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VSCO Filmを導入! その5 Film 02を使ってみる

2018年03月20日 00:00

桜風景

桜風景


Lumix GX7, G14-45mmF3.5-5.6


※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



今日はVSCO Film 02コレクションについてあれこれ語ってみたい。VSCO Film02コレクションは以下のように紹介されている。

VSCO Film 02

うーん、説明を読んでも良く判ららない。Film 01のサブタイトルは「Modern Films」、そしてこのFilm 02は「Classic Films」とある。

どうやら本ブログで良くネタにしている「オールドフォト」、古ぼけた写真になる訳じゃないらしい。生産中止になったフィルムだけどビンテージ風の荒々しい審美的な美しさでポートレート、ウェディングに向いているよ!、と言っている。

コレクションされているフィルム名を見てもFujifilmのスペリアをクラシックフィルムって表現するのはどうだろうかと思ってしまう。何しろスペリアシリーズは現行フィルムでもあるからだ。Kodakのポートラシリーズも現行フィルムのようだ。

恐らくスペリアシリーズ、ポートラシリーズの中でも現行モデルではない。モノクロに関してもネオパン1600は現行プレスト系以前のモデルだろうが、それでも無茶苦茶古いフィルムではないし、デルタ3200は調べると現行ではデルタ3200プロフェッショナルが存在している。

だからどれもそれら以前の廃止されたモデルを模倣しているのだと思うが、たったそれだけで「Classic Films」ってのはどうよ?。そもそもFilm 01に入っているフィルムも幾つかは現行フィルムではない。

人間、特に日本人ならば短絡的に「Film 01のModern Filmsはお洒落系写真にマッチする」、「Film 02のClassic Filmsはノスタルジックな雰囲気を持つ写真に適している」、そう思考するが、これに限ってはそう考えてはならない。フィルム名やら解説なんて無視!。サンプルを見るか実際に手にして現像しない事には優劣は付けられない。

とにかく見るしかない。次の写真はSony α6000で撮影した。今回はFilm 01にも入っているポートラ系を比較してみる。Film 01にはポートラの160、400、800が、Film 02にはポートラの160NC、160VC、400NC、400VC、400UCがある。そしてSonyのカメラプロファイルのVividも加えよう。

NCはナチュラル、VCはヴィヴィッド、UCはウルトラと言う事で、それぞれ単純に各メーカーのデジタルカメラのナチュラル、スタンダード、ヴィヴィド辺りに該当すると考えれば良い。

※以下マウスクリックで長編960ピクセル

Adobe Standard
2018-03-20-2


Film01 Portra 160 Film01 Portra 400 Film01 Portra 800
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Film02 Portra 160NC Film02 Portra 160VC
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Film02 Portra 400NC Film02 Portra 400VC Film02 Portra 400UC
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Camera Vivid
2018-03-20-5




何がモダンで何がクラシックか判らないでしょう?(笑)。

それとこうやって比較して気付いたのだがFilm 01のポートラ、これって160、400、800となるのだが、それがナチュラル、スタンダード、ヴィヴィッドとは異なるものの、ISO感度が上がるに従ってコントラストが強くなり、結果、ポートラ800が一番クッキリハッキリと見えたりもする(単にダイナミックレンジを感度が上がるに連れ切り詰めているだけかも?)。

だからFilm 01を買い、ド派手な発色、コントラストを好むのならポートラ800が最適。但し、VSCO Filmはフィルムの粒状性も模倣しているのでLightroomの粒子適用量を変更しないと女性ポートレートには向かない(通常は常に0で良いと思う)。

しかしFilm 01のポートラもFilm 02のポートラも発色はかなり地味。青空なんて鈍い発色をしている。しかしネガフィルムって意外とこんな感じにプリントされるから模倣している点に関しては案外しっかりしているのかもしれない。

上の風景だけじゃ判らないだろうから紅葉風景、しかも真っ赤、まっ黄色ではなく、様々な色が混在している写真でチェックしてみる。今度はPentax K-7でのコマなのでPentax K-3II用のカメラプロファイルCamera Vibrant(雅/miyabi - 色は若干浅めだが空の色だけは何故か深く出る)をセットした。

Adobe Standard
2018-03-20-6


Film01 Portra 160 Film01 Portra 400 Film01 Portra 800
2018-03-20-7-1

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Film02 Portra 160NC Film02 Portra 160VC
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Film02 Portra 400NC Film02 Portra 400VC Film02 Portra 400UC
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Camera Vibrant
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やはりFilm 01のポートラもFilm 02のポートラもかなり地味で風景写真に使うのならもうちょっとメリハリがあった方が良いと感じる。

トップ写真はVSCO Film 04の「Fuji Velvia 100F--」をセットしただけの像だ。これで幾つか比較してみよう。GX85 Camera VividはLightroomのGX7にも適用されるカメラプロファイルだ。

※以下マウスクリックで長編920ピクセル

Adobe Standard GX85 Camera Vivid
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Film04 Velvia 100F--(トップと同じ) Film01 Portra 800-
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Film02 Portra 400UC Film02 Superia 100
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結論を書こう。勿論、私なりの判断である。

Film01よりはFilm02の方が使い勝手があるかもしれない。発色が地味な、意外とコントラストが高い、これはFujifilmカメラのクラシッククロームに通じる。試してはいないが、人物に特化しているとの事でクラシッククロームより使いやすいかもしれない。

