2022年06月09日 00:00
前々回記事で、、、
「普段使わないのでいざ装着すると被写体までの距離感が判らないし、カメラのEVFで表示される水平を見る為の水準器でしっかりとチェックしないと傾いた写真が大量生産されちゃう」
と書いた。広角レンズが苦手・・・、と言うよりも「面倒臭いレンズ」、そんな位置付け。
だから「Ricoh GRが愛機!」、そう言える人は凄いと思う反面、、、
「GRな人って本当にストレスなく(GRの場合APS-Cなので換算で)28mmを使いこなしているのか?」
そんな疑問が湧く。
写真にのめり込んだ1990年代、広角レンズブームのようなものがあった。ポートレートの世界ではスナップポートレートとでも言おうか?、背景をぼかして被写体である人物だけを浮き上がらせる写真に加えて、広角レンズを用いて動きのある写真を狙う人が多かったように思う。
しかしこれはいつの時代でも同じなんだな。大御所、もしくはすでに逝去されている有名所の若い時代の写真を見たくて写真雑誌、「日本カメラ」、「アサヒカメラ」、「カメラ毎日」収集をしていた時があり、一番古いので1968年だったかな?。それらを見る限り、恐らく庶民がカメラを持てるようになった1960年代からずっと広角レンズブームってのが継続しているんだ。そうなるともはや単なる流行りではなく不変?。
今の超広角レンズブーム、まずひとつ挙げられるのがスマホに付いているレンズ、これが換算で25mm前後が多いらしい。みんながみんなこれに慣れちゃっているから24mmレンズが普通であり、広角レンズの定番とも言える28mmレンズですら「狭い!」と言い出す。
メーカー、技術者が頑張った証とでも言おうか?。四隅まで綺麗に描写し、歪みもなく(ソフトウェア補正含む)、逆光にも強い、そういうレンズを各メーカーが造ってしまった。昔は20mmレンズなんて特殊なものだったのが、近頃では超広角ズームレンズのワイド側は12mm、14mmくらいが当たり前になってきた。これはm4/3やAPS-Cの話ではなく、35mm判カメラでの話だからスゲェ時代になったもんだ。
しかもFujfilmを除きどのメーカーも全く力を入れていなかったAPS-C用の広角レンズ、先日、Sonyがスゲェのを発表したでしょう?。11mmF1.8(35mm判換算16.5mm)、15mmF1.4(同22.5mm)、16-35mmF4(同24-52.5mm)の3本だ。
これは恐らく動画カメラマンからの要望が強かったのではなかろうか?。アクションカメラで歪みのない映像を撮る場合、18mmとか19mm、魚眼のままなら16mmくらいだそうだ。APS-Cセンサーだから画質はSonyの方が遥かに上、しかし画角で対抗出来なかった。だから動画カメラマンに向けては朗報だろうし、超広角レンズ大好きなAPS-Cカメラ利用の静止画(写真)カメラマンもきっとこの3本は魅力あるものに映っているに違いない。
我々を未知の世界に誘ってくれるのが超広角レンズ。広角レンズにさほど興味がなかった私でさえ(フィルム時代の安価な普及タイプではあるが)Tokina 19-35mmF3.5-4.5なる超広角ズームレンズを所持しており、テレ側が35mmまであるので割と楽に扱え、時折使用しているし、このレンズが面白いと感じ、m4/3用のOlympus M.Zuiko 9-18mmF4-5.6、換算で18-36mm、これを買おうかなと案じていたりする。
35mm判の19-35mmにせよ、m4/3の9-18mmにせよ、テレ側が準広角まである、これがミソ。手持ちのTokinaの19-35mm、都内のお散歩写真でしか使用していないせいもあるが、画角が広過ぎて無駄なものが写る事が多い、意外と35mm側を使っている。
つまり単焦点レンズとして考えると20mmレンズなんて今も私にとっては特殊レンズでしかなく、別段欲しいとは思わないし、24mmレンズはフィルム時代のsmc PENTAX 24mmF2.8とCanon NewFD24mm2.8を所持しているけれどまず使わない。元々APS-Cで36mm相当のレンズとして使おうと思っていただけ。結局、28mmレンズに落ち着いちゃう。
