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35mmF2と75mmF2.8でお散歩写真(VS Ai-S35-70mmF3.5) その2

2018年08月01日 00:00

線路沿いの紫陽花

線路沿いの紫陽花


Sony α6000, smc PENTAX-A645 75mmF2.8


※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の記事からの続き。今日はsmc PENTAX-A645 75mmF2.8(以下A645 75mmF2.8)を使い、NikkorのAi-S35-70mmF3.5とどう使い勝手が変わるか、検証したい。

このA645 75mmF2.8には大きな欠点がある。日本製レンズの危機にも書いた通り、645-Kマウントアダプター、そしてK-Sony Eマウントアダプターをダブルで装着しているからだろう、フレアが出てしまう。

薄曇であったとしても少しでも太陽の影響があるような風景ではF5.6まで絞ると主に中心部にフレアが出てくるんだ。判りやすい写真があったので紹介しよう。


絞りF8

2018-08-01-02-1


この日は薄曇り、でも酷いでしょう?。これじゃぁ絞れないじゃないか!。F2.8とF4専用レンズと化す?。確かにそうなんだが、再現像すればギリギリセーフ。

下はLightroomの円形フィルターを使用し、フィルターを反転させてからかすみの除去を行っている。これでほぼ問題の無い写真に変化してくれる。


Lightroom処理後

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Pentax 645で使用している分にはこんな現象は起きないのでマウントアダプターの内面反射を抑えない限り、この状態は続くと思われるが、部分補正が可能な現像ソフト(Lightroom、Capture One、RawTherapeeのLocalLab版など)で対応も可能なので絞りたい時は今も絞って使用している。

反対に長所として135センサー以下のカメラで使うと寄れる点だ。このレンズを本来の645中判で使用すると換算46mmの標準レンズとなり最短撮影距離は60センチ、これだと寄りが足りないと思うが、135センサーだとそのままの焦点距離75mmで60センチ、APS-Cだと換算112mmで60センチ、m4/3だと換算150mmで60センチだから寄れるレンズと化す。

ところがAi-S35-70mmF3.5の70mm側はマクロ機能により30センチまで寄れるんだ。換算105mmで30センチ、A645 75mmF2.8は換算112mmで60センチ、接写力は言わずもがな。スナップもしつつ、中望遠レンズクラスの接写もしたい、そんなカメラマンはAi-S35-70mmF3.5を使った方が良い。

しかし接写を意識しなければ75mmF2.8と言うスペックの中望遠レンズとしてA645 75mmF2.8は非常に優れている。と言うのもボケが非常に綺麗なんだ。


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トップ写真もそうだが、背景ボケの点光源を見ると輪郭がしっかりと存在しているので二線ボケはしている。しかしその輪郭が強過ぎず、また輪郭の中にも年輪ボケなどは全く見られず、二線ボケの少ないレンズではないかと思う。二線ボケが少ないからボケが綺麗とは言い切れないものの、(同一条件の比較をしていないのであくまでも感覚として)Ai-S35-70mmF3.5の70mmF3.5のボケよりも遥かに柔らかい。

そして前ボケもぐちゃぐちゃせずに綺麗にボケてくれている。これは感覚云々を抜きにして確実にAi-S35-70mmF3.5よりも綺麗に見える。

私はボケの綺麗、汚いでレンズの良し悪しを判断しないが、それでも汚いよりはそりゃぁ綺麗に見える方が良いに越した事は無く、ボケを楽しむのならA645 75mF2.8に軍配が上がるかな。

解像感はどうだろうか?。Ai-S35-70mmF3.5は35~50mmまでは開放でも絞り羽根が半段程閉じた機構になっているので絞り開放でも被写界深度内はおおよそシャープな像を結ぶ。しかし50mmを超えてからは良く言えばオールドレンズらしい光の滲みを感じる。

ではA645 75mmF2.8は?。まずは近い位置の絵をご覧頂こう。


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ピント位置

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絞り開放像は最新のレンズ程シャープ感はないと思うものの、(日陰だからなのもあるが)光の滲みは見られない。中判用のレンズであっても絞りをF2.8に抑えているのが良いのかも知れない。

では中距離、5~10メートルくらい先の風景はどうだろうか?。


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ピント位置

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曇り日でも太陽の影響を受けていたのだろうか。若干軟調気味。しかし絞り開放でこれくらい解像していれば十分である。このレンズはAi-S35-70mmF3.5の一部の焦点距離と同じく、絞りによって解像感を出すレンズではなく、絞りは被写界深度調整だけに利用するのが適しているだろう。

特にAPS-Cやm4/3センサー搭載カメラで使用する場合、周辺はカットされるので被写体までの距離などによってはわざわざF5.6やF8まで絞る必要はない。

次に遠景を見よう。

実はこのレンズで遠景を絞り開放で撮影したのはテスト撮影時も含めて今まで一度も無かった。75mmと言う焦点距離、APS-Cなら換算112mm、m4/3ならば150mmとなり、遠景を絞り開放で撮影するシチュエーションなんて皆無だからだ。でも今回テストして良かった。なるほどと思った。


2018-08-01-06-1

F2.8 ピント位置 F5.6 ピント位置
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F2.8 左端 F5.6 左端
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さすがに遠景ともなると絞り開放では中心でも軟調だし、周辺部の解像力は弱い。しかしF5.6の像は中心は当然とし、周辺部もむしろ「ここまでシャープが強いか?」と思うくらい。しかも今回は面倒なので割愛するが、どの遠景でもF4の段階で周辺部はシャープになる。

Ai-S35-70mmF3.5の70mm側も1段絞ればシャープになるが、やはり645用の単焦点レンズには適わないと思う。心理的なものもあろう。ズームレンズだと「やっぱり遠景ならばF5.6までは絞りたいな」と多くは感じる筈だ。でもA645 75mmF2.8は遠景でもF2.8は及第、そして1段絞れば十分過ぎる絵になる!。

遠景でF2.8が使える、これは好都合だ。α6000は手振れ補正のない機種なので、暗い場所での撮影は常にシャッタースピード、ISO感度との戦いとなる。しかもF2.8の描写が軟調気味とは言え、あとは現像処理でどうにでもなる。今後は暗い場合でも積極的に開放を使おうと考えている。

最後に最短撮影距離について。冒頭で述べた通り、このレンズの最短撮影距離は60センチ。Ai-S35-70mmF3.5の70mm側は30センチまで寄れるのでAPS-Cで使えば約1/3倍の倍率となる。A645 75mmF2.8はAPS-Cで利用して1/4倍にも満たない。当然接写はAi-S35-70mmF3.5が有利である。

しかし60センチでもAPS-Cセンサー搭載カメラならここまで寄れる。


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ピント位置

2018-08-01-07-2


お散歩写真として使用し、たまに花をパチリしたい、その程度のならば60センチまでしか寄れないと考えるのでなく、換算112mmで60センチまで寄れると思うべきだろう。

ただ難しいなぁ・・・。Ai-S35-70mmF3.5とA645 75mmF2.8は明るさが半段しか違わない。幾らA645 75mmF2.8のボケ味が綺麗だったとしてもボケ量差はたかが半段だ。またAi-S35-70mmF3.5の70mm側でもF5.6まで絞れば周辺部もしっかりと解像するので、画角の調整が容易なズームレンズの方が使い勝手は良い。

重さ、大きさはレンズ単体で考えるとA645 75mmF2.8に軍配が上がるが、ミラーレスカメラと合わせる場合、アダプターを2つかます必要があり、勿論それでもAi-S35-70mmF3.5は重くて大きいが、使っている分にはさほど気にならない(バッグに入れていると重いなぁとは感じる)。

反対に35mm側、Ai35mmF2はAi-S35-70mmF3.5より1段半も明るいし、さらに30センチまで寄れる(Ai-S35-70mmF3.5で30センチまで寄れるのは70mmだけ、他は70センチ)。お散歩写真ではこちらの方が使い勝手があり、Ai-S35-70mmF3.5だけで済ますよりもAi35mmF2とA645 75mmF2.8の2本体制の方がより表現が増す。これはAPS-Cだけでなく135搭載センサーで使っても同じだろう。


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コメント

  1. suga | URL | oXhKtOyw

    >これはAPS-Cだけでなく135搭載センサーで使っても同じだろう。
    そうなんです、それで645レンズ群を処分できずに、ずっと持っています。まぁ、売却値も知れているので、持ち続けようと思ってます。135センサーがいつになったら、手元にあるのか、未定なのですが。

  2. BigDaddy | URL | -

    > suga さん

    所有している3本の645用レンズはかなり安く買ったので、仰る通り、売却額はたかが知れており、来るべき時まで大切に保管された方が良いと思います。私もまだα7系かα6500系か迷っていますが、今月中に回答を出そうと思っています。今のところ7:3でα7系ですが、購入する直前まで悩みまくると予想しています(笑)。

  3. suga | URL | oXhKtOyw

    135ですが、私もα7か7Ⅱに興味があります。F-1、new-F-1、FD、new-FDを処分できずに持っています、ほとんどコレクション状態ですが(笑)。FDマウントを生かせるという点で、α以外考えられません。一方で、P645とKマウントも保持しているので、K-1系も候補に上がります。中古の値がこなれてきて、10万円に迫ろうとしています。問題は、やはりピントで、視力が落ちてきた身にはEVFが優しいのは確かで、やはりOVFはチャレンジです。当面は、E-M1が主力ですね。

  4. BigDaddy | URL | -

    > suga さん

    中古カメラサイトを覗いてきました。ビックリです。K-1、ホントにあと1年もしたら10万ちょっとで買える勢いですね。ペンタキシアンにそこそこ売れたけどレンズを出さない、出してもボッタクリ、それに苛立ちPentaxとおさらばした人がかなり多いんじゃないでしょうか?。主観ですがサードパーティのレンズ屋さんがPentaxから撤退した時点でPentaxはエンスー向けのカメラになり、一般向けではないと思います。

    645レンズはマウントアダプターでα系に装着出来ますから、視力に自信のない方はにはK-1はお勧めしませんねぇ。オールドレンズ資産を活かしつつ、純正レンズも使いお気楽極楽ならばAF、連写、バッファも上回っているAPS-Cのα6500、オールドレンズの母艦だけで良いのならα7IIでしょうか。

    α7は絶対にやめるべきです。ピント合わせで像を拡大した際、85mmくらいまでなら何とかなりますが、100mmを超えたらEVF像がプルプルしちゃいますのでピント合わせに時間が掛かりますし、コントラストの弱いものだったらピント合わせは出来ません。

    まぁ今月中にNikonがミラーレスを発表するようでその姿を見てから決めても遅くないと思いますよ~。

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