2023年03月16日 00:00
自分なりの基準を設けたレインウェアの透湿テスト 番外編 L.L.ビーン ストレッチプリマロフトパッカウェイジャケット
上の通り、L.L.ビーンの「ストレッチプリマロフトパッカウェイジャケット」を所持している。今回紹介するのはストレッチしない「プリマロフトパッカウェイフードジャケット」を手に入れている。ちょいとややこしいが、まぁ読んでちょ!。
上の通り、L.L.ビーンの「ストレッチプリマロフトパッカウェイジャケット」を所持している。今回紹介するのはストレッチしない「プリマロフトパッカウェイフードジャケット」を手に入れている。ちょいとややこしいが、まぁ読んでちょ!。
ジャケットとフードの違いは置いといて両者の差異は?。
昨年初めに手に入れているストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットはキルティング加工されておらず、見た目がすっきりし、街着としても見栄えがあり、かつストレッチするので着心地も良い(その代わりに生地の軟さで何かに引っ掛けたらすぐに破れそうな予感)。そして今回手に入れたプリマロフトパッカウェイフードジャケットはキルティング加工されストレッチしない素材が使われており、表地が気持ちしっかりしており着ていて安心感がある。
中綿はどちらも「プリマロフトゴールドインサレーションウィズクロスコア」で、プロマロフトが誇るゴールドタイプにNASAが開発したエアロジェルが合成された繊維、これが60g使われており、中綿そのものの断熱性はイコールの筈。でも何故かストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットは「肌寒い日に最適(warm)」、プリマロフトパッカウェイフードジャケットは「平均的な寒さの日に最適(warmer)」と解説されており、耐寒性は今回手に入れたプリマロフトパッカウェイフードジャケットの方が勝っている。着比べてみたところ大した違いは見出だせなかったのだが、少なくともフードタイプを選んだので首周りから頭部に掛けては風の侵入を防げ耐寒に効果はあろう。
元々、流行りのトレッキングのアクティブインサレーション(行動出来る防寒着)としてストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットを手に入れており、ドライレイヤー+ベースレイヤー、その上から羽織るようにと体にフィットしたサイズを選択した。
同じ用途で中古品ではあるがモンベルのライトアルパインダウンパーカも手に入れている。ところがこのダウンパーカ、私のような汗掻き星人が行動直後、まだ体が発熱している状態で着込み、さらにその上から防風対策としてハードシェルジャケットを羽織ると、湿気にまみれて笑っちゃうくらいにロフトが減ってくる。
一応、汗を逃がす為にハードシェルジャケットのセンタージップは全開にしたりするのだが、背中と腕の部分が次第にペッチャンコになってくるのが判るんだ。ずぶ濡れではないので保温力は維持し続けているようだけれど、長い休憩が終わった後、それをリュックに収めるでしょう?。ダウンが湿気を思い切り吸った状態で小さく圧縮してしまうので長い時間膨らみが元に戻ってくれない。
それでも大きな保温力低下には繋がらないだろうが、この時、「ああ、防寒着としてダウンジャケットを着る際は一番上、ハードシェルジャケットの上から羽織らなくは駄目なんだ」と悟った。そしてライトアルパインダウンパーカも体にフィットするサイズを選んだのでハードシェルの上から羽織ると腕周りがきつくなるし、最近ちょっと太ったので腹回りさえもやばくなった。またハードシェルジャケットを着用して行動していた場合、休憩時にわざわざそれを一度脱いでストレッチプリマロフトパッカウェイジャケット、もしくはライトアルパインダウンパーカを羽織る、これが面倒臭い。風があったらその着替えの時間だけで汗冷えする。