しかしAdobeが提供する幾つかの標準のプロファイルから値をいじっても同じような発色になるし、今回のトップ写真ならばAdobeのGX85 VividもしくはGX85 Sceneryを適用し、そこから好みに仕上げるのが一番楽に感じる。

このFilm02はFilm01と同じく、どうしてもFujifilmやKodakのプロ用ネガフィルムと発色に近付けたい、かつウェディングフォトやポートレート系で大量の写真を現像する必要がある、そんな商業カメラマン向けのコレクションに思えてならない。

国内外に多くのVSCO Filmコレクションレビューサイトがあるが、中には「ほらっ、Adobe Standardとこんなにも違う!、これは使える!、これは僕の好みだ!」等と良い事ばかり書かれていたりする。好き嫌いは個人差があるので否定はしないものの、少なくともAdobe Standardと比較して云々、そんなのは当たり前なんだ。Adobe StanardがAdobeの定める標準的なプロファイルでしかないのだから。

そういう言葉に釣られてFilm01、Film02を買うと失敗すると思う。よそ様のサイトをとやかく言っても意味のない事であるし、たまたまFilm01、Film02の発色がドンピシャリだった!、そんなカメラマンもいるだろうが、とにかく悪口が一切書かれていない、そんなレビューサイトは信用しない方が良い。

Film01もFilm 02も「これがなくちゃ始まらない!」とは到底思えないものの、どちらももVSCO曰く、人物写真に適しているのだから記憶色ではなく忠実色に近い筈で、曇天の里山や廃景なんかに使ってみたいと思ったりもする。クラシッククローム程地味じゃないが、それに通じる絵を作れるからだ(プロネガハイとクラシッククロームの中間くらいか?)。里山や廃景でビビッドな絵を作ってもおかしい気がするし・・・。


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コメント

  1. マサカネ | URL | G2f.Jh/s

    大変参考になりました

    本シリーズ、一切コメントしないでおりましたが、実はずーっと注視しておりました(笑)

    コメント出来なかった・・・と言ったほうがよいかも知れません。
    LLも、当然VSCO Filmも所有していないので突っ込んだ話はわからないというのが一番の理由ですが、フィルム時代のカメラやその時代の「写り」に関してまったく知識がないと言うのもあります。

    ですが「カメラバカ」の端くれ。VSCO Filmの存在だけは知っていました。
    もちろんネットに転がってる高評価記事を読んでのこと。
    ですのでVSCO Filmについてどのように評価・検証されるのか成り行きを楽しみに見守っていました(笑)
    (こう書くとなんだか上から目線みたいですね。すみません)

    おそらく仰る通り、「〜(略)〜大量の写真を現像する必要がある、そんな商業カメラマン向けのコレクション」なのでしょうね。
    それにしても近い仕上がりをプロファイルとして保存して、同じように一括適用・・・なんてことLLなら出来そうなものですが・・・。

    それとも業界的に「VSCO Film」プラグインは有名でこれで現像・納品してくれと指定されるものなのでしょうかね(笑)

    ネットの「いいね」だけを鵜呑みにしてはいけないよ、という実例を交えたお話。
    本シリーズも大変参考になりました。

    話は変わりますが、作例ですと私個人は全般的に「Film01 Portra 800」が好みですね。
    ただ同時に「Adobe Standard」でもいいかな・・・と思わなくもないです←
    (個人的にはもっと高コントラストなバッキバキの画が好みです)

    最近不安定な気候ですが、お体には気をつけて素敵なカメラ・写真ライフをお過ごしください。
    これからも記事、素敵なお写真、楽しみにしております。

  2. BigDaddy | URL | -

    > マサカネ さん

    ぶっちゃけRawTherapeeのフィルムシミュレーションを使っておられればLightroomとVSCO Filmなんて買わなくて良いと思います。RawTherapeeのフィルムシミュレーションは海外の有志が作成したものでどうやって作られたかな公開されていない筈ですが、調べた限り、中身はFujifilmカメラのフィルムシミュレーションをColorChecker Passporなどを使って模倣したもの、Alien SkinのExposureだったかDxO Filmpackをそのままパクったもの、そしてVSCO Filmを同じくそのままパクったもの・・・、このように有料のフィルムシミュレーションからの寄せ集め集だと確信しています。ですからRawTherapeeユーザーはVSCOを使えずとも落胆する事は無いと思います(笑)。

    さて、仰る通り、Lightroomは現像設定のコピー、ペーストと言う一括処理が可能です。とは言え、自分でかつてのフィルムからのプリントと同じ発色を作るのは難しい。今までのフィルムでプリントした写真と同じようなデジタル写真を作りたい、そんな思考から生まれた商品なんでしょうね。

    ですからアマチュア個人が、様々なシチュエーション写真のプリセットとして1枚1枚確認しながら使うには無理があるんですよね。

    日本のVSCOを紹介しているサイトって多くがポートレート。ポートレートの場合、アマチュアであっても同じシチュエーションで撮影されたカットってのが大量に生まれましょう。1カットで10枚、20枚シャッターを切るのは当たり前ですから。スタジオでストロボやLEDでの撮影ならば全てのカットで同じ光の回り方ってのもありましょうから、それだとVSCOはかなり便利だと思います。反対にネイチャーフォトのように1枚1枚光の加減が異なるような写真には不向きでしょうね。

    VSCO Filmはポートレート、キャンディッドフォトに偏っていて、人物に向いている発色は風景にはまず合いませんから。カメラ撮って出しのVividとかlandscapeを使った方が遥かに良い写真になるかと思います。

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