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毎年夏になるとタフネスカメラを妄想する

2021年07月22日 00:00

欲しくてたまらん!、って程ではないものの、夏になると防水仕様のカメラが欲しくなる。この手のカメラは防水に加え、落下などの衝撃にも強く、タフカメラとかタフネスカメラと呼ばれている。フィルム時代はKonicaのその名も「現場監督」がシリーズ化されていた。

今日はその現場監督のようなタフネスなデジタルカメラについて・・・。

現在、この手のタフネスカメラはOlympsuのTGシリーズとRicohのWGシリーズが有名だ。私は前者の一択。と言うのもRichoのWGシリーズは何故かRAW保存出来ない。Ricoh(Pentaxも含め)ってカメラに必ず何かが足りないと思うのは私だけはないんじゃないか?。しかもそういう声があるのに頑なに拒み続ける。変な企業だな。

工事現場で使う、そんなお仕事カメラならJPGだけでも良いかも知れない。しかしこれらはお仕事カメラに加え、アウトドアでの活用が一般化していると思う。つまり趣味カメラでもある。ならばRAW保存を可能にするべきなんだ。両者とも1/2.3型と何故未だにこんな小さなのを?、と思う超小型センサーが使われているが、それでもRAWからきっちりと作り上げれば撮って出しJPGよりもワンランク上の絵を得られる。

もっと言えばTGシリーズもWGシリーズも、もうワンサイズ大きな1/1.7型センサーを採用してくれればと思う。センサーを大きくするとレンズも大きくなり、高倍率なズームレンズを搭載出来ない欠点があるが、そもそもOlympusのTGシリーズは換算でテレ側100mmだから1/1.7型センサーを詰めるんだ。以前所持していたPentax MX-1、これは1/1.7型センサーに換算28-112mmレンズ、しかもF1.8-2.5の大口径レンズを搭載している。

センサーを大きくすればその分価格が上がるのでスマホで写真を撮るのが当たり前の今、中途半端に高いコンデジは売れないのかな?。それでもタフネスをもっと前面に押し出せば売れる気もするのだが・・・。だって誰もが防水仕様のスマホを使っている訳ではないでしょう?。

防塵防滴じゃないカメラは使いたくない。FujifilmのX-S10、これまで見てきたデジタルカメラの中で一番カッコイイ。でもちっとも欲しくない。防滴機能がなくて現時点で約12万でしょう?。どう考えてもボッタクリなカメラ以外の何物でもない。

だからこそ気楽に使えるコンデジで防滴を超えた防水仕様!、これに憧れすら感じる。RAWから現像すればISO800でも十分に使える筈であり、現在、ハイキング、トレッキングを趣味としており、山の夕暮れでも広角側なら問題なく使用出来るに違いない。

先日、Lumix TX-1、Sony R100M3、Fujifilm X30辺りの高級コンデジが欲しいと書いた。でもこれらって高級コンデジの癖して防滴機能を持っていない。「なんで?」と思ってしまう。この三機種は発売して時期が経っているので中古市場では比較的リーズナブルであるが、発売当時は「高級」なカメラだった。なのに防滴機能がない・・・。

アウトドアに雨は付き物。わざわざ雨天時に山へ向かおうとは思わないが、山の天気はいつ何時・・・。そう考えると1/2.3型と言うショボイセンサーではあるが、TGシリーズ(今なら中古でTG-5辺りがお得)、まさに願ったり叶ったりのカメラ。おっと、このカメラはEVFが付かないので実際にはカメラではない、風景コピー機だ。でも雨でも安心、川遊びでも水面下にカメラを入れてパチリ出来る・・・、たとえコピー機でもあれば便利この上ない。

2016年、福島は会津を旅した際、ゴム長を履いて沢をズンズン。この時はフィルムカメラのPentax 645とLumix GX7で写真を撮っていたが、こけたらおしまい!。苔がツルツルとエライコッチャだった。本当はそのまま、より上流へ進むつもりだったが、あまりにも危険過ぎると言う事で断念。でもTG-5辺りを使っていればこけても自分がびしょ濡れになるだけ。ガンガンに写真を撮れる。いいじゃあ~りませんか!。

うちにはそういう時、水に強いE-M1 markII、E-M5markIIに防滴レンズであるM.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3があるので完全に水没させない限り、カメラ、レンズが使えなくなる事はなかろうが、念には念をである。TGシリーズは仕様通りなら水深15メートルまではハウジングなど無しでも写真を撮れる(フラッシュも使えるようだ)、そういうカメラを持っていても損はない。

