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初心者が超初心者に向けてトレッキングシューズを語る 後編

2019年12月03日 00:00

前回の記事からの続き・・・。

トレッキングシューズで語る必要があるのが防滑性、無雪期の山でも非常に重要だ。ローカットだのハイカットだの、シャンクが固いだの柔らかいだの、そんなの二の次。山では雨天での岩だらけの下りや、濡れた苔で如何に滑らないか!、これが一番大切である。

余程ハードな岩登りでない限り、乾いた路面なら有名メーカーのトレッキングシューズならどれを履こうが違いを見つけるのは難しいだろう。しかし雨天ともなれば・・・。

残念ながらこれに関しては雨天時に履いてみないと答えが出ない。本ブログで散々けなしまくっているメレルのモアブ2を「雨でも滑らない、最高!」とレビューしている人もいるし、私がここでキーンのソールは雨にも強いと断言していても、ネットでは「キーンは滑る」と言う人もいる。

モアブ2がツルリンさんだったと判った時、ビブラムソールで滑るのか?、何故?。パソコンのソフトウェアでもハードウェアでも何か不具合があるとまずは自分を疑う。使い方、設定方法が悪かったんじゃないかって。それと同じく、もしかしたら歩き方が悪いのか?。

ネットで調べたざます。昔からの悪癖で歩く度に重心が外側に行ってしまう(がに股ではない)。無意識に歩いていると着地時の重心が外側になる。だからどんな靴でも外側が尋常でない程削れる。下り坂では大袈裟に言えば小指から着地する。

これの悪いところはそれでずっと下り道を歩いていると小指が靴の側面に強く当たり、痛みが出てくるのと、外側重心だとこけた時に捻挫する確率が非常に高い。また、外側重心だと出した足が谷側の場合、こけた際に転落する恐れがあると言う。おお!、確かにそうだ!。盲点だった!。

これを知ったのは最初のトレッキング、物見山、高指山、日和田山の縦走で「なんでビブラムで滑るんだ!」と疑問に感じ、休憩中にスマホで検索した時。「なるほど、やっぱり俺の歩き方が悪かったんだ!」とそれから意識して下りでは親指の付け根での着地を心掛けたが無駄だった。やっぱりツルリンさん。悪いのはモアブ2が採用しているビブラムソール、もしくはソールのパターンだと断言出来る。

良く考えればそれ以前に履いていたキャラバンC1、キーンのターギー2、本格的な登山はしなかったものの、雨天や旅ではずっとこれらを履いていた訳で、下り坂でへっぴり腰になったなんて記憶はなく、モアブ2に代わるモアブFTS2、これはビブラムのメガグリップソールを採用しており、これも外側に重心を掛けて下っても滑らない靴だった。

でもネット上でのキーンが滑ると言う評判、これが理解出来ない。キーンの弱点はぬかるんだ場所で泥捌けが悪い点。だからそういう場所だとスリップする可能性は高い。しかし岩場で危ないと言った声が多い。大半が私よりも遥かに山を登っている人だろうから不思議でしょうがない。

モアブ2が滑らないと言っている人々には嘘吐きレッテルを貼っても構わないと思うが、キーンが岩場で滑ると言っている人達は・・・、うーん、どうなんだろうね。

「失敗しない買い物をしたい、それを買って駄目だったら諦められる」、そう考えるならば現時点ではモンベル、キャラバンを狙うのが安全策だろう。モンベルで滑ると書いている人が少ない、それが証拠である。またキャラバンも同様に滑るなるネタは少ない。なんだかんだと両社とも日本メーカーだから日本の山を知り尽くしているんじゃなかろうか?。

両社の違いとしてはかつてのモンベルはビブラムソールを採用していたが、現行品は全商品を独自のソールに切り替えている。一方キャラバンはビブラムソールと独自ソールが混在し、割合は半々と言ったところ。

