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自分なりの基準を設けたレインウェアの透湿テスト
 番外編 L.L.ビーン ストレッチプリマロフトパッカウェイジャケット

2023年02月16日 00:00

今日は番外編。レインジャケットやハードシェルジャケットではなく、インサレーションジャケットでスロージョギングをしてどうなるか?・・・。

L.L.ビーンのストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットの中綿はプリマロフトゴールドインサレーションウィズクロスコアと言い、プロマロフトが誇るゴールドタイプの化繊中綿にNASAが開発したエアロジェルが合成された繊維、これが60g使われており、断熱性に富んだ素材である。

トレッキングの行動着、そして街着として使おうと考えて購入し、残念ながら現時点ではトレッキングで使用出来ておらず、完全に街着と化している。

温かさの度合いは東京の冬ならば長袖Tシャツやカラーシャツの上からこれを羽織るだけで生活は可能。夜間、3度前後に気温ならそれでチャリンコを漕いで買い物くらいなら出掛けられる。無茶苦茶温かい訳ではないが、寒さもほとんど感じない。勿論、長い間、外出したり、動かずにじっとしているのなら中にもう1枚、薄手のセーターやニットなど重ねたいところ。とにかく汗冷えするくらいな大汗を掻かない限り東京の冬は楽にこれで越せる。

しかしそうなるとトレッキングの行動着としては若干暑い気がするのだな。また表地は思った以上に薄い素材が使われており、小枝にちょっと引っ掛けたくらいで破れそう(一応アウトドアの老舗の商品なので簡単には破れないとは思うが)、これでトレッキングする事はないだろうと考えていた。

しかしこうやってレインジャケット、ハードシェルジャケットで透湿テストをしていると気温が低く、適切な運動量を維持出来るのなら行動着としても使えるんじゃないかと再び思い始め、早速のテスト!。

コースはいつもの通り。坂道の多いコースを5.7Km。この日の気温は4度、風は西から1メートル。ドライレイヤーにイオンのプアマンズアミアミ、ベースレイヤーにイオンの化繊ロンT、その上にストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットを着て出掛けた。

当然、家の玄関を開けて外に出た瞬間から全く寒くない。となるとどうなるか?。1Kmも走らないうちにすでに体はほんのり火照ってくる。これまでのテストでは1.5~2Km走ってほんのりだったのでかなり早い。こりゃヤバイかな?。すぐにオーバーヒートしそうだ。だったら一度オーバーヒートしてみようじゃないか!。

と言うのもこの日のテストは番外編であったで何度も同じウェアを着てテストするのも億劫、この1回限りでストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットのすべての性能を知ろう!、そこで実践を考慮して暑くなったらセンタージッパーを下げる、冷えてきたら上げる、これを繰り返そうと思っていたんだ。2Km地点から200mの坂を5本、上って下りるのでその途中からジッパーを下げようと・・・。

ところが意外とオーバーヒートしない。ギリギリのところで踏ん張っている。しかも敢えてオーバーヒート前提で10分30秒/Kmペースで走っていたんだ。ジッパーを上げたままであったが、常に鎖骨の下辺りで止めていたので向かい風では首から外気が入り込み、ここでクールダウンが出来る。流石に腕周りや背中までには行き渡らないので暑いには変わりないが、オーバーヒートはしていない。

3~4Kmくらいだったろうか?。さすがに追い風になったところでジッパーを半開した。僅かであるが心地良い風を感じる。この調子なら最後までこのペースで走れるぞ!。ところが最後の最後。5Kmを超えたところで距離は100mくらいなのだが勾配のきつい坂道がある。これをエイヤッ!、と上った瞬間に顔がカァッ!、と火照ってきた。一気に暑さが増す。レッドゾーンを超えたのを意味する。オーバーヒートである。ここで初めて下までジッパーを下ろした。しかし追い風になると背中までは循環しない。結局最後の700mをレッドゾーンのままでの走行となった。

オーバーヒートしたとは言うものの自宅まで歩いて帰っている間、、、

「最後の最後でオーバーヒートしたけれどジッパーを下げればクールダウン出来、このペースで最後まで走り切ったのだから思った以上に汗抜けするウェアなんだな」

割と感心していた。帰宅後、ウェアチェックである。ストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットは全体が湿っている。そして驚いたのは背中部分。肩から肩甲骨の辺り、「表地」が水分で色が濃くなっており、かつ部分的に光っているんだ。その光の正体は水滴である。表が結露?。

これをしっかり汗抜けしていると考えるか、完全なオーバヒートでかなりの蒸れが生じていたと取るか、微妙なところである。「裏地」に水滴が付いていたら汗抜けのしないウェアと判断して良く、これは「表地」に水滴があったのだから汗抜けはしっかりしていると考えて良いとは思う。内側からの通気性は良いウェアなのは確かだろう。

