にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です

自分なりの基準を設けたレインウェアの透湿テスト
 パタゴニア グラナイトクレストジャケット

2023年02月24日 00:00

おいおい!、フューチャーライトメンブレンを持つUSAノースフェイスの2021年冬~2022年モデルであるUSAドリズルジャケットを買ったと思ったら今度はパタゴニアのH2Noメンブレン(厳密にはパタゴニア社内での厳密なテストで合格した証明としてH2Noと言う名称が与えられているだけで素材名、メンブレン名ではないようだ)を持つグラナイトクレストジャケットを買っただと!?。

そうです!。ワタクシ、もはやレインジャケットマニアに近付いております!。今日はそのグラナイトクレストジャケットについてとスロージョギングでの透湿テストの結果をご報告したい。

詳細は調べて頂くとして元々パタゴニアにはH2Noメンブレンの3レイヤーのストレッチ素材のモデルとしてレインシャドージャケットがあった。それが何故かひっそりとフェイドアウトしやがった。非常に短命でちょっと解せない。

かつてはトレントシェルジャケットとレインシャドージャケットはパタゴニアの悪名高きH2Noの2.5レイヤーモデルだった。裏地は糸生地ではなくプリントシートのようなものを貼り付けていたそうな。これが数年着用しただけでボロボロと剥がれてくるらしい。

それを解消し、3レイヤーモデルとなって生まれ変わったのが2021年春モデル(だったと思う)のトレントシェルジャケットとレインシャドージャケットだ。ところがたったの1年でレインシャドージャケットが公式サイトから消えた!。ワタクシですね、本来ならば昨年の段階でレインシャドージャケットを買ってパタゴニアユーザーの仲間入りをしていた筈だった。それが消え失せちゃったから・・・。

何らかの大人の事情があったのだろう。そしてそれの後釜のように2022年秋に発表されたのがグラナイトクレストジャケット。レインシャドージャケットと違ってストレッチしない素材であるが、デザインはレインシャドージャケットをほぼ踏襲しており、トレントシェルジャケットにはない胸ポケットが装備され、センタージッパーも胸ポケットジッパーも止水ジッパーが採用されている。

トレントシェルジャケットとの大きな違いは生地である。トレントシェルジャケットはなんて表現すれば良かろうか?。ピクニックとかで使うビニールシートとか災害時用のブルーシートってあるでしょう?。あんな触り心地なんだ。雨には無茶強そうだが、本当に透湿するんかいな?、と疑ってしまう程(個人的には嫌いな触り心地ではないが、あのゴワゴワ感が嫌と言う人も多いようだ)。

それがグラナイトクレストジャケットでは一般的なレインジャケットの薄手生地に変わっている。表地はトレントシェルジャケットが50デニールのところグラナイトクレストジャケットが30デニール、所持しているノースフェイスのクライムライトジャケットやモンベルのストームクルーザージャケットが20デニールだから着心地はほぼ一緒で秤にかけると胸ポケットやピットジップも付いているから100グラム以上重い。

日帰り低山専科だからレインジャケットの100グラムの差くらいさほど気にならないが、縦走したりキャンプしたりで荷物が増える人はグラナイトクレストジャケットどころかストームクルーザージャケットやクライムライトジャケットでさえ重いらしく、現在の主流は200グラム以下だそうな。

確かに雨が降った時にしか着ない合羽と考えると軽い方が良く、レインジャケットマニアになりつつある今、モンベルのUSバーサライトジャケットってのがむっちゃ気になってしょ~がない。何故USか?、そりゃぁピットジップが付いているからですよ!。それが付いて200グラム未満だからスゲェ!。

ミレー春夏用のティフォン50000ストレッチジャケットを買うか、USバーサライトジャケットを買うか、実は無茶苦茶悩んだんだ。ビットジップ付きでそれを開放出来る気象状況での着用ではほぼ蒸れないと見て良いUSバーサライトジャケットを選ぶか、ストレッチ素材、着心地、そして「おふらんす」と言うブランドステータスのティフォン50000ストレッチジャケットか?。究極の選択だった。

同じモンベルでゴアテックスのシェイクドライ、これも軽い。表地そのものがゴアテックスメンブレンだから永久的に撥水してくれる。従来の撥水復活メンテナンスが不要!。中性洗剤で洗濯をし、脱水をせずに日陰に放置しとけば良い。しかもほぼウィンドシェルじゃね?、と言うくらいの透湿性能、80000g/m2/24hである。

表にむき出したメンブレンの為、耐久性がなく、重いリュックを背負ったり、岩や木々で擦れたりすると生地が傷んでしまうらしいが、日帰り低山専科、雨の日とウィンドシェル代わりでしか使用しない、そんな条件なら汗掻き星人には一番のレインウェアではなかろうか?。洗濯が楽だから雨合羽と言うよりもウィンドシェルとして山でも町でも大活躍しそう。

