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RawTherapee Ver5.2.xx、開発中バージョンを試す - Dynamic Profileを活用する

2017年10月21日 00:00

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廃なパチンコ屋にて

廃なパチンコ屋にて


Pentax K-5, Sigma 17-70mmF2.8-4 OS HSM


前回の記事に引き続き、RawTherapeeの日本語版のVer5.1、5.2がまともに動いてくれなかったので、それが修正された5.2の修正版を利用して、5.1から追加された機能について述べたい。

今回はダイナミックプロファイルについて。ここでのプロファイルとはカメラ毎のカメラプロファイルやフィルムシミュレーションと言ったカラープロファイルではなく、「処理プロファイル」を意味する。

そしてダイナミックプロファイルとは開発中バージョンでなくVer5.1で正式に採用された、カメラ名やレンズ名から自動的に起動時の任意の処理プロファイル(pp3ファイル)をセットしてくれるツール。

現在はすでに日本語版でも動作するVer5.3が正式に発表されているのでわざわざ5.2の開発版を使う必要は無い。

また、この記事は10月初めに予約投稿で放り込んだもので、現時点では5.3をベースにした5.3.166と言うLocalLabが使える開発中バージョンが存在している。

LocalLabとはLightroomでのフィルターに該当する。部分的に露出、彩度、シャープネス、ノイズリダクションなどを調整出来、しかも複数それをセット出来るので非常に便利なツール。LocalLabに関しては別途、11月初旬くらいにネタにするつもりだ。
そう言えばちょっとした発見があった。先ずはそれを紹介したい。

RawTherpaeeは各タブの項目を折り畳んだり展開させたり出来る。私は常用する項目以外は全て折りたたみたいタイプ。「露出タブ」ならば「露光補正」以外は全て折りたたんですっきりした状態で使いたい。実際には「シャドウ/ハイライト」と「Retinex」、「L*a*b調整」の3つは頻繁に使うが、使わない時もある・・・、そんな項目は全て折り畳む。

ところがVer5になってからかな?。RawTherapeeを開くと常に全ての項目が展開されている状態で起動するようになった。きっと何かのバグだろう、いつか修正されるに違いないと待ち続けていたが、ふとRawTherapeeのフォーラムを覗いたら・・・。

[Feature request] Favorite Tools tab

将来、頻繁に使う項目を「お気に入りタブ」に表示させてはどうだろう?、そんなアイデアが提起されているのだが、コメント欄に「それは今のところ無理だけど、こんな事も出来るよ!」なる紹介があった。

「環境設定」を開き、「一般タブ」の中の「Automatically save tools collapsed/expanded」、「Save tools collapsed/expanded state now」。どうも前者にチェックを入れ、現在の項目の展開状況を保存する際は後者をクリックするらしい。

うん?、いつの間にこんな機能が出来たんだ?。とにかくこの機能を使えば特定の項目の展開、折り畳みが自在になり、自分の好みにカスタマイズ出来るようになったのは嬉しい限り。

では本題、ダイナミックプロファイルについて。

まず処理プロファイルとはなんぞや?。これはLightroomで言うところのプリセットだ。RawTherapeeのそれぞれの項目で、好みのシャープネス、コントラスト、発色、レンズの歪曲補正、などを保存すれば、次回からそれを読み込むだけで同じ処理をしてくれる。

このカメラだとこんな処理をする、あのレンズだとあんな処理をする・・・、Rawからの現像処理に馴染んでくると必ず定番の処理が出てきて、いつも同じ値をあてがっていたりする。

一番の定番処理と言えばシャープネス。ほとんどの写真はRLデコンボリューション、もしくはアンシャープマスクをデフォルトの数値でオンにすれば良いだけだが、人それぞれ、カリッとした写真を好む方は適用量を常に増量するし、ローパスレスセンサーに高い解像力を誇るレンズとの組み合わせでは反対に適用量を減らした方が、より写真らしく見えたりもする。

続いてレンズプロファイルのセットだろう。どんなに優れたレンズでも多少なりとも歪曲しているし、絞りを開けて撮影した写真では周辺減光を起こす。だからそれらを修正してくれるLightroom用のlcpファイル、もしくはVer5.2.xxの開発版から加わったLensfunのデータを呼び出し、それらを補正する。

