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アートフィルターもどきをいっきに作ってみた

2013年10月26日 00:00

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Olympus E-P3, 17mmF2.8

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポッ プアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



Olympusのカメラが爆発的に売れたのは、PENと言うモダンでノスタルジックなデザインに宮崎あおいをCMに起用した他に、独自の遊び心満載のアートフィルターを搭載した事も要因の1つだろう。

これにより、一気にカメラ女子なる人達が脚光を浴び、ゆるフォトやトイフォトを含めた、斬新な写真表現が広まったと言える。Olympusは1つの写真文化を作ったと言えよう。

今日はそんなアートフィルターをLightroom、Photoshopに加え、それらのプラグインツールを使って「アートフィルターもどき」をレタッチした写真を紹介したい。

Olympusのドラマチックトーン、ラフモノクロ、ジェントルセピアと言ったフィルターは確かに面白い効果がある。まさに写真がアートになった瞬間を簡単に我々は得られる。でもそれを使いたいだけの為にOlympusのカメラを買うのはちと微妙。

Photoshop、Lightroomを使えば、おおよそのアートフィルターはなんとなく模倣出来ちゃうし、それらのプラグインツールはオリンパスのそれとは異なるが、多種多様のアートを作り上げる事が出来る。ぶっちゃけちゃえばアートフィルターの為にOlympusカメラを買うくらいなら、この手のプラグインツールを買った方が遥かに遊べる。

トップ写真も勿論、アートフィルターを使っていない。ドラマチックトーン、ホワイトトンネル、フレーム、この3つの「もどき写真」である。そして下はE-P3で使えるアートフィルター12種類全ての「もどき写真」、まずはご覧なって頂きたい。


ファンタジックフォーカスもどき

ファンタジックフォーカスもどき


ポップアートもどき

ポップアートもどき


デイドリームもどき

デイドリームもどき


ライトトーンもどき

ライトトーンもどき


トイフォトもどき

トイフォトもどき


ラフモノクロームもどき

ラフモノクロームもどき


ジオラマもどき

ジオラマもどき


クロスプロセスもどき

クロスプロセスもどき


ジェントルセピアもどき

ジェントルセピアもどき


ドラマチックトーンもどき

ドラマチックトーンもどき


リニュークレールもどき

リニュークレールもどき


ウォーターカラーもどき

ウォーターカラーもどき


Olympusのデジタルカメラをお持ちの方は、似ていると感じて頂けるだろう。とは言え、あくまでも「もどき」で、似ているが、実際には彩度、色相、コントラスト等を同じにする事は不可能だ。

本当は本家アートフィルターの写真も掲載し、比較すれば面白いのだろうが、それだと24枚の写真を掲載する事になり、それはかったるいし、今回の目的はアートフィルターを模倣するのでなく、アートフィルターっぽい像はレタッチソフトを駆使すれば簡単に作れてしまう、これを実証したかっただけなので、あえて「もどき」だけを掲載している。

こうやって書いている最中、すでに1つ1つをどのように作ったか忘れているが、半数はLightroomしか利用しておらず、残りはPhotoshopの基本機能に加え、Alien SoftのExposureと、Topaz Labsの幾つかのプラグインツールで実現している。

純粋にPhotoshopだけの機能を使ってこれらを作るのは、余程レタッチ技術に長けていないと無理。例えばフレーム1つとっても四角くて黒いフレームと言うテクスチャーをゼロから作る必要があるからだ。別にPhotoshopのスペシャリストを目指している訳でもなく、こういうものは出来合いのものを使うのが最良の手。

CGで飯を食っている人達だってPhotoshopだけを使ってゼロから写真をレタッチしている筈も無い。Photoshopはそれら有用のレタッチツールのプラットフォームに過ぎず、極論を言えば、金に物を言わせ、プロ仕様のプラグインツールを買いまくり、あとはマニュアルと睨めっこして操作を覚えれば、明日からプロレベルのレタッチが可能となる。

せこい話になるが、ExposureとTopazで5万円、PhtoshopはElementsでも良いので、ElementsとLightroomで3万円くらいか?、合計8万円を出費すれば本日の12種類の写真は簡単に作れちゃう。

今、PanasonicのGX7が旬だ。各種レビューを見る限り、(好き好きはあるが)Olympus E-P5よりもスナップカメラとして優れている気がする。GX7にもアートフィルターに該当するクリエイティブコントロールなるフィルターが付属するが、アートフィルター程、インパクトはない。

※Panasonicのクリエイティブコントロールの方がOlympusのアートフィルターよりも写真的であると思っていて、長い目で見るとPanasonicの画像処理の方が飽きが来ず、面白いと思う