そんな28mmレンズ、広角レンズの中では容易に扱える筈・・・、なのだが、やっぱり普段使わないので最初は戸惑う。次の写真。
「普段使わないのでいざ装着すると被写体までの距離感が判らないし、カメラのEVFで表示される水平を見る為の水準器でしっかりとチェックしないと傾いた写真が大量生産されちゃう」
と書いた。広角レンズが苦手・・・、と言うよりも「面倒臭いレンズ」、そんな位置付け。
だから「Ricoh GRが愛機!」、そう言える人は凄いと思う反面、、、
「GRな人って本当にストレスなく(GRの場合APS-Cなので換算で)28mmを使いこなしているのか?」
そんな疑問が湧く。
写真にのめり込んだ1990年代、広角レンズブームのようなものがあった。ポートレートの世界ではスナップポートレートとでも言おうか?、背景をぼかして被写体である人物だけを浮き上がらせる写真に加えて、広角レンズを用いて動きのある写真を狙う人が多かったように思う。
しかしこれはいつの時代でも同じなんだな。大御所、もしくはすでに逝去されている有名所の若い時代の写真を見たくて写真雑誌、「日本カメラ」、「アサヒカメラ」、「カメラ毎日」収集をしていた時があり、一番古いので1968年だったかな?。それらを見る限り、恐らく庶民がカメラを持てるようになった1960年代からずっと広角レンズブームってのが継続しているんだ。そうなるともはや単なる流行りではなく不変?。
今の超広角レンズブーム、まずひとつ挙げられるのがスマホに付いているレンズ、これが換算で25mm前後が多いらしい。みんながみんなこれに慣れちゃっているから24mmレンズが普通であり、広角レンズの定番とも言える28mmレンズですら「狭い!」と言い出す。
メーカー、技術者が頑張った証とでも言おうか?。四隅まで綺麗に描写し、歪みもなく(ソフトウェア補正含む)、逆光にも強い、そういうレンズを各メーカーが造ってしまった。昔は20mmレンズなんて特殊なものだったのが、近頃では超広角ズームレンズのワイド側は12mm、14mmくらいが当たり前になってきた。これはm4/3やAPS-Cの話ではなく、35mm判カメラでの話だからスゲェ時代になったもんだ。
しかもFujfilmを除きどのメーカーも全く力を入れていなかったAPS-C用の広角レンズ、先日、Sonyがスゲェのを発表したでしょう?。11mmF1.8(35mm判換算16.5mm)、15mmF1.4(同22.5mm)、16-35mmF4(同24-52.5mm)の3本だ。
これは恐らく動画カメラマンからの要望が強かったのではなかろうか?。アクションカメラで歪みのない映像を撮る場合、18mmとか19mm、魚眼のままなら16mmくらいだそうだ。APS-Cセンサーだから画質はSonyの方が遥かに上、しかし画角で対抗出来なかった。だから動画カメラマンに向けては朗報だろうし、超広角レンズ大好きなAPS-Cカメラ利用の静止画(写真)カメラマンもきっとこの3本は魅力あるものに映っているに違いない。
我々を未知の世界に誘ってくれるのが超広角レンズ。広角レンズにさほど興味がなかった私でさえ(フィルム時代の安価な普及タイプではあるが)Tokina 19-35mmF3.5-4.5なる超広角ズームレンズを所持しており、テレ側が35mmまであるので割と楽に扱え、時折使用しているし、このレンズが面白いと感じ、m4/3用のOlympus M.Zuiko 9-18mmF4-5.6、換算で18-36mm、これを買おうかなと案じていたりする。
35mm判の19-35mmにせよ、m4/3の9-18mmにせよ、テレ側が準広角まである、これがミソ。手持ちのTokinaの19-35mm、都内のお散歩写真でしか使用していないせいもあるが、画角が広過ぎて無駄なものが写る事が多い、意外と35mm側を使っている。