さて数日後、東京にも大寒波が押し寄せた。氷点下である。風も10m前後ピープーしている。さすがにそんな天候で走る気にはならず風が収まった翌日、再テストである。気温は-2度、風は1m。願ってもない天候だ。初回と同じウェアを着込んでスロージョギング開始。

通常、自宅から河川敷までもウォーミングアップを兼ねて走っているのだが、この日は敢えてゆっくりと歩いて向かった。全く寒くない。これは嬉しい。そして河川敷からスロージョギングスタートである。流石に氷点下だと体が火照ってくるのが遅延する。この日は1.5Kmくらいで温まってきた。そしていつもの連続した坂のある2Km地点。ここで実践さながらとでも言おうか?。暑くなる前にセンタージッパーを開けて坂道に挑む。非常に具合が良い。寒くもなく暑くもなく快適に走れていた。

結果それが最後まで続き、平均10分40秒/Kmで5.7Kmの距離を走り切った。前回より1Km当たり10秒遅いが、これはオーバーヒート云々ではなく体調かな?。とにかくこの日、足が重かった。上りでふくらはぎがパンパンになって速度が出せなかっただけ。疲労だったのか寒過ぎて筋肉がこわばっていたか?。よって1Kmで10秒の遅れ、これは暑さ、蒸れによる運動量低下を意味するものではない。

2回のテストでどちらもほぼ快適。少しでも暑さを感じたらセンタージッパーを下げる、そんな運用を心掛ければトレッキングの行動着としても十分使えるんじゃないか?。確かにそうだ。しかし現時点では条件が付く。

「気温が5度以下である事」

曇天で登山口から頂上、そして下山までずっと5度以下だったら全く問題ない。しかし実際には昼間のトレッキングになるので太陽の影響は大きく朝は寒くても昼過ぎには地域や気候によっては10度くらいになる時があるでしょう?。特に低山専科な人間だから標高を上げても気温の低下はたかが知れている。

10度を超えてくると、もし稜線や頂上でも無風だったらジッパー全開でもオーバーヒートする可能性がある。しかもリュックを背負っているから、ジッパーを全開にしても胸郭部分はショルダーベルトで固定されているし、首からも回り込んでくれないだろうから空気は背中側には決して流れてはくれない。肩から背中は今回のテストの数倍ビショビショに湿る筈だ。そうなると汗冷えの問題も出てくる。

また稜線までは樹林帯を歩くから無風になる時もあろうし、山によっては頂上まで延々と上り坂が続く時もある。それで気温が10度まで上がったら汗を掻かない亀さんウォーキングでもしていない限り、一切のクールダウンが出来ないのでお手上げだろう。

つまり朝のスタートで0度、頂上で5度、これだったら雨以外、そして休憩時を除けばストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットを着たまま戻って来れる。時速20Kmは秒速は5.6m、以前気温5度くらいの時、これを着て自転車で20Km/hで走った事があり、人間は発熱しているし、防風効果も高いので寒さをあまり感じなかった。よって稜線で5m程度のピープーなら耐えられるに違いない。

但し残念!。手持ちのこれはフードタイプではないのだな。気温5度で5mの風を受けていたら首から上が無茶苦茶寒い筈。実際に自転車で走っていた時は耳当てをしていた。トレッキングならネックゲーターと帽子でカバーすればなんとかなるかもしれないが、フードタイプを買っておくべきだったかなぁと少々後悔していたりする。

関東の低山だと冬でも晴れていれば気温10度になる時もあり、そんな際にどうするかである。暑いからと脱ぐ?。そうなると下はアミアミとロンTだけ。さすがに寒いでしょう。そうなるとウィンドシェルかもうちょっと温かくなるモンベルだったら若干の保温効果があるライトシェルパーカー、ミレーならそれこそティフォン50000ウォームストレッチジャケットに着替えるしかないのかな?。

一瞬、モンベルのU.L.サーマラップパーカでも買おうかと思ってしまった。このウェアはプリマロフト系のインサレーションウェアより断熱効果は低い筈で、それは悪口ではなく行動着としては優秀なのかもしれない。ならば気温10度でもギリギリ何とかなりそう。でも買わない!。と言うのも実際にストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットを着てトレッキングして苦痛を味わっている訳ではないので、一度はこれを着て低山に登ってみない事には!。

もしかしたらセンタージッパー全開だけで何とかなっちゃうかもしれず・・・。登る山にもよるのだよね。低山って稜線に出るまで割と急登が多いのでここでビショビショになっちまうかも・・・。とにかくこれを一度実践で使ってみる!。そして不快に感じたらその時にどうするか考えれば良い。


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