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良く考えりゃデジタルの方が楽しい その1

2015年11月07日 00:00

廃集落にて

廃集落にて

Fujifilm X-E2, XF18-55mmF2.8-4

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



フィルム時代、カラー写真に限っては出てくる絵の違いはフィルムの銘柄と写真屋さんのプリントの質だけだった。ポジフィルムにダイレクトプリントならフィルムだけの違い、あとはせいぜいフィルターワークくらいしか変化を付けられなかった。

でもデジタルになると・・・、今日はそんなお話を。




とその前に実家は金が掛かってしょ~がねぇってお話を。

実家のドアホンがだいぶ前から調子が悪く、そしてとうとうぶっ壊れた。即業者さんを呼んで見積もりを取って貰っていたら横から母の悪魔の声、「せっかくだからカメラ付きが欲しい!」。まじかよ!。モニター付きって2、3万するんだよねぇ、工賃含めてPanasonicのGM5くらいが買える・・・。

家電、電気関連って壊れる時って一気に壊れるでしょう?。うちの実家、昨年からブロークンラッシュ!。でかい買い物では洗濯機と冷蔵庫。この2つも悪魔の声で「最新式が良い!」とか言われ、財布からどんどんとお金が・・・。

家電じゃないけど、ここ数年、瓦を葺き替え(札束1つ以上が飛んだ)、風呂のガス釜交換に洗面化粧台の交換、そして先月は風呂場のドアを新調、これがサイズが全く合わないから特注品になり大した扉じゃないのにびっくりするくらいのトホホな金額だったし、古い家ってのは壊れる時は一気に壊れていくんだなぁ。

こういう出費がこのところ続くから新しいカメラが一向に買えない!。

そんな愚痴を吐きつつ本題へ。

Fujifilmのデジタルカメラユーザーの中には、、、

「ベルビア、プロビア等を作れるのは自社ブランドのそのフィルムがあったから。だからこそFujifilmのJPGはベルビアでありプロビアそのものである」

と言う人がいるようだ。私個人は少なくともフィルムシミュレーションの発色は知っている90年代のベルビア50とは異なると思っているのでそこまで固執はしていない。またプロビアとアスティアの差が明確じゃないのも違う気がしている。

とは言えベルビア、プロビア、アスティアなどと正規に名乗れるのはFujifilmだけであり、それはそれで認めている。発色が気に食わなかったらコントラストや彩度等の設定を好みに合わせるだけなのでそこで自分なりのベルビアやプロビアを作り上げる事だろう。

そう、過去に何度か本ブログで「オレのベルビア」と言う表現をしている。それは「オレのプロビア」でもあり「オレのコダクローム」でも同じ。Fujifilmのカメラしかベルビアの発色を出せないのなら「オレのベルビア」は私にしか出せない。

これがいいじゃあ~りませんか!。FujifilmカメラのベルビアはFujifilmのカメラを買えば誰でも使えちゃう。でも「オレのベルビア」はそうは行かない。

そして最近は「オレのベルビア」、「オレのコダクローム」は10月30日の記事の通り、RawTherapeeのフィルムシミュレーションを使ったのがお気に入り。

単にRawThepraeeでフィルムシミュレーションを使っても「オレのベルビア」、「オレのコダクローム」にはならない。自分なりのレシピがあるからだ。写真は適うのならオンリーワンが良い。

冒頭に書いた通り、フィルム時代は発色云々に関してはカメラマンの仕事はほとんど無かった。仲の良いAさんとBさんが同じ場所で同じフィルムで写真を撮ったら、AさんのカメラがNikonのフラッグシップ、BさんのカメラがCanonの普及タイプだったとしても大きな差は無い。

でも今の時代はどうですか!。AさんがNikon、BさんがCanonって違いだけで発色に大きな違いが出る。それはPentaxでもFujifilmでも一緒。さらには各個人がRAW現像を手掛けたら全ての写真がオンリーワンになってくれる。

フィルムにはフィルムの良さはあるとは思う。フィルム代を簡単に捻出出来る身分だったらこれからもフィルムの方が楽しいかもしれない。でも全デジタルの今だからこそ「面白い時代になった!」と思うべきではなかろうか?。

JPG撮って出ししか認めない人々だって自分の好みに発色をカスタマイズしている人もいる。Fujifilmのカメラならノイズリダクションを最弱にするのは当たり前だし、私がFujifilmのカメラを使うならベルビアとプロビアではコントラストを上げるだろうし、反対にプロネガハイはコントラストを下げる。多分それでおおよそ満足出来る絵になる筈だ。

Windows 95が出た頃からアマチュアでもフィルムをスキャンしてデジタル画像を作り出すのが容易になった。その頃の作業は如何にオリジナルの原稿(ポジフィルム)に発色を近付けるかだった。ほんの少しの色の違いも気になってしまう。業者に依頼するフォトCDでも満足は行かない。

