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VSCO Filmを導入! その3 ハイキー、ローキーには気を付けろ

2018年03月10日 00:00

山里の神社にて

山里の神社にて


Pentax K-5, smc PENTAX-DFA100mmF2.8Macro


※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



VSCO Filmをくれたデザイナーに話を聞くと「コントラストが付き過ぎてプリセットをセットしただけじゃ完成せずに色々と数値を変更する必要があるから面倒臭い」・・・。思った通りだ。確かに大量の写真を全て同じニュアンスで現像しようと思うとVSCO Filmは「あれっ?」と思う。

今日はそんなお話を・・・。

VSCO Film 04コレクションはリバーサルフィルム集となっている。だからダイナミックレンジが狭く、コントラストが高くなるプリセットが多い。

Fujifilmカメラのフィルムシミュレーションが優れているのはEVFで覗いたままが結果としてJPGとして出力されるので失敗がない事。発色やコントラストが不満ならばカメラの設定を変えれば良いし、私個人はコントラストが低めのプロネガスタンダードと高めのプロネガハイ、それと万能なアスティアの3種類ありゃ十分と思っていたりもする。

ところがVSCO Filmやその他フィルムシミュレーション関連のソフト、プラグインツールはそうじゃない。撮影された写真を元に変更を加えるので時として「えっ!?」と驚愕してしまう。多くはコントラストが付き過ぎてハイライトが飛んだりシャドーが潰れまくったり・・・。

撮って出しJPGはまず使わないのでどのカメラも無難なスタンダードをセットしていて、それをミラーレスカメラのEVF上で己の意図に従った露出をセットしてパチリしている。

どんな写真もカメラ任せの反射率18%グレー、そんな濃度で写真を撮らない。EVFで見えているのは各カメラのスタンダードな絵なので、LightroomやRawTherapeeでの再現像を考慮して大胆な露出操作はしないものの意図的にハイキーにしたりローキーにしたり、ある部分だけを強調して露出をコントロールしたりする。

それは撮影中に結果を見られない一眼レフを使っていた頃でも同じで、カメラの露出の癖を理解した上で「この風景ならこれくらい露出補正をすると意図通りになるし、Lightroomで現像し易くなるな」と光を読む。

VSCO Filmを含めフィルムシミュレーション関連のツールは後から発色、コントラストを操作するのでハイキーな写真はよりハイキーに、ローキーな写真はよりローキーになってしまう。特にVSCO Film 04コレクションはダイナミックレンジの狭いリバーサルフィルムを模倣しているので顕著になる。

本日トップ写真、これの撮って出しJPGとLightroomでのデフォルト像を下に示す。

※Pentaxカメラのスタンダード色は「鮮やか」、またクリックで長編960ピクセルになる

Pentax K-5 鮮やか Lightroom デフォルト
2018-03-10-2-1

2018-03-10-2-2



背景が白く飛ばないように、またシャドーが黒く潰れないように配慮し、若干ローキーにする為にK-5の中央重点測光の出た目から-0.5EVの補正を行っている。ぶっちゃけこの風景ならばPentaxの撮って出しJPGで十分に満足出来る絵になる。

しかしこのような限りなく黒に近いシャドー部、もしくは限りなく白に近いハイライト部があるような写真でVSCO Filmを使うと、ここからダイナミックレンジを狭めていくのでシャドーは潰れハイライトは飛んでしまう。

ではVSCO Film 04の中で発色の柔らかいアスティアプリセットを使って現像してみよう。

Fuji Astia 100F Fuji Astia 100F -
2018-03-10-2-3

2018-03-10-2-4

Fuji Astia 100F --
2018-03-10-2-4



「-」と「--」は減感処理を模倣していると思われ、VSCOではおおよそ「-」の数が多くなるに従ってコントラストが弱くなる。しかし「--」でもこの山里にある神社の雰囲気を壊すくらいまだまだコントラストが高い。アスティアでさえこれだからプロビア、ベルビアだともっと悲惨な結果になる。

ダイナミックレンジが狭くコントラストが高くなるリバーサルフィルム集であるFilm 04を使うからいけないのか?、VSCO Filmの中にはダイナミックレンジが広くなるネガフィルムを模倣したプリセットがあるのでそれを使えばいいじゃないか!?。

いやいや、違うんだな。Film 01からFilm 07まで全てのフィルムプリセットで試したところ、Film 01とFilm 07の一部のフィルムだけがギリギリセーフなコントラストだった。勿論、それぞれ「-」、「--」もあるのでFilm 01~07まで全て集めれば必ずそれぞれのカメラマンの意図にあった発色を見つけられるが、これを全て集めると日本円で通常5万円くらいになるのかな?。時折、セールや2個目、3個目を買うと半額になるらしく、これをくれたデザイナー氏は全部で3万円くらいと言っていた。