アートフィルターだけの為に(しかもドラマチックトーンやジェントルセピアと言った2、3のフィルターだけの為に)GX7でなくE-P5を選ぶのもどうかと思う。そんな時、8万円掛ければOlympusのアートフィルターもどきを作れちゃう。

これを高いと思うか安いと思うか・・・。写真初心者であろうが、Photoshop ElementsとLightroomは使いこなすべきなので、実質、ExposureとTopazの5万円の出費でアートフィルターもどきが手に入る、そう考えて良いし、それだけ出費したらアートフィルターにない、クリエイティブコントロールにもない、自分好みのアートなフィルターを作れてしまう。

勿論、パソコン初心者やレタッチソフトを使った事がない、そんな方はPhotoshopの基本操作から学ばねばならないので、今回、12種類のアートフィルターもどきは実際のアートフィルターと比較しながら(Olympus Viewerで確認しながら)、30分も掛からないで作っているが、人によっては1つの「もどき」を作り上げるだけで1ヶ月掛かるかもしれない。

それでも、1ヶ月掛けて1枚のアート写真を作り出した、そう考えれば、自分の写真により愛着を持つだろうし、1ヶ月と言う大きなスキルが手に入るのだから、やらない手はない。

そしてそのスキルの意味するところは、反対にE-P5を選んでも、Panasonicのクリエイティブコントロールもどきを作れちゃうし、今回はたまたまE-P3で撮影した写真で「もどき」を作ったが、Pentax K-5で撮影した写真でもドラマチックトーン風にホワイトトンネルやフレームを付けたりする事も可能だ。

ExposureやTopaz、はたまたNikのColor EfexやSilver EfexらのPhotoshopのプラグインツールはそれ1つでE-P3の12種類どころか、10倍以上、百種類以上のフィルターがあるのだから、5万円としても安いと思う。しかもそれらフィルターには多くのパラメーター設定が可能だから無限の可能性を持っている。

※Nik SoftwareはGoogleに買収され、オールインワンパッケージが150ドルくらい買えるので、是非とも皆さん、騙されたと思ってまずは無料お試しセットを導入されたし!、笑っちゃうくらい面白く、フィルムシミュレートに興味ない方は、Exposureを買うよりもNikパッケージがお得!

確かに撮影中、ボタンをチョコチョコ押すだけ、パソコンでも専用ソフトを使えばマウスをポンポンするだけで、アーティスティックなフィルターを利用出来るのは魅力的だが、アートフィルターやクリエイティブコントロールらはカメラの画像処理エンジンの極一部、装飾部分でしかない。

判りやすく書けば、メーカーの提供するアートフィルターやクリエイティブコントロールはプレタポルテでしかなく、これを日本語で言えば「既製品、吊るし」。そうじゃなく、Lightroom、Photoshop、そしてそれのプラグインツールを使えば、オートクチュールへと変化する。

素人でも「もどき」ではあっても類似するレタッチが出来ちゃうに加え、無限の表現を我々に与えてくれる。だからカメラ選びで本体のフィルター如きに重点を置く必要はない。

コンデジに色々な遊びの要素があるのはきっと楽しいし、私もそれらが備わっていたらきっと多用する。でも本格的なレンズ交換式カメラには遊びの要素はないよりもあった方が裾野は広がるだろうが、カメラ選びにおいてのプライオリティは低くするべきだ。

センサー性能にレンズの解像力、そしてそれを人間が理解出来る絵に仕上げる基本的な画像処理能力、加えて操作感、人間工学等に基づいたデザイン力・・・、デジタルカメラの家電でない部分をもっと良く見るべきだと思う。


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コメント

  1. ゆたか | URL | LkZag.iM

    こんにちは。

    撮影時にアートフィルターを使うことはありませんが、現像時に遊び心で使うことがあります。

    モノクロームにもう少しバリエーションがあればと思うのですが。

    以前は過度なレタッチには否定的でしたが、最近は大いに楽しめばいいと思うようになりました。

    使うカメラが変わると、写真の楽しみ方も違ってくるようですね(笑)。

  2. BigDaddy | URL | -

    > ゆたか さん

    どうもPENユーザーの多くはゆたかさんや私のように現像後に遊ぶのでなく、現場、撮影中にこの風景はxxフィルターだ!、と言う風に遊んでいる人が多いみたいですね。

    確かにモノクロで軟調系があっても良いと思いますし、やはり本文に書いた通り、既製品をそのまま使っているだけに見えてどうも私にはしっくり来ません。

    過度なレタッチが駄目、これって日本人だけなんですってね。確かに欧米の写真専門サイトに行くと、写真じゃなくもはやアートの世界です。ただ、やはり凄い!、と思う写真は独自性があり、一目で「あっ、これPENのフィルターだね」ってのはないです(笑)。

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