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Nikon Ai Nikkor 35mmF2をAPS-Cで使う

2017年10月25日 00:00

自転車のある風景

自転車のある風景


Sony α6000, Ai Nikkor 35mmF2


※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



Nikonのレンズで面倒なのが自分が手にしているレンズは一体何なのか?。入手したのはお店の方曰く、Ai Nikkor 35mmF2との事だが、自分でチェックしないと・・・。

今回、NikonのMFレンズを漁っていてたまげたのはAiレンズとAi-Sレンズ、ちょっと見ただけでは違いが全く判らないって事。

それでも二箇所に異なる点があるようだ。ファインダー表示用の絞り値の最小絞り値の色、これが白だったらAi、オレンジだったらAi-S、加えてマウント部に小さな凹みがあるのがAi-S、ないのがAiだと判った。

入手した35mmF2はファインダー表示用最小絞り値の色は白色、Ai-Sにあるマウント部の凹みがない、また海外にはシリアルナンバーから調べるサイトもあり、うちの35mmF2は1977年3月~1981年8月までに造られた今年で36~40歳のブツだと判った。よって購入店の説明通りAi35mmF2に間違いない。

内部の違いはどうか?。Ai-Sはシャッター優先AEも使えるよう改良されたとの事で、光学的には変わらないらしいが、時代によっては玉の材質、コーティング法も異なるし、レンズによっては全くイコールではないのだろう。一般的には新しい方が良いのだから、AiレンズよりもAi-Sレンズの方が若干高めの価格で流通している。

次の3枚、Sony α6000、Lumix GX7、そしてOlympus OM-D E-M1に装着した写真だ。こう見るとα6000の小ささが良く判る。マウントアダプターが加わっているとは言え、やたらに35mmF2が大きく見える。

※結局m4/3用のFマウントアダプターはK&F Conceptの絞り制御のない商品にした

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ぶっちゃけα6000に合う35mmF2ってフィルター径が49mmのPentaxのFA35mmF2ALしかないと思う。52mm径で一回り大きいAi35mmF2だとちょっと大きく感じるでしょう?(是が非でも欲しいCanon FD35mmF2SSCもα6000にはちと大きい)。

そう思うとNexから続くAPS-Cのα4桁シリーズって、もう少しサイズが大きいデザインの方がマニアには良いのだろう。全体に5mmくらい大きくすればおおよそのレンズに似合うに違いない。

さて、Ai35mmF2、その描写は如何に!?。購入当日、自宅周辺でテスト撮影。

中心部は絞り開放のF2でもかなりシャープ。オールドレンズにありがちな収差によるフレアがないとは言わないが、手持ちのPentaxオールドレンズよりも遥かに抑えられている。レンズとしては優れた性能と言い切って良いが、オールドレンズ特有の絞り開放での軟調写真が最近お気に入りだったので肩透かしを食らったとでも言おうか?。

40年前のレンズだったらもっとボヤボヤしろよ!、と心の中で思う。それを望むのならもっと古いAuto Nikkorを使わないの駄目なんか?、m4/3で70mmのレンズとして使おうと考えるとちょいとガックリ。でもAPS-Cで標準レンズとして使うのなら反対に開放からシャープ(勿論風景によっては輪郭は滲む)なのは良い。

周辺部は中央程解像しないがF4から良くなりF5.6でおおよそカリッとする。ところが四隅が悪い。えぇっ!、Nikkorの単焦点レンズってカリカリのイメージだったのにやっぱり四隅は駄目ざますか!?。

135センサーのカメラで撮影しているのならF5.6で四隅が悪いのは当然。昔のレンズはF8で(画面全体にて)ピークを迎えると言われていた。だから昔は遠景の風景写真はF8まで絞るのが自然だった。このレンズもご多分に漏れず等倍で観察すると四隅もそれなりに描写させたいのならF8まで絞る必要が出てくる。

もしかすると周辺にちょっとだけ生えているカビのせい?。しかしクモリと違ってカビの場合、周辺にちょっと生えているくらいだと逆光でフレアーが掛かったりするものの、周辺の描写にそうは影響しない。