つまり単焦点レンズとして考えると20mmレンズなんて今も私にとっては特殊レンズでしかなく、別段欲しいとは思わないし、24mmレンズはフィルム時代のsmc PENTAX 24mmF2.8とCanon NewFD24mm2.8を所持しているけれどまず使わない。元々APS-Cで36mm相当のレンズとして使おうと思っていただけ。結局、28mmレンズに落ち着いちゃう。
そんな28mmレンズ、広角レンズの中では容易に扱える筈・・・、なのだが、やっぱり普段使わないので最初は戸惑う。次の写真。
自転車置き場に落ちていた自転車。特に際立った風景ではないが、最初風で倒れているだけかと思ったが、良く見るとスタンドが付いていない。うん?、これって放置?、盗まれてそのまま?。
これの何に注目かと言うとワーキングディスタンスである。50mmレンズならこの構図だとどのくらい離れて写せば良いか判る。でも28mmだと・・・。この辺だろうな?、と思った位置からさらに一歩前へ出てファインダーを覗いたところ一回り以上広い構図になってしまった。だからさらに一歩、そして目高写真だと下すぼみ写真になるので中腰姿勢を取っていたが、それでも駄目。結局うんこ座り。こういうところが広角レンズの面倒臭さ!。腰が悪いのだから無駄に歩かせたり、うんこ座りなんてさせるなよ!、とレンズに文句を言う程・・・。
そして次。
これの何に注目かと言うとワーキングディスタンスである。50mmレンズならこの構図だとどのくらい離れて写せば良いか判る。でも28mmだと・・・。この辺だろうな?、と思った位置からさらに一歩前へ出てファインダーを覗いたところ一回り以上広い構図になってしまった。だからさらに一歩、そして目高写真だと下すぼみ写真になるので中腰姿勢を取っていたが、それでも駄目。結局うんこ座り。こういうところが広角レンズの面倒臭さ!。腰が悪いのだから無駄に歩かせたり、うんこ座りなんてさせるなよ!、とレンズに文句を言う程・・・。
そして次。
何故かこの手の水飲み場が好き。見つけるとパチリする。そしてかなり近寄って開放を使ったし、背景も離れているので広角レンズであっても壮大にボケてくれると思ったが、素直で綺麗なボケではあるものの大した事ない。これも広角レンズの難しさ。F2開放のレンズだったら意図した通りだったかもしれぬ・・・。
広角レンズでは寄れるだけ寄らないと背景ボケは楽しめない。そこで復路ではこれでもかっ!、ってくらいに近付いた。それがトップ写真。これでワーキングディスタンスは40センチくらいじゃなかろうか?。さすがにここまで寄ると背景は美しいくらいにボケてくれる。
次はトップ写真の水飲み場を縦位置で少しだけ引いて撮っている。これで50センチくらいを超えたくらいか?。40センチと50センチ、たかが10センチの違いであるけれど、広角レンズにとってはこの10センチの差は大きく、もし被写体から60センチも離れたらこの風景に限っては大きなボケはさほど期待出来ない。
広角レンズでは寄れるだけ寄らないと背景ボケは楽しめない。そこで復路ではこれでもかっ!、ってくらいに近付いた。それがトップ写真。これでワーキングディスタンスは40センチくらいじゃなかろうか?。さすがにここまで寄ると背景は美しいくらいにボケてくれる。
次はトップ写真の水飲み場を縦位置で少しだけ引いて撮っている。これで50センチくらいを超えたくらいか?。40センチと50センチ、たかが10センチの違いであるけれど、広角レンズにとってはこの10センチの差は大きく、もし被写体から60センチも離れたらこの風景に限っては大きなボケはさほど期待出来ない。
これ以上離れると28mmF2.8クラスのレンズだと背景が余程遠くにない限り、期待したボケは得られないのだから画角は置いといてこういう風景は素直に50mmレンズの方がやっぱり楽であり、50mmレンズを使うべきなんだ。
それでは広角レンズらしいパースペクティブについて。
それでは広角レンズらしいパースペクティブについて。

Sony α7II
Canon FD28mmF2.8 S.C.
F4, 1/6sec, ISO640

Sony α7II
Canon FD28mmF2.8 S.C.
