2018年09月22日 00:00

Sony α7II, Canon FL50mmF1.4 II
今日から本格的レビューを始める。数年前にSonyから初代のα7を1ヶ月借りられ、その経験も踏まえ、α7IIを解剖して行きたい。
α7IIレビュー第2回もカスタマイズ編。今日はメモリー設定を中心に・・・。
メモリーとは好みの撮影設定を登録し、それを呼び出す機能だ。
α7では2つしか登録できなかったが、α7IIでは6つも登録出来るようになった。モードダイヤルには「1」と「2」しかないが、「1」をセットすると背面液晶から「1、M1、M2、M3、M4」が選べ、「2」セットすると「2、M1、M2、M3、M4」が選べる(モード1とモード2のM1~M4は同じ)。
これにはからくりがあり、増えた4つ(M1~M4)は写真を保存するメモリーカード上に記録されるので、別のメモリーカードに差し替えた瞬間に使えなくなる。
その為にα7IIで使うメモリーカードはそれ専用とし、それが複数枚(現在は2枚をα7II用にしている)あったら全てに設定をコピーしておかなくてはならない。
これの利点はSonyの他機種でも同機能があればメモリーの共有が出来る点だ。α7IIの2台体制で撮影に挑んでいるとか、故障し工場送りした際に代替機を借りられた時にも有効だろう。
しかし欠点もある。メモリーカードから情報を読み込むのでM1、M2、M3、M4から選ぼうとすると読み込みに若干時間が掛かり、ほんの少しではあるがタイムラグが生じ、急いでいる時にイライラする。最新の処理能力のあるメモリーカードに買い換えれば何とかなるとは思うが・・・。
それではどんな内容を登録したか、見ていこう。
・本体メモリ1
Mモード、ISOオート、AF-C、ゾーンAF、ドライブHiなど、動体撮影用として登録した。
動体と言っても実践で撮るのはせいぜい60キロくらいで走る地方のローカル線くらいだから滅多に使わないとは思うが、滅多に使わないからこそ、瞬時で機能を呼び出せるのは便利だと思う。
また絞り優先やシャッター優先ではなくMモードにしたのは任意のシャッタースピードと絞り値をセットしたいから。幾ら60キロ程度でノロノロ走っているローカル線でも間近を走っていたら1/500秒くらいは確保したいし、今のところ唯一AFが使えるレンズはFE28-70mmF3.5-5.6しかなくこのレンズはなるべくF8まで絞りたいレンズ。ISO感度は上がっても良いので1/500秒、F8、これをキープしたい訳だ。
・本体メモリ2
最初はAモードで機械式シャッターを使うモードにしようと思っていた。Sonyのαシリーズはデフォルトでシャッターブレを防ぐ為に電子先幕シャッターがセットされているが、高速のシャッタースピードを使うと露光ムラが発生してしまう。
晴天時にF1.4、F2の絞りを使うとシャッターは1/8000、1/4000秒になる。そんな時にメニューから電子先幕シャッターのオンオフをするのは面倒で、普段は電子先幕シャッターをオン、本体メモリー2で電子先幕シャッターオフ、そうしようと思った。ところがどっこい!。電子先幕シャッターのオンオフはメモリー出来ないではないか!。なんだかなぁ。こういう細かい点がSonyは駄目。
当初、本体メモリー2は電子先幕シャッターがオフになっているとこの記事を書くまで信じていた。そして記事を書くに当たって設定を見直していたらオンのままだから、おやっ?、と思った訳だ。
そんな訳で現在はカード側のM4に登録していたHDR加工の為の素材用として「連続ブラケット2EV毎5枚」を登録した。Photomatix Proと言うHDRソフトを利用しているが、HDRは逆光などで大きな効果があり、今後頻繁に利用したい機能だ。
※この露出ブラケット、α6000では2EV毎だと3枚しか撮影してくれないが、3枚でもやらないよりはまし
・カード側M1
実はただのMモード。モードダイヤルのMとの違いはただ1つ。露出補正を0.3EVステップにしているだけ。これは暗い場所でギリギリのシャッタースピードを使いたい時に使用しようと思っている。
・カード側M2
主に廃墟で使用。どうしてもISO3200を超えるような撮影を強いられた場合、Photoshopでノイズ軽減コンポジットを使う為の素材撮影用。
主な内容はMモード、ISOオートで上限12800まで、ドライブHi。またコンポジットするのでノイズを消す必要はなくノイズリダクションはオフにしている。
RAWから現像する際にはカメラのノイズリダクション設定は無視されるが、コンポジットする場合、面倒なので撮って出しJPGをそのまま使う事が多く、だからノイズリダクションはオフ。
またそのJPG像を元に調整するので、それをし易くする為にクリエイティブスタイルはスタンダード、そしてコントラストを-2に設定している。
・カード側M3
Sonyカメラは上で述べたコンポジットをカメラでもやってくれる。合成する枚数が4枚と少ないのでPhotohopで処理よりもノイズは消えないし、JPGファイルしか保存出来ない欠点があるが、保険としてこの機能を使ってみようと思っている(α7IIではまだ一度も使っていない)。
