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2022年秋の旅第二弾その6 滑沢渓谷をトレッキングその4

2023年02月22日 00:00

朽木を撮る

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Olympus OM-D E-M1markII, M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3


2月14日記事からの続きで、滑沢渓谷の最終回。太郎杉からの復路である。ピストン歩きなので同じような風景が多くなるが、勘弁してちょ!。

トップ写真、キャプションの通り、M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3は43mm時(換算86mm時)でマクロ機能が使える。35mm判換算したら0.5倍以上で切り取れるのかな?。画質云々は本物のマクロレンズの及ぶところではないのだろうが、何しろ便利!。でも意外と使う機会がない・・・、と言うかマクロ機能が付いているのをいつも忘れてしまう!。だから今回の伊豆の旅では積極的にこのマクロ機能を使う事にしたのだ。

しかし!。残念と言うか・・・。

E-M1markIIは本ブログで何度も述べている通り、これが現行当時、恐らく世界一スローシャッターが使えるカメラだった。25mm(換算50mm)で1秒は当たり前、2秒でも止められるし、また慎重にかつ5枚の保険を掛ければ3~4秒、さらに体をどこかに固定、もしくは肘を付けられるような土台があれば6秒でも止まっちゃう。

ところが海外も含めてネットの情報では見つけられない大きな欠点がある。それは被写体とのワーキングディスタンスが短い時の手ブレ補正効果である。E-M1markIIは5軸手ブレ補正なので本来ならばワーキングディスタンスが短くても遜色なく止められる筈。しかし実際には著しく性能が低下してしまう。

理由の一つに手ブレ補正機構では修正し切れないカメラマンの前後の揺れ。そりゃそうだ!。カメラマンが前後に揺れてしまったらピント位置が異なってしまうのだから、厳密にはブレに加えてピンボケしている事になる。ワーキングディスタンスが長ければ多少の前後の揺れは気にならないものの、それが1メートル以内になってくるとピンボケ率が非常に多くなる。

被写体が近い距離にある時、あまりにも手ブレするのでこれはおかしい。手ブレ補正だけが原因ではないと気付いたんだ。だからまずはピンボケしているのかブレているのかを判断しなくちゃならない。それでも得た結論は、、、

「E-M1markIIは被写体が近い位置にあったらその距離に応じて1~3段手ブレ機能が低下する」

3メートル先の風景が2秒で止められても50センチ先の風景だと0.5秒でも止められない時もあるって事だ。そうなるとM.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3で50センチ以内の被写体に向かって撮影した場合、換算86mmであるから1/8秒が限界、安全に撮影するのなら1/15秒は確保したい。

実際にこの旅で積極的にこのレンズでマクロ撮影を行ったが、結果は散々だった。43mmの開放絞り値はF6になり、山の中、樹林帯では太陽の光が被写体に当たっていないと1/15秒のシャッタースピードを確保出来ない時も多い。特に初日、ウルトラマンタロウと同じ背丈の太郎杉を見てからの復路は15時を回っており、また晴れていた空が突然雲だらけ、森の中だから辺りは非常に暗く、レンズがF6と暗くなるのでマクロ域での撮影は1/15秒を確保出来ず、大半がブレ、もしくは自身の前後の揺れによるピンボケであった。

E-M1markIIは絞り優先モードで撮影していると最低シャッタースピードを設定出来る。セットした値よりもシャッタースピードが遅くなると半弟されるとISO感度を上げくれる。言い換えると設定したシャッタースピードまでなら決してISO感度を上げてくれない。

ここでミスがあったんだ。12-50mm、換算24-100mmのレンズであり、経験上、100mm相当でも1/4秒で楽に止められる。だから1/4秒にセットしたままその日はスタートしていた。そうなるとマクロ領域なら1/8秒でもブレてしまうのに1/4秒よりシャッタースピードが遅くなるまで感度を上げてくれない。

トップ写真は1/6秒で撮影しており、となるとISO感度は200のまま!。しっかりとファインダー情報を確認していれば防げたミスである。こういう時は夜散歩写真と同じくマニュアル露出+ISOオートで撮影しなくちゃならなかったのに・・・。

初代E-M1はマニュアル露出+ISOオートが使えたが、露出補正が出来なかった。でもE-M1markIIからは露出補正が使えるようになったから何故、絞り優先AEから切り替えなかったのか?、それを怠ってしまった大ぽか。1/15秒、F6.7、ISO800、これでEV6.5、これは(比較的明るい)夜景レベルの暗さであり、またE-M1markIIはISO1600になってもRAWから再現像をすればノイズも目立たず、またダイナミックレンジもそれほど落ち込まず、この日の状態だったらしっかりとブレずに写真を撮れていたのになぁ~。

という事で本日、本来ならばマクロ域で撮影した写真を中心にお届けするつもりだったが、写真をチェックしたら全滅と言って良いくらいだったので、以下、復路の風景として往路と同じような写真ばかりだがどうぞ!・・・。

次の写真、写真選定中、こんなところに断層みたいな割れ目を撮ったっけなぁ?、と思ったら良く見ると地面の割れ目に見えるところ、川なんだな。あまりにも水が透き通っていてこれが川には見えないんだ。


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Olympus OM-D E-M1markII, M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3


次はわさび田にあったモノレールの下部だ。


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Olympus OM-D E-M1markII, M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3


あとは渓谷の写真かな・・・。


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Olympus OM-D E-M1markII, M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3


次の写真は別のわさび田。ここは現在は使われていないようだ。


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Olympus OM-D E-M1markII, M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3


これも別のわさび田である。上に見えるのは国道である。ここは往路では全く気付かなかった。遊歩道の真横にあったのに・・・。


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Olympus OM-D E-M1markII, M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3


そして下の写真をご覧あれ!。

これをM.Zuiko 9-18mmF4-5.6の9mm(換算18mm)側で撮影したと言ってもみんな信じるだろう。


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Olympus OM-D E-M1markII, M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3


実際にはM.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3の12mm(換算24mm)で撮影しているが、このように放射線状に風景が伸びているような構図で写すと人はすぐに騙される!。言い換えるとやっぱり9-18mmなんてレンズ、不要なんだな。

これは敢えて超広角っぽくなるように撮影しており、実際には次のような構図で撮るべき風景だ。これだと構図的に安定している上写真よりは超広角らしさは少ないでしょう?。


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Olympus OM-D E-M1markII, M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3


要は撮影者が工夫すれば換算24mmでも20mmくらいで撮影したような写真を撮れると言う事。となると換算20mm以下の超広角域って目の前に広がっている風景全部を写したい時だけにしか用途がないでしょう?。それってもはや写真ではないよね。単なる記録である。写真って目の前の風景をカメラマンがどう切り取るか、そこにセンスが表れ面白いのだ。

今日はこれでおしまい!。次からは2日目のトレッキング模様をお伝えする。


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