2017年06月01日 00:00

Olympus OM-D E-M1, M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3
※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。
どんなカメラでもメカニカルなシャッターが作動している限り、微ブレする。でもどうもOlympusカメラではその度合いが激しい気がしてならない。E-M1ではどうだろうか?。
どんなカメラでもメカニカルなシャッターが作動している限り、微ブレする。でもどうもOlympusカメラではその度合いが激しい気がしてならない。E-M1ではどうだろうか?。
Olympus OM-D EM-5markIIレビューその21 微ブレ問題は解消されたのか?
上の記事の通り、Olympusはようやく事の重大さに気付いたようでE-M5marIIからメカニカルシャッターを見直して微ブレが激しく出ない機構に変更されたようだ。確かにE-M5markIIでは低振動モード0秒(電子先幕シャッター)を使わずとも気にならない程度の微ブレしか発生しない。
しかしである。E-M5markIIでそれに気付いて修正したって事はそれ以前に発売されたE-M1やE-M5でユーザーから想定外のクレームが来たから・・・、そう推測出来る。となるとE-M1は確実に微ブレが発生する機種なのだろう。
果たしてそうだった。
トップ写真、この日、M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3を入手するべく新宿に赴き、買い物しただけで帰るのも癪なのでお散歩写真。新宿から四谷まで歩いた。
道中、新宿御苑がある。普段はこの手の造られた庭園にはてんで興味がなく、いつもは素通りする場所だが、ふとブラタモリのファーストシーズンだったかセカンドシーズンだったか、内藤新宿を散歩、そこで玉川上水の余水はけ跡を見学していた。そこを上から(新宿御苑側)撮ってみたいな、そう思っちゃったから・・・。以前撮影したのは下をどうぞ。
江戸四宿
新宿御苑に入ってすぐにE-M1の設定を変えようと思ってベンチに座ってメニューをあーだこーだ触っているうちに・・・。どうやらドライブに設定していた低振動モード0秒を無意識に解除してしまったようで、この日のそれ以降、四谷までの撮影は全て通常のメカニカルシャッターで撮影していた。
自宅に帰ってビックリ仰天ですわぁ!。「あの日」の再来だ!。
Olympus E-P3レビューその26 不具合?
Olympus E-P3レビューその27 不具合のその後&立体感とは?
詳細は上をご覧頂くとして、E-P3で体験したのは微ブレではなく多くは小ブレ。もう一度、本ブログでの「微ブレ」と「小ブレ」の定義してみよう。
上の記事の通り、Olympusはようやく事の重大さに気付いたようでE-M5marIIからメカニカルシャッターを見直して微ブレが激しく出ない機構に変更されたようだ。確かにE-M5markIIでは低振動モード0秒(電子先幕シャッター)を使わずとも気にならない程度の微ブレしか発生しない。
しかしである。E-M5markIIでそれに気付いて修正したって事はそれ以前に発売されたE-M1やE-M5でユーザーから想定外のクレームが来たから・・・、そう推測出来る。となるとE-M1は確実に微ブレが発生する機種なのだろう。
果たしてそうだった。
トップ写真、この日、M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3を入手するべく新宿に赴き、買い物しただけで帰るのも癪なのでお散歩写真。新宿から四谷まで歩いた。
道中、新宿御苑がある。普段はこの手の造られた庭園にはてんで興味がなく、いつもは素通りする場所だが、ふとブラタモリのファーストシーズンだったかセカンドシーズンだったか、内藤新宿を散歩、そこで玉川上水の余水はけ跡を見学していた。そこを上から(新宿御苑側)撮ってみたいな、そう思っちゃったから・・・。以前撮影したのは下をどうぞ。
江戸四宿
新宿御苑に入ってすぐにE-M1の設定を変えようと思ってベンチに座ってメニューをあーだこーだ触っているうちに・・・。どうやらドライブに設定していた低振動モード0秒を無意識に解除してしまったようで、この日のそれ以降、四谷までの撮影は全て通常のメカニカルシャッターで撮影していた。
自宅に帰ってビックリ仰天ですわぁ!。「あの日」の再来だ!。
Olympus E-P3レビューその26 不具合?
Olympus E-P3レビューその27 不具合のその後&立体感とは?
