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Sony α6000 レビュー四方山話 その24 α6000+SMC PENTAX-M 100mmF2.8

2016年03月10日 00:00

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Sony α6000, SMC PENTAX-M 100mmF2.8


α6000にSMC PENTAX-M 100mmF2.8

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※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



本ネタで撮影に利用しているSony機材はSony αアンバサダープログラムのモニター企画にてSonyからお借りしたものです。
2016年01月12日の記事で述べた通り、このレンズはかなり具合が良い。Pentaxの広角レンズはどれもこれもしょ~もないものばかりな気がしてならないが、中望遠~望遠レンズは優秀なものが揃っていると確信している。





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このレンズをAPS-Cセンサーで使うと135換算で約150mmの画角になる。だからピントも結構シビアだ。だからこそピント拡大機能のあるミラーレスカメラで使いたい!・・・。

と思ったら、いやぁたまげたねぇ。α6000のピント拡大機能は5.9倍、11倍と選択出来るが、5.9倍にした瞬間に手振れも5.9倍に増幅される。ファインダー内の像がプルプルしちゃってエライコッチャ。普通に構えている分にはなんとか踏ん張れるのだが、仰いだり、中腰姿勢を取ったりするともうプルプルが止まらない。

しかもEVFだからプルプルが酷くなると像がグニャリと歪み始める。気持ち悪いったりゃありゃしない。11倍なんて何がどーなってんのか判らないくらいだ。なるほど、これは盲点だった!。

50mmレンズ(75mm相当)ならプルプルしていても悪影響はほとんどなく、ピーキング機能を使わずともピント拡大だけで合わせられるのだが、100mmを超えてくると何しろ像が常に大きくプルプルしているからピーキング機能がないと無理!。

ピーキング機能はオンにすると通常表示時でも輪郭に色が付くので普段は絶対に使いたくない(見ている風景に赤や黄の線がゴチャゴチャと入ってくる)。でも100mmレンズだと使わざるを得ない。となるとピーキング機能をワンプッシュでオンオフを実現させねばならない。

そこでC2ボタンにピーキング機能のオンオフ機能を割り当てた。通常はオフにしていて、望遠レンズを使う時にオン(ロー、ミッド、ハイからの選択)にするんだ。

ピント拡大とピーキングを使うとEVF上でプルプルしていてもなんとかピントを合わせられる。慣れてくれば(大変には違いないが)近景でない限り200mmレンズ(換算300mm)でもピント合わせが出来る。

それとあまりにもプルプルし過ぎてピーキング機能を併用しても良く判らんぞ!、そんな風景の場合は、妥協して少し絞り込んだり、ピントリングを前後に少しずつずらしながら数枚撮影し、どれか1枚はヒットするような撮影法に切り替えている。

上のブランコの写真、これは絞り開放で撮影しているがピント位置にしっかりとしたコントラストがあるし、片膝を付いての姿勢だったので体そのものが安定し、プルプルと像が揺れていても結構簡単にピント合わせが可能だった。

しかし猫写真の方は仰いで撮影しており、仰げば当然脇が甘くなる。加えて日陰だったし、この手のニャンコの模様は太いコントラストがない!。ピーキングでもしっかりと線が出てくれず多くはピンボケしていた。10枚くらいパチパチしていたので気持ち良く寝ていたのを起こしてしまった(笑)。何しろα6000のシャッター音は結構でかいから!。

望遠レンズは一眼レフのフォーカスエイド機能を用いた方が楽かもしれない。Pentaxなら特にF2.8光束対応になったAFを搭載するK-5IIからのモデルでは100mmF2.8、200mmF2.8クラスのレンズでもかなり信頼出来るんじゃなかろうか?。

しかもPentaxのカメラはボディ内手振れ補正を持っているので撮影中はプルプルしていてもおおよそ2段の効果があり、200mm(換算300mm)で1/90secならなんとか踏ん張ってくれる時が多いが、α6000ともなれば換算300mmならば最低でも1/250secは確保しないと不安だ。

となるとPentaxの一眼レフよりもα6000で望遠オールドレンズを使うと場合によってはISO感度を1段半も上げなくちゃならないし、上述したプルプル像をずっと眺めている気持ち悪さを考えると(入念にピント合わせしようとするとプルプル拡大像を10秒近く見続ける)、α6000でオールドレンズを使うのなら望遠側は100mmレンズくらいにとどめておいた方が良いだろう。

それ以上の焦点距離を求めるのだったら素直に純正の手振れ補正機能のあるE55-210mm F4.5-6.3 OSSを使った方が良い。オールドレンズエンスーを気取っても写真が駄目だったら何の意味がないんだ。エンスーを気取るのならボディに手振れ補正機能のあるα7IIを買うしかない。

レビュー最後のまとめでも書こうと思うが、Sony EマウントのAPS-Cカメラ、つまりα6000、近頃発表されたα6300の大きな欠点はここかもしれない。現状、このカメラで使える最望遠はE55-210mmの210mmで135換算で315mm止まり。普段Pentaxの一眼レフで70-300mmレンズなんて使っているとやっぱり換算で450mmは欲しいと思う。

純正マウントアダプターを利用し、Aマウントレンズを装着する、それなら300mmまでの望遠レンズは得られるし、レンズメーカーのAマウントレンズも仰山あるのでなんとかなりはするが、EマウントとAマウントは別物と思うべきで、Sonyの「望遠が欲しかったらアダプターを付けてAマウント使って!」と言う方針はどうも好かない。

先日SigmaからEマウントでSigmaのSAレンズとCanon用EFレンズを装着出来るアダプターが発表されたが、これもSigmaにおんぶに抱っこ。売れる売れない、買う買わないは関係なく、Sonyは純正のレンズをもっと増やすべきだろう。システムとして魅力が薄い。