F2.8, 1/3sec, ISO1250
この2枚って50mmではないなとは思うが「28mmレンズで撮った」と言わない限り、35mmレンズのような極々自然なパースに感じる。水平がしっかりと取れていれば28mmレンズは素直な描写をする。ただ私は下手糞なのでカメラの水平水準器がないとこういう風景は必ず曲がるので最新の注意を払わないとならない。50mmだったらちょっとのずれは気にならないが、28mmレンズは素直は描写をするとは言え広角レンズであり、ちょっと傾いただけで物凄くカッチョ悪い写真になる。これも超~面倒臭い。まぁデジタルの今は簡単に水平補正出来るならフィルム時代と違って気は楽ではあるが・・・。
でもこういう写真を目指すのなら28mmレンズではなく35mmレンズの方が適していると思う。少なくとも上の2枚は前後に十分余裕のある場所で撮影しているので画角云々は関係ない。
さらにはこれも私の目が馬鹿なのか28mmレンズと言う感覚がない。他の方がこれを撮影されていればやはり「35mm?」と言うだろう。
でもこういう写真を目指すのなら28mmレンズではなく35mmレンズの方が適していると思う。少なくとも上の2枚は前後に十分余裕のある場所で撮影しているので画角云々は関係ない。
さらにはこれも私の目が馬鹿なのか28mmレンズと言う感覚がない。他の方がこれを撮影されていればやはり「35mm?」と言うだろう。
さすがカメラを構えている時は「画角、広っ!」と思うが、こうやって出来上がった写真を見るとつくづく素直な描写をしていると感じる。巷で28mmよりも24mm、24mmよりも20mm、そうやってどんどんと焦点距離の短いレンズが持て囃される理由が少し判ってきたかもしれない。
広角レンズを扱う人は28mmレンズがもう慣れっこになってしまい、私が50mmレンズを使うような感覚に陥っているのではなかろうか?。しかも上述の通り、スマホに装備されているレンズの多くは換算で25mm相当、スマホの画角、パースに馴染んでしまうと28mmですら「狭い!、普通過ぎる!」と感じてしまうのではなかろうか?。
広角レンズを扱う人は28mmレンズがもう慣れっこになってしまい、私が50mmレンズを使うような感覚に陥っているのではなかろうか?。しかも上述の通り、スマホに装備されているレンズの多くは換算で25mm相当、スマホの画角、パースに馴染んでしまうと28mmですら「狭い!、普通過ぎる!」と感じてしまうのではなかろうか?。
これなんて28mmだよと言わなければ50mmレンズで撮ったと感じるのではなかろうか?。なるほどね、28mmレンズはカメラの水平をしっかりと保てば本当に素直な描写をするんだな。となると画角、幅広く構図したい時を除けば私のようにカッチリと風景を収めたい、そんな人間は28mmレンズなんて使わずに、よりパースが目立ちにくい35mmレンズくらいが良いのかもしれない。
さて、この最後の写真はガードレールにカメラを置いて撮影しており、だから0.5秒でも止められている。でもこのガードレールが曲者でカメラを面ではなく線でしか固定出来ないタイプであり、4枚撮って止められたのはこの1枚だけだった。
さぁ、ここから毎度お馴染みのSonyの嘘吐きネタだ。
Sony α7IIは仕様通りの手ブレ補正効果は全く期待出来ない。仕様ではFE55mmF1.8装着時に4.5段の効果があるとされている。4.5段なら1/3秒で止められる筈。しかし実際には50mmのオールドレンズでもFE28-70mmF3.5-5.6でズームを50mmにセットしても安心出来るシャッタースピードは1/8秒が限界。28mmレンズ装着時でも仕様通りなら2/3秒で止められる。しかし1/6秒が限界。つまり正しくは「2.5~3段の補正効果」、これがα7IIである。どうして1.5段以上もサバ読むの不思議。Sonyは何故すぐにバレちゃうような嘘を吐くのだろう?。
私のカメラの構え方がなっていない?。いやいや!。
Sony Alpha a7 II Review - Image Stabilization
