にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です

でっ、でかいぞ! Nikon ZOOM Nikkor Ai-S 35-70mmF3.5 使い勝手

2018年07月06日 00:00

紫陽花

紫陽花


Sony α6000, Ai Zoom Nikkor 35-70mmF3.5S


※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の記事からの続き。今回はこのレンズの使い勝手に関して。

全域で最短撮影距離が70センチ、これは勝手が良い。APS-Cで使う限り、最広角でも52mmの画角だからほとんどの風景で意図通りの構図を得られる。そしてもっと寄りたい!、と思えば最望遠の70mmにセットしマクロ域(最短35センチ)を利用し、換算105mmのF3.5の明るさを持つ簡易マクロレンズになってくれる。

比較的広い場所での撮影が多いのならばこのレンズ1本だけでどうにでもなる。E36-72mmF3.5も同一であるが、上述の通り、最短撮影距離が長いので50mmくらいまではどうしてももう一歩寄りたくなり、どうしてももう1本、寄れる単焦点レンズが必要になる。小型軽量であるが余計に1本単焦点レンズが加わるE36-72mmF3.5、大きく重いがこれ1本だけでなんとかなるAi-S35-70mmF3.5・・・。

まぁ実際にはズームレンズ1本だけでお散歩写真や旅に出る事はなく、必ず24mmF2.8と50mmF1.4はバッグに常駐しているので、使い分けとしては・・・。

気楽な都内のお散歩写真ならばE36-72mmF3.5を今後も使うだろう。特に繁華街をウロついているとこの小ささは目立たないので非常に便利。

反対に明確に目的のある、「今日は~を撮りたい」、そんな撮影、多くの旅や廃墟探索では大きさ、重さはある程度無視して画質が優れているAi-S35-70mmF3.5を使うようになるだろう。

しかも旅に出るのならカメラは2台体制だ。故障した時の保険でもあるし、Sony α6000にAi-S35-70mmF3.5を主に使い、広角を担うOlympusの17mmF2.8、望遠域はオールドレンズの100mmF2.8でも持っていけば、その組み合わせにより、ほぼほぼ納得の行く構図を切り取れる。これにいずれ購入する予定のm4/3用Lumixの15mmF1.7(換算30mm)があれば鬼に金棒だ。

では実際に手に持った際の使い勝手を述べていこう。

まずこの大きさと重さ。

Sony α6000とセットにするとボディがほぼm4/3のGX7と同じサイズなので35-70mm程度のレンズには到底見えない。レンズにうとい人が見れば望遠レンズを付けていると思うだろう。実際にオールドレンズの知識がない連れはずっとこれを200mmくらいの望遠レンズだと思っていたそうな。

MFレンズなのでズームで画角を調整し、ピント位置を決定、そして拡大しながらピント合わせ、絞りを決めてパチリ。1コマの撮影に10秒は掛かる。だからなるべく目立ちたくない東京の繁華街ではあまり使いたくない。

Series E36-72mmF3.5も35mm側を使う為に直進式ズームを伸ばすとAi-S35-70mmF3.5と同じ長さになり、目立つ事には変わりないものの、鏡筒を伸ばした状態で最広角の35mmになるので(PentaxのDA16-45mmF4ALも伸ばした状態で16mmになる)、他人を欺けるとでも言おうか?。遠くを見ているようで実は近くの風景を写している・・・。

Ai-S35-70mmF3.5はズーミングによって全長は変わらず(ピント調整で前玉が少し繰り出されるが)、オールドレンズをミラーレスカメラに装着する際、マウントアダプターが必要になるのでその長さ(重さも)が加わる。人は常に相対で物を考えるので小さなカメラにアダプター込みのレンズの長さを見ると望遠レンズにしか見えない。

α6000が小さ過ぎるんだ。三角の出っ張りのあるE-M1ならまだそれなりに格好が付くのだが、それでもこのレンズの見栄えを良くしたい為だけにE-M1用の縦位置グリップを買おうかとも考えちゃっている程。