詳細は上をご覧頂くとして、E-P3で体験したのは微ブレではなく多くは小ブレ。もう一度、本ブログでの「微ブレ」と「小ブレ」の定義してみよう。
微ブレ:
「なんとなく眠たい、そしてブレていない写真と比較するとブレているのが判る」
小ブレ
「等倍表示した瞬間に明らかに解像感が欠落、もしくはブレているのが判る」
微ブレ:
「2倍まで拡大してもピント位置はそれなりに見える」
小ブレ:
「2倍まで拡大したら見られたもんじゃない」
微ブレ:
「現像ソフトでシャープネスを強めに調整すれば(等倍時でも)問題ない」
小ブレ:
「現像ソフトでシャープネスを強めてもなんだかスッキリしない」
「なんとなく眠たい、そしてブレていない写真と比較するとブレているのが判る」
小ブレ
「等倍表示した瞬間に明らかに解像感が欠落、もしくはブレているのが判る」
微ブレ:
「2倍まで拡大してもピント位置はそれなりに見える」
小ブレ:
「2倍まで拡大したら見られたもんじゃない」
微ブレ:
「現像ソフトでシャープネスを強めに調整すれば(等倍時でも)問題ない」
小ブレ:
「現像ソフトでシャープネスを強めてもなんだかスッキリしない」


単に手振れしただけじゃないの?・・・、いえいえ、これは12mm、1/125secで撮影している。かなり適当に撮影してもブレる筈がない。
一見ピンボケにも見えるだろうが、この日撮影した1/125sec前後は全てこの調子。ピンボケや手振れでの画質の低下は100%あり得ない!。しかもここまで来ると微ブレでなく小ブレだ。
まぁ文字を比較したら一番判り易いだろう。別の日にテスト撮影した像を示す。
一見ピンボケにも見えるだろうが、この日撮影した1/125sec前後は全てこの調子。ピンボケや手振れでの画質の低下は100%あり得ない!。しかもここまで来ると微ブレでなく小ブレだ。
まぁ文字を比較したら一番判り易いだろう。別の日にテスト撮影した像を示す。
全体像

低振動モードオフ

低振動モードオン

カメラの構え方不備による微ブレを除外する為に、シャッタースピードは1/125secに固定し、上は低振動モードオン、オフをそれぞれ3コマずつ撮影、これ以外の風景でも低振動モードオン、オフを1セットで22カット撮影した。笑っちゃう、低振動モードオフは22コマ全てで微ブレ、もしくは小ブレを起こしていた。
次の風景は私の定義では微ブレではなく小ブレだ。
次の風景は私の定義では微ブレではなく小ブレだ。
全体像

低振動モードオフ

低振動モードオン

低振動モードオフではここまでブレているとA3プリントでも眠い写真になる可能性もある。レンズの性能がワンランクもツーランクも落ちたくらいの描写になってしまうからだ。勿論ブレていない写真と比較しないとそれは判らないかもしれないが、撮影者としてはそれでは納得が行かない訳だ。
つまりだ。今回使用したのは1万ちょっとの安価レンズであるが、この現象は10万円、15万円のレンズでも起こってしまうんだ。そんな高価なレンズが微ブレ、小ブレによってワンランクもツーランクも描写力が落ちてしまうんだ。
事ある毎に「僕は等倍鑑賞しないから・・・」、なんて言っている人達はこういう状況においても「気にならない」ときっと言うのだろう。そりゃぁそうだ、等倍鑑賞しない癖に微ブレだけは許せねぇなんて言い出したらちゃんちゃらおかしい。
でも私はこの微ブレ現象は不愉快だし、Olympusも不愉快な人達がマジョリティであると気付いてE-M5markIIでシャッターそのものを修正してきた。まぁE-P3でこの現象が起こっているんだからE-M5やE-P5の時点でシャッター機構を見直すべきだったな。
Lumix GX7の微ブレ問題を検証する
上、E-M1の微ブレテストした日と同じ時の検証。明らかにGX7の方が小ブレ率は低い。GX7はフラッグシップの下にランクされるカメラ、E-M1はフラッグシップだったカメラ。そう考えると「Olympusカメラは微ブレが激しい」と名指しされるのは仕方ないだろう。
微ブレは良いけど小ブレは駄目。以下、Olympusがどーのとここで糾弾めいた発言をするが、実際には等倍表示を除けば無視して良いレベルなのが「微ブレ」。あれと一緒よ、Fujifilmの気持ち悪いX-Transの描写!。あれも等倍表示しなければ気にならないでしょう?。
※勿論、X-Trans気持ち悪い問題も微ブレ問題も両社はしっかり解決しなくちゃならない
