がどちらを選ぶかである。

これは人それぞれなのだろうな。アミアミがマッチしている人、私のようにどうも相性が悪い人間もいる。私個人はメリノウール、もしくはジオライン、今後はその日の天候に応じて気温0度に近いのならその2枚の組み合わせで歩くが良いと感じているのだが果たして・・・。

実際の山行では一連のテストのように1時間以上ずっと動き続ける事はなく、歩いては写真を撮っての繰り返しだし、貧脚なので上りはゆっくり、疲れたら休憩。コースタイムもそれら込みの設定をしており、無理をしない、汗を掻きすぎない、当たり前の事をやって行くしかないのだろう。

その後、気温3度、風2m、インナーにミレーのアミアミ長袖にワークマンのメリノウール長袖(100g/m2程)を着用し、R2テックフェイスジャケットをテスト。この気候だとアミアミでも問題はなく、快適だった。となると私の場合、アミアミは5度以上、無風日では着ちゃいけないって事なのだろうな。

勿論ジョギング後の汗冷えはアミアミだろうがジオラインだろうが変化は感じられない。以前に述べたと思う。

「アミアミに汗冷えを効果があったとしても汗掻き星人にとっては一般的なベースレイヤー着用時より冷えてくるまでの時間をほんのちょっと遅らせる程度の効果しかない」

もう一度書こう。ミレーではなくノースフェイスのアミアミではあるが、田中陽希がテレビで汗冷えすると断言しているんだ。

さぁ、結論だ。

R2テックフェイスジャケットもストレッチプリマロフトパッカウェジャケットも甲乙つけがたい。とにかく最初から寒くない、これが素晴らしい。速乾性があるのは後者だと思う。5度前後ならR2テックフェイスジャケット、0度近くにまで下がってくるとストレッチプリマロフトパッカウェジャケットの方が私にはマッチしていそうだ。

パタゴニアのナノパフシリーズはプリマロフトゴールドエコが使われており、これが通常のプリマロフトゴールドと同じ暖かさだとするとプリマロフトゴールド・ウィズ・クロスコアは1.5倍、プリマロフトアクティブと比較すると1.7倍程の暖かさがあるとされており、言い換えるとそれらよりも蒸れやすいと言う事にはなる。結局どんなウェアでも暖かさと蒸れにくさは両立出来ない。


ストレッチプリマロフトパッカウェジャケットにはちょっとした難点がある。L.L.ビーンの商品がアーバンアウトドアと呼ばれる所以。体の動きに対してウェアが付いて来れないんだ。生地はその名の通り、ストレッチ素材、しかしそれ以前に腕を上げたり体を捻ったりした時にウェアがそれに追従しない。腕を上げると裾がかなり上がるし、体を捻ってもどうも動きが鈍い。

裁断が悪いと言うのかな?。人間の動きを意識せずにデザインされていると思われる。これを本格的山行に使おうと考えている方なら店舗で試着し、パタゴニアのナノパフシリーズやマクロパフシリーズ辺りと着比べるべきだろう。

その点、R2テックフェイスジャケットはしっかりとストレッチする素材なのとレギュレーターフリースの名に恥じない動きに対する追従性の良さ。私には関係ないが、両腕を使ってガシガシと上るようなガチ登山にはR2テックフェイスジャケットが勝利するのだろう。

それにして良い買い物をしたな~。手に入れたのは古着。セール中に出くわし、相場よりも遥かに安い値段で手に入れている。色味も素敵だし、ラッキーだったな~。

R2テックフェイスは冷たい風を寄せ付けない、それだけで意義があり、気温0度でも問題なく使用出来る筈。そうなれば日帰り低山専科、しかも行動範囲は関東、東海、甲信越、頑張って東北南部の福島県、そんな人間。今年の秋は異常気象で紅葉の季節を迎えても糞暑い日々が続いたが、例年通りの気候ならばR2テックフェイスは紅葉の季節から残雪が溶けるまで約5ヶ月間も袖を通せる。

レインジャケットのような雨や雪でもない限りリュック内に埋もれているウェアでなく、行動着であるから出番は物凄く多くなるし、街着としても活用可能。薄手で使える時期が限定されるR1テックフェイスよりも意義のあるウェアだと思う。愛して止まないモンベルのライトシェルパーカとライトシェルアウタージャケットも真冬で行動着にしている時があり、それと同じ、1年の内5ヶ月も着られるウェア、コスパは高い。特にモンベルのライトシェルはコスパが高過ぎる最高のウェアと言っても良い。

在庫処分セール中に出くわしたR2テックフェイスを購入した店舗にはR1テックフェイスも格安で売られていた。両方のテックフェイスを持つ同一人物からの買取だったのだろう。どちらにするか悩んだ。元の持ち主と同じく両方を手に入れるか?。

でもR1テックフェイスが若干身幅が狭かった。R1こそ春秋運用、中には薄手のベースレイヤーしか着ないからパッツンにはならないものの、見た目かな?。色味が気に食わなかったのとR2テックフェイスの方が生地が厚手なので高そうに見えたんだ。R1テックフェイスは妙に安っぽい、パタゴニアのロゴが胸にあってもオジジャンに見えてしまう。だからR2テックフェイスだけを選んだ。うん、正解だった!。

R1テックフェイスもブラックだと高そうに見えるのだが、これが活躍する春~秋ってスズメバチがブンブンする季節でもあり、トップスに黒い服を着る気が全くしない。

また近頃では熊さんの活動が活発でいずれ鉄砲で対応するしかなくなる筈。黒い服を着て熊さんと間違われる確率なんてほぼないに等しいとは思うけれど、それでも誤射により怪我をしたなるニュースもたまに見る。最近だと人間じゃないけどお馬さんも間違えて撃たれている。やっぱり春~秋に特にトップスに黒いウェアは危険だぜ!。

熊さんじゃなく鹿さんに間違われて亡くなる人もいるくらいだから、運次第って事かいな?。ハンターに誤射されても業務上過失致死傷にしかならないし、民事で争っても一個人にどれだけ支払い能力があるか?。猟友会が支払ってくれるのかね?。


うむ、とにもかくにも我は満足じゃ!。これから勝利の万歳ウッホッホ踊りでもしようではないか!。


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