そこで今回手に入れたプリマロフトパッカウェイフードジャケットはハードシェルジャケットの上から羽織れるようにとサイズアップしているんだ。そんな用途の化繊インサレーションジャケットで有名なのがピレイジャケットと呼ばれているパタゴニアのDASパーカ。プロマロフトゴールドにクロスコアと中綿の素材は同じだが、量が倍以上。これがあればダウンジャケットは不要と言うくらいに暖かいらしい。しかしこれは高価だし、重たく、そして畳んだ際の容量も半端じゃない。私の用途はあくまでも休憩時に羽織るだけであり、DASパーカを買うくらいならUSサイズのモンベルのダウンジャケットの方が適している。
パタゴニアにはDASライトフーディなる商品がある。商品名の通り、DASパーカのライトウェイトバージョン。しかし調べるとこれは既存商品であるナノパフフーディーだったかマイクロパフフーディに防風性能のある薄手のシェルを貼り付けただけのモデルだと判った。と言う事はNASAのエアロゲルは使われていないんだな。しかも裾にドローコードが付いていないらしく下からの風の侵入を防げず、防風シェルを追加した理由が少々微妙、製品としてクエスチョンマークが灯ってしまう。
結局、パタゴニアの商品よりも安価だし、プリマロフトゴールドにNASAのエアロゲルも使われているプリマロフトパッカウェイフードジャケットに白羽の矢が立ったのだった。
結局何をやりたいかと言うと・・・。
自分なりの基準を設けたレインウェアの透湿テスト 番外編 L.L.ビーン ストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットのテスト結果によってこれが気温5度以下ならばアクティブインサレーションジャケットとして使える目処が立った。
しかしこれだけでは長い休憩時、上にハードシェルジャケットを羽織ったとしても汗冷えから寒さを防げない。そこでハードシェルジャケットの上からさらにまたプリマロフトのジャケットを!。つまりドライレイヤー、ベースレイヤー、ミドルレイヤーの行動着としてストレッチプリマロフトパッカウェイジャケット、その上にアウターレイヤーとしてハードシェルジャケット、そして休憩時用にダウンジャケットの代わりにこのプリマロフトパッカウェイフードジャケット。
これで気温5度前後まではランチなど30分以上の長い休憩でも耐えられると思う。何しろダブルプリマロフト+NASA体制になるのだから中綿量は120g、DASパーカーとほぼ同等の暖かさになる。しかも重ね着だから空気の層はより広げられる。限りなく0度、もしくは氷点下となったら微妙なところ、ダウンジャケットに頼った方が賢いだろうが、雪山に登るつもりはないのでダウンジャケットは不要かと考えている。
サイズ感は判っていたので公式オンラインサイトから購入しており、封を開けて少々たまげた。
「薄っ!、ペランペランじゃん!」
ストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットと同量の中綿が入っているらしいが、キルティングデザインの関係からか、とにかくペランペラン!。
「中身注入し忘れたんですか?」
そう感じてしまう程。あまりにも心配だったので返品を視野に入れタグを切らずにひとまずL.L.ビーンのカスタマーに連絡。ストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットも所持している事を告げ、、、
「このペランペランでストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットよりも暖かいの?」
と問うたら、、、
「劇的な違いはないが、プリマロフトパッカフェイフードジャケットの方が暖かい」
と回答された。う~ん・・・。でもしょ~がない。メーカーがそう言うのだから間違いじゃなかろう。じゃぁタグを切り、早速テストじゃ!。
現在連載進行中の透湿テスト内で行った。ノースフェイスのUSAドリズルジャケットの2回目のテストの後、10分間、停滞しわざと汗冷えを起こさせる。USAドリズルジャケットは透湿性と保温力は見張るものがあり、短時間に大量に汗を掻いても蒸れる事なく体を温かく包み込んでくれる。しかし停滞したらそりゃ汗冷えする。この時の気温はすでに3度(風は1メートル)、10分もじっとしていたら外気がウェア内に伝わり、着ている全てのウェアで水分を含んでいるのだから10分で汗冷えのお寒いモードの完成だ。
