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Sony α7 レビュー四方山話 その25 結局α7はどうなのさ?

2015年08月15日 00:00

Tokyo Snap

Tokyo Snap

sony α7, Sonnar 55mmF1.8
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本ネタに掲載している写真は全てSony αアンバサダープログラムのモニター企画にてSonyからお借りした機材で撮影しています。
いやぁ、なんとα7レビュー、お盆まで掛かっちゃった。α7を返却してからもう1ヵ月半も経っているんだなぁ。そんな訳でタイトルの通り、結局α7ってどうなのさ?。事務的に淡々と述べていこう。




α7を評価出来るのは次の3点のみ。

・135フォーマットセンサーを搭載しているのにレンズ交換式では(恐らく)世界一安い
・借りていたボディ、レンズともに笑っちゃうくらい軽い
・借りていたボディ、レンズともに防塵、防滴を配慮した設計がされている

結論は単純。上の3つに対して感動を覚え、多少の使い勝手などには目を潰れる、そんなカメラマンは絶対に買うべきカメラだ。

しかしα7と言うシステムを考えると・・・。

・α7IIと言う5軸手振れ補正を内蔵したカメラがある
・α7Sと言う暗所にめっぽう強いカメラがある
・α7R、α7RIIと言う高画素タイプのカメラがある

そう、防塵防滴に関しては他のα7系カメラでも実現されているのでα7は安くて軽いだけの取り柄しかないんだ。

これを下書きしているのは7月下旬、その時点でα7IIとα7の価格差は約5万円、α7Rとの差は7万円、α7Sとの差は約8万円。5軸手振れ補正に5万円の価値は大いにあるし、星撮り、夜景、キャンデットフォト、そんな撮影が主ならα7Sを選ぶべきだし、自然風景のみを楽しむカメラマンならα7Rだろう。

どんなメーカーのデジタルカメラでも現行の品は(今後余程の技術革新がない限り)5年は使えるカメラだろう。長く使うのなら5万、7万、8万円高くても、己の用途にマッチしたカメラを買うべきなんだ。反対に「安くて小さくて軽いカメラ」、これへのプライオリティが最も高ければα7を選んで決して後悔はない。

では私ならどうか?。

うん、正直、迷ってしまう。機能を考え、また今後5年はそのカメラと付き合う、それを考えるとα7IIだ。α7との大きな違いは5軸手振れ補正搭載、背面モニターの画素数アップ、AF輝度範囲でEV-1を実現(これにはほとんど期待していないが)、そしてカスタムボタンが1つ増えた事。またデザインもようやく完成品レベルになった。だからα7II以外あり得ない。

しかし「安くて軽い」、α7のメリットは非常に大きい。現時点でα7用の純正レンズは高価なものばかりで、結果、マウントアダプター経由で他社のレンズと組み合わせるのが最もα7を活躍させられる。勿論、他社のレンズと組み合わせるからこそα7IIの5軸手振れ補正は重要な機能なのだが、ISO6400までは十分の画質を持っているα7、余程の暗がりや長焦点距離のレンズを使わない限り、α7でも楽しめる。

皆さんにお勧め出来るのはα7II、これは確か。しつこくもう一度書こう。α7のメリットは「安くて軽い」だけしかないんだ。勿論、1ヶ月みっちり利用して、カメラとしての基本機能は備わっているのは判っており、大きな不満は無いんだ。また本レビューで幾つか挙げたα7の欠点は恐らくα7IIでも全て引き継いでいるだろうから、いずれにせよα7系のカメラが最強の135カメラにはなり得ない。

※勿論、α7RIIが最強カメラであろう。そりゃぁあのお値段、あれで最強じゃなかったら詐欺だ

とにかくα7と言うカメラ、システムに興味がおありなら、今回のSony α7 レビュー四方山話を最初からお読みになって頂きたい。決して損はさせない。なぁに3、4時間もあれば全て読み終えられる。そして4時間後、きっとそれぞれの用途にマッチしたカメラを見つける事が出来ると思う。