微ブレだけだったらこんなに大きな話題にならなかったろう。そして「あの日」のE-P3と同様に小ブレが含まれているのはかなり腹が立つ。ブレていない1/500sec以上の写真と比較するまでもなく、新宿御苑の風景では当初レンズの質、外れ個体を引いちゃったとか、ピンボケかなと思うのだが、隅々まで見るとどこにもピントが合っていない。解像感がないと言うよりも全体に目がチカチカしてくる写真、軽い乱視常態と言えば判りやすいかな。
そうだな、「乱視」、この表現、判り易いかも。私の目はE-M1と同じく縦にブレる乱視(小ブレ以上)。人の目は絶えず動いているので普段はほとんど気にならないが、何かを凝視した時、イラッとする時がある。微ブレはこれと全く一緒。気にならない時の方が多いが、気になったら最後・・・。
そしてE-M1はものの見事に1/60sec~1/250secまでの全てのコマで微ブレ、もしくは小ブレを起こす。小ブレは上の通り、A3プリントでも悪影響を及ぼす。いやぁ、噂には聞いていたがこれほど再現性があり、酷いとは思わなかった。
微ブレは全てのシャッター動作をメカニカルで行うとどんなカメラにも起こるようだが、E-M5markII以前のOlympusカメラは他社よりも微ブレ確率が高く、ブレ幅も小ブレに近い大きいものと言い切っても間違いなさそうだ。世界微ブレ選手権が開催されたら2位以下に大差を付けてE-M1が金メダルを取るのは確実だ。
今までメインカメラとして使っていたPentax K-5には電子先幕シャッターは搭載されていない。確かに微ブレ?、ピンボケ?、と感じる写真もあり、E-M1、Olympusだけが悪者扱いを受けるのは可哀想でもあるが、これはK-5のシャッター音の小ささが物語っているのかもしれない。E-M5markIIもそうだがシャッター音が小さければ小さい程、微ブレは起きにくいと考えている。
もしそれが正しければPentaxはK-7でシャッター音が一気に小さくなったから、来る高画素時代に備えてK-7開発時すでにこの微ブレ現象に気付いていた、完璧に排除出来ないものの2009年の段階で努力をしていたと推測出来る(シャッターよりも主にミラーショックへの対応だとは思うが)。
一方Olympusは前述の通り、E-P3がフラッグシップだった頃、それを認めず(少なくとも私にはシャッターは問題なく正常に動いていると抜かしていた)、E-M5markIIの発売の2015年まで、対症療法で電子先幕シャッターを搭載したもののメカニカルな機構に対しては知らぬぞんぜぬを決め込んでいた、そうなる。
この低振動モード0秒はE-M1発売時には搭載されていなかったらしい。後にファームウェアのアップデートで組み込まれた機能との事で、もし私がE-M1を発売直後に購入していたら1週間で返品したろうな。それくらいこのカメラで低振動0秒モードを使わない時の微ブレ、小ブレは酷い。
そしてそれがファームウェアで加えられていても問題は残っている。連写時、低振動モード0秒はE-M1で最大で6.5コマ。もしそれ以上の高速連写をしたかったら電子先幕シャッターをオフにしないとならない。
微ブレ現象は1/350secを超えるスピードだと起こらないらしいが、高速連写使用時でも1/125sec、1/250secは普通に使う。その時には微ブレ、小ブレ写真しか作り出せないのがE-M1だ。
私が撮影する動体風景はニャンコとせいぜい60キロくらいしか出ないローカル線くらいなので連写時でも低振動モード0秒をオンにして6.5コマで撮影しているが、秒10コマじゃなくちゃ駄目、特にE-M1ユーザーにはそんなカメラマンも多い筈。
連写スピードを取るか、微ブレ低減を取るか、そこが問題だが、今回掲載している写真、小ブレは問答無用でアウトだが、微ブレならA3プリントなら気にならない写真に仕上がると思う。また微ブレが目立つのは遠景の木々や草と言った高周波要素の含まれている風景であり、動体撮影ではさほど気にせずとも良いのかもしれない。
秒10コマ、1/125secや1/250secで撮影していたら全てのコマで微ブレしている可能性が高いのだから感覚によっては「ピンボケ?、E-M1のC-AFは被写体をしっかり追えていない」と感じる人の方が多いかも・・・。