そこからである!。USAドリズルジャケットの上からプリマロフトパッカフェイフードジャケットを着る。防寒テストなのでセンタージッパーは最後まで上げ、フードも被った。心臓に近い部分、胴体の前部分が暖かくなるのに5分、さらに5分後、ようやく背中が温まってきた。
この日は30分の我慢大会で最後まで温かみを感じなかったのが二の腕部分。無風ならいざ知らず、ちょっとでも風を感じるとひんやりしてくる。腕に大量の汗を掻き、それが残っている証拠である。でもこの辺がダウン素材との違いだろう。さすがにダウンジャケットも腕まで温かみを感じるのに10分くらい掛かるが、着て5分で胴体全体がホカホカしてくる。単なるダウンと化繊の断熱力の差なのか、それとも幾らプリマロフトとは言え、60gと言う量は少なすぎるのか?。ひとまず気温3度で風の影響がさほどなければヌクヌクではないものの我慢出来る温かさにはなってくれた。
しかし気温3度で30分は我慢出来るとなると上述したストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットをミドルレイヤーとしたダブルプリマロフト体制で挑めば問題ない筈だ。
数日後、日本全国に大寒波が押し寄せ東京でも氷点下まで冷え込んだ。ダブルプリマロフト体制に最適な日を迎えた事になる。
さすがに大寒波初日の風速10メートル、それは無理と判断し、テストしたのは大寒波2日目。気温は水道管も凍る-2度、風は1m。まずは行動着としてストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットを利用し、いつものスロージョギングで程良く汗で濡らす。帰宅後、ハードシェルジャケットにプリマロフトパッカウェイフードジャケットを重ね30分!。
ちょっとガッカリである。中にハードシェルジャケットを挟んでのダブルプリマロフト体制だから30分は楽勝、しかもヌクヌクの筈!、でもその予想が裏切られた。-2度がそうさせた事もあろうが、我慢は出来るものの背中の冷たさにイライラしてくる。
これは防寒着云々ではなく、アンダーウェアの問題である。ドライレイヤーにイオンのプアマンズアミアミ、そしてベースレイヤーに吸湿速乾タイプのイオンの化繊ロンTを使用した。スロージョギング中、ストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットは水分を多く含んでいたので汗抜けはしっかりとしている。しかし問題はアミアミに水分がかなり残っているんだ。肌から汗はしっかりと吸収している。しかしアミアミから化繊ロンTにしっかりと水分が移っていない。
本来、アミアミが体の汗を吸収し、それをすみやかにベースレイヤーに水分を移す、だからアミアミ側に残る水分は少量、かつ網の隙間に体温からの暖かい空気を溜めるから汗冷えしにくいと言われている。しかし一連の透湿テストでも感じていた事、アミアミに水分が多く残っている。
例えばである。500mlの汗を掻いたとする。そのうち400mlはベースレイヤーを超えて外まで排出した。しかし残り100mlがアミアミに残っていたら?。答えは、、、
「立ち止まった瞬間から水分が冷やされて汗冷えを起こす」
しかもである。他の方はどうなのか判らないが、私の場合、汗の多くは背中から腕に残ってしまう。結果どうなるかと言うと腕から冷え始め、上述の通り、最新の化繊インサレーションジャケットを2着着込んでも背中の冷たさは消えてくれない!。
アミアミが吸収した水分を瞬時にベースレイヤーに移行しないと誰でも100パーセント汗冷えを起こす事になる。こうなるとテストに本家を使わざるを得ないし、ベースレイヤーも980円程度のシャツではなくアウトドアブランドの吸湿速乾をうたっているウェアを用いてテストしないとならない。
またこれはもうしょ~がないな。ネット検索をしていると、、、
「ミレーのアミアミ+モンベルのジオライン」