でも今は自由なんだ。自由過ぎるのも反対に面倒ではあるのだが、それは各個人が一定ルール(不自由)を設ければ良い。

私のルールは単純だ。「撮影中に思い描いた像を再現する」である。たったそれだけでフィルム時代とは異なる楽しさを見出せるのがデジタル写真。それだけでベルビア、プロビア、コダクロームにそっくりにしなくちゃならない悪夢から逃れられる。

そしてそれが「オレのベルビア」、「オレのプロビア」、「オレのコダクローム」、そして「オレのオールドコダクローム」だ。

もし将来、Kodakブランドで使えるデジタルカメラが出てきてカメラ内現像に「コダクローム」、「エクタクローム」が当たり前に存在するから、それはそれで最高だ。是非Fujifilmのカメラと比較したい。

そしてRAWからならFujifilmのカメラで「オレのコダクローム」、Kodakのカメラで「オレのベルビア」を作る事も可能なんだ。

※Kodakブランドのカメラは今も存在し、PIXPRO S-1はm4/3のレンズ交換しカメラでコダクローム、エクタクロームシミュレーションはある。しかしカメラとして魅力が無いんだ、せめてEVFを付けてくれれば・・・

本日の写真、昨年春に借りたFujifilm X-E2をRawTherapeeで現像し、「オレのコダクローム」にしている。


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コメント

  1. のっぽ親父 | URL | ibdEl2N.

    デジタルは楽しいです。大昔の現像はカメラもさることながら、ラボでも全く変わりましたよね。五反田の大型現像所に出すプロが羨ましいと思いましたっけ。(笑)デジタルを開発して結局自分の首を絞めてしまうフィルム業界ってすごい話ですね。デジタルなら自分の好きな雰囲気にバリバリいじれる なんて楽しいのでしょう。

  2. ハッセルじいちゃん | URL | lalX43Vc

    こんにちは~
    おどろ感が漂う見事な処理ですね。
    なんか 暗闇から突如現れたって感じがします。
    「撮影中に思い描いた像を再現する」 なるほど  名言です!

  3. ピンぼけ小僧 | URL | EBUSheBA

    フイルム文化はKodakの倒産で死んだが、歴史的評価でしょう。
    プロ御用達の現像所もどんどん無くなっています。
    デジタルで楽しみが倍増はアマチュアアマチュアにとってはいい時代なんですね。
    フィルムのスキャン時代もあっという間で、私は手を出しませんでした。
    ただ、純正の「コダクローム」、「エクタクローム」のシミュレーション欲しい気がします。

  4. BigDaddy | URL | -

    > のっぽ親父 さん

    私は良く京橋の堀内カラーで現像していました。近所の写真屋さんからポジ現像を依頼すると5日以上掛かるところプロラボでは2、3時間で仕上がるのでわざわざ電車代を掛け、仕上がるまでは京橋、銀座界隈を散歩し、フィルムを受け取ったら近くのサラリーマン向けの喫茶店で携帯用のライトボックスでフィルムを鑑賞するのが楽しみでしたねぇ。うん、このネタ、思い出話として使えそうです!(笑)。

    その喫茶店での楽しみが今では自宅のパソコンになり、フィルム代も電車賃も喫茶店代も掛からないってのはなんて凄い時代なったもんだと感じます。

    将来的には写真展が紙プリントじゃなく大きなモニターでスライドショーって事になるんじゃないかと。今考えるとぞっとしますが、その時なればもしかするとそれが当たり前になるんでしょうねぇ。

  5. BigDaddy | URL | -

    > ハッセルじいちゃん さん

    ありがとうございます。この手の写真はコダクローム64のシミュレーションを使い、露出をローキーにし、実はコントラストはかなり抑えているんです。フィルムシミュレーションの場合、おおよそのポジを選ぶとコントラストは高くなり、この写真で言えば背景がかなり黒く落ち込むところをシャドーを持ち上げるのでなくコントラストを低くして表現しています。

    「撮影中に思い描いた像を再現する」・・・、これはフィルム時代ではネガフィルムでも出来なかった事で、まさにデジタル万歳なんでしょうね。

  6. BigDaddy | URL | -

    > ピンぼけ小僧 さん

    10年後には東京でも現像所は淘汰されてしまうのでしょうね。

    Fujifilmのデジタルカメラがマニアには大受けですからKodakも頑張って自社でカメラを開発出来ていればFuji VS Kodakと言う図式が今も存在しさぞ楽しかったろうなぁと思いますよね。

    私が一番写真にハマったのはフィルムのスキャン時代でした。印画紙プリントではありませんが、自宅で気軽にカラープリント出来るってのは当時カルチャーショックでした。

    仰る通り、せめてKodakブランドで過去のKodakフィルムを網羅したフィルムシミュレーションソフトが欲しいです。私はあまのじゃくな面もあり、FujifiilmならKodakだろう!、と当時から思っていたもので(笑)。

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