上の記事を読んでご覧になって頂きたい。これを読む限り、30パーセント以上の成功率だと55mmレンズで1/13秒、24mmレンズで1/3秒だ。私が本ブログで良く表現している「ピタリ賞」とは上記事で言う「 Excellent - the best the camera is capable of」であり、そうなると私は50mmレンズなら1/8秒、28mmレンズでも1/6秒で50パーセント以上のピタリ賞を得られるのだからdpreviewのテスターと同等、もしくは以上の確率で止められている事になる。
いずれにせよSonyは大嘘吐きって事!。もしこれがスペック通りに4.5段の効果があったら35mm判カメラの中では激安、費用対効果バッチリな最高のカメラとなろう。
ではα7IIの次の世代であるα7IIIはどうだろうか?。仕様ではFE50mmF1.4装着時に5段とある。
Sony a7 III Review - Image Stabilization
おやおや?。24mmレンズで「 Excellent - the best the camera is capable of」を30パーセント以上を確保出来ているのが1/8秒、50mmレンズで1/5秒。ありゃりゃ~?。24mmレンズではα7IIよりも悪いぞ?。個体差なのかもしれないが、仮に個体差なら21世紀の今、そんなに性能のバラツキがある手ブレ補正なんて糞でしょ!?。いずれにせよSonyはα7IIIでも相当な嘘を吐いていると考えて良いだろう。5段だったら24mmレンズで1.3秒、50mmレンズで1/2秒でも止められなくちゃならないのだから・・・。
要するに実際にはα7IIの手ブレ補正は2.5~3段(カメラマンが頑張り、神様にお祈りしたら3.5段)、α7IIIで3~3.5段(同じく恐らく神様お願いモードで4段)、その程度の補正力しかないと見て良い。それでもα7IIよりも0.5段以上補正力の高いであろうα7IIIは欲しい。
と言うのも私なら頑張って止める努力をするし、シャッターを切る毎に神様にお祈りを捧げるのを厭わず、28mmレンズで1/3秒、50mmレンズで1/4秒で止められる可能性がある。両焦点距離でそのシャッタースピードで止められたら大半の夜散歩写真の感度はISO1600に収まるし、α7IIIはα7IIよりも高感度耐性が半段以上高く、つまりISO3200でも(等倍で鑑賞しても)及第以上の画質を得られる。さらに28mmレンズに関してはFE28mmF2を所持すれば絞りを余計に1段開けられるのでガードレールのお世話になるパターンが大幅に減る筈。
ところでOlympus OM-D E-M1markIIはどうかと言うと・・・。仕様では40mm(換算80mm)にて5.5段。となると換算50mmレンズでは1.5秒で止められる。実際には4秒でも50パーセントくらいの確率で止まるし、広角レンズに至っては4秒で70パーセント近くのピタリ賞を得られ、実際には7段程度の補正力がある。
但し、E-M1markIIも被写体が非常に近い位置にある場合、仕様よりも性能は劣る。換算50mmで1/3秒、換算17mmで1/2秒が限界だ。これは初代のE-M1でもE-M5markIIでも一緒。1メートル以内に近付くと仕様より劣る。
しかしこれには理由がある。仕様通りに止められない風景の多くが中腰姿勢を強いられている。人間は中腰になると自分が考えている以上にグラグラしている。そしてそれが前後に揺れていたらピンボケも絡んでくる。そう、今の手ブレ補正機能はどのメーカーも前後の揺れには一切対応出来ない。当然目高写真の場合は体があまり動かないのでピタリ賞率は高くなるが、それでもそれでも4段が目安だから仕様よりも悪い。
参考までに中望遠域、換算100mm程度だと(近距離撮影を除き)1/2秒、150~300mmだと1/4秒でどちらも70パーセント以上の確率で止められるので中望遠~望遠域は広角~標準域よりも性能は落ちるが、それでも仕様を上回り6段は確保出来ている事になる。
α7IIIにFE28mmF2、1/3秒、ISO3200、これでEV-1.5の風景が撮れる。E-M1markIIの場合、ダイナミックレンジはα7IIIのISO3200より恐らく狭くなるだろうがノイズに関してはISO1600までは粘ってくれ、そう考えるとLumix 15mmF1.7を使えば4秒でも数枚保険を掛ければ止められるのだからEV-4.5の風景を写せる事になる。m4/3のカメラの方が夜散歩写真に強いのである。
「いやいや、EV-4.5の風景なんてまずねえよ!」