このコンビがかなり優秀であるように感じる。ひとまずイオン化繊ロンTをモンベルのウィックロンに変えてみるけれど、こうなったらジオラインを買うしかないな。これを書いている時点で「ジオラインM.W.ラウンドネックシャツ」を注文した。アミアミを諦めてファイントラックのドライレイヤーシリーズをもと考えたがいずれにせよ、本物の吸湿速乾ウェアを買わない限り、一緒である。だからまずはジオラインだ。
今後、本家アミアミ+ジオラインで色々とテストするのでご期待あれ!。
昨年初めに手に入れているストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットはキルティング加工されておらず、見た目がすっきりし、街着としても見栄えがあり、かつストレッチするので着心地も良い(その代わりに生地の軟さで何かに引っ掛けたらすぐに破れそうな予感)。そして今回手に入れたプリマロフトパッカウェイフードジャケットはキルティング加工されストレッチしない素材が使われており、表地が気持ちしっかりしており着ていて安心感がある。
中綿はどちらも「プリマロフトゴールドインサレーションウィズクロスコア」で、プロマロフトが誇るゴールドタイプにNASAが開発したエアロジェルが合成された繊維、これが60g使われており、中綿そのものの断熱性はイコールの筈。でも何故かストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットは「肌寒い日に最適(warm)」、プリマロフトパッカウェイフードジャケットは「平均的な寒さの日に最適(warmer)」と解説されており、耐寒性は今回手に入れたプリマロフトパッカウェイフードジャケットの方が勝っている。着比べてみたところ大した違いは見出だせなかったのだが、少なくともフードタイプを選んだので首周りから頭部に掛けては風の侵入を防げ耐寒に効果はあろう。
元々、流行りのトレッキングのアクティブインサレーション(行動出来る防寒着)としてストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットを手に入れており、ドライレイヤー+ベースレイヤー、その上から羽織るようにと体にフィットしたサイズを選択した。
同じ用途で中古品ではあるがモンベルのライトアルパインダウンパーカも手に入れている。ところがこのダウンパーカ、私のような汗掻き星人が行動直後、まだ体が発熱している状態で着込み、さらにその上から防風対策としてハードシェルジャケットを羽織ると、湿気にまみれて笑っちゃうくらいにロフトが減ってくる。
一応、汗を逃がす為にハードシェルジャケットのセンタージップは全開にしたりするのだが、背中と腕の部分が次第にペッチャンコになってくるのが判るんだ。ずぶ濡れではないので保温力は維持し続けているようだけれど、長い休憩が終わった後、それをリュックに収めるでしょう?。ダウンが湿気を思い切り吸った状態で小さく圧縮してしまうので長い時間膨らみが元に戻ってくれない。
それでも大きな保温力低下には繋がらないだろうが、この時、「ああ、防寒着としてダウンジャケットを着る際は一番上、ハードシェルジャケットの上から羽織らなくは駄目なんだ」と悟った。そしてライトアルパインダウンパーカも体にフィットするサイズを選んだのでハードシェルの上から羽織ると腕周りがきつくなるし、最近ちょっと太ったので腹回りさえもやばくなった。またハードシェルジャケットを着用して行動していた場合、休憩時にわざわざそれを一度脱いでストレッチプリマロフトパッカウェイジャケット、もしくはライトアルパインダウンパーカを羽織る、これが面倒臭い。風があったらその着替えの時間だけで汗冷えする。
そこで今回手に入れたプリマロフトパッカウェイフードジャケットはハードシェルジャケットの上から羽織れるようにとサイズアップしているんだ。そんな用途の化繊インサレーションジャケットで有名なのがピレイジャケットと呼ばれているパタゴニアのDASパーカ。プロマロフトゴールドにクロスコアと中綿の素材は同じだが、量が倍以上。これがあればダウンジャケットは不要と言うくらいに暖かいらしい。しかしこれは高価だし、重たく、そして畳んだ際の容量も半端じゃない。私の用途はあくまでも休憩時に羽織るだけであり、DASパーカを買うくらいならUSサイズのモンベルのダウンジャケットの方が適している。