いずれにせよ秒10コマ欲しかったらそれで撮るしか術はなく、どうしても微ブレを避けるのならISO感度を上げてでもシャッタースピードを1/350sec以上で撮影しなくてはならない。晴れていればISO200、1/1000sec、F5.6で撮れるが、曇天や夕暮れ時では確実にISO400~ISO800まで感度を上げる必要が出てくる。
一説には手振れ補正をオフにすると微ブレても大した事ないらしいが、それはちょっとおかしい気がする。と言うのもOlympusのカメラは「このシャッタースピードだった絶対にブレないね!」、そんな場合では手振れ補正はオフになって動作していない筈なんだ。
また「レリーズタイムラグ」を「ショート」にすると同じく微ブレが解消される、そんなブログ記事も見られたが、これはOlympusに尋ねたところ「機能が全く異なるのであり得ない」と断言された。
この2つについては自宅のベランダからパチリしたテストで正にその通り、微ブレが解消されるのは「低振動モード」だけ、そんな結論に至っている。
※1/125secでしか試していないので1/60secや1/250secと言った異なるシャッタースピードで効果がある可能性はある
E-M5markIIではシャッターそのものの改良で低振動モードにせずとも微ブレは限りなく最小化されている。E-M1で体験した小ブレは一切ない。よってドライブ設定を間違えて低振動モードにしなくても大きな後悔はない。E-M1 markIIでもそれは同じだろう。しかしE-M1は低振動モードに設定するのを忘れた途端に「やってもぅたぁ~」と体全体の力が抜けるのは間違いない。それが旅先だったら最悪だ。
ではそれを運用で解決出来るか?。
電子先幕シャッターをオフにして完全なメカニカルなシャッターを動作させたい、これは上述の通り、秒10コマの連写が欲しい時にほぼ限られる。
これを被写体毎にドライブ設定をしていたらいずれ過ちを犯す。この日のお散歩写真のように自分では低振動モードの単写にセットしたつもりでも通常モードの単写になっていたりする。
よって秒10コマ欲しい時は動体撮影用にマイセットを作り、それをモードダイヤルで呼び出す方法を取った方がリスクが少ないし、またISOオートを使う場合はISO上限を念の為にISO800まで上げていた方が良いだろう。もしくは被写界深度を無視し、シャッター優先AEを使い、常に1/350sec以上で撮影する事。
そして動体連写と同等、もしくはそれ以上に重大だと感じるているのが同じくドライブ関連のHDRだ。カメラが作り出すHDRは使わないが、HDR用の素材として露出の異なるコマを連写する時がある。つまり露出ブラケットをするのだが、何故かこの際高速連写しか選択出来ない。風景の明るさや連写枚数にもよるが微ブレする領域が入り込むのは確かだ。
例えばである。3枚のHDR用の露出ブラケットを行った際、シャッタースピードが1/1000、1/250、1/60secになってしまったとする。そうなると1/60secと1/125secが微ブレコマとなり、そのコマを使って合成するのだからどうなるか、皆さんもお判りだろう。
100%微ブレする(もしくは小ブレする可能性だってある)のが判っているから使う気になれない。今のところ実践ではHDR合成素材を撮影していないが、結局のところそんなコマを使って合成するのが不快なのでマイモードにHDR用素材撮影用として通常のブラケット(1EV毎5コマ)、静音連写(電子シャッター連写)で登録していたりする。
E-M1は低振動0秒モードを使わない限り、特定のシャッタースピードで100%微ブレ、時には小ブレも起こす。HDR合成ではその微ブレするシャッタースピードが多用される訳であり、何故、Olympusがこれを放置しているのか不思議でしょうがない。連写モードを低振動モードか静音モードに変更出来るようにするだけで良いのだから。しかもそれがフラッグシップカメラで放置されていたんだ。
いやぁ、Olympus、糞過ぎるだろ!。
つまりだ。今回使用したのは1万ちょっとの安価レンズであるが、この現象は10万円、15万円のレンズでも起こってしまうんだ。そんな高価なレンズが微ブレ、小ブレによってワンランクもツーランクも描写力が落ちてしまうんだ。
事ある毎に「僕は等倍鑑賞しないから・・・」、なんて言っている人達はこういう状況においても「気にならない」ときっと言うのだろう。そりゃぁそうだ、等倍鑑賞しない癖に微ブレだけは許せねぇなんて言い出したらちゃんちゃらおかしい。