じっくりと等倍で観察するとF4から周辺部の描写は中央に近くなってくる。しかし四隅だけはF8まで絞らないと改善されない。

APS-CでF8まで絞らないとならないのなら135センサーカメラで撮影したらF11を必要とするのを意味する。これは四隅どころか周辺部が糞描写で常にF8、適うならF11まで絞り込んだ方が良いんじゃねぇか?、そんな手持ちのsmc PENTAX 24mmF2.8、smc PENTAX-M28mmF2.8初期型とどっこいじゃないか!。

※どのレンズもA3ノビプリントならF8(風景によってはF5.6)まで絞れば問題なく、あくまでも等倍鑑賞において

Pentaxの24mmF2.8やM28mmF2.8は画角が広いからしょ~がない。同じ風景でテスト撮影したらこの2本の方が広く遠くに小さく写るから、まぁ40年以上前のレンズならF8~F11まで絞る、これは想定内。ところが35mmと言う狭い画角でも四隅はその2本と同じ傾向にある・・・、24mm、28mmをけなしまくったのだから、今後このAi35mmF2だって糞呼ばわりしなくちゃならなくなる。

但し、あのM28mmF2.8の酷い描写を体験しているから、目がオールドレンズ仕様に変化しているとでも言おうか、Ai35mmF2に対して大きなガッカリ感はない。また今はα6000で使用しているから駄目駄目と言いつつもさほど気にしなくても良いレベルだろう。

あるブログではAiAF35mmF2D、このレンズも四隅の描写が芳しくないようで(135センサー搭載カメラにおいて)、これは個体の問題ではなく、Nikkor35mmF2の伝統的な描写なのだろうと結論付けた。どうやらAPS-Cで利用する分にはNikonレンズの中ではDX35mmF1.8Gが抜群の性能を誇るようで・・・。

Ai35mmF2よりも発売時期が10年以上も後だから当たり前だろうが、かつて所有していたPentaxのsmc PENTAX-FA35mmF2ALの方が遥かにしっかりした描写をする。このレンズはAPS-Cで使う分には撮影中、何の考慮も必要ないし、F5.6まで絞れば四隅も安定するので、135センサー搭載カメラでもF8で四隅もそこそこの力を発揮してくれる筈だ。

そしてm4/3での現行の標準レンズ、Lumixの25mmF1.7は絞り開放で撮影しても四隅の描写は悪くなく、恐らく四隅もF4くらいでピークを迎える筈だ。Ai35mmF2はAPS-Cで52mmと言う標準レンズとして使うには(等倍鑑賞において)ちょっと残念なレンズと言える。

言い換えればそれがオールドレンズの味であり、Sony α6000で全体にカリカリした像を求めるのなら素直に現行純正のE35mmF1.8を買うのが正しい。手振れ補正も付いているし・・・。

とは言え、今後、α6000ではこれを標準レンズとして長く使う予定であるし、m4/3になれば中央だけを利用した70mmの中望遠レンズになるので、四隅の描写は気にならなくなる。せっかく買ったのだから末永く使うさ。

なんだかんだと所詮は1970年代のオールドレンズなんだ。フィルム時代、カメラマンが皆励行したようにカッチリさせたいのならF8~F11まで絞るしかない。

オールドレンズはオールドレンズとして味わう、そう思考を変えれば大きな不満はなくなる。事実、上述のPentaxのMFレンズ、24mm、28mmもそんな考えで多用している。それでも24mm、28mmは糞レンズに分類され、このAi35mmF2はどうかなぁ、糞の中でも良質・・・、そんなところかな?(笑)。

そう考えるとPentaxでは珍しく周辺部の描写が素晴らしいFA28mmF2.8ALとFA35mmF2AL、後者に至っては未だに現行品なのかな?。

Ricohは何故この優れた描写をするレンズのデザインを一新し、HD化、レンズ内モーター、絞り羽根を増やし(円形絞り等を採用し)、電磁絞りを組み込んだリニューアル版を発表しないのだろうか?。それはFA50mmF1.4にも言える。

まぁDFA50mmF1.4すら未だに発売出来ない会社だからユーザーが色々求めても無駄なんだろうな。
下はトップ写真のピントを合わせた部分の等倍切り出し像(クリックで1000x1000ピクセル)。Lightroomにてシャープ40、半径を1.2で現像している。絞り開放で撮影していて、このように日陰になっている部分での光の滲みはほとんど感じない。