パタゴニアにはDASライトフーディなる商品がある。商品名の通り、DASパーカのライトウェイトバージョン。しかし調べるとこれは既存商品であるナノパフフーディーだったかマイクロパフフーディに防風性能のある薄手のシェルを貼り付けただけのモデルだと判った。と言う事はNASAのエアロゲルは使われていないんだな。しかも裾にドローコードが付いていないらしく下からの風の侵入を防げず、防風シェルを追加した理由が少々微妙、製品としてクエスチョンマークが灯ってしまう。
結局、パタゴニアの商品よりも安価だし、プリマロフトゴールドにNASAのエアロゲルも使われているプリマロフトパッカウェイフードジャケットに白羽の矢が立ったのだった。
結局何をやりたいかと言うと・・・。
自分なりの基準を設けたレインウェアの透湿テスト 番外編 L.L.ビーン ストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットのテスト結果によってこれが気温5度以下ならばアクティブインサレーションジャケットとして使える目処が立った。
しかしこれだけでは長い休憩時、上にハードシェルジャケットを羽織ったとしても汗冷えから寒さを防げない。そこでハードシェルジャケットの上からさらにまたプリマロフトのジャケットを!。つまりドライレイヤー、ベースレイヤー、ミドルレイヤーの行動着としてストレッチプリマロフトパッカウェイジャケット、その上にアウターレイヤーとしてハードシェルジャケット、そして休憩時用にダウンジャケットの代わりにこのプリマロフトパッカウェイフードジャケット。
これで気温5度前後まではランチなど30分以上の長い休憩でも耐えられると思う。何しろダブルプリマロフト+NASA体制になるのだから中綿量は120g、DASパーカーとほぼ同等の暖かさになる。しかも重ね着だから空気の層はより広げられる。限りなく0度、もしくは氷点下となったら微妙なところ、ダウンジャケットに頼った方が賢いだろうが、雪山に登るつもりはないのでダウンジャケットは不要かと考えている。
サイズ感は判っていたので公式オンラインサイトから購入しており、封を開けて少々たまげた。
「薄っ!、ペランペランじゃん!」
ストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットと同量の中綿が入っているらしいが、キルティングデザインの関係からか、とにかくペランペラン!。
「中身注入し忘れたんですか?」
そう感じてしまう程。あまりにも心配だったので返品を視野に入れタグを切らずにひとまずL.L.ビーンのカスタマーに連絡。ストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットも所持している事を告げ、、、
「このペランペランでストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットよりも暖かいの?」
と問うたら、、、
「劇的な違いはないが、プリマロフトパッカフェイフードジャケットの方が暖かい」
と回答された。う~ん・・・。でもしょ~がない。メーカーがそう言うのだから間違いじゃなかろう。じゃぁタグを切り、早速テストじゃ!。
現在連載進行中の透湿テスト内で行った。ノースフェイスのUSAドリズルジャケットの2回目のテストの後、10分間、停滞しわざと汗冷えを起こさせる。USAドリズルジャケットは透湿性と保温力は見張るものがあり、短時間に大量に汗を掻いても蒸れる事なく体を温かく包み込んでくれる。しかし停滞したらそりゃ汗冷えする。この時の気温はすでに3度(風は1メートル)、10分もじっとしていたら外気がウェア内に伝わり、着ている全てのウェアで水分を含んでいるのだから10分で汗冷えのお寒いモードの完成だ。
そこからである!。USAドリズルジャケットの上からプリマロフトパッカフェイフードジャケットを着る。防寒テストなのでセンタージッパーは最後まで上げ、フードも被った。心臓に近い部分、胴体の前部分が暖かくなるのに5分、さらに5分後、ようやく背中が温まってきた。
