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自分なりの基準を設けたレインウェアの透湿テスト
 結論を出す!

2023年04月23日 00:00

テストしているレインジャケット、ハードシェルジャケットは以下。

  • ラブ マウンテンドゥルージャケット(eVent)
  • ミレーティフォン50000ストレッチジャケット(ドライエッジティフォン50000)
  • ティフォン50000ウォームストレッチジャケット(ドライエッジティフォン50000)
  • モンベルストームクルーザージャケット(ゴアテックス3レイヤー)
  • USA規格ノースフェイス ドリズルフューチャーライトジャケット(フューチャーライト)
  • パタゴニア カルサイトジャケット(ゴアテックスパックライトプラス)
  • パタゴニア グラナイトクレストジャケット(H2No)


ノースフェイスのクライムライトジャケット(JP規格)は裏地の素材が異なるだけでストームクルーザージャケットと同様のゴアテックス3レイヤーメンブレンなのでテストはしていない。


2月初旬まで続き、それぞれ2~3回着込んでスロージョギングに励んだ。本日は結論を述べようと思う。

まずテストに関して。

距離5.3Km、うち平均170mの坂道が上り下りで1.5Kmずつ、残り2.3Kmが平地である。真冬の夜間に行っているので気温は一桁台、これを10分30秒/Km~11分30秒/Km程度のスロージョギング。

本ブログを初めてご覧になった方はキロ当たり10分だの11分と聞いて「おいおい!、歩きかよ!」と思われるかも知れない。しかし透湿テスト、気温一桁であってもオーバーヒートしないスピードとなるとこれ以上早く走れないのだ。

4月の今、このコースを延長して平均170mの坂道が16本、上り坂2.7Km、下り坂2.7Km、平地2.9Km、合計8.3Kmのコースを走っているけれど透湿テスト抜きで最も早い記録で8分30秒/Km、普段は9分/Km程で走っている。


テストを重ねた結果としては、、、

自分なりの基準を設けたレインウェアの透湿テスト一周目のおさらい

これは変わらないかな?。

パタゴニアのグラナイトクレストジャケットのH2Noメンブレンはゴアテックスよりも評価が低い事が多く、またカルサイトジャケットのゴアテックスパックライトプラスは0.5レイヤー部分に対して大きく評価が分かれるが、この2着は脇下ベンチレーション、ピットジップを装備しており、オーバーヒートしない確率とでも言おうかな?、それがが最も優れている。要するにメンブレンの性能云々ではなく、物理的にウェア内に外気を取り入れられるか、ここがキーポイント!。

勿論、土砂降りの中、ピットジップ全開と言う訳には行かないだろうからピットジップを持つレインウェアでも敢えてその機能を無視したテストも行っており、そうなるとゴアテックスであってもカルサイトジャケットは厚手の表地と結露が出来やすい0.5レイヤー裏地のせいで「感覚的には」劣っていると言わざるを得ず、パタゴニアの中では比較的薄手の生地を持つグラナイトクレストジャケットの方が万能と言えよう。

「生地が薄ければ薄い程(軽ければ軽い程)オーバーヒートしづらい」

当たり前の話である。しかしこれは透湿が高い低いではなく、気温の低い時期に限定すれば風がピープーで表地そのものは冷えるのが早い。外気によってウェア内も冷やされていると考えるべきだろう。仮に汗の逃げが弱くても運動している限りにおいてはオーバーヒート気味であっても人はそうは感じていないんだ。

透湿度が公開されているティフォン50000とストームクルーザージャケット、それぞれ50000g/m2/24hと35000g/m2/24h。大きく隔たりがあるものの、真冬のテストでは数値程に差異はない。どちらも薄手の生地が使われているからだ。

また通気性があるとされているマウンテンドゥルージャケットとドリズルフューチャーライトジャケットは確かに優れていると感じる。どちらも生地が分厚く、冬季(もしくは他のシーズンでも気温が低い高山)には非常に適していると自信を持ってお勧めするが、それ以外のシーズンは薄手のレインジャケット、特にピットジップを持つ商品には勝てないと思っていた方が良い。

