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古くても50mmF1.4!- Canon FL50mmF1.4 II 購入の経緯

2017年11月22日 00:00

割れイガが不自然に配置されている風景

割れイガが不自然に配置されている風景


Sony α6000, Canon FL50mmF1.4 II


※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



もう1つのブログ、My Favorite Things ~写真と音楽の生活~、11月21日の記事にて、再びギター演奏を公開しています。

今回のネタにしたのはスティーヴィー・ワンダーのSuperstition(迷信)。それをインストロック風にギターを演奏しています。気持ち良く速弾いているだけですが、せっかくなのでお聞きになって下さいませ。
またまた酔狂な!、と言われるであろうレンズ、Canon FL50mmF1.4 IIを手に入れてしまった。

若い世代はご存じないだろうし、実は私もFLレンズは今の今まで触った事すらなかった。今日はこのレンズを購入するに至った経緯でも・・・。

FL50mmF1.4、どうやら3種類存在するらしい。

キヤノンカメラミュージアムによると初代が「FL50mmF1.4」で1965年発売、4群6枚構成だ。二代目が翌年の1966年に発売、一般に「FL50mmF1.4 I型」と呼ばれ5群6枚。そして三代目が1968年発売で「FL50mMF1.4 II型」の6群7枚とたったの3年で2度もアップデートされ、どれも光学系が異なる。

この3本、見分け方が微妙でネットをチョコチョコ見ている限りではマニアでも脳内にクエスチョンマークが灯っているようだ。以下の囲み、確かな情報ではないのをお断りしておく。

「FL50mmF1.4」と「FL50mmF1.4 I型」はオートとマニュアルの切り替えスイッチが前玉側、絞りリングのすぐ後ろにあり、「FL50mmF1.4 II型」はこの切り替えスイッチがマウント側、着脱用の銀リングのすぐ上に移動されている。

これが一般的な解釈のようだが、画像検索をすると「FL50mmF1.4 II型」にはレンズ前面枠にしっかりと「II」と入っている個体とそのローマ数字が入っていない無印仕様があるようだ。

入手したのは「II」の文字は入っていないが、オートマニュアルスイッチがマウント側にあるタイプ。上囲みのようにII型でも無印品があるようだが、本当はどれに該当するんだ?。自分のレンズの正しい名称が判らない、これはかなり気持ち悪い。

キヤノンミュージアムでは残念ながら初代の写真がない。そしてI型の写真はオートマニュアルスイッチは絞りリングのすぐ下にある写真が掲載されている。このI型の写真を信じればうちに来たレンズはII型な筈。でも「II」の銘がない・・・。

同時期にこれの上位レンズとして発売していたFL58mmF1.2、これの改良版がFL55mmF1.2との事で、これも58mmではオートマニュアルスイッチが絞りリングの下、FL50mmF1.4 IIと同時期に発表された改良版の55mmでマウント側に移動していた。

また、主に海外のサイトで「FL 50mmF1.4 II」としているレンズの前玉枠に「II」が表記されていないレンズを複数見つけられた事から、便宜上、本ブログではこれを「FL50mmF1.4 II」と表記するが、もしFL50mmF1.4のちゃんとした見分け方をご存知の方がいらっしゃったらご一報を!。


2017-11-22-01


さて・・・。

Canonの50mmレンズなら「FD50mmF1.4S.S.C.」が魅力的だ。S.S.Cとはスーパー・スペクトラ・コーティングと言うマルチコートを意味する。

レンズは構成枚数が少なければ少ない程光を通す。枚数が少ない程に名レンズだと言うカメラマンもいて、今も尚、トリプレットの発展型であるテッサー(3群4枚)こそ最高のレンズだと言う人もいるくらいだ。

ところが構成枚数が増えてくると光があっちこっちに反射するせいで、フィルム(センサー)に到達する光が弱くなったり(T値が暗くなる)、フレアを起こす、そして色再現も違ってくるらしい。コーティングされているレンズは入ってくる光が乱反射し辛い効果があり、光がダイレクトにフィルムに伝わり、フレア防止にも繋がる。Pentaxの「smc(スーパーマルチコート)」と同じと思って良い。

このマルチコートされたFD50mmF1.4S.S.Cと同等以上の性能を持って小型軽量の後継のNewFD50mmF1.4(NFD50mmF1.4)の方がSony α6000やm4/3カメラにマッチするのだが、質感は断然旧FDのに軍配が上がる。すでにPentaxで何本も50mm前後のレンズを持っており、当たり前過ぎるレンズは面白くない、Canon FDで50mmを買うのなら旧FDの50mmF1.4S.S.C.が第一候補、そう思っていた。

ところがある中古カメラ屋さんで旧FDよりも古いFL50mmF1.4 IIを見つけちゃった。半ジャンク品で、後玉の辺りにカビがあるのでF16まで絞り込むと影響が出そうなレンズであったが、それ以外は外観が経年劣化しているくらいでそこそこ綺麗な代物だった。

FLレンズは単層コートだろうから逆光には弱いだろうと推測出来たし(だいたいマルチコートされていても1970年代のレンズの逆光耐性は悪い)、フィルター径はEF50mmF1.4と同じく58mmもありやがるんだ。EF50mmF1.4より少し小さいが、それよりも重たいのがFL50mmF1.4。要するにでかくてごつい。デザインがAuto Nikkorに近く、どちらかと言えば好みではない。

ただ、お値段もリーズナブルだったものだから再び酔狂なお買い物をしちまった訳さ。

そもそも・・・。

本ブログに良くコメントを下さる方と供に中古屋さんを訪れた。目的はAi Zoom Nikkor 35-70mmF3.5S。これはプロレンズとして発表され、当時の価格は10万円近かった。そんなレンズもちょいカビレンズなら今では数千円。ところが想像していた以上に重たかったので買うか否かを迷っていたら、その横にコイツがあったんだ。

CanonのFLレンズとFDレンズはマウントを共有出来ないと思っていて、ほぼ独り言のように「FLかぁ、FD50mmだったらマウントアダプターがあるから買ってもいいんだけどなぁ」と呟いたら、その方が、、、

「いやいや、全く問題ないよ、FL50mmF1.4ならミラーレスで使う分にはFDと一緒さ!」

そんな悪魔の囁きが聞こえた。えっ?、なんだって?、FLでも使えるんかいな!(他の焦点距離のFLレンズだとアダプター側を少し改造する必要があるらしい)。FD50mmF1.4S.S.C、これは探せばまだごろごろあるし、近い将来それが市場から消えてもNewFD50mmF1.4でも我慢出来る・・・、そう考えたら「ちょいとお遊びでFLレンズって代物を・・・」。

このFL50mmF1.4もそうだが、後継のFD(旧タイプ)の50mmレンズも間違い易い。

マルチコートではないFD50mmF1.4、マルチコートされたFD50mmF1.4S.S.C(スーパースペクトラコーティング)の他に、開放F値がF1.8のモデル、FD50mmF1.8とFD50mmF1.8S.C(『スーパー』の付かないスペクトラコーティング)がある。
このFL50mmF1.4 II型、1968~71年までに造られたレンズとなる。それまでのうちにある一番古いレンズはsmc PENTAX 24mmF2.8と同55mmF1.8の2本でこれが1975~76年の製造だからそれよりも5年前後も古い。68年製だとしたら来年でちょうど50年。

うーん、今のプラスチック部品と電子制御バリバリのレンズ、幾ら描写が良いと言われていても50年後、2067年に使えますか?。多分駄目。そして今の時点で50年前のレンズは(保管状態が良ければ)恐らく50年後でも平気で使えてしまうだろう。

最後に。本日の写真、トップはF2.8まで絞っている。この手の風景は絞りを開け過ぎても背景が色になるだけでつまらない。ある程度形を成していないと・・・。それとキャプションの通り、「どうぞ撮って下さい」、そんな感じで割れたイガと栗がテーブルにあったのが、決してヤラセではない。恐らく私が訪れる前に誰かが絵になると置いたのだろう。

下の写真、こちらは背景との距離を考慮して絞り開放で撮っている。このような背景が溶けている写真、意外と好き!。是非マウスクリックをして大きな像でご覧頂きたい。

山里の風景

2017-11-22-03


Sony α6000, Canon FL50mmF1.4 II


2017.11.23追記

どうやらCanonのFLレンズはそのままでFDレンズ用アダプターが使えるものと、アダプター側を加工しないと装着出来ないレンズがあるらしい。

例えばFL58mmF1.2は装着出来ないレンズとして挙がっており、これをFD用アダプターで使う場合は、アダプター側の内側の針金のようなピンが干渉しないように短く削る必要があるそうだ。但しそれを施すと多くのFLレンズが使えるようになる反面、FD、NFDレンズが使えなくなる。

※FL58mmF1.2の後継となるFL55mmF1.2は問題なくFD用アダプターに付くらしい

また、そのピンの長さをを上手く調節するとFL、FD、NFDの全てで使えると書かれているサイトもあったり、Amazonを覗くと、FD、FL用と書かれたマウントアダプターも存在するようで、それなら改造せずして利用出来るのかもしれない。

そしてアダプターによってはピンがネジになっており、それをドライバーで取り除くだけでFL専用アダプターに仕上がる代物もあるらしい。

いずれにせよ、FLレンズを使いたい、そんなカメラマンは事前にネットで情報を収集する事をお勧めする。

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コメント

  1. ピンぼけ小僧 | URL | es1fYYdE

    我が家にあるCanon FL50mmF1.4もII型でした(笑)
    FDマウントアダプターで、FL50mmF1.4はそのまま使用できますが、他のFLレンズはマウントアダプター内の突起を削るとかいろいろ加工が必要のようです。

  2. BigDaddy | URL | -

    > ピンぼけ小僧 さん

    その節はありがとうございました。ピンぼけ小僧さんもFL50mmF1.4IIをお持ちだったんですね。確かに以前FLレンズをお持ちだってコメントされていましたよね。忘れていました(笑)。だから使えるって判ってらしたんですね。

    なるほど、FLレンズは50mmに関してはFDアダプターで装着可能だけど他の焦点距離のレンズだと加工が必要なんですか。確かに突起を削って使っている、そんなブログがありました。50mmだけがたまたま装着可能なんでしょうね。

    それとご報告。例のレンズのネタ、来週くらいから(多分月末)、2回か3回に分けて掲載する予定です。

  3. aud | URL | 3eyVfeeo

    FL 50mm F1.8を持ってたんだけどいじくり回した挙句壊してしま
    いました開放付近で近い被写体だと面白いんだけど・・・.
    FL時代だとオールド・レンズって感じになってきますね.35mmと
    か中望遠は面白そうなんだけどとても手が回りません.

  4. BigDaddy | URL | -

    > aud さん

    NewFDになってくると軽量化の為、プラスチック部品が使われてきますので、オールドっぽいと言うと初代FD、そしてFLですよね。CanonにはFLの前のRレンズってのもありますし。

    まぁFLとかRレンズ、はたまたFDになってからもさらにはNikkorもそうですが、特に中望遠クラスともちょっとボッタクリ感があって私も手を出し辛いですねぇ。どこのメーカーでも良いので85mmだけは手に入れたいと思っているんですが・・・。

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