EV-4.5が写せるという事は即ちレンズを2段、3段と絞れるのを意味する。夜散歩写真ではEV-1とかEV0の風景はざらでその時にF1.7開放のレンズならF4、5.6までレンズを絞れる。一番解像力が高いところを使え、かつ遠くの街灯などの光源がぼんやりではなく、放射線状の光を作れ、カリカリ写真になれるのを意味する訳だ。
私個人は大きなボケを得られる35mm判のカメラは幅広い表現が可能となるので数年後、α7IIIを手に入れたら夜散歩は(α7IIよりも手ブレ補正、ノイズ耐性がそれぞれ半段以上性能が良かったと仮定して)α7IIIの使用率は非常に高くなると思っている。
しかし現状、手持ち機材であるE-M1markIIとα7IIで考えると「α7IIは大きなボケを楽しむだけのカメラでしかない」、そう言わざるを得ない。またカメラの総合的な性能で言えばAFがある程度機能する、m4/3特有の被写界深度の深さ、加えて信頼出来る防塵防滴、これらを鑑みると「ここぞ!」と言う時はE-M1markIIの出番となろう。
その為には夜散歩や廃墟の暗い屋内で威力を発揮する準広角レンズ、Lumixの15mmF1.7かOlympusの17mmF1.8のどちらかを入手せねばならないし、使い勝手を考慮するとE-M1markIIIへのステップアップが望ましい。
さて、この最後の写真はガードレールにカメラを置いて撮影しており、だから0.5秒でも止められている。でもこのガードレールが曲者でカメラを面ではなく線でしか固定出来ないタイプであり、4枚撮って止められたのはこの1枚だけだった。
さぁ、ここから毎度お馴染みのSonyの嘘吐きネタだ。
Sony α7IIは仕様通りの手ブレ補正効果は全く期待出来ない。仕様ではFE55mmF1.8装着時に4.5段の効果があるとされている。4.5段なら1/3秒で止められる筈。しかし実際には50mmのオールドレンズでもFE28-70mmF3.5-5.6でズームを50mmにセットしても安心出来るシャッタースピードは1/8秒が限界。28mmレンズ装着時でも仕様通りなら2/3秒で止められる。しかし1/6秒が限界。つまり正しくは「2.5~3段の補正効果」、これがα7IIである。どうして1.5段以上もサバ読むの不思議。Sonyは何故すぐにバレちゃうような嘘を吐くのだろう?。
私のカメラの構え方がなっていない?。いやいや!。
Sony Alpha a7 II Review - Image Stabilization
上の記事を読んでご覧になって頂きたい。これを読む限り、30パーセント以上の成功率だと55mmレンズで1/13秒、24mmレンズで1/3秒だ。私が本ブログで良く表現している「ピタリ賞」とは上記事で言う「 Excellent - the best the camera is capable of」であり、そうなると私は50mmレンズなら1/8秒、28mmレンズでも1/6秒で50パーセント以上のピタリ賞を得られるのだからdpreviewのテスターと同等、もしくは以上の確率で止められている事になる。
いずれにせよSonyは大嘘吐きって事!。もしこれがスペック通りに4.5段の効果があったら35mm判カメラの中では激安、費用対効果バッチリな最高のカメラとなろう。
ではα7IIの次の世代であるα7IIIはどうだろうか?。仕様ではFE50mmF1.4装着時に5段とある。
Sony a7 III Review - Image Stabilization
おやおや?。24mmレンズで「 Excellent - the best the camera is capable of」を30パーセント以上を確保出来ているのが1/8秒、50mmレンズで1/5秒。ありゃりゃ~?。24mmレンズではα7IIよりも悪いぞ?。個体差なのかもしれないが、仮に個体差なら21世紀の今、そんなに性能のバラツキがある手ブレ補正なんて糞でしょ!?。いずれにせよSonyはα7IIIでも相当な嘘を吐いていると考えて良いだろう。5段だったら24mmレンズで1.3秒、50mmレンズで1/2秒でも止められなくちゃならないのだから・・・。
要するに実際にはα7IIの手ブレ補正は2.5~3段(カメラマンが頑張り、神様にお祈りしたら3.5段)、α7IIIで3~3.5段(同じく恐らく神様お願いモードで4段)、その程度の補正力しかないと見て良い。それでもα7IIよりも0.5段以上補正力の高いであろうα7IIIは欲しい。