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次に中央部と隅の像をご覧頂こう(切り出し像はクリックで1000x1000ピクセル)。現像はLightroomのデフォルト。シャープネスも含め値に変更はない。よって樽型の歪曲度や周辺光量も判ると思う。


F2全体像、全てデフォルト

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F2全体像、レンズプロファイルセット

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F2中央切り出し

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F2左上隅切り出し

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F8中央切り出し

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F8左上隅切り出し

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歪曲補正はAdobe Lens Profile DownloderからNikonの35mmF2(詳細名称無し)をダウンロードし、それをLightroomでレンズプロファイルとして設定している。

次に絞り開放での滲み。光が当たっている部分では若干の滲みを感じられる。どうせ滲むのならもうちょっと滲んでくれても良いのだが・・・。


F2全体像

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ピント部分

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このレンズはフリンジが結構出るタイプかもしれない。40年前のレンズだからしょーがないっちゃしょーがない。とは言え、再現像で処理すれば簡単に消せるし、フリンジが出るのは絞り開放が主なので1段絞ってしまえば撮って出しJPGでも使える。


F2全体像撮って出し

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フリンジ部分

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Lightroomで消した

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F2.8撮って出し切り出し

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最後に。私はボケ味には興味がないので比較写真を掲載出来ないが、このレンズの絞り羽根は7枚、よって絞り込んでも6枚羽根のレンズよりも点光源などが煩くない。ボケも6枚羽根よりも若干は柔らかいのかもしれない。

また絞り羽根が奇数である場合、夜景で街灯などの光芒(光条)が絞り羽根の倍になりシャープに見えると言うメリットもある。

まぁ両方の利点を取り多くのメーカーが50mmF1.4クラスで採用している8枚羽根が一番良いとは思うが・・・。ちなみにPentaxのFA35mmF2ALは6枚羽根だ。

またボケの大きさに関しては所詮は開放F2。135センサーで50mmF1.4を使うよりも1段以上もボケは弱くなる(F2.4相当)。下手するとm4/3の25mmF1.7レンズよりもボケは弱いんじゃなかろうか?。

ボケが好きなら少しでも明るいレンズ、純正の35mm1.8や、多少広角寄りにはなるが、Sigmaの30mmF1.4を買うのが一番かもしれない。


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コメント

  1. auf | URL | -

    開放での四隅はもしかして像面湾曲の影響じゃないですかね?
    四隅でピン合わせするとまた違うかもしれません.

    フィルムの場合周辺のみで押さえているので周辺と中央部は圧
    板にほぼ密着していますが中間はどうしても浮いてしまいます
    (真空吸着の機種を除く).フィルム時代のニッコール・レンズ
    はその点を考慮して像面を湾曲させていたのです・・・っての
    はもちろん大ウソですが.(笑)

    ただ,上記のフィルムの浮きは事実なので,設計者によっては
    念頭にあったかもしれません.わざと湾曲させる事はないにし
    ろ,このくらいの湾曲なら却っていいか・・・なんてね.

  2. ピンぼけ小僧 | URL | es1fYYdE

     不変Fマウントですが、カニ爪 Ai Ai-s 改造Aiとかいろいろあって、レンズによって前期後期なんてものもある。手にいれたオールドレンズいろいろ調べるのも楽しみなんですけどね。
     私が学生の頃はフィルター径が49mmのレンズってpentaxくらいで、52mmがほとんどでした。
    小ぶりのレンズならライカかM42で探すのも良いかもです。
     あと手っ取り早くfujifilm X-Pro1を手に入れると本体とレンズのバランスは良くなりますよ。

  3. BigDaddy | URL | -

    > auf さん

    フィルム時代使っていたContax RTSIIIなんてバキュームでフィルム平面を保っていましたよね。どれくらいの効果があるか、当時は全く判っていませんでしたけど(笑)。

    古い広角レンズはおおよそ像面湾曲がありますよね。「フィルム時代のニッコール・レンズ> はその点を考慮して像面を湾曲・・・」、案外正しいかもしれませんよ!。嘘か本当か何とも言えませんが、何か収差を抑えると像面湾曲になるって
    話も聞いた事があります。

    そうそう!、フィルムの厚さとセンサーの厚さを比較するとフィルムの方が断然に分厚いそうです。ですからフィルムでは許容範囲なのにデジタルではピンボケする・・・、フィルムよりもデジカメの方が像面湾曲にはシビアだそうです。