α7のISO12800像でのカメラ内コンポジットはさすがに4枚からの合成なので綺麗な絵には決してならないものの、ISO3200、ISO6400像ならば十分だったのでそれはα7IIでも同じだと思う。
・カード側M4
元々はHDR加工素材用として露出ブラケットを登録していたが、それを本体メモリ2に移動させたので、新たにHDRオートを登録した。
これもカード側M3の通り、HDR加工は自分で行うので不要と言っちゃ不要だし、カメラ内コンポジットと同じくJPGしか保存出来ないが、保険として・・・。
この手の設定はボタンカスタマイズも含め、時間の掛かるもの。設定してはテスト撮影で感触を掴み、気に食わなかったら設定を変える。とは言え、2時間、3時間も掛かる程でもなく長くても30分。
ところがバッテリーが70%くらいの状態から設定していたらあっと言う間に空になった。えっ?、α7IIってこんなにもバッテリーの減りが早いの?。もしかしてバッテリーがへたっているのか?。そこでα6000で使用していたバッテリーに交換し、自宅で実際の撮影をシミュレーションしてパチパチしていた。やはり見る見るうちに減っていく。
仕様上は初代のα7と同じEVF使用時に270枚。そしてα7はこまめに電源をオンオフしていれば400枚撮れる時もある。それがα7IIではそれに満たない250枚。250枚はちょっと少な過ぎやしないか?。
しかも28度の涼しい部屋でテストしているだけなのに背面の液晶の右下辺りがかなり熱くなる(とは言っても風呂の温度くらいか?)。もしかして中古だから初期不良で無駄に電圧などが上がっているのか?。
ネットで「α7II バッテリー 撮影可能枚数」で調べてみると気になる文献を発見。どうやらα7IIはデフォルトで常にwi-fiと通信を行おうとするようでそのせいで無駄な消費をするそうだ。そこで一切の通信をしない「飛行機モード」にする。
するとバッテリーが減るスピードが緩やかになった。これを書いている今、実践でバッテリーが空になるまで撮影していないが初代α7程よりも持つと思う。スリープモードをオンにし、こまめに電源のオンオフも頻繁に行って確実に400枚は超えるし、α7と同等ではなかろうか?。
450枚撮れたら本望だ。と言うのもα6000は350枚くらいでエンプティだし、普段の都内のお散歩写真は400枚も撮らないので1日1本で問題ない。但し、旅行に出た際は好みの風景があったら800枚以上シャッターを切る時もあり、1日2本は必要になる。
※飛行機モードがα6000にもあるのをこの日初めて知った!、もしかしてα6000でも400枚以上撮れるか?
またバッテリーがα6000と共通なのは嬉しい。現在純正2個、パチモン2個(運良く純正並の性能)あるので双方で2個ずつ使い分ければ旅でも問題はない。
バッテリーチャージャーは持っているのでUSB給電も含め、宿に到着後、すぐに充電を始めれば翌日にはα7II、α6000コンビでの旅にて4個とも満量になる。
10000~20000mAh程度の2ポートを持つモバイルバッテリーを利用するのも良いかもしれない。今なら3千円くらいだ。ランチ中、移動中にそれでUSB給電していればα7II、α6000の2台体制で旅をしても手持ちの4個のバッテリーで困る事は決してないだろう。
※北海道の地震での全域停電、こういう事が21世紀の日本で起こるのか!?、水やインスタント食料の他に大容量のモバイルバッテリーを複数持つべきだと思った
バッテリーライフに関してはまた後日!。
本日の写真、とっても懐かしい!。と言うのもこれとほぼ同じ構図、同じ濃度、同じコンセプトでフィルム時代、Contax G2にPlanar 45mmF2で撮影しているんだ。もう15年くらい前の話じゃないかなぁ。
レンジファインダーへの憧れ
そっくりに撮ったつもりだったが、なるほど、当時はもっと寄って撮っていたんだな。発色はフィルム(プロビア100)の方が良いじゃねぇか!。
面白いのがほぼ同じ場所にゴーストが発生している。50年くらい前のレンズとContaxの1990年代のレンズ、結局太陽をフレーミングするとこんなものなんだなと。最新のレンズでもゴーストが皆無って事はなかろうし・・・。
α7では2つしか登録できなかったが、α7IIでは6つも登録出来るようになった。モードダイヤルには「1」と「2」しかないが、「1」をセットすると背面液晶から「1、M1、M2、M3、M4」が選べ、「2」セットすると「2、M1、M2、M3、M4」が選べる(モード1とモード2のM1~M4は同じ)。
これにはからくりがあり、増えた4つ(M1~M4)は写真を保存するメモリーカード上に記録されるので、別のメモリーカードに差し替えた瞬間に使えなくなる。
その為にα7IIで使うメモリーカードはそれ専用とし、それが複数枚(現在は2枚をα7II用にしている)あったら全てに設定をコピーしておかