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古い高倍率ズームレンズに関する考察

2018年06月08日 00:00

花と蜻蛉

花と蜻蛉


Pentax K20D, Tamron XR18-200mmF3.8-6.3


※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



アカデミックなタイトルであるが、例によってそんな内容ではない。単に経験上、そして己の撮影に対するポリシー、その辺のお話。

高倍率ズームにあまり魅力を感じていない。高倍率ズームを使わない理由?、いやぁ、実は何年か前までは結構使っていた・・・。

高倍率ズームレンズはフィルム時代もPentaxのデジタル一眼レフを使っていた時も所持していた。5倍ズームのCanon EF28-135mmF3.5-5.6IS(以下EF28-135mm)は常用していた。特に大きな不満はなかった。

フィルム時代、手振れ補正が付いているレンズは限りなく少なく、記憶にある限り、今の手振れ補正とは雲泥の差だが、それでも2段以上の効果があった。望遠側の135mmなら1/125secが限界のところ1/45secならパーフェクト、1/30secでも2~3枚撮っていればどれかはヒットし、非常に重宝したレンズだ。

デジタルカメラになってからはTamron OEMのsmc PENTAX-FA28-200mmF3.8-5.6、Tamron 18-200mmF3.5-6.3(以下それぞれFA28-200mm、Tamaron 18-200mm)を使っていた時期もあった(Tamron 18-200mmは今も手元に残っている)。また、実は昨年、ただみたいな価格だったので将来Sony α7系を購入したら便利ズームとして使おうと思ってTmaron 28-300mmF3.5-6.3を買っちまった。

高倍率ズームは設計上無理があろうし、そもそも描写力に力を入れていない普及タイプだからそれに文句を言ってもしょ~がない。ズームレンズは楽をする為のツールだから画質は妥協して当然なのだ。

ウィークスポットの多くは最広角側と最望遠側。FA28-200mmはTamronのOEM製品、この手のレンズは2Lプリントくらいを想定していた筈なので正直解像力なんてないと断言しても良いレンズ。とは言え、ピントに芯がない訳でもなく、ソフトウェアでシャープネスを加えれば等倍鑑賞でもさほど不満は無い。

特にAPS-Cセンサーで利用すれば周辺部は大きくカットされるので、最広角の28mm側(換算画角42mm)も最望遠側(換算画角300mm)も意外としっかりしている。勿論絞り開放では光の滲みを感じられるし、絞っても解像力は皆無なので遠景の細かい風景は苦手でシャープネスを効かさないと等倍鑑賞には無理がある。

残念だったのがこのレンズを付けていたのはPentax K20DとK-7。この2台は残念ながらセンサーがど~しよ~もなかった。あくまでも感覚、主観でしかないが、m4/3のOlympus E-P3のセンサーは当時のPanasonicの技術力の無さで褒められたものじゃないが、幾ら一世代前のセンサーとは言え一回り大きなAPS-CでE-P3と同じくらいの性能しかなかった。

解像力の無いレンズにしょ~もないセンサーとの組み合わせは最悪で、かつ、このレンズを使っていた頃はまだ積極的にRAWで撮影しておらず、このネタを書くに当たって写真を見直しているところだが、RAWで保存し、再現像出来れば・・・、そんな悔やむ写真が多数。

解像力、解像感にセンサーの出来はあまり関係ないかもしれないが、この時のセンサーはISO800になると遠景はかなりぼやけてしまう。画像処理エンジンのノイズリダクション処理のせいだと思う。でも反対に感度が低くてノイズリダクションを効かせていないであろう写真を見ると、今度はダイナミックレンジが狭いのでシャドー部にはうっすらノイズが出ていたりする。

だからこそRAWで保存するべきだった。今更後悔してもしょ~がないのだが・・・。でも輝度差の少なく、ISO400までの風景は等倍表示させても軟調ではあるが、28~200mmまで大きな欠点がないのが救い。

せっかくなのでこのレンズの写真を2枚。どちらも撮って出しJPG。

※以下、等倍切り出し像はマウスクリックで1000x1000ピクセルで表示される

FA28-200mm 28mm絞りF8

2018-06-08-2-1

Pentax K20D, smc PENTAX-FA28-200mmF3.8-5.6


中央部
2018-06-08-2-2

左端 右端
2018-06-08-2-3

2018-06-08-2-4




FA28-200mm 200mm絞りF8

2018-06-08-2-5

Pentax K20D, smc PENTAX-FA28-200mmF3.8-5.6





ピント位置
2018-06-08-2-6




現行の2400万画素センサーでの等倍表示だとかなり軟調になる筈だが、A3ノビにプリントする程度なら及第レベルだろう。しかし、いかんせん広角側が28mm、APS-Cで使うと画角が42mmになってしまい、広く風景を撮り辛い。

またこの時代のTamronの高倍率ズームの大きな欠点で経年劣化としてレンズにクモリが発生する。このPentaxブランドのレンズも例外なく手に入れた時、すでにクモリが発生していて、中央のAF測距点は問題ないが、他の測距点でAFを作動させるとそのクモリに引っ掛かり、特にコントラストの無い風景ではAFが合わなくなる現象に見舞われた。

不思議とそんなレンズの癖にPenaxブランドなのでTamronブランドと同じ構成のレンズであっても市場価格は高い。しかしご多分に漏れずクモリが発生する、そう認識するべきで、余程の事がない限り、この時代のTamron高倍率ズームは買わない方が良いと思う。

そこで手に入れたのがデジタル時代に設計され、APS-C専用となったTamron 18-200mmだ。

以前Tamronに尋ねたところこのレンズはA4プリントを想定していると言う。そりゃそうだ。発売年は2005年、この頃は600~800万画素の一眼レフが一般的だったからだ(A4プリントには240dpiで約550万画素、300dpiで約870万画素が必要)。

1440万画素のPentax K20Dの等倍像を見ると周辺部はお世辞にも良いとは言えないが、それを考えると普及タイプのズームレンズとしては普通の描写と言えるだろう。

次は撮って出しではなくLightroomで仕上げた。プロファイルにAdobeビビッドを利用しただけでシャープネスはデフォルトだ。

Tamron 18-200mm 18mm絞りF8

2018-06-08-3-1

Pentax K20D, Tamron XR18-200mmF3.8-6.3


中央部
2018-06-08-3-2

左上隅 右上隅
2018-06-08-3-3

2018-06-08-3-4




普及タイプでAPS-C専用の高倍率ズームレンズだからしょ~がないと言えばしょ~がないのかもしれないが、周辺部は酷い。これが解消されるのが24mmからだ。そしてこのレンズはズーミングがスムーズでなく、18mmから望遠側に意識無く動かすと必ず24mmになるので、解像感重視であれば24mmスタートのレンズと言っても良い。

Tamron 18-200mm 絞りF8

2018-06-08-3-6

Pentax K20D, Tamron XR18-200mmF3.8-6.3


ピント位置
2018-06-08-3-6




そして広角側よりも悲惨な状況なのが望遠側だ。200mmの絞り開放からF13まで絞った写真を全て見たが、遠景ではどれもピントの芯がない。200mm時のレンズの解像力は皆無。周辺部が悪いんじゃない。ピントを合わせている部分にすら解像していないんだ。

そしてびっくりしたのがexifの記録によると130mmから解像力の無さが見て取れる。ようやくピントに芯が見えてくるのは118mmだった。しかも(あくまでも経験値から来るパソコンのモニターでのチェックになるが)メーカーが想定しているA4プリントでも118mmよりも望遠側は「キッチリした風景を見せる」、これに言及すれば使い物にならないのが判った。

果たして市販品でここまでピントに芯がないレンズがあるのか?、利用したカメラ、Pentax K20Dにも原因があるのか?。カメラ側、つまりシャッターショック、ミラーショックで微ブレしているんじゃないか?。しかし良く考えてみると、上述のFA28-200mmレンズでは200mmの絞り開放でもギリギリではあるがピントに芯があるので、ボディ側に原因はなく、レンズが駄目なんだと結論付けた。