でも私はこの微ブレ現象は不愉快だし、Olympusも不愉快な人達がマジョリティであると気付いてE-M5markIIでシャッターそのものを修正してきた。まぁE-P3でこの現象が起こっているんだからE-M5やE-P5の時点でシャッター機構を見直すべきだったな。
Lumix GX7の微ブレ問題を検証する
上、E-M1の微ブレテストした日と同じ時の検証。明らかにGX7の方が小ブレ率は低い。GX7はフラッグシップの下にランクされるカメラ、E-M1はフラッグシップだったカメラ。そう考えると「Olympusカメラは微ブレが激しい」と名指しされるのは仕方ないだろう。
微ブレは良いけど小ブレは駄目。以下、Olympusがどーのとここで糾弾めいた発言をするが、実際には等倍表示を除けば無視して良いレベルなのが「微ブレ」。あれと一緒よ、Fujifilmの気持ち悪いX-Transの描写!。あれも等倍表示しなければ気にならないでしょう?。
※勿論、X-Trans気持ち悪い問題も微ブレ問題も両社はしっかり解決しなくちゃならない
微ブレだけだったらこんなに大きな話題にならなかったろう。そして「あの日」のE-P3と同様に小ブレが含まれているのはかなり腹が立つ。ブレていない1/500sec以上の写真と比較するまでもなく、新宿御苑の風景では当初レンズの質、外れ個体を引いちゃったとか、ピンボケかなと思うのだが、隅々まで見るとどこにもピントが合っていない。解像感がないと言うよりも全体に目がチカチカしてくる写真、軽い乱視常態と言えば判りやすいかな。
そうだな、「乱視」、この表現、判り易いかも。私の目はE-M1と同じく縦にブレる乱視(小ブレ以上)。人の目は絶えず動いているので普段はほとんど気にならないが、何かを凝視した時、イラッとする時がある。微ブレはこれと全く一緒。気にならない時の方が多いが、気になったら最後・・・。
そしてE-M1はものの見事に1/60sec~1/250secまでの全てのコマで微ブレ、もしくは小ブレを起こす。小ブレは上の通り、A3プリントでも悪影響を及ぼす。いやぁ、噂には聞いていたがこれほど再現性があり、酷いとは思わなかった。
微ブレは全てのシャッター動作をメカニカルで行うとどんなカメラにも起こるようだが、E-M5markII以前のOlympusカメラは他社よりも微ブレ確率が高く、ブレ幅も小ブレに近い大きいものと言い切っても間違いなさそうだ。世界微ブレ選手権が開催されたら2位以下に大差を付けてE-M1が金メダルを取るのは確実だ。
今までメインカメラとして使っていたPentax K-5には電子先幕シャッターは搭載されていない。確かに微ブレ?、ピンボケ?、と感じる写真もあり、E-M1、Olympusだけが悪者扱いを受けるのは可哀想でもあるが、これはK-5のシャッター音の小ささが物語っているのかもしれない。E-M5markIIもそうだがシャッター音が小さければ小さい程、微ブレは起きにくいと考えている。
もしそれが正しければPentaxはK-7でシャッター音が一気に小さくなったから、来る高画素時代に備えてK-7開発時すでにこの微ブレ現象に気付いていた、完璧に排除出来ないものの2009年の段階で努力をしていたと推測出来る(シャッターよりも主にミラーショックへの対応だとは思うが)。
一方Olympusは前述の通り、E-P3がフラッグシップだった頃、それを認めず(少なくとも私にはシャッターは問題なく正常に動いていると抜かしていた)、E-M5markIIの発売の2015年まで、対症療法で電子先幕シャッターを搭載したもののメカニカルな機構に対しては知らぬぞんぜぬを決め込んでいた、そうなる。
もしかすると今後、ネタにするかもしれない。
どんなカメラにも微ブレは発生する、それを前提にK-5の写真を見ていると、E-M1のように全滅はしていないものの、同じレンズでもなるほど1/500secではハッキリ写っているのに1/125secでは解像感のない写真がチラホラ見つかる。
また微ブレか定かではないが、写真によって周辺部がやたらに解像感のない写真も散見される。全体に微ブレしているのなら特にズームレンズの周辺は中心より解像力が弱いので悪い描写になる。放射状に流れていたらレンズの質、縦に流れていたらシャッター、そう断言して良いかもしれない。