そうなると「汗抜け」だけに言及すると、、、

「ペランペランでピットジップを持つレインジャケットが一番優秀!」

となり、手持ちのウェアではないが、、、

「モンベル USバーサライトジャケット」
「モンベル USストームクルーザージャケット」

この2つはこれが汗掻き星人が推す世界で一番優秀なレインウェアであると思っている。流行りのChatGPTと討論?、しての結果も含んでいる。ChatGPTは実はこの手の話題は超~苦手で毎度古い情報や誤ったデータを提供してくるので、それを新しく正しい情報に置き換えさせなくちゃならない。何しろ「2021年の情報までしか持っていないから最新の情報は提供出来ない」と断言されちまった。こちらがその手の情報を提供しない限り、正しい回答は得られない。

数値的な性能ではUSバーサライトジャケットに軍配が上がる。しかしストームクルーザージャケットは3レイヤーモデルなので半袖シャツの上から羽織る、そんな着心地重視ならこちらをお勧めする。どちらもUSモデルなので体型によって合わない人がいるかもしれないし、モンベルのUSモデルはカラーバリエーションが貧弱なので好みの色でなかったら買う気が失せる欠点があるものの「私は汗掻きだ!」、そんな方は性能、装備だけでレインジャケットを買うべし!。

chatGPTはアウトドアリサーチのForay IIジャケットも推していた。確かにピットジップも装備されているが、表地が50デニールと厚手なのとゴアテックスでもパックライト(プラスではない)なので肌触りはかなり悪いだろうし、性能的に見てもバーサライトジャケットやストームクルーザージャケットに勝てる筈はない。


私は汗掻き星人ではあるもののモンベルのこれらを買うつもりはない。性能には惚れているけれどどちらも胸ポケットがないモデルなのだな。胸ポケットのないレインウェアは生涯手を出さないと決意しているのだった。よって手持ちの中で夏でもギリギリ使えると感じるのは薄い生地で透湿度の高い「ミレーティフォン50000ストレッチジャケット」と透湿性能は劣るものの薄手でピットジップを持つ「グラナイトクレストジャケット」の2着。

パタゴニアには最軽量、かつ胸ポケット、ハンドポケットを装備するストーム10ジャケットがあるが、残念ながらこのジャケットはピットジップを持たない。


では手持ちで寒い時期に相応しいレインジャケットは?。

「汗を逃がす」、これだけに言及するとピットジップのあるジャケットが当たり前だが優秀であり、かつ多少の寒さ対策もと考えると購入当初、けなしまくっていた「カルサイトジャケット」がトップに来るかな?。また「ティフォン50000ウォームストレッチジャケット」は街着アウターとしてはダントツである。胸ポケットはないし、ピットジップも持たないが、日常生活で激しい運動はしないし、もとより厚手の裏地によってしっかりしている事もあり、非常に高級感がある。オジジャンにならないのだな。

ティフォン愛好家で上の通り、ジャケットを2着。パンツもストレッチトレックパンツとウォームストレッチトレックパンツを所有しているが、ティフォン50000シリーズの最大の欠点は撥水力だ。これがすぐに劣化する困ったちゃん。ミレーに問い合わせたところ環境問題で数年前からフッ素化合物フリーの撥水素材を利用しており、撥水力は従来のフッ素タイプよりも確実に劣るとの事。

良く言われているメンテナンス、、、

「乾燥機、もしくはドライヤーやアイロンなどで熱処理を加えると撥水力が復活する」

これでも駄目!。半日も持たない。よって出掛ける度にアメダスをシュッシュするか、洗濯時に行うような撥水剤を使用しないとならない。また原則として洗濯は手洗いだから超~面倒臭い!。洗濯ネットに入れておしゃれ着洗いモード?、確かにそれでも生地は傷まないようだが、頑固な汚れが落ちないのですよ!(うちの洗濯機が悪いのか?)。だから皮脂を落とす意味合いでおしゃれ着モードで洗濯、数日掛けて乾燥させた後、汚れや染みが残っていたら部分手洗い、そんな作業を強いられる。それでもしっかりとメンテナンスをすれば最高のウェアでもある。

最後に!。

ゴアテックス信者ではない、そんな方には是非ともノースフェイスのフューチャーライトメンブレンを採用したレインジャケットやハードシェルジャケットをお勧めしたい。これはまじに優れている!。

但し、ゴールドウィンが展開するノースフェイスではデザイン、重量、装備(ポケット、ベンチレーション)などを鑑みて魅力ある商品が見当たらず、USA規格まで手を広げて探す必要があるのと現時点ではUSA規格を含めて主に春夏に活躍するであろう薄手ペランペランのレインジャケットが見当たらないのがネック。

さて!、手持ちレインウェアの透湿テスト、ひとまず終了だ。次回はドライレイヤー、ベースレイヤーに関して汗掻き星人だからこそのネタを提供したい。


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コメント

  1. 銀四郎お父さん | URL | -

    なるほど

    前回のテストの追試という感じで、今回も興味深く読ませていただきました。

    私は、BigDaddyさんほど近似条件の比較をしていないのですが、雪の降る冬季のアウターと、カッパとしてのアウターは分けても良いのかなと思っております。

    というのも、本文で触れておられる撥水性の話ですが、撥水性がなくなると、それなりに気温の高い時期は一発で蒸れます。
    ティフォンは撥水性の持ちが悪いとのことですが、手持ちのティフォン50000ウォームは冬季の雪山と街着以外では使うつもりがないのでよいのですが、お話を聞いて、雨の可能性のある春季の雪山などでは使う気がなくなりました。

    カッパとしてのアウターは、蒸れないことももちろんですが、長い時間行動してもしみることがなく、撥水性も可能な限り長時間キープできる表面素材のものがよいのではないかなと、経験上思っております。

  2. BigDaddy | URL | -

    > 銀四郎お父さん

    本当はテスト2周目もひとつひとつのウェアを生地にしようかと思ったのですが、結果は同じだったのでまとめちゃいました(笑)。これは次回のネタになるんですが、防水透湿生地って水蒸気を逃すだけであり、次回のネタになりますけれど、如何に中に着ているウェアが汗を処理するかに掛かっており、結局はレインウェアの性能よりもドライ、ベース、ミドルレイヤーと言ったウェアの性能がレインウェアの性能に追いついていない(そのネタはかなり悲観的な内容となります(笑))、これが現状なんだと思います。

    ティフォンは5回洗濯するともうヤバイですね(笑)。乾燥機くらいじゃ完璧な復活は望めない印象です。特にパンツは日常でも雨天日に穿くので洗濯回数はジャケットの数倍となり、アメダススプレーでなく浸け置きタイプの撥水剤を使っています。まぁ撥水剤の助けを借りて乾燥機などの熱処理さえ加えれば本文の通り問題はないです。

    耐久性はないようですがメンブレンが表に来るゴアテックスのシェイクドライやコロンビアのアウトドライエクストリームが最高のウェアの筈ですが、シェイクドライは軽量化に特化し過ぎて私の理想とは異なる方向性なのとアウトドライエクストリームに至っては失敗作なんですかね、商品ラインナップから消えちゃっていますし、困ったもんです(笑)。

    ミレーは新しい撥水生地をウィンドシェルに用いており、これが10~20デニールくらいの薄い生地でも作れるようになれば将来的にはティフォンにもそれが使われるんじゃないでしょうかね。それに期待したいところです。

    仰る通り、撥水性、これがキーポイントだと思っていて、ミレーも含め、今後、撥水性の高い新たなテクノロジーが主流になるんじゃないかと思っています。

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