※縦位置グリップは縦位置撮影で使い勝手が大きく向上するので以前から買おうとは思っていた

重さは手に持って歩いている時やカメラを構えて写真を撮っている時に辛いとは感じない。さすがにそこまで柔じゃない。しかし、それをバッグに入れていると「錘が入っている」、そんな感覚になる。だから次の撮影ポイントまでの移動中でもバッグにしまわない。

普段、カメラバッグを左肩に背負っているので、右手にα6000+Ai-S35-70mmF3.5を持っている。たとえ30分、1時間、1枚も写真を撮らずに歩く羽目になっても、重量バランスを考えるとそうやって歩いた方が良いからだ。まぁカメラを右手で持つ、これはフィルム時代から励行していた事だが・・・。

次に撮影時の使い勝手について。

多くの古いタイプの回転式ズームレンズはレンズ前面にピントリング、中央にズームリング、そして根元に絞りリングがある。

撮りたい風景を見つけた。カメラを構える前におおまかな焦点距離とピント位置をセットし、ファインダーを覗く。そこで画角を整える為にズームリングを微調整した後、ピントリングを使ってピントを合わせる。この時、ピントの山をはっきり見る為に絞りはF3.5開放だ。

この風景は絞って写したい、そう思ったら右手の人差し指がシャッターに触れる前にピントリングで絞りを調節するのだが、初めてこのレンズを撮影に使用した日、ズームリングを触っちゃうんだ。オールドレンズ装着時は普段単焦点レンズだからズームリングに位置が絞りリングだと勝手に解釈しちゃっている。

その日、それを10回くらいやらかしてしまった。これやっちゃうと最初からやり直し。画角を調節し、ピントを合わせ・・・。「そうだ、これはズームレンズだから絞りリングはもっと手前にあるんだな」、撮影時にそれを念じていても・・・。

今度は絞りリングが全く動かないんだ。えっ?、なんで動かないんだ?。Nikkorレンズの意匠にもなっているレンズ脱着時に使う細い銀色の固定されたリング状のものがあるでしょう?。そこを一生懸命回そうとしているんだ。そりゃぁ回らないって。これも何度も繰り返す。恐らくこれらはNikon以外のユーザーがNikonのMF回転式ズームレンズを使ってぶち当たる壁かもしれない。

そこで初日のテスト撮影を終えてから考えた。その日はズームリングで画角を調節した後、左手全体をピントリングに移動させ、ピント調節をしていた。これが駄目なんだ。絞りリングはそこから7センチ程手前にあり、自分の感覚だとどうしても銀のリングを回そうとしちゃう。意識してもっと手前だと思うと今度はマウントアダプター部分をこれまた回そうとしちゃう。

だからカメラを構えた時点で左手の薬指を絞りリングに位置に固定しちゃう。すると必然的に中央のズームリングを親指と中指で、レンズ前面のピントリングを親指と人差し指で操作するようになる。運良く購入した個体はピントリングが柔らかくほとんど力を入れないで親指と人差し指だけで回せるんだ。

この「手の型」を意識するとピントを調節した後、間違いなく親指は固定されている薬指と同じ位置まで下げられる。これで銀リングやマウントアダプターを無理矢理回すミスは無くなった。また縦位置では、私は右手が上に来るように構えるのでそうなると左手の親指がちょうどカニ爪と同じ位置になるので間違えようが無い。むしろ親指でカニ爪だけを触って絞りリングを回せるのでとっても楽だったりする。

この左手の型を覚えた3回目の撮影では横位置も縦位置の撮影も問題なくこなせるようになった。初日はホント、大変だった。「あちゃ~、画質が良かろうがこんなレンズ買うんじゃなかった。ズームリングとピントリングが一体になった直進式ズームのE36-72mmF3.5の楽チン操作が恋しい!」とまで思っていのだから・・・。

さて、当時のNikonのレンズの絞りリングは一段ワンクリックのようだ。そして開放がF3.5のAi-S35-70mmF3.5、E36-72mmF3.5、E75-150mmF3.5に関しては最初のクリックでF4になるみたい。

この一段ワンクリックをどう感じるかはカメラマン毎に異なるだろう。Canon FDレンズやPentax Kレンズは半絞りワンクリックなんだ。同じKレンズでもRicoh製はNikonと同じ一段ワンクリック。

中にはどちらでも良いってカメラマンもいると思うが私は一段ワンクリック派なんだ。F1.4の次はF2、次はF2.8、F4、F5.6・・・。と言うのもファインダーから目を離さずに絞りリングを操作しようと思うと半絞りワンクリックはより多くクリック感を得ながら操作しなくちゃならない。F1.4からF8にしたいと思ったら10クリックがF8でしょう?。でも一段ワンクリックならば5クリックで済む。

F3.5スタートのこのレンズは最初のワンクリックは物凄く軽く造られているので無意識に回せば一気にF5.6まで行く。廃景をボカそうと思ったらF3.5、しっかりと写したかったら一気に2クリック回せばF8。最初の撮影はテストだったのでF11まで1つ1つ撮影したが、それ以降はほとんどの撮影でF3.5かF8。

仮にシャッタースピードやISO感度の限界によってF5.6半と言った半段絞りを使いたいとしても一段ワンクリックのNikonタイプでも容易にクリックとクリックの間で絞りリングを止められる。

何故50mmF1.4を何本も持っているのにNikkor Ai50mmF1.4が欲しいのか?、それはCanon NewFD50mmF1.4もsmc PENTAX-M50mmF1.4、smc PENETAX-FA50mmF1.4も半段ワンクリックタイプだからだ。唯一Canon FL50mmF1.4IIが一段ワンクリック。でもこのレンズは単層コーティングなのでマルチコーティングされていて一段ワンクリックのAi50mmF1.4が欲しいのだった。

物凄い細かい、でもこういう事ほど神経に障るんだ。MFレンズは自分の目でピントを合わせる楽しみがある反面、撮影に時間が掛かり面倒臭い。その面倒臭さを少しでも和らげてくれるのが一段ワンクリックレンズなんだ。まぁそれを言えば直進式ズームのE36-72mmF3.5が一番楽チンなんだが・・・。

何故直進ズームが便利か?。それはマニュアルフォーカスレンズだから。

回転式ズームレンズは上述の通り、ピントリングとズームリングに分かれるので、ファインダーを覗く前におおよそ焦点距離とピント位置をセットしておかないとボケボケの風景がEVFに映し出されるだけ。そこから両方のリングを交互に回しながら構図を決めなくちゃならない。

でも直進ズームはピントとズームの一体型なのでマルチタスクのような動きをしてくれるから楽に構図を整えられる。だからAi-S35-70mmF3.5ではカメラを構える前にしっかりと意思決定するべきだ。

この風景は35mmで撮りたい、そう思ったら最初にズームリングを35mmにセットする。カメラを構えたらズームリングには一切手を触れないでピントリングを操作。その際意図した構図にならなかったらズーミングで画角を調節するのでなく、カメラマン自らが前後する。それを励行するのが望ましい。

次回のネタになるがこのレンズもE36-72mmF3.5と同じく、絞り羽根が不思議な設定になっている。35~50mmくらいまでは絞り開放でもレンズ自体は半段程絞られている。だから開放でもオールドレンズ特有の光の滲みをほとんど感じられない。

E36-72mmF3.5のレビューでも述べたが元々このレンズは35-70mmF2.8-3.5で設計されていたと推測する。しかし当時はマニュアル露出が全盛だったので焦点距離によって開放絞りが変化するのは好まれなかった。また35~50mmくらいはスナップでも活用出来る焦点距離なので敢えて開放でもシャープな像を結ぶような設計を試みたんじゃなかろうか?。

だから意図によって「ここは絞り開放で光の滲みが欲しい」と思えば焦点距離を50mm以上にセットしないとならない。もしその際に画角が狭くなりズーミングで調整したら半段絞られた状態になってしまうので光が滲まないんだ。その逆も同じで、開放でもキリリとした絵が欲しかったら決して50mmを超えたズーミングをしちゃならない。

だからAi-S35-70mmF3.5とE36-72mmF3.5はカメラを構える前に焦点距離を決定しておく必要がある。


にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です



コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)