水中以外の仕様もタフ、耐低音-10度、耐荷重100キロ、耐衝撃2.1メートル。さすがにハイキング中、崖から落としたらお陀仏だが、不注意で地面にドテッくらいは問題なさそう。またヒグマさん踏まれたらアウトだが本州のツキノワグマさんだったらギリギリセーフ。唯一、耐火ってのがないからキャンプにて焚き火の中にカメラをぶち込む事さえなければアウトドアに最適なカメラに感じる。

※ツキノワグマさんにカメラを踏まれていたら、カメラはセーフだけどカメラマンはアウトだろうな、顔面裂傷・・・

先に1/2.3型でなく1/1.7型だったらと書いたが、なるほど!。ちょっと勘違いしていた。と言うのもRicohのWGシリーズは2000万画素あるんだ。だからOlympusのTGシリーズも同じセンサーだろうと思っていたら、こちらは画素数を抑えて1200万画素なんだな。だとすると意外とISO800~1600でも画質は良いかも知れない。

Olympus TG-5 sample gallery: Digital Photography Review

残念ながらRAWファイルは探し出せなかったが、多数のJPGサンプル写真を見つけた。ううん?、微妙だな。撮って出しJPGだから画質の悪いは致し方ないが、ISO400でもノイズリダクションが強めに掛かっている気がする。カメラでどんな設定がされていたのか?。見る限り、1200万画素の抑えてはいるが・・・。

どうやらTG-5とTG-6とではセンサーも画像処理エンジンも同じのようだ。下はTG-6のサンプルが見られるサイトだ。RAWファイルも見つけた。

Olympus TG-6 Samples

さらに、、、

Olympus Tough TG-6 sample gallery

ここでもRAWファイルをダウンロード出来た。

う~ん、やっぱりまじに微妙だな。RAWから現像すれば撮って出しJPGよりも好みの画作りが出来るものの、ISO400でも細かい風景は溶けているように見える。A3プリントなら問題はなかろうが、2段上げてISO1600だとどうかなぁ~。夕暮れの山道、左右には杉林、そんな風景だと杉の葉は溶けまくってしまうんじゃなかろうか?。

結論。

使い勝手がありそうなのにどうして「欲しい!」まで感情が沸かないのか?。それはこの手のカメラじゃないと撮れない風景に出会うのはせいぜい年に数回しかないからだ。ケチケチ星人は年に数回しか使わないカメラに数万も出せないのだった。

しかも今回初めてRAWサンプルを参照し、1/2.3型センサーは今の時代には全くマッチしないなと感じている次第だ。上述の通り、1/1.7型の1200万画素だったらPentax MX-1と同じで、そのセンサーならばISO1600も十分に作品として使える感度なだけにちょいと残念でならない。

なんかつまんない結論になっちまったなぁ~。


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コメント

  1. k558ze | URL | byKHwOTY

    こんにちは。
    いつのまにか工事現場用みたいになってしまいましたが、やはりフィルム時代、アウトドア用ということで防水コンパクトカメラがありました。
    フジカHD-1というのを買って、いろんなところへ持っていったものです。
    このカメラ、浅ければ水中でもOKなくせに、専用ストロボが別体。
    シンクロ接点が電気ではなく赤外線という、無駄にテクノロジーを使っているところが気に入ってました。
    さすがに後継機はストロボ内蔵になりましたが。
    このHD-1、調べたら新品がヤフオクに出ていたのでびっくりしました。

  2. BigDaddy | URL | -

    > k558ze さん

    調べたところいやぁ!、マリンなデザインにミリタリー要素があり、ミリタリーマニアには最高のデザインですね。壊れていてもオブジェとして欲しいくらいです(笑)。プールなら水中でも問題ないようですし、海でも浅瀬の海水浴には十分な機能みたいですね。いやぁ、フィルム時代のカメラの知識は結構ある方なのですがHD-1、初めて知りました!。貴重な情報をありがとうございます。

    今、タフ系カメラと言えば本文の通り、現在ではOlympusのTG、RicohのWGシリーズくらいしかありません。現在の用途を考えるとこれくらいコンパクトであった方が良いのでしょうが、やはり画質の面でももうちょっと頑張って欲しいところですねぇ。まぁそうなると高価になってしまい、一般には買えないようなカメラになってしまうのでしょうが・・・。

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