以前までは解像感の無さは分厚いローパスフィルターのせいだろう、レンズが悪い、AFの誤測距だろうと思っていたが、これが全て微ブレの可能性がある。
そして同じPentaxのK-3、この機種からセンサーをわざと動かして(ブラして)ローパスフィルター効果を作るローパスセレクターなる機構がセットされたが、ではこれをオンにした場合、単なる微ブレ写真を我々は見ているのか?。
わざと微ブレを誘発されるのならK-3のシャッターは通常では人が感知出来る程の微ブレはないと思って良いのか?。もしそうならPentaxはOlympusよりも遥かに優秀なシャッター機構を持っていると考えても構わないのか?。
様々な疑問が浮かんでくる。ただ、K-5もK-3も手元にはないので過去の写真からの検証でしかなく、それをネタにして果たして意味があるのか否か。だって全てが推測になってしまうから・・・。
この微ブレはドライブを電子先幕シャッターになる低振動モード0秒に設定すれば今回掲載した等倍切り出し像をご覧になった通りに解消されるので結果的には気にしなくて良い現象なのではあるが・・・。どんなカメラにも微ブレは発生する、それを前提にK-5の写真を見ていると、E-M1のように全滅はしていないものの、同じレンズでもなるほど1/500secではハッキリ写っているのに1/125secでは解像感のない写真がチラホラ見つかる。
また微ブレか定かではないが、写真によって周辺部がやたらに解像感のない写真も散見される。全体に微ブレしているのなら特にズームレンズの周辺は中心より解像力が弱いので悪い描写になる。放射状に流れていたらレンズの質、縦に流れていたらシャッター、そう断言して良いかもしれない。
以前までは解像感の無さは分厚いローパスフィルターのせいだろう、レンズが悪い、AFの誤測距だろうと思っていたが、これが全て微ブレの可能性がある。
そして同じPentaxのK-3、この機種からセンサーをわざと動かして(ブラして)ローパスフィルター効果を作るローパスセレクターなる機構がセットされたが、ではこれをオンにした場合、単なる微ブレ写真を我々は見ているのか?。
わざと微ブレを誘発されるのならK-3のシャッターは通常では人が感知出来る程の微ブレはないと思って良いのか?。もしそうならPentaxはOlympusよりも遥かに優秀なシャッター機構を持っていると考えても構わないのか?。
様々な疑問が浮かんでくる。ただ、K-5もK-3も手元にはないので過去の写真からの検証でしかなく、それをネタにして果たして意味があるのか否か。だって全てが推測になってしまうから・・・。
この低振動モード0秒はE-M1発売時には搭載されていなかったらしい。後にファームウェアのアップデートで組み込まれた機能との事で、もし私がE-M1を発売直後に購入していたら1週間で返品したろうな。それくらいこのカメラで低振動0秒モードを使わない時の微ブレ、小ブレは酷い。
そしてそれがファームウェアで加えられていても問題は残っている。連写時、低振動モード0秒はE-M1で最大で6.5コマ。もしそれ以上の高速連写をしたかったら電子先幕シャッターをオフにしないとならない。
微ブレ現象は1/350secを超えるスピードだと起こらないらしいが、高速連写使用時でも1/125sec、1/250secは普通に使う。その時には微ブレ、小ブレ写真しか作り出せないのがE-M1だ。
私が撮影する動体風景はニャンコとせいぜい60キロくらいしか出ないローカル線くらいなので連写時でも低振動モード0秒をオンにして6.5コマで撮影しているが、秒10コマじゃなくちゃ駄目、特にE-M1ユーザーにはそんなカメラマンも多い筈。
連写スピードを取るか、微ブレ低減を取るか、そこが問題だが、今回掲載している写真、小ブレは問答無用でアウトだが、微ブレならA3プリントなら気にならない写真に仕上がると思う。また微ブレが目立つのは遠景の木々や草と言った高周波要素の含まれている風景であり、動体撮影ではさほど気にせずとも良いのかもしれない。
秒10コマ、1/125secや1/250secで撮影していたら全てのコマで微ブレしている可能性が高いのだから感覚によっては「ピンボケ?、E-M1のC-AFは被写体をしっかり追えていない」と感じる人の方が多いかも・・・。