話は変わり・・・。

2月中はキットレンズのE16-50mmでなく、手持ちの24mm(135換算36mm)、50mm(75mm)、そしてこの100mm(150mm)のMFレンズ3本体制で撮影していた。そこで困った問題が起きる。

Pentaxカメラは電子接点のないレンズに対しては焦点距離の入力をすればそれがEXIFにも記録されるので、正しい入力を忘れない限りどのレンズを使ったかすぐに判る。

しかしα6000は手振れ補正機能を持っていないので焦点距離を入力する機能はない。ここで問題になるのが撮影した写真がどのレンズを使ったか判らない事。まぁ24、50、100mmだったら写真を見ればなんとなく判るが、それでも数百枚も撮影していると「あれっ?、これ何ミリだ?」って風景に出くわす。

そこでどうしたかと言うと・・・。

レンズを交換したら必ずその1コマ目で自分の左手の指を撮影するんだ。24mmだと指1本、50mmだと2本、100mmで3本をレンズの前に突き立てる。そのコマはピンボケていてもブレていても構わない。指を何本立てているかが判れば良いだけだから。

これなら5本までのレンズを持ち出しても何とかなる。α6000でオールドレンズを使う時の儀式だと思えば良い。これを元にLightroomでレンズ名をキーワード登録し、暇な時に纏めてEXIFの焦点距離の数値をExifToolで追加するだけ。フィルムだったらレンズ交換毎に1コマを無駄にするのでそんな事は出来ないからデジカメならではの作法。


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コメント

  1. tsunomagari | URL | -

    マウントアダプターの話は他のメーカーのカメラでも参考になりそうで興味深いです。
    指を1本、2本というアイディアはいいですね。活用させていただきます。
    というのも、ついに中古のGX7を手に入れたからなんです。

  2. 田中一郎 | URL | -

    指でカウントするのはいいですね!
    立てる指を変えれば(小指だけなら21mm、人差し指と薬指で40mmとか)かなり数増やせますね…そこまでいくとさすがにメモしとけって感じですが(笑)

  3. のっぽ親父 | URL | ibdEl2N.

    私の場合はオールドレンズをつけて撮影するとスマフォでカメラをパチリ。時間とほぼ合わせてあとで入力。。。
    を時々していましたが最近は面倒でそれもしない。。1日1本のレンズで通せばわかるかなっと。。困り者です。(笑)

  4. ピンぼけ小僧 | URL | EBUSheBA

    オールドレンズ3本のハンドリングに、それぞれのレンズ撮影方法と煩雑すぎてパニックになりそうです。
    まあ、オールドレンズなら135換算で35mmか50mmを1本で撮影します、煩雑なハンドリングは精神的に良くない。
    私はオールドレンズ遊びはMFのピントで脱落していますが。。。

  5. BigDaddy | URL | -

    > tsunomagari さん

    他メーカーのカメラでもMFを補助する拡大などは確実にプルプルしちゃう筈なので望遠レンズはやっぱり面倒かもしれませんね。

    GX7、ご購入おめでとうございます。GX7は焦点距離を入力するとそれに見合ったブレ補正をしてくれるんですが、何故かその焦点距離をEXIFに記録しないんですよね。結果、指1本、2本とやったり、実はα6000返却直前では1本目で左足、2本目で右足、3本目で両足を撮っていました。そっちの方が楽だって気付いたんですよ(笑)。

  6. BigDaddy | URL | -

    > 田中一郎 さん

    この記事を書いた後に足を写した方が方が楽だと気付きました。24mmは左足、50mmなら右足、100mmなら両足・・・。まぁ手(指)と足を入れれば、手は裏返したりも出来るので10本以上の電子接点のないレンズを使える事になりますよね(笑)。

  7. BigDaddy | URL | -

    > のっぽ親父 さん

    スマホでカメラをパチリですか!。うーん、確かに面倒っぽいですね。私には到底出来ません(笑)。なんかwi-fiとかで簡単に装着レンズをチェックするようなアプリとかありゃいいのでしょうけどねぇ。

    ルーティーン化したお散歩写真コースなら1日1本でも良いのですが、初めて行く場所などはやっぱり保険で数本って感じです。

  8. BigDaddy | URL | -

    > ピンぼけ小僧 さん

    オールドレンズ遊びはミラーレスによって各カメラマンが燃えているって気がします。今までそんなの興味なかった人達も買い漁っているようで、最近良い出物が少なくなった気がします。また爆買い国のバイヤーさんが大量に買い付けたりもしているようです。

    私も以前は50mmだけでほとんどの風景を撮っていましたが、今は3本体制が多いですねぇ。

  9. ピンぼけ小僧 | URL | EBUSheBA

    以前、カメラのキタムラ日本橋店でジャンク市(なんでも1品500円)を毎月やっておりましたが、外人バイヤーが根刮ぎ買い取っていくので結局ジャンク市は中止になってしまいました。
    中古屋さんも中国人が買い漁っているのもよく聞きましたよ。

  10. BigDaddy | URL | -

    > ピンぼけ小僧 さん

    残念ですねぇ、そういうジャンク市で1つを見つけて楽しむのが通の遊びだと思っています。フジヤカメラのジャンク店でもバイヤーに爆買いされているんですかねぇ。あそこは時折凄いのがあるんですよね。それを見つけ出す楽しさ・・・。うちにあるRikenonレンズの2本、フジヤのジャンクで買っています(でも問題なく使えています)。

    その手のバイヤーだと感じたら売らないなんて店もあるようです。

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