にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です

今だからこそ銀塩写真なのか?

2021年05月31日 00:00

AXだからこそピントが合った!

2021-05-31_01

Contax AX, Planar 85mmF1.4, EBX


FujifilmのネガカラーフィルムであるPRO-400H、35mm判は3月に販売終了、中判120が5月に終了との事。もうどんどんと写真用フィルムがなくなっている。今日はそんなフィルムカメラ、フィルム(銀塩)写真のお話を・・・。

現在、写真用カラーフィルムを販売しているメーカーはFjifilm、Kodak、Lomography、モノクロフィルムでFujifilm、Kodak、Agfa、Ilford、Kentmerre、Foma。ささっと調べただけでこれだけ上がってくる。だからメーカーや価格を気にしなければ今でも十分に銀塩写真は楽しめる。

しかしお値段がもう・・・。

35mm判で一番安いネガカラーフィルムがKodakのGOLD200の36枚撮りで1本650円前後。現像代が同じく650円前後なので1300円でなんとかなる。それでも1コマのコストが36円、はぁ~。しかもこれって現時点で一番安いフィルムを使った時の価格であり、それ以外のフィルムを使おうと思うと1コマ50円近くになってしまう。

モノクロフィルムなんてフィルム時代は安いのなら36枚撮りでも400円しなかった筈だが(90年代最安値で300円くらいのもあった記憶が・・・)、今じゃ笑っちゃうくらいお高いし、リバーサイルフィルムになったら現像代も1.5倍増し、確実に1コマ50円を超えてくる。

それだけでも心臓バクバクなのにこれにデジタル化を加えるともう庶民には無理な価格。インターネットでフィルムデジタル化の企業を探すとびっくりするくらい安い店舗もあるがフィルムを送り、CD、もしくはDVDと共に返して貰う、この送料を考えるとビックカメラなどでデータ化するのと変わらない価格になってしまう。

※10本以上まとめてデジタル化すれば送料など含め、1本750円くらいで出来る業者はある

自分でスキャンする?。過去のフィルムもあるのでスキャナーは欲しいには欲しいのだが、高性能スキャナーは未だに一コマスキャンするのに数分、時間的に無理。そして安価な中身はコンデジな簡易スキャナーは色々とネットで評価を見ていると色補正が悪いとか散々だったりして、興味はあるのに今一歩踏み込めない。

現実的には安価なコンデジ紛いのスキャナーはサムネイル的、つまりカタログ化する為だけのデータで良いのでモニター付きの1~2万円程度のスキャナーをいずれ手に入れるつもりではあるが・・・。

フィルム時代に思いを馳せよう。

評判、ブランドステータス、価格、用途と言った各自が好き勝手にフィルムを選べたのがフィルム時代。当たり前と言っちゃ当たり前。

見栄えの良さからリバーサルフィルムを好んで使っており、写真を始めた当初は知識もなく、写真雑誌などで一般的だったらFujifilmのプロビア一辺倒。フィルムに対する知識を得てからは通ぶってKodakのエクタクロームを使うようになっていった。

ポートレートを撮り始めると、このジャンルは数撃ってナンボであり、安価でかつコントラストが弱くポートレート向きのセンシアを使うようになる。「なんだ、安いフィルムでもちゃんと写るじゃないか!」、それからはポートレートはセンシア、風景、お散歩写真はKodakのダイナEXを多用するようになっていった。

通が使うベルビア、コダクロームに傾倒していた時期もあった。但しそれぞれISO50、ISO64と言う感度なのでPLフィルターを効かしての手持ち撮影はドピーカン日に限られ、三脚大嫌いの私は結局、愛用するまでにはならかった。またプロフェッショナル向けだったが、ブランドステータスが低く、時折、大安売りするKonicaの森羅も使っていた。ポートレートで明るいブルーで撮影する、それだけの為にタングステン用フィルム、エクタクローム160Tなども使っていた。普段よりオーバー気味の露出を設定し、マゼンタのCCフィルターをかます事で幻想的な絵になってくれる。

これらは写真仲間同士ではカッコつけて型番?、で呼ぶ訳だ。上記フィルムはRDPII、E100VS、RA、EBX、RVP、PKR、EPT、SRS etc・・・。この型番を理解出来る人、フィルム時代、リバーサルフィルムに傾倒していた人に違いない。