また優れたセンサーで低ISOで撮影された写真はノイズは目立たないものの、カラーノイズは多かれ少なかれ必ず存在しているのでそれも取り除いておいた方が楽。

複数の写真を現像する際、毎回「ディテールタブ」からシャープネスの値を調整し、ノイズ処理をオンにし、「変形タブ」の「レンズ補正プロファイル」でそれぞれで使われたレンズのプロファイルを呼び出す・・・、これは面倒臭い。だからレンズ毎の処理プロファイルを保存する。

その際、解像力の優れたレンズではシャープネスを弱めたい、劣っているレンズは強めたい・・・、またセンサー、ISO感度によっては色ノイズに加えて輝度ノイズも処理しなくちゃならない。

Pentax K-5はISO800くらいまでは輝度ノイズ処理をせずとも気にならないが、m4/3のセンサーはISO400で風景によっては輝度ノイズが目立ってしまう時がある。同じカメラでもISO800とISO1600とISO3200とではシャープネス、ノイズの数値は微妙に変化する。

例えば、、、

Aカメラでaレンズを使ってISO800までの処理
Aカメラでaレンズを使ってISO800~ISO1600までの処理
Aカメラでaレンズを使ってISO1600~3200までの処理
Aカメラでaレンズを使ってISO3200を越えている時の処理
Bカメラでcレンズを使って・・・
Bカメラでdレンズを使って・・・

これらの各項目の数値を処理プロファイルに保存しておけば、ダイナミックプロファイルルールによって自動的にカメラ毎、レンズ毎、ISO感度毎の処理プロファイルを自動的にセットしてくれる。

私個人はノイズは1枚1枚異なるものなので自動処理されるよりも時間が掛かっても良いので常に手動でセットしているが、カメラ別、レンズ別、これは常に同じ作業を強いられるのでダイナミックプロファイルルールによって自動的に読み込んでくれた方が有り難い。

またOlympusのカメラはISO200からの感度の実効感度は主にハイライトの白飛びを防止する為に約1段低く設定されている。

Lightroom等の市販の現像ソフトはRAWファイル内のトーンカーブ情報を見つけ、結果的に1段上げた像を提供してくれるのでユーザーは何も考えずに現像処理を行えるが、RawTehrapeeはトンカーブ情報を読まない(元々Olympusのカメラにはトーンカーブ情報がないのかもしれない)。

するとRawTehrapeeのデフォルト像を見ると撮って出しJPGよりも1段暗い像を見せられる。そこで先ずは露出補正を+0.5EV。本当は+1EVなのだからそれでも半段暗い、そこをトーンカーブでミドルレンズだけ持ち上げた処理プロファイルを作る。

この処理プロファイルを「OlympusカメラでISO200以上の写真」と言うダイナミックプロファイルルールに適用させる。このルールは先頭に「re:」を加えれば正規表現を使え、「re:olympus.*」とすれば(大文字小文字は判別しないようだ)Olympusのカメラ全てにそのルールが当てはまるようになる。

しかし単に露出補正をし、トーンカーブだけ上げた処理プロファイルを自動的に読み込ませれば良い筈も無い。全ての写真に必ずセットするシャープネスと色ノイズ軽減も行う必要があり、これを元にレンズ毎の処理プロファイルを予め作る。

olympus-100-1250.pp3(OlympusカメラでISO100~ISO199で撮影されレンズが12-50mm)
olympus-200-1250.pp3((OlympusカメラでISO200以上で撮影されレンズが12-50mm)
olympus-100-17F28.pp3((OlympusカメラでISO100~ISO199で撮影されレンズが17mmF2.8)
olympus-200-17F28.pp3((OlympusカメラでISO200以上で撮影されレンズが17mmF2.8)
olympus-100-25F17.pp3((OlympusカメラでISO100~ISO199で撮影されレンズが25mmF1.7)
olympus-200-25F17.pp3((OlympusカメラでISO200以上で撮影されレンズが25mmF1.7)

こんなようなのをレンズ毎、ISO感度毎に処理プロファイルを作っておき、ダイナミックプロファイルルールによってそれぞれを適用させるようにしてやる。これだけで処理作業が全て自動となってくれる。