しかし3万円も出費するのならぶっちゃけAlien SkinのExposureやDxO Filmpackの方が遥かに優れている。VSCO Filmの利点はたった1つ。Lightroom内だけで全ての処理が可能な点。Exposure、FilmpackはいちいちTIFFに変換してから作業するので作業効率は悪いんだ。勿論TIFF変換は自動で行われるが、一度処理を決定すると元に戻れない。発色が気に入らなかったら最初からやり直さなくちゃならない。

ではやっぱりVSCO Filmは糞なのか?。

いやいや、そうじゃない。何の為のLightroomのプリセットなのか?。Lightroomのプリセットとはいわば初期状態を決める為の設定。勿論プリセットを適用するだけで意図通りになってくれるのが理想ではあるが、はなっから「Lightroomのプリセットは万能ではない」、そう思っていれば糞にはならない。

何故撮って出しJPGでなく、メーカー純正の現像ソフトでなく、Lightroomをわざわざ使う?。それは細かい調整をしたいからでしょう?。だったらVSCO Filmを使用しつつ、好みに仕上げていけば良いだけだ。これをくれたデザイナー氏のように時短の目的で仕事で使い、一度にうん十枚の写真を一気に現像するには確かに糞だろう。しかしアマチュアはそうでない。時短どころかむしろ「時長」、1枚1枚をじっくり仕上げる事に楽しみを見出すべきだろう。

この神社の灯篭写真ならどうするか?。

まずはこのようなシャドー、ハイライトがキッツキツな写真の場合は「-」、「--」の入っているプリセットを適用し、あとは露出補正で+0.5~+1EV程度掛けてその分ハイライトを少し下げるだけで良い。もしくはトーンカーブでシャドーとダークを上げ、ライトを下げる。コントラストが低くなり過ぎたら明瞭度を上げる。

さらにはトーンカーブをVSCOのものではない従来のLightroomのものを使用する。この場合、コントラスト(中)をセットしてそれぞれの値を好みに応じて変更すれば良いだろう。トーンカーブこそがVSCO Filmの大きな特徴なのでそれを使わないとなるとVSCO Filmを使う意味がないとも言えるが、基本的な発色をVSCOに任せ、露出、ハイライト、シャドーの調整は各自が行う、そう思えば良いだけだろう。

トップ写真はVSCO Film 04のKodak E100VS--を利用している。「--」にしてもコントラストが高過ぎるのでそこから露光量やトーンカープ等を調整したもの。VSCOのE100VSは緑の輝度が低くなるので苔はシックな感じのまま、そしてリバーサルフィルムらしいコントラストに落ちついていると思う。


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コメント

  1. tsunomagari | URL | -

    04はダイナミックレンジが狭いので、仰られるとおりプリセットのままだと飛んだり、潰れたりしますね。
    そういう時はハイライト、シャドー
    、黒レベル、白レベルをいじってます。
    発色自体は気に入ってるので、私もご指摘の使い方に近いと思います。
    どうでもいいのですが、フィルムシミュレーションは若い女の子受けがいいですよ。
    フィルムの発色が新鮮みたいです。

  2. BigDaddy | URL | -

    > tsunomagari さん

    PhotoshopやLightroomのプラグインのAlienSkinのExposureやDxO Filmpackもハイキー、ローキーの写真は調整が必要になりますが、VSCOほど面倒じゃないんですよね。

    本文にも書きましたが、Lightroomだけで簡潔出来るのはVSCOの利点ですが、しっかりと意図した絵に仕上げるにはExposure、Filmpackの方が一枚上手は気がしますねぇ。

    今後のネタになるんですが、実はVSCOの方が仕上がりがフィルムっぽいんですよ(笑)。Exposure、Filmpack、はたまたFujifilmカメラのフィルムシミュレーションもデジタルな発色なんです。冒険心がないとでも言いましょうか?。大胆なコントラストとかシャドー部の青かぶりとかVSCOはプリセットによってかなり再現しているのもあったりするんですよね。

    そういうのを含めてスマホカメラやコンデジにはそんな色が出ないでしょうから、様々なフィルムシミュレーションを新鮮に感じるのでしょうね。Olympusのアートフィルターが流行ったのもフィルム調とは異なりますが、同じ感覚なんだと思います。スマホでVSCOを通して発色を変えている若い世代も多いなんてどこかのサイトで見ました。

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