    最初、コマ収差かと思ったんですが、開放で点光源を撮ってもコマ収差のような変な形にはならなかったので、それ以外の収差に像面湾曲が加わっているみたいです。あとこのレンズ、二線ボケするんでしょうね。周辺部が色収差とは違ったダブり方しますね。

    コメントを拝見し、試しにどのくらい変わるか、試したところ、100メートル先のマンションの壁を狙ったところ、F2.8までは他の収差もあるんでしょうね。あんまり改善はされませんでしたが、F4で画面端から少し内側にピントを合わせると、中心部の画質は落ちますが、周辺部は大きく改善されました。中心部は像の乱れはないので再現像で少しシャープを足せば良いだけなので平面を撮る際はF4まで絞り、端っこにピントを合わせるのが良い、そうなりますね。

    F8まで絞らずともピントの場所によってF4~F5.6で等倍で見ても使える写真になる、これは良いネタになりそうです。旅ネタとか色々ありますし、12月くらいに再度、これを中心としたネタでも書こうと思います。

  4. BigDaddy | URL | -

    > ピンぼけ小僧 さん

    確かに中古サイトなんか見ていると「Ai改」ってフレーズを良く見ますよね。まぁ今後ニッコールレンズを集めるか否かは「良いブツが見つかるか否か」に掛かっており、そこまでマニアになれるかとなると私は無理っぽいです(笑)。とにかく安ければNikonだろうがCanonだろうが何だって良いかな?、と今後もかなりいい加減な収集になるかと・・・。

    とにかくPentaxって昔から「世界一小さい」とか「世界一軽い」とかそれに固執しているようで、OlympusのOMシリーズを見てうちも52mmから49mmにしようと思ったんでしょうね。でもその小型化に失敗したレンズも多々あるみたいで(笑)。

    LレンズやM42も使ってみたいとは思いますが、もうタマがないですよね。50mmレンズばかり集めてもしょ~がないですし、Lレンズは小さいですが、最短撮影距離がほとんど1メートルで、これは使い物にならないと思っています。

    Sony EマウントをAPS-Cで行く!、これに決定出来ればボディはα6500、そしてオールドレンズよりもSigmaの30mmF1.4とか60mmF2.8とか買えば良いから楽チンなんですけどねぇ(笑)。

    X-Pro1はかなり興味ありますねぇ。これならフィルター径が58mmくらいでも何とかなりそうですもんね。

  5. ココロトレール アキオ | URL | -

    M28mmF2.8は糞レンズで間違いないです、28ミリで凄いのはsmcp28mmf3.5です f2もありますが高すぎて買えませんので安いsmcp28mmf3.5ですが重さが261グラムMレンズの2倍近くデカイです
    Mシリーズ以降は小型化試行錯誤して糞レンズが多いのですがMシリーズ135mmf3.5は最高です
    安くて良いものがあります宝探し感覚ですね
    big daddy さんにはもっと深くオールドレンズの沼に入り込んで欲しいです
    ロシアの初期型Helios 44-2 58mm f2の独特なボケで廃墟を撮る快楽たまりませんよ

  6. BigDaddy | URL | -

    > ココロトレール アキオ さん

    APS-C、m4/3で使う分ならM28mmF2.8でもさほど不満はありませんが、135センサーともなるとかなりの糞でしょうね(笑)。仰る通り、小型化が悪い方向に進んじゃったんでしょうね。しかも24mmF2.8なんて小型化すら出来なかったらしいですから、当時からPentaxの広角レンズって微妙だったんでしょうね。

    135mmって今はRikenon 135mmF2.8しか持っていませんが、望遠レンズって比較的各社しっかりしたレンズを造りますよね。レンズ構成枚数も少なく設計が楽なんでしょうね。

    Helios 44-2 58mm f2、アマゾンで調べたら仰山出てきました。7~8千円でマウントアダプター込みで売られているのは復刻版でしょうかね?、仰る初期型ではないっぽいですが、ユーザーレビューを見る限り、そこそこのレンズみたいで興味ある品になりました。ただ50mm系はかなり所持しているので買うかどうかは未定です(笑)。いずれにせよ選択肢が増えるのは良い事であり、情報をありがとうございました。

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