このルールは「カメラ、レンズ、絞り、焦点距離、シャッター速度、露光量補正」の6つの項目をセット出来る。例えば「メーカーがPanasonicでISO400以上ISO1600以下、14-45mmと言う文字列を含むレンズ、絞りがF3.5~F5.6、焦点距離が25mm、シャッター速度が1/15~1/60sec、-1EVの露出補正」、そんなルールも作れてしまう。

注意点はダイナミックプロファイルルールを作っただけでは任意の処理プロファイルを読み込んでくれない。最初、これに躓いた。なんだよ、バグじゃねぇの!?と・・・。

何て事は無い。設定画面をポップアップさせ、画像処理タブの先頭の項目、「画像処理のデフォルト値」、ここの「raw画像」を「ニュートラル」等から「(dynamic)」に変えてやれば良いのだった。

さて、ここで疑問が沸く。ダイナミックプロファイルルールに存在しない写真はどうなる?。上述の通り、いかなる写真にもシャープネスはRLデコンボリューションを用い、色ノイズだけは取り除きたいが、ダイナミックプロファイルルールに引っかからないから、それらを適用させたMyDefalut.pp3と言う処理プロファイルを作っても読み込んでくれない。

どうやらこのダイナミックプロファイルルールは上段のルールが優先されるようで、常に一番下の段にルール内のカメラ部分をチェックし、文字列部分を空にした(もしくは正規表現で「re.*」)ルールをセットする。そうすればこれより上の段にあるルールに引っ掛からなかった写真が全てここで捕まえられるのだ。

加えて、レンズ補正プロファイル、通常これはLightroom用のlcpファイルを宛がうが、開発中バージョンで追加されているフリーのレンズ補正データベース「Lensfun」を使うようにすればレンズ毎のダイナミックプロファイルルールが不要になる。

と言うのもLensfunを使用する場合、「変形タブ」内の「レンズ補正プロファイル」にて「Auto-matched corrrection parameters」にチェックを入れておけばLensfunに存在するレンズに対して自動的に歪曲補正などをしてくれるんだ。

上で挙げた例はレンズ毎に処理プロファイルを作り、ダイナミックプロファイルルールを適用させる必要があったが、そでなく、、、、

olympus-100.pp3(OlympusカメラでISO100~ISO199で撮影された写真)
olympus-200.pp3(OlympusカメラでISO200以上で撮影された写真)

この2つの処理プロファイルを作り、ダイナミックプロファイルルールも2つだけ。LensfunよりもLightroom補正データの方がより正確なのだが、初期値はLensfunでも良いと思う。余程直線だけで構成された風景で無い限り、Lensfunの補正データでも十分だからだ。気に食わなかった写真だけLightroom用のlcpに変更すれば良い。

Ver5.3を使わずに5.2.xxの開発中バージョンを使っているのは、その中にLocallabバージョンがあるから。LocalabとはLightroomで言うところの円形フィルターに該当する。つまり部分修正だ。

勿論Lightroom同様に円形フィルター内と外の両方を選べるし、フィルターも複数セット出来る。これにより空の部分だけ暗くしたいとか、空だけ青さを強調したい、もしくは描写力の劣っているレンズに対しては周辺部だけRetinex、ローカルコントラスト等で見た目の解像感を高める、そんな作業が可能になる。

但し、まだ開発中だからなのか、開発者のセンスの問題なのか、はたまたマルチプラットフォームのせいでユーザーインターフェースに限度があるのか、使い勝手に少々難がある。

また幾つかの処理にバグが潜んでいてプログラムが落ちる時も多々。特にVer5.3.xxの開発バージョンはすぐに落ちる。なので敢えて5.2.xxを使っている。

よってLightroomやPhotoshopをお持ちの方はわざわざそれをRawTherapeeに任せず、RawTherapeeである程度現像し、TIFFで出力。それをLightroom、Photoshopで読み込み、円形フィルター等で部分補正をした方が遥かに効率が良い。

但し、どうしてもこのLocalLabバージョンじゃないと・・・、ってのが周辺部のシャープネスに関して。この件に関してはいずれまた!。

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