2017年06月09日 00:00

Pentax K-5, Sigma 17-70mmF2.8-4 OS HSM
※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。
前回の記事の通り、RawTherapeeのRetinexを使えばおおよその写真はLightroomの霞の除去と同じように作用するのが判ったが、そうでない写真も出てきてしまう。今回は幾つかの写真での実践だ。
前回の記事の通り、RawTherapeeのRetinexを使えばおおよその写真はLightroomの霞の除去と同じように作用するのが判ったが、そうでない写真も出てきてしまう。今回は幾つかの写真での実践だ。
本日トップ写真。実はこれ、意図に反した大失敗写真。勿論、イメージしたのはトップ写真の通りだが、輝度差があり、完全逆光だった為、撮って出しJPGではどうレタッチしてもモノにもならない。そこで活躍してくれるのがLighroomの霞の除去と明瞭度。
※以下マウスクリックで長辺960ピクセルの大きな写真がポップアップする
※以下マウスクリックで長辺960ピクセルの大きな写真がポップアップする
Lightroomデフォルト | Lightroomで霞の除去 |
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Lightroomでは霞の除去の値はマックス100とし、明瞭度を40まで上げてみた。
RawTherapeeでこれと同じような写真にしたい場合、前回の記事で紹介したretinexの値では彩度が著しく低下してしまう。
まずLightroomと同じような像にするのならカラータブのカラーマネージメントをカスタムを選択し、Adobeが提供しているPentax K-5用のAdobe Standardをセットし、DCPトーンカーブ使用をオンにする必要がある。
その後、前回の記事同様にretinexの値を操作。但し今回はRetinexのStrangeを100、Mask equalizerのダークを50、加えて彩度を補う為に露光タブの露光補正内の彩度を65まで上げたのがトップ写真だ。
RawTherapeeでこれと同じような写真にしたい場合、前回の記事で紹介したretinexの値では彩度が著しく低下してしまう。
まずLightroomと同じような像にするのならカラータブのカラーマネージメントをカスタムを選択し、Adobeが提供しているPentax K-5用のAdobe Standardをセットし、DCPトーンカーブ使用をオンにする必要がある。
その後、前回の記事同様にretinexの値を操作。但し今回はRetinexのStrangeを100、Mask equalizerのダークを50、加えて彩度を補う為に露光タブの露光補正内の彩度を65まで上げたのがトップ写真だ。
次の例。
カメラはLumix GX7。よってまずはRawTherapeeでGX7用のAdobe Standardを読み込み、DCPトーンカーブ使用をオンにしている。
※実はAdobe StandardならどのメーカーのどのカメラのAdobe Standardを読み込んでも同じ
そしてretinexでDehazeを行う。
カメラはLumix GX7。よってまずはRawTherapeeでGX7用のAdobe Standardを読み込み、DCPトーンカーブ使用をオンにしている。
※実はAdobe StandardならどのメーカーのどのカメラのAdobe Standardを読み込んでも同じ
そしてretinexでDehazeを行う。
Lightroom デフォルト | Lightoom 霞の除去+50 |
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RawTherapeeでdehaze |
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マウスクリックで拡大されればRawTherapeeの写真がおかしいのに気付く。空と建物の輪郭に白っぽいハローが出てしまっている。いかにもデジタル処理しちゃいましたよ、そんな写真だ。
まずはLightroomの霞の除去で+50くらいにしたようにStrangeの値を50から30にセットし直す。当然これでも空と建物の輪郭のハローは消えない。
この場合、2つの方法がある。1つはRadiusの値を下げる。100にセットしているのをハローが消えるまで値を減らしていく。今回の写真は30で消えてくれた。それが下だ。
まずはLightroomの霞の除去で+50くらいにしたようにStrangeの値を50から30にセットし直す。当然これでも空と建物の輪郭のハローは消えない。
この場合、2つの方法がある。1つはRadiusの値を下げる。100にセットしているのをハローが消えるまで値を減らしていく。今回の写真は30で消えてくれた。それが下だ。

Lumix GX7, smc PENTAX-FA50mmF1.4
もう1つの方法はちょっと面倒だが、Radiusの値を下げてもハロー消えない、もしくは像そのものが破綻してくる場合に有効だ。
Radiusの値を100に戻し、setting内のHistgram equalizer L*a*b*で調整する。Histgram equalizerをパラメトリックにし、今回の写真ではライトとダークの値を30にしたらハローがなくなってくれた。その結果が下だ。
Radiusの値を100に戻し、setting内のHistgram equalizer L*a*b*で調整する。Histgram equalizerをパラメトリックにし、今回の写真ではライトとダークの値を30にしたらハローがなくなってくれた。その結果が下だ。

この写真、FA50mmF1.4の絞り開放を使っている。このレンズを絞り開放で撮影すると遠景になればなる程、球面収差の影響で輪郭部分で光が滲んでしまう。もしかするとRawTherapeeがこれを拾ってしまい、過剰に何か処理をしてしまうんじゃなかろうか?。
おっと、彩度の調整を忘れていた。RawTherapeeでは若干彩度が落ちてしまっているので、下はカラータブの自然な彩度の明清色トーンを25にセットしている(露光タブの彩度を20にしても良い)。
おっと、彩度の調整を忘れていた。RawTherapeeでは若干彩度が落ちてしまっているので、下はカラータブの自然な彩度の明清色トーンを25にセットしている(露光タブの彩度を20にしても良い)。

前回の記事のトップ写真も含め、Lightroomと比較しているから「彩度が落ちているな」と判断出来るが、Lightroomをお使いでない方はそれが判らない。ではどうするか?。
なぁに単純だ。「Retinexを掛けると彩度が落ちる時がある」、これを常に頭の片隅に入れておき、あとは好みの彩度に仕上げれば良いだけ。Lightroomとそっくりにする必要なんてない。そっくりにしたいのなら素直にLightroomを使えば良いからだ。
なぁに単純だ。「Retinexを掛けると彩度が落ちる時がある」、これを常に頭の片隅に入れておき、あとは好みの彩度に仕上げれば良いだけ。Lightroomとそっくりにする必要なんてない。そっくりにしたいのなら素直にLightroomを使えば良いからだ。

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