だからプリントすると写真の裏には使用カメラ、レンズ、フィルム名を記載したりして、その時に「コダクローム」なんて決して書かず、「PKR」のアルファベット三文字。

うちのブログでも過去のフィルムからデジタル化した写真を掲載する際、、、

「Canon NewF-1AE, NewFD50mmF1.4, Provia」

とキャプションせずに、、、

「Canon NewF-1AE, NewFD50mmF1.4, RDP II」

と書いちゃう。その方がかっこ良く見える訳であ~る!。


2021-05-31_02

Canon NewF-1AE, NewFD50mmF1.4 RDP II


そして現在、冒頭の通り、商品そのものが激減しており、金銭的な面から使えるフィルムは限られている。ほんの5年前まではFujifilmもKodakも業務用カラーネガなる商品が存在し、10本セットなどで1本当たり500円しなかったのかな?、それが今では・・・。

写真がデジタルになってから「フィルムを月1本消費しよう」、そんなムーブメントが起こった。極一部のカメラマンの間でだけど、確かに月1本って考えるとリバーサルフィルムでもフィルムと現像代で2千円程度でしょう?。特にお金の掛かる趣味ではない。

しかしここには落とし穴がある。そのムーブメントはAPS-Cセンサーが全盛だった時代の話。ところは今では35mm判が当たり前になりつつある。しかもカメラはミラーレスだからマウントアダプターを介せばフィルム時代のレンズも使える。そうなるとフィルムとデジタルでは出てくる絵はほぼ同一でしょう?。同じフォーマットで同じレンズを使うのだから。

「50mmレンズは50mmとして使いたいよね。デジタルは広角が弱い。広角単焦点レンズを使いたい。だからフィルムカメラだ!」

この思考がゼロになってしまっているのが今。私もSonyのα7IIを購入してからはフィルムカメラを使いたい、銀塩写真をやりたいなる欲求は激減してしまった。だって50年くらい前に造られたレンズでさえα7IIに装着出来るのだから!。

しかもフィルム時代からデジタルの現在まで、撮っている風景が上に掲載したNewF-1AEで撮影したようなものばかりだから、フィルムとデジタルに多くの違いを見出だせない。

つまり「フィルム」の魅力はもはやゼロ!。皆無と言い切って良いだろう。中には「フィルムの味」に言及される方もいらっしゃるかもしれない。が、そのフィルムの味も現像ソフトを駆使すれば簡単に作り出せる。ベルビア風にもコダクローム風にも色転びしたネガ風にも、高感度で撮影したザラザラ感も、はたまたかつては暗室を用意しなくちゃならなかったモノクロ表現が自宅の机の上で鼻糞ほじりながらパソコンに向かってマウスチョイチョイで出来ちゃう。

「銀塩プリントとデジタルプリントでは空気感が違うぜ!」

おいおい、そんな事、本当に理解出来ているのか?。ブラインドテストして「これは銀塩、こっちはデジタル・・・」、そんな判別が出来るのかいな?。少なくとも私はフィルムの空気感なんて丸で意識していない。

そうなるとフィルムを使う意義って何?。うん、ひとつしかないよね。フィルムカメラの質感を楽しむ。つまり出てくる絵なんてどうでも良い訳だ。撮っている時の自分にうっとりしているだけ。馬鹿馬鹿しいが、実はこれは趣味としては真理を突いている。趣味とはそういうものなのだ。

自分がうっとり出来るカメラ、残念ながら僅かしかない。当然筐体は金属に限る。そしてフィルムを手で巻くタイプで、なおかつ分割巻き上げが出来なくちゃ駄目なんだ。カメラの巻き上げレバーをキュッキュッと2回巻いて、ファインダーを覗きピントと露出を合わせ、シャッターを切る。そして再び巻き上げレバーをキュッッキュッする。これこそがフィルムカメラの様式美!。

手持ちのフィルム時代のレンズはPentax K、Canon FD、そしてNikon FマウントのNew Nikkor。そうなると、現時点で私が欲しいカメラは3機種しかない。Pentax LX後期型(前期型は故障したら修理出来ない)、Canon NewF-1(AE)、そしてNikon F2フォトミック(New Nikkorレンズを使うのならこのモデルが最適)。これらを月1回だけ楽しむ、これなら趣味として続けられそうな気がする。

でもどうしても踏み込めない。その理由は・・・。Pentax 645を所持している。コロナ禍があったりともう丸々2年使用していないが、それ以前は原則季節毎に2本消費とし、1年で6~8本のフィルムを通していた。このカメラではリバーサルフィルムしか通しておらず、大きなフォーマットなのでライトボックスで見るだけでワクワク。