そんな訳でSony α7 レビュー四方山話、今回を持って終了だ。

今後何回か、レビューではなく、α7を使用した余韻、こぼれ話とか番外編、そんな感じで話を進めて行きたい。


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コメント

  1.   i.Marks | URL | -

    こんにちは、もしたとえソニーに掲載されなかったとしても
    これから購入を考えてる人には絶対良い記事ばかりでした!
    アンバサダーだからいいことばかり書いているのはかえって信用出来ません(笑
    ソニーと契約しているプロさんも、実際セミナーに行っても
    この機種のここやこのレンズのここはダメと営業の前ではっきり
    言ってくれる人ばかりなので助かります(笑
    まだ何処のカメラメーカーのカメラを買っても100%
    パーフェクトなのはないと思いますので個人が見て触って
    自分にあった物を購入すれば一番良いですもんね〜!

  2. BigDaddy | URL | -

    > i.Marks さん

    ありがとうございます。励みになります!。

    しかしソニー、本当にうちの記事を1つも紹介してくれませんね(笑)。あまりにも露骨過ぎて、大企業がここまであからさまだと笑ってしまう程です。

    アンバサダー的には(運用でどうにでもなる)些細な悪口を軽く垂れつつ、特徴としている部分で饒舌になる、これが最高の提灯持ちの姿なのでしょうが、読む側もどんどん賢くなっていきますから、やはり本音を書くのが一番だと思っています。

    ソニーの契約プロさんはしっかりしていますね。Pentaxの場合はサービスの人が内情ではありませんが、こういう部分を気を付けた方が良いとか教えてくれたりしていました。

    仰る通り、100%のカメラなんてあり得ませんし、ユーザーも賢くなっていますから、この手の情報ネタを色々と検証し、量販店で触れるものなら触り倒し、長所が嘆賞を遥かに上回るカメラ、レンズを確信しながら購入する訳ですもんね。

  3. のっぽ親父 | URL | ibdEl2N.

    シリーズ再度読み直しました。
    オールドレンズを買いすぎているのに、イマイチ使い込んでない。ふとこの資産を使うのはフルサイズだな。と 中古ならα7安いし一発奮発しようかと考え出しています。ソニーさんには怒られそうですが純正レンズを一本も持たずにオールドレンズだけで買うのも有りかな?(笑)その日の天気で持ち出すか考えるので手振れ補正もなくて良いし。何よりペンタックスのフルサイズは値段も高そうだし。。出れば最新レンズをつけたくなりそう。 楽しい悩みです。

  4. BigDaddy | URL | -

    > のっぽ親父 さん

    ありがとうございます。

    記事の通りで一番のお勧めはα7IIですが、手振れ補正いらない、デザイン気にしないのならα7は十分活用出来ると思います。ネイチャーフォトは別にしてISO6400までは普通に使えますし。

    1つ!、量販店で必ずチェックされた方が良いのが、MF時のピーキング機能です。私は非常に使いづらかったです。店員さんにZeissの55mmを付けて貰い、絞り開放でピーキングの全てのセッティングを試されて下さい。これが使いづらいと感じられるのならオールドレンズの母艦としては微妙なんですよ。

    どっちだっけなぁ、もう忘れちゃいましたけど(笑)、縦だか横だからのラインしか見ないようで、どうやってもピントが合わない被写体もあったんです。絞れば問題ないんですが、ピーキングは開放近辺で使うものですから、これをどう思われるかで価値が変化するかと。

    中古価格はα7RIIがもっと売れればさらに1万落ちる、正月以降が狙い目な気もしますが、最近、この手の予想は全て外している私なので・・・(笑)。

  5. のっぽ親父 | URL | ibdEl2N.

    ありがとうございます。こんな田舎町(笑)果たして古い型があるかどうか?貴重なご意見ありがとうございます。いろいろ調べます。今月中かな?

  6. BigDaddy | URL | -

    >のっぽ親父 さん

    今月中ですか!。そいつは羨ましいです。
    のっぽ親父さんの場合、様々なメーカー、そしてセンサーフォーマットのカメラをお使いですから、α7も贅沢にサブとして使われるときっと楽しいかと思います。

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