このレンズはK-5を購入してからは一切使っていない。すでに記憶が全く無いのだが、K-5購入以前にTamron 18-200mmを見限っていたと思う。そしてそれが「今、高倍率ズームを欲しいと思わない」と言う感情に繋がっているいるのだろう。

結論を述べよう。

FA28-200mmは思ったよりもしっかりと解像している。周辺部の描写もAPS-Cセンサーで使う分には費用対効果は非常に高い。APS-Cだと42mmスタートとなるが、広角が不要ならば標準~望遠ズームとしては今でも、特にローパスフィルターレスのセンサー搭載カメラならば使えると思う。

しかしこの頃生産された上の通り、Tamronのレンズはクモリが発生している事が多いので、ネットオークションや買い物サイトで安い金額で出品されていても買わない方が無難だ。カビや傷は素人でも楽に判断できるが、クモリを判断するのは難しく「レンズは綺麗な状態です」なんて書かれていてもこの頃のTamronレンズに限っては決して信用しちゃならない。

そしてTamron 18-200mm(2008年発売のDi II型、モデル名A14)は18-200mmと言うスペックであるが、実質24-120mm程度のレンズでしかない駄レンズであるので、これも安価で流通していても買うべきではない。

最新、現行の高倍率ズームはそこそこの描写をするとは思うが、私に限っては高倍率ズームを必要とするシチュエーションがあまりないのが現状。

歩いていて、特に旅に出ている際に、近くの風景を標準ズームの広角側で撮影し、ふと目を遠くに移すとゴージャスな風景があって、望遠ズームに交換し、たった1カット数枚パチリし、再び標準ズームに戻す、そんな場面に出くわす時もまれにある。

山に登っているとそんな状況が多いでしょう?。道なりは広角でパチリ、見晴らしの良いところに出たら麓の綺麗な風景が見え、望遠でも撮りたい!、そんな時が・・・。でも急ぎ写真ではないので、そこでレンズ交換を強いられても大きな不満は無い。

また、もしその手の不満が今後も募るようならば高倍率ズームを使うよりもカメラ2台体制で1台を望遠専用にした方が遥かに解像力のある写真を撮れると思っている。

m4/3ならば今なら3万円しないのかな?、Lumixの45-175mmF4-5.6がある。このレンズは都内のお散歩写真ではまず使わないが、旅先では必要とされる。所詮3万円だからF2.8の大口径の望遠ズームのようなゴージャスな絵は望めないものの、45mmから175mmまで安定した描写を得られる。


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コメント

  1. ピンぼけ小僧 | URL | es1fYYdE

     Tamron 18-200mmF3.5-6.3は私も持っていますよ(W)
    Nikon D70でよく使いましたが、D7000を使い始めてから全く使用していません。
     私のように街撮りに行って、都立庭園で野鳥撮りもしたい人には高倍率ズームは必須です。
    フルサイズ用にTmaron 28-300mmF3.5-6.3の最新版、m4/3にLumix 14-140mmf3.5-5.6を使っています。昔の高倍率ズームと違って解像力もそこそこあって満足しています。
    APS-C用の高倍率ズームならTamron 18-400mm f3.5-6.3という最高倍率のやつもあり、これも解像力は良さそうですよ。


  2. BigDaddy | URL | -

    > ピンぼけ小僧 さん

    この型の18-200mmって絞っても画質がほとんど改善されないんですよね。ですから特に望遠域では貧弱な絵になるんだと思います。

    恐らく最近の高倍率ズームは絞り開放から良好な絵を結ぶんだと思います。ですから最望遠の開放がF6.3でもF8、F11と絞っても良い解像をするんでしょうね。

    ピンぼけ小僧さをはじめ、ん高倍率ズームが必要な人に使っちゃ駄目とは決して言いませんが、なんとなく、楽だから使っている、量販で薦められた・・・、恐らく初心者に多いだろうと思いますが、レンズ交換式システムなんだから被写体に見合ったレンズを複数使い分ける運用をして欲しいですねぇ。

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