そこまで良いのだが4:3と言うフォーマット。おやおやm4/3と一緒じゃないか!。絞りを開けて撮影すれば中判特有の大きなボケを楽しめるものの、実際には絞り込む風景の方が多い。そうなるとセンサーサイズが10分の1しかないm4/3と見た目一緒なんですよ!。

6x6フォーマットを高画質でパソコンに取り込めるスキャナーがあれば話は変わるかもしれないし、A3プリントでもすればそれこそ空気感が違っているのは事実。でもぶっちゃけ、それほどの違いは見出だせない。

それを実感してしまったので、上述の通り、35mm判だったらα7IIが出してくれる絵でいいじゃん!、ってなっちゃう。フィルムカメラを使う為の銀塩写真ではあるが、そりゃぁ少しは出てくる絵にも気を配るでしょう。そうじゃなかったら夜な夜なからシャッター切っているだけで良いのだから・・・。

6x6フォーマットだったらまた話は違っていたかもしれないが、それでも高画素モデルのα7R系を真四角くしちゃえば良いだけでしょう?。ボケの大きさは6x6の方がある?。いえいえ、35mm判の方が明るいレンズが多いのでF1.4~F2クラスのレンズに開放を使える描写力があれば、その表現力の豊富さに加え、画質に対してα7R系に軍配が上がる筈だ。


2021-05-31_03

Pentax LX, smc PENTAX-M50mmF1.4, HG1600


上の写真、懐かしいな!。1999年か2000年の写真だ。この頃は大阪出張が多く、ホテルの一室でのカット。出張で何故、撮影済フィルムがある?。この写真も含め、全部ISO1600のカラーネガで撮影している。そう、昼はそりゃぁお仕事ですがな!。でも夜は暇な日が多かったので、ホテル内や周辺の夜景とかをパチリしていた。当時、森山大道がマイブームで、ISO1600の粗い粒子にぞっこんだったんだな。

カメラはLX、レンズは24mmF2.8、50mmF1.4、それにTamronの90mmF2.5マクロを用意していた。出張はだいたい数日から1週間、Pentaxのフィルムカメラ、レンズは小さいとは言え、学生さんが使うようなボストンバッグで大阪に向かっていたなぁ。いやぁ、まじに懐かしい写真だ。

写真に写っているOlympus XAには日中、仕事先への往復用に(さすがに仕事先に一眼レフなんて持ち込めないし、どのみちスーツを着て一眼レフでウロつくのはカッチョ悪いっしょ?)ISO400のネガカラーを入れていたと思う。

当時はカラーネガとなれば早いところでサービスサイズプリント含めて1時間、どんなに遅くても即日仕上げ、この写真には現像済のフィルムが3本写っているので恐らく3日目か4日目の夜だろうな。翌日東京戻る、そんな日だったかも知れない。


にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です



コメント

  1. フィルムの型番 懐かしい響きです。
    写真を始めてしばらくはネガでしたが、趣味にしてからはEPRオンリーでした。
    すぐに大型カメラを購入した時の写真集のデータの殆どがEPRでしたので、これしか頭に無かったですね。
    それとKRのような外式処理フィルムはなかったですし。
    現在は120オンリーなので、RDPⅢとPN160NSですが6×9カメラだと8枚しか撮れずコスパが半端ないです。
    ※ ホテルの一室カットにあるO社のXA 懐かしいです。
    写真を始めて5台目に購入した機種です。キャップもいらなくてスナップには最適ですよね。
    12~24枚撮りフィルムがあれば中古品を探したいですが36枚は私には多いんです。

  2. BigDaddy | URL | -

    > ハッセルぶらっと さん

    RDPかEPRか、と言うよりもFujifilmとKodakのカメラマンの使用比率は7:3か6:4くらいだったでしょうか。そして少数のKodak商品の方が若干安くて、それもあり、私はKodak派でしたねぇ。EPRよりもダイナ系のEBX、フィルム時代晩年はそればかりでした。

    私もブローニーはRDP IIIですね。まぁそれしかなく、フィルム時代と逆転して、今はKodakの方がフィルムは豊富なんですが、全部高いんですよねぇ(笑)。

    XAって絞り優先AEで、レンズも35mmF2.8なので最短撮影距離は長かったですが、被写体と背景との距離によりますが、結構ボケてくれたのを覚えています。ピントもMFなので楽しかったカメラです。2012年くらいまで所持していたのですが、シャッターが壊れちゃいました。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)


最新記事