連れはキャラバンの独自ソールを採用しているC1ミッドカットを履いており、私がモアブ2でへっぴり腰で歩いている様をよそ目にスタスタと歩いていたのと、第一私のC1ローカットも同じソールが使われているのだから、それだけでもモアブ2の標準ビブラムソールよりキャラバン独自ソールの方が優れていると判る。

防滑性と同様に履いてみないと分からないのがフィット感。足にフィットするからと言って優れているとは限らず、私のような幅広足を持つ人間はフィットし過ぎると窮屈を通り越してどこかが靴に当たってしまい長時間歩けなくなる。ワンサイズ大きくすると今度は前後に隙間が出来過ぎて、FST2では歩く度に踵が上がってしまった。これは中敷を入れ替えて事なきを得たが、どのみちサイズの合っていない靴はどこかに弊害が生まれると考えて良い。

ノーマル幅(2E~3E)とワイド幅(4E以上)を選べるのなら両方を試すべきだし、最初はしっかりと自分の足をチェック出来るアウトドア、スポーツ専門店やメーカー直営店で指南を受けるべきなのだろう。どんな靴であれネットで買うのは不安だらけ。

私は運良くキーンの足型にマッチする足を持っており、キーンのトレッキングシューズならばサイズも判っているのでピレニーズの購入はネット注文だったが、最初からそれを望むには無理がある。

ノースフェイスのトレッキングシューズ、オンラインショップで見る限り、私の足には全くマッチしそうにない。デザインが好みでないので買うつもりはないが、もし何らかの事情で買うのなら実店舗でノースフェイスの複数の靴を合わさないと不安だ。

トレッキングシューズを買う時には実店舗に赴いて目当てのシューズの中敷を取り出し、そこに足を乗せれば自分の足のサイズが判る。モンベルでも試し履きしたところこちらが何も言わないのに店員さんが中敷を出して「この上にどうぞ」と。そして明らかにモンベルのノーマル幅タイプは私には適合しないのが判った。

モンベルにはトレッキングシューズが仰山ラインナップされているが、マッチしたのはその中のワイドタイプと呼ばれるもの、なんと4種類しかなく、しかもその中でしっかりとフィットしたのがタイオガブーツワイドとツオロミブーツの2足だけ!。幾らモンベルが好き、モンベルのソールが滑らないから欲しいと思っても私の足だとタイオガとツオロミしか選べない。これをネットショッピングで判断出来ますか?、って事である。

※あとは標準幅タイプをサイズアップして履き、最終調整を靴下の厚さで行うと言った妥協策しかない、メレルのモアブFST2がまさにその妥協

近頃、サイズ交換は無料なるサービスが多いものの、異なる商品を色々と試すようなシステムを持つオンラインショップはないと思う。仮に存在していても理想の靴を選ぶのにどれだけの時間を費やすか?。近所に実店舗がなくてもどんなタイプの靴が自分の足がマッチするか、それは重要であり、遠方で電車賃やガソリン代が掛かったとしても一度は実店舗を訪れるべきだろう。それが出来ないのなら自分にマッチする靴を得られるまで何度も買い直すしかない。

トレッキング、登山を趣味とする場合、自分にマッチしたトレッキングシューズを得られるかが鍵かもしれない。機能に満足出来ない、足に合わない、そんな靴を買ってしまったら山に登る気も失せよう。

何度も試行錯誤し、何足も無駄にする。購入しては試しに登る、その繰り返し。でもそれはそれでこの時点で趣味と化しているかな?。己にマッチするトレッキングシューズを探す趣味である。これがトレッキングの序章とも言えるかもしれない。

「この靴なら10キロでも20キロでも歩けるぞ、上り下りもなんのその!」、そんな自信が付けば今度はそれを実践する。ここから初めて趣味としてのトレッキングが成立するのだろう。それほどトレッキングシューズは最重要アイテムだ。

防滑性の他にトレッキングシューズの特徴として防水、透湿機能がある。これが備わっていないものはトレッキングシューズとは言っちゃいけないかもしれない。

うちにドクターマーチンとティンバーランドのワークブーツがあり、前者のソールは防滑性に優れていて街中で滑る事は決していないと言い切っても良いくらい。耐久性のある頑丈なソールなので山でも使えそうだ。しかし残念ながら防水、透湿機能はない(革靴なので呼吸はしているだろうが)。そして後者はゴアテックスが使われていて防水、透湿機能を持っているが、ソールがそこらのカジュアルシューズ並み。どちらもトレッキングには適していない。

ミッドカット、ハイカットモデルでソールも厚く、パターンもゴツゴツ、どこから見てもトレッキングシューズ、でも防水、透湿機能がなかったらそれはただのスニーカー、カジュアルシューズ、ワークブーツでしかない。

アマゾンで「ハイキングシューズ」で検索を掛けると数千円のその手のシューズが表示される。どこから見てもカッコイイトレッキングシューズだ。興味本位で仕様を見ると防水とうたっていても靴底から4センチまでだったり、湿気を逃がすと書いてあっても「軽めな雨や水を若干弾く」とか「完全防水ではない」と注釈があったり・・・。

トレッキングシューズの定義とは?、ハイキングシューズと何が違う?、ちゃんとした規格がある訳ではないようなので、その手の数千円の靴が粗悪品とは言わないものの、我々が相手するのは自然である、先日のトレッキングでも晴れのち曇りだったのにある箇所だけ雨(もしくは霧)によって木々や路面が濡れていた。完全防水、そして汗を逃がしてくれる透湿機能があるに越した事はない。年中雨の屋久島にアマゾンで見つけた数千円ので行けますか?。水溜りにはまらなければ底から4センチ防水でも大丈夫!、と自信を持って言えますか?、足が臭い人、透湿機能がないシューズでも平気ですか?。

我々はトレッキングシューズに命を預けている、これは大袈裟ではない。だからここでケチケチ星人になっちゃならない。有名メーカーでもローカットで1~1.5万、ミドルカットでも大半は2万円を超えない。その程度の出費は覚悟しなくちゃならないだろう。

その防水、透湿で定評な素材がゴアテックス。これが採用されているのなら間違いはないと言っても良いだろう。しかし有名アウトドアメーカーでもキーンやコロンビアと言った独自の防水、透湿性を持つ素材を採用していたりもする(メーカーによっては安価なモデルで独自の素材を採用していたりもする)。

大半がゴアテックスを採用しており、有名メーカーのゴアテックス採用シューズを選んでおけば安心出来るが、私のように低山専科+街道歩き+α程度のトレッキングが目的なら上記のキーン、コロンビアでも何ら問題はないだろう。

足に一番フィットするのがキーン、もしくはコロンビアのシューズだったとする。でも両社はゴアテックスを使ってない。どうする?。考える必要はないだろう、どんな靴でも自分の足にフィットする、これが重要であり、ゴアテックスか否かは二の次である。

勿論、キーンやコロンビアが足にフィットするのなら色々と探せば他メーカーで必ず同様、もしくはそれ以上にフィットするシューズを見つけられる筈で、時間が掛かっても良いので二足目としてゴアテックス採用モデルを探せば良いのではなかろうか?。

恐らくゴアテックスでも各メーカーの独自素材でも防水の性能は大して違いはないと思う。異なるのは透湿だろう。ウェアではゴアテックスよりも透湿度の高い素材を採用しているメーカーはあるが(ミレーやOMMなど)、シューズにそれら採用しているメーカーはなさそうで、シューズの透湿においてはゴアテックス一強と言っても良い。

但し、私はシューズに関してはそこまで透湿度に拘っていない。と言うのも靴の中が極限まで暑くなるのはドピーカンの舗装路を歩いている時。だから真夏の街道歩きと言ったトレッキングではゴアテックスでかつローカットのトレッキングシューズ以外考えられないが、主にダート、しかも低山専科は木漏れ日を歩く率が非常に高い。その分、登りでは汗を掻くのだが、夏でも、意外と汗を掻く冬でもキーン、コロンビアどんと来いである。

真夏に大半が舗装路を歩かされる四国でお遍路するのならゴアテックス云々など無視し、キーン、メレル、ノースフェイスと言ったメーカーの水陸両用シューズ(防水ではなく最初から濡れる事を前提とした速乾シューズ)を履いた方が快適かもしれない。キーンのアロヨIII、メレルのカメレオン7ストレッチ、ノースフェイスのライトウェーブフローレース辺りは真夏の街道歩きに最適だろう。

素足に履く事もあるだろうから私なら足型が自分にマッチしているアロヨIIIなんだが、ライトウェーブフローレースは踵を踏ん付けてサンダル風にも履ける、これ真夏にいいんじゃない?。


さて、2回に渡り、トレッキング初心者である私がトレッキング超初心者に向けてトレッキングシューズについてあれやこれや述べてみたが、なんだかんだと結局は・・・。

「欲しいと思ったものを買うべき」

そんなしょ~もない結論に至ってしまう。趣味の道具ってそういうものなんだよねぇ~。なんだかんだと見た目が大事だと思うし、私以上にレザー大好き人間ならば暑いのが判っていても真夏でもアッパーが総レザーのトレッキングシューズを履いたりもするだろう。

ミリタリーファッション、アメカジファッションなんてそうでしょう?。今時、あんな重いアウターを羽織るなんてどうかしているぜ!、と自分でも思うが革ジャン愛(フライトジャケットA-2愛)が強いから冬になるのが待ち遠しかったり、M65フィールドジャケットのデザインがM65風のジャケットを何着も持っている。そして毎年、今年こそは本物のM65(と言うよりもアルファのMade In U.S.A.もの)を買うぞ!、とほざいていたりする。

ボトムスでも同じ。近頃は夏になるとストレッチジーンズを穿くようになったが、他のシーズンでは高校生の頃からずっとリーバイス501。ストレッチジーンズやてろんてろんのカーゴパンツを穿いた翌日に501を履くと「うわっ、重いのぉ~」、「膝が折りづらいのぉ~」、「汗で張り付くのぉ~」と心の中で文句を垂れながら穿き続けている。

これらは機能よりもデザイン、伝統、文化を重んじている訳だ。だからトレッキングシューズでもデザイン優先であったり、そのメーカーの伝統、歴史などに共感していれば機能なんてどーでも良かったりもする。田中陽希ファンだったら誰が何と言おうが彼と同じノースフェイスを選ぶでしょう?。

カメラもそう。ニコンオヤジはいつまでもニコンオヤジだしキヤノン小僧も然り、ペンタキシアンは悲劇の主人公に成りきって自身にうっとりしちゃったりして・・・。そしてみんな思っている筈だ。「Sonyに移行した方がきっと幸せになれる」って。でも、私のようにカメラメーカー愛のない人間は別にして、なんだかんだとNikon、Canon、Pentaxを使い続ける人も多いでしょう?。

トレッキングシューズ、一足目で完璧なシューズに出会える幸運な人もいるだろうし、何度も失敗を繰り返している不幸な人だっている。幸せなのは前者。でも楽しいのは失敗を繰り返す事だったりしない?。だって最初に理想の靴に巡り合ったらそれでおしまい。でもそうじゃなかったら理想の靴を求める、これはもはやロマンである。それが趣味と言うもの。

山に登りたいからトレッキングシューズを買うのとトレッキングシューズを買い換えたから山に登る、どちらもトレッキング、登山と言う趣味なんだ。面白い事に前者は雨が降ると不機嫌になる。でも後者は雨が降ると「やったぁ!、防水と防滑性のテストが出来るぞ!」とルンルンでダートに突進して行く。子供時代、新しい長靴や傘を買って貰うと雨が待ち遠しかった、それと同じ心境。


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