いずれにせよ秒10コマ欲しかったらそれで撮るしか術はなく、どうしても微ブレを避けるのならISO感度を上げてでもシャッタースピードを1/350sec以上で撮影しなくてはならない。晴れていればISO200、1/1000sec、F5.6で撮れるが、曇天や夕暮れ時では確実にISO400~ISO800まで感度を上げる必要が出てくる。
一説には手振れ補正をオフにすると微ブレても大した事ないらしいが、それはちょっとおかしい気がする。と言うのもOlympusのカメラは「このシャッタースピードだった絶対にブレないね!」、そんな場合では手振れ補正はオフになって動作していない筈なんだ。
また「レリーズタイムラグ」を「ショート」にすると同じく微ブレが解消される、そんなブログ記事も見られたが、これはOlympusに尋ねたところ「機能が全く異なるのであり得ない」と断言された。
この2つについては自宅のベランダからパチリしたテストで正にその通り、微ブレが解消されるのは「低振動モード」だけ、そんな結論に至っている。
※1/125secでしか試していないので1/60secや1/250secと言った異なるシャッタースピードで効果がある可能性はある
E-M5markIIではシャッターそのものの改良で低振動モードにせずとも微ブレは限りなく最小化されている。E-M1で体験した小ブレは一切ない。よってドライブ設定を間違えて低振動モードにしなくても大きな後悔はない。E-M1 markIIでもそれは同じだろう。しかしE-M1は低振動モードに設定するのを忘れた途端に「やってもぅたぁ~」と体全体の力が抜けるのは間違いない。それが旅先だったら最悪だ。
ではそれを運用で解決出来るか?。
電子先幕シャッターをオフにして完全なメカニカルなシャッターを動作させたい、これは上述の通り、秒10コマの連写が欲しい時にほぼ限られる。
これを被写体毎にドライブ設定をしていたらいずれ過ちを犯す。この日のお散歩写真のように自分では低振動モードの単写にセットしたつもりでも通常モードの単写になっていたりする。
よって秒10コマ欲しい時は動体撮影用にマイセットを作り、それをモードダイヤルで呼び出す方法を取った方がリスクが少ないし、またISOオートを使う場合はISO上限を念の為にISO800まで上げていた方が良いだろう。もしくは被写界深度を無視し、シャッター優先AEを使い、常に1/350sec以上で撮影する事。
そして動体連写と同等、もしくはそれ以上に重大だと感じるているのが同じくドライブ関連のHDRだ。カメラが作り出すHDRは使わないが、HDR用の素材として露出の異なるコマを連写する時がある。つまり露出ブラケットをするのだが、何故かこの際高速連写しか選択出来ない。風景の明るさや連写枚数にもよるが微ブレする領域が入り込むのは確かだ。
例えばである。3枚のHDR用の露出ブラケットを行った際、シャッタースピードが1/1000、1/250、1/60secになってしまったとする。そうなると1/60secと1/125secが微ブレコマとなり、そのコマを使って合成するのだからどうなるか、皆さんもお判りだろう。
100%微ブレする(もしくは小ブレする可能性だってある)のが判っているから使う気になれない。今のところ実践ではHDR合成素材を撮影していないが、結局のところそんなコマを使って合成するのが不快なのでマイモードにHDR用素材撮影用として通常のブラケット(1EV毎5コマ)、静音連写(電子シャッター連写)で登録していたりする。
E-M1は低振動0秒モードを使わない限り、特定のシャッタースピードで100%微ブレ、時には小ブレも起こす。HDR合成ではその微ブレするシャッタースピードが多用される訳であり、何故、Olympusがこれを放置しているのか不思議でしょうがない。連写モードを低振動モードか静音モードに変更出来るようにするだけで良いのだから。しかもそれがフラッグシップカメラで放置されていたんだ。
いやぁ、Olympus、糞過ぎるだろ!。

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コメント
あっちゃん | URL | rbj6yZGk
なかなかタチの悪い問題ですなぁ。
手元にK-3、K-3IIの画像は有るので調べてみましたが。
特に縦方向へのブレは感じるものは無かったですね。(1/200以下のもので確認)
オリンパス独特の問題となると、センサーシフト式の保持力が弱いとか。?