と言うのも私なら頑張って止める努力をするし、シャッターを切る毎に神様にお祈りを捧げるのを厭わず、28mmレンズで1/3秒、50mmレンズで1/4秒で止められる可能性がある。両焦点距離でそのシャッタースピードで止められたら大半の夜散歩写真の感度はISO1600に収まるし、α7IIIはα7IIよりも高感度耐性が半段以上高く、つまりISO3200でも(等倍で鑑賞しても)及第以上の画質を得られる。さらに28mmレンズに関してはFE28mmF2を所持すれば絞りを余計に1段開けられるのでガードレールのお世話になるパターンが大幅に減る筈。
ところでOlympus OM-D E-M1markIIはどうかと言うと・・・。仕様では40mm(換算80mm)にて5.5段。となると換算50mmレンズでは1.5秒で止められる。実際には4秒でも50パーセントくらいの確率で止まるし、広角レンズに至っては4秒で70パーセント近くのピタリ賞を得られ、実際には7段程度の補正力がある。
但し、E-M1markIIも被写体が非常に近い位置にある場合、仕様よりも性能は劣る。換算50mmで1/3秒、換算17mmで1/2秒が限界だ。これは初代のE-M1でもE-M5markIIでも一緒。1メートル以内に近付くと仕様より劣る。
しかしこれには理由がある。仕様通りに止められない風景の多くが中腰姿勢を強いられている。人間は中腰になると自分が考えている以上にグラグラしている。そしてそれが前後に揺れていたらピンボケも絡んでくる。そう、今の手ブレ補正機能はどのメーカーも前後の揺れには一切対応出来ない。当然目高写真の場合は体があまり動かないのでピタリ賞率は高くなるが、それでもそれでも4段が目安だから仕様よりも悪い。
参考までに中望遠域、換算100mm程度だと(近距離撮影を除き)1/2秒、150~300mmだと1/4秒でどちらも70パーセント以上の確率で止められるので中望遠~望遠域は広角~標準域よりも性能は落ちるが、それでも仕様を上回り6段は確保出来ている事になる。
α7IIIにFE28mmF2、1/3秒、ISO3200、これでEV-1.5の風景が撮れる。E-M1markIIの場合、ダイナミックレンジはα7IIIのISO3200より恐らく狭くなるだろうがノイズに関してはISO1600までは粘ってくれ、そう考えるとLumix 15mmF1.7を使えば4秒でも数枚保険を掛ければ止められるのだからEV-4.5の風景を写せる事になる。m4/3のカメラの方が夜散歩写真に強いのである。
「いやいや、EV-4.5の風景なんてまずねえよ!」
EV-4.5が写せるという事は即ちレンズを2段、3段と絞れるのを意味する。夜散歩写真ではEV-1とかEV0の風景はざらでその時にF1.7開放のレンズならF4、5.6までレンズを絞れる。一番解像力が高いところを使え、かつ遠くの街灯などの光源がぼんやりではなく、放射線状の光を作れ、カリカリ写真になれるのを意味する訳だ。
私個人は大きなボケを得られる35mm判のカメラは幅広い表現が可能となるので数年後、α7IIIを手に入れたら夜散歩は(α7IIよりも手ブレ補正、ノイズ耐性がそれぞれ半段以上性能が良かったと仮定して)α7IIIの使用率は非常に高くなると思っている。
しかし現状、手持ち機材であるE-M1markIIとα7IIで考えると「α7IIは大きなボケを楽しむだけのカメラでしかない」、そう言わざるを得ない。またカメラの総合的な性能で言えばAFがある程度機能する、m4/3特有の被写界深度の深さ、加えて信頼出来る防塵防滴、これらを鑑みると「ここぞ!」と言う時はE-M1markIIの出番となろう。
その為には夜散歩や廃墟の暗い屋内で威力を発揮する準広角レンズ、Lumixの15mmF1.7かOlympusの17mmF1.8のどちらかを入手せねばならないし、使い勝手を考慮するとE-M1markIIIへのステップアップが望ましい。
ここで勘違いされては困るのが、、、
「Sonyの手ブレ補正技術はOlympusより劣っている」
これを言いたいのではない!。センサーの大きさを考えれば35mm判カメラの方が不利なのは当然だろう。ここで言いたいのは、、、
「仕様として掲載している数値に嘘を吐くな!」
である。だって嘘を書いているって事はユーザーをバカにしているんだよ!。ユーザーはこれを許すべきではない!。徹底的に糾弾すべきだ。
手ブレ補正効果の数値は「CIPA準拠」とされている。このCIPAのテスト方法も見直すべきなのかもしれない。もしくは近頃自動車メーカーがテスト数値に嘘を報告しているなるニュースが幾つかあったが、Sonyもやってんじゃねえの???。そう思われても仕方がないでしょう?。
「Sonyの手ブレ補正技術はOlympusより劣っている」
これを言いたいのではない!。センサーの大きさを考えれば35mm判カメラの方が不利なのは当然だろう。ここで言いたいのは、、、
「仕様として掲載している数値に嘘を吐くな!」
である。だって嘘を書いているって事はユーザーをバカにしているんだよ!。ユーザーはこれを許すべきではない!。徹底的に糾弾すべきだ。
手ブレ補正効果の数値は「CIPA準拠」とされている。このCIPAのテスト方法も見直すべきなのかもしれない。もしくは近頃自動車メーカーがテスト数値に嘘を報告しているなるニュースが幾つかあったが、Sonyもやってんじゃねえの???。そう思われても仕方がないでしょう?。

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コメント
チャリ男 | URL | cR2x690A
最近のGR3は!
最近のGR3は自動水平補正機能が追加されてて、手ぶれ補正オフで±1.5度、手振れ補正オンでは±1度補正してくれます。便利な時代になったもんです。
( 2022年06月09日 17:02 [Edit] )
いやはや | URL | -
panaのleica9mm f1.7予約しちゃいました
ご無沙汰しております。
panaのleica9mm f1.7予約しちゃいました。
既に本文中に出ている9-18mm所有していますが、
防塵防滴仕様で大口径ということで山や薄暗い室内、
雨〜曇天の建造物なんかに使えるかと。
予約後にソニーの凄いスペックのAPS-C超広角レンズ群が発表されて動揺しましたが、
昔使っていた時のセンサークリーニングの脆弱さとシングルダイヤルの不便さを思い出し、
無難な選択だったと思い直しております。
値段の事を忘れればa7r4は6100万、
無印のa7m4も3000万画素ですし、
比較的操作性の良いフルサイズボディにAPS-Cクロップで使えばサイズと重量のバランスも悪くない思います。
動体af省いて安いボディが出れば買うと思いますが…
出ませんよねぇ(笑)
( 2022年06月10日 14:44 )
BigDaddy | URL | -
> チャリ男 さん
自動水平補正が付いているんですね。知りませんでした。となるとGR IIIの手ブレ補正とこの自動水平補正機能はPentax側の技術が入ったんですね。Pentaxブランドと言うお荷物を背負ってしまったようなRicohですが、Pentaxを吸収して良かったのかも知れませんね。反対にRicohの技術がPentaxに活かされている、それがどうも見えてこないのが残念です。
( 2022年06月10日 18:41 )
BigDaddy | URL | -
> いやはや さん
9mmでF1.7ですか!。そんなレンズがあるんですね、ちょっとビックリです。18mmでF3.5相当ですか。これは面白そうですね。調べてみると最短撮影距離も9.5センチと短く、9-18mmでは作れない絵、これは面白い絵が出てくる予感がします。防塵防滴なのも良いですね。9-18mmの最大の欠点はそこなんですよねぇ。購入したらトレッキングで多用するレンズなのでボディが雨に耐えてもレンズが・・・。Lumixの7-14mmF4も防塵防滴じゃないんですよねぇ。雨から守ろうと思うと高いレンズを買わないとならず、そこまでしてって思いがあります(笑)。9mmF1.7の価格が良いところですね。ケチケチ星人としては当分手を出さない価格ですが、スペックを考えればお買い得かもしれませんよね。
私はSonyのカメラに期待を一切持っていませんが、どんどんと新機種を出して欲しいです。そうでないといつまで経ってもα7III買えませんもん(笑)。
( 2022年06月10日 18:50 )
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