でもどうにも買う気にはなれない。と言うのもノースフェイスのウィンドシェルであるスワローテイルフーディー、極薄タイプで汗ヌケが良いと評判だったので買ってみた。ところがたった一度リュックを背負って半日歩いただけでショルダーベルトと干渉していた部分の生地がグシャグシャ。私が無理矢理生地に力を加えた?。いいえ!。ある登山YouTuberも一度の山行で生地がグシャグシャになったと報告を上げている。「買ったら必ず後悔するアウトドアウェア」の第1位に推したいくらいの糞中の糞!。

サイズ違いで2着買ったんだ。だから激後悔である!。こんなにも糞だと知っていたらそれこそパタゴニアのフーディニ、もしくはマウンテンハードウェアのエアシェルフーディでも買っていたさ!。このスワローテイルフーディーの糞加減を知っているから耐久性がないと言われているシェイクドライ、不安しかないわ~。買わない自信がある。ケチケチ星人が汗掻き星人を上回った瞬間である。


グラナイトクレストジャケット、パタゴニア自身やアウトドアショップも発売になったばかりのウェアだから割と推しているようだが、海外のアウトドア系のサイトをアクセスすると「廃棄漁網をリサイクルした生地を100パーセント利用していて高価なだけでトレントシェルジャケットの方が優れている」、そんなネガティブな意見もあった。確かに同じH2Noメンブレンでトレントシェルジャケットよりも9000円も高いのがグラナイトクレストジャケットでUSサイトでは100ドルもの差がある。アメリカ人って意外とケチケチ星人が多いらしく100ドルの違いは大きいのだろう。日本人は100グラムの差に、アメリカ人は100ドルの差に憤りを感じると言う事だ。何か判るような気がする。

ネットの情報は少ない。発売されたばかりと言う事もあるのだろう。つまり得体の知れない商品だ。しかしゴアテックスパックライトプラステクノロジーのカルサイトジャケットがあまりにも簡単に結露しちゃうウェアだったから何と言うか、立て続けにグラナイトクレストジャケットの購入に踏み切ったのはカルサイトジャケットへの怒りの感情とでも言おうかな?。カルサイトジャケットを買ってしまった自身への怒りとも言う。

何度も申し上げている通り、とにかくパタゴニアデビューしたかった、アウターは胸ポケットとピットジップが付いているモデルじゃなくちゃ嫌!、ネットで情報収集した限り、ゴアテックスパックライトプラスの性能に信頼性があった、この事から初パタゴニアとしてカルサイトジャケットを選んだ。

裏地の0.5レイヤー部分は繊維ではないから汗量によっては結露するのは最初から判っていた。しかし極普通、日常レベルでチャリンコを漕いだだけであんなにも結露するか?、ビックリしたし、これだとより一層汗量が増えるトレッキングだと確実に汗戻りが起こる!、買って後悔である。そこから来る誰にも当たり散らせない事による憤り!。この心の内がグラナイトクレストジャケット購入に踏み切らせたのだ!。レインウェアはどんなメンブレンでも3レイヤータイプしか買っちゃならなかったのだな。

H2Noの透湿性能はネットで情報を漁る限り、「悪くはないが良くもない」、そんな意見が多い。だからこそカルサイトジャケットを選んだのだ。数値的な性能はきっとカルサイトジャケットの方が上、しかしミドルレイヤー以下から出てきた汗をある程度吸ってくれる3レイヤーのH2Noの方が着心地は良いし、結露に悩まされる事もないだろう、無駄遣いと言われようが私の選択肢は「グラナイトクレストジャケットを手に入れる」、これしかなかった。

さてスロージョギングでの透湿テストである。

レイヤリングはいつもの通り。イオンのプアマンズアミアミにイオンの化繊ロンT、ブロックフリーストレッキングハーフジップだ。そして手に入れたばかりのグラナイトクレストジャケットである。この日は最初から最後までフードを被っていた。

気温は5度、湿度80パーセントで途中から0.5mの雨。距離5.3Kmでそのうち平均170mの坂道が上り下りで1.5Kmずつ、他は平地だ。勿論実施は夜間なので太陽からの輻射熱は一切期待出来ない。

気温と風の状態(西から常時2メートルの風)を考慮して走行目標を11分15秒/Kmとした。ところがこの日、足腰の調子が良かったからなのか最初の2Kmを10分40秒ペースで走ってしまった。この時点でオーバーペースだったのかグラナイトクレストジャケットが湿気を排出してくれなかったのか、気温9度での温かさの中、ミレーのティフォン50000ストレッチジャケット着用時のテスト時に次いで暑さを感じた。しかも2Kmを超えてからは連続して4本の坂があり、ペースを落とさないと一連の透湿テストでご法度のオーバーヒートを起こすと感じ、無理矢理11分20秒/Kmまでペースを落としている。

東西を行ったり来たりしているので東に向かっている時は少々暑い、西に向かっている時は真正面からの向かい風でクールダウン出来る。その繰り返しでオーバーヒートも起こさなかったし、最終的には平均11分5秒/Kmでのテストとなった。