この日は30分の我慢大会で最後まで温かみを感じなかったのが二の腕部分。無風ならいざ知らず、ちょっとでも風を感じるとひんやりしてくる。腕に大量の汗を掻き、それが残っている証拠である。でもこの辺がダウン素材との違いだろう。さすがにダウンジャケットも腕まで温かみを感じるのに10分くらい掛かるが、着て5分で胴体全体がホカホカしてくる。単なるダウンと化繊の断熱力の差なのか、それとも幾らプリマロフトとは言え、60gと言う量は少なすぎるのか?。ひとまず気温3度で風の影響がさほどなければヌクヌクではないものの我慢出来る温かさにはなってくれた。
しかし気温3度で30分は我慢出来るとなると上述したストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットをミドルレイヤーとしたダブルプリマロフト体制で挑めば問題ない筈だ。
数日後、日本全国に大寒波が押し寄せ東京でも氷点下まで冷え込んだ。ダブルプリマロフト体制に最適な日を迎えた事になる。
さすがに大寒波初日の風速10メートル、それは無理と判断し、テストしたのは大寒波2日目。気温は水道管も凍る-2度、風は1m。まずは行動着としてストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットを利用し、いつものスロージョギングで程良く汗で濡らす。帰宅後、ハードシェルジャケットにプリマロフトパッカウェイフードジャケットを重ね30分!。
ちょっとガッカリである。中にハードシェルジャケットを挟んでのダブルプリマロフト体制だから30分は楽勝、しかもヌクヌクの筈!、でもその予想が裏切られた。-2度がそうさせた事もあろうが、我慢は出来るものの背中の冷たさにイライラしてくる。
これは防寒着云々ではなく、アンダーウェアの問題である。ドライレイヤーにイオンのプアマンズアミアミ、そしてベースレイヤーに吸湿速乾タイプのイオンの化繊ロンTを使用した。スロージョギング中、ストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットは水分を多く含んでいたので汗抜けはしっかりとしている。しかし問題はアミアミに水分がかなり残っているんだ。肌から汗はしっかりと吸収している。しかしアミアミから化繊ロンTにしっかりと水分が移っていない。
本来、アミアミが体の汗を吸収し、それをすみやかにベースレイヤーに水分を移す、だからアミアミ側に残る水分は少量、かつ網の隙間に体温からの暖かい空気を溜めるから汗冷えしにくいと言われている。しかし一連の透湿テストでも感じていた事、アミアミに水分が多く残っている。
例えばである。500mlの汗を掻いたとする。そのうち400mlはベースレイヤーを超えて外まで排出した。しかし残り100mlがアミアミに残っていたら?。答えは、、、
「立ち止まった瞬間から水分が冷やされて汗冷えを起こす」
しかもである。他の方はどうなのか判らないが、私の場合、汗の多くは背中から腕に残ってしまう。結果どうなるかと言うと腕から冷え始め、上述の通り、最新の化繊インサレーションジャケットを2着着込んでも背中の冷たさは消えてくれない!。
アミアミが吸収した水分を瞬時にベースレイヤーに移行しないと誰でも100パーセント汗冷えを起こす事になる。こうなるとテストに本家を使わざるを得ないし、ベースレイヤーも980円程度のシャツではなくアウトドアブランドの吸湿速乾をうたっているウェアを用いてテストしないとならない。
またこれはもうしょ~がないな。ネット検索をしていると、、、
「ミレーのアミアミ+モンベルのジオライン」
このコンビがかなり優秀であるように感じる。ひとまずイオン化繊ロンTをモンベルのウィックロンに変えてみるけれど、こうなったらジオラインを買うしかないな。これを書いている時点で「ジオラインM.W.ラウンドネックシャツ」を注文した。アミアミを諦めてファイントラックのドライレイヤーシリーズをもと考えたがいずれにせよ、本物の吸湿速乾ウェアを買わない限り、一緒である。だからまずはジオラインだ。
今後、本家アミアミ+ジオラインで色々とテストするのでご期待あれ!。

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