m4/3だからセンサー軽いから。とか。甘く見ていたのかも。
TRIP35の件。
反射露出計の出目とオートで撮った画像を比べても大差の無い感じで、
充分実用になると思いました。
ガード下や夕暮れでも赤ベロが出ずに撮れるシーンがありますが、
かなり露出不足で撮れるようです。
ASAダイヤルを回して目見当補正を掛ける使いこなしが必要かも。(笑)
無限遠は意外とシャープで昭和の旅行カメラとしては満足していた人が多かったのかなと納得する部分も。
( 2017年06月02日 01:27 [Edit] )
ふてくされパン屋 | URL | -
先日購入したPanasonic DMC-G5も微ブレしてました。。。
滑り台を滑る子供を撮ってピントが合ってるか撮影後に拡大して確認したら、なんかピントが合っていない。ド昼間のピーカンで。百歩譲って子供がブレたとしてもどこにも合ってない。眠たい画像と言うんですかね。あれ?マイクロフォーサーズってこんなもん?と思って防湿庫で眠ってたPENTAX 初代Qを引っ張りだして床にG5と一緒にセットして手ブレ補正無しにして撮り比べたら解像感はQ以下。
試しに電子シャッターにしたらもちろんQ以上。
これ、あのブログで見た微ブレだぁ!Panasonic お前もか!って感じでした。
K-70でも露出がたまに不安定なので見たまま取れるEVFに期待してたのですが残念ながら電子シャッターを使わないとQ以下の画質なら動き回る子供を撮るには不要ということで実稼働2日、100ショットで即売りました。
( 2017年06月02日 19:09 )
BigDaddy | URL | -
> あっちゃん さん
仰る通り、横位置で撮影した場合、先幕シャッターによる微ブレは縦にブレるのが普通でそれがなければ問題はといえると思います。K-5は微妙なコマがありますけど(笑)。いずれにせよ本文の通り、K-3からは1ピクセルを動かすリアレゾがあるので微ブレなんて是対に許せない訳で対策はしっかりしているのでしょうね。
「センサーシフト式の保持力」、私もそんな気がしています。センサー固定タイプのカメラでもシャッターショックによる微ブレは起こるようですが、Olympusの場合、許容の微ブレを超えてNGの小ブレですからね。やっぱりセンサーシフト式の手振れ補正に問題があったのかと疑いますよね。
カメラ内蔵の露出計、今ではRGB多分割測光なんて代物だったりしますが、順光に限っては50年前のカメラでも全く問題ないんですよね(笑)。あとは古いカメラでAEロックがあったら物凄く便利なんですけどね。
( 2017年06月03日 03:45 )
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> ふてくされパン屋 さん
G5でもそこまでブレちゃいますか。うーん、どうなんでしょうね。GX7は気にしなければ気にならないので(当たり前ですが(笑))、同じ時期のカメラだけに個体差とかあるんですかね。まぁ私も今はGX7でも動体以外の風景では電子シャッターを使っています。
なんだかんだとレンズの持つ力の100%を使えない本体ってあり得ないと思っちゃいます。
今後我々は中古デジタルカメラを買う際、電子シャッター以外に電子先幕シャッター搭載のカメラを買わなくちゃならんって事ですねぇ。Lumixの現行は電子先幕シャッターは確かないんですよね。
G5の代替としてはE-M10markIIが良いかもしれません。
( 2017年06月03日 03:46 )
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