もし無風ならばこのペースで走るとオーバーヒートだったろう。だから割と暑さを感じていたのは否めない。やはりネットの評判通り、H2Noは透湿性に劣るのか?。

最初にチェックしたのは頭である。フードを被っていたので蒸れチェック。う~ん・・・、モンベルのストームクルーザージャケットと同じくらい頭皮はビショビショ。これは仕方がないのかな?。今度、ミレーのティフォン50000ストレッチジャケットを着用しフードを被った状態で走ろうと思う。春夏用ティフォンで同じようにビショビショならこれは仕方ないとなり、今後、湿気を吸い取ってくれる薄手のビーニーでも被るしかなさそうだ。

グラナイトクレストジャケットの裏地に指を這わす。あれっ?、いつもしっとりと濡れている肩から背中周りがあんまり濡れていないぞ?。これは透湿している?。いや、そうでもなかった。今回これまた不思議な現象が起こっていたんだ。他のレインウェアではティフォン50000ストレッチジャケットを除いて脇の下から肩、肩甲骨の辺りまで裏地はしっかりと湿っており、インナーにしていたウェア全てでも同じくその部分がしっとりとしていた。

ところがこの日に限って湿り気を強く感じた箇所は二の腕から手首近くまで、そして脇腹なんだ。素肌はプアマンズではあってもアミアミなのでヌルヌルはしていなかったが、どのウェアも袖と脇腹が強く湿っていた。特に脇腹のビショビショはこれまでに体験した事がなかった。反対に肩周りは割と順調に汗を排出していた感がある。これは一体どういう事なのだろうか?。

肩周りがさほど湿っていなかったからなのか、今回、走行中に毎度不快になる肩周りの冷たさは感じてないんだ(西へ向かって走ると向かい風なので二の腕は冷たさを感じているが)。これが単にH2Noの透湿性が悪くずっと蒸れていただけなのか、それともH2Noメンブレンに不思議な特徴があるのか?。

このスロージョギングでの透湿テスト。連載当初から色々なメーカーの様々な商品を着れば着る程、カオスな世界に入り込んでしまうん気がしていると感じていたがその通りになりつつある。

現時点で本テストによる透湿性能において具合が良いと感じてるのはミレーのティフォン50000ストレッチジャケット、ノースフェイスのUSAドリズルジャケット、そしてラブのマウンテンドゥルージャケット。面白いでしょう?。ゴアテックスとH2Noと言う定番中の定番商品の方が性能が悪いと感じている。日本のゴアテックス信仰、パタゴニアマニアの何がなんでもH2Noナンバーワン説、その手の思考が私の中ではゼロなんだ。

また、グラナイトクレストジャケットのように普段湿り気を感じるところがそれほどではない、反対に普段湿り気を感じないところが湿っていた現象、そしてティフォン50000ウォームストレッチジャケットではフードを被っていてもさほど蒸れを感じなかった頭部が何故ストームクルーザージャケットとグラナイトクレストジャケットではビショビショなのだろうか?、そういう不思議ちゃん現象もある。

レインジャケット、奥深いぜ!。これは早急にもう一回りテストせねばならないだろう。その際はインナーを全て変更しようと思う。プアマンズをやめてドライレイヤーに本家アミアミを、そしてベースレイヤーにはモンベルのウィックロンTシャツを、そしてミドルレイヤーも改め、パタゴニアのR1と同じ用途で使われるらしいL.L.ビーンのエアーライトニットフルジップフーディー、もしくはミレーのセネカテクノジャケットで挑むつもり。


にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です



コメント

  1. tsunomagari | URL | mQop/nM.

    いや、随分前から

    いろいろとマニアですよ(笑)

    僕のバイク用のレインウェアは、どう足掻いても水が侵入してくるので、諦めて厚手のビニールポンチョで乗ってます。

    BigDaddyさんには需要の無いビブショーツなるパッド付きサイクリングパンツの高級品を買ってみたのですよ。
    今まで使ってたのは、50USDくらい、今回買ったのは150USDくらい、2万円近くもしたんです。
    100USDの差は大きいなと思いました。
    機能性ウェアってのは価格差が大きい程、性能差があるように思いました。
    但し、モンベルを除くです。
    モンベルが一番コスパが良いような、サイクリング用のジオラインを買ってそう思うようになって来ました。

  2. BigDaddy | URL | -

    > tsunomagari さん

    マニアックになれる事がある、人生が楽しいって事なのですよね(笑)。

    バイク用だとスピードが出ていて雨に打たれるので耐水圧がかなり高いものでないと駄目なんですかね。それでもゴアテックスクラスだったら問題ないとは思うのですが・・・。

    自転車旅とかしませんし、トレーニングでも長くても20Kmなのでビブショーツ、いまのところ買う予定はありませんが、パッドの性能が価格に反映されているのでしょうかね。ダウンジャケットはフィルパワーと嵩量によって価格が異なってきますが、それ以外のウェアってこうやってレインジャケットのテストをしていると結局はブランドの差が価格の差って気がしています(同じくモンベルは除くですね(笑))。

    自転車の場合、風をもろに受けるのでアンダーウェアはアミアミよりもしっかりと生地のあるジオラインの方が良いでしょうね。なんだかんだと普通のジオラインを手にしましたが、サイクリング用のジオラインって背中側が速乾性の高いものとの事ですが、これってリュックを背負ってのトレッキングでも効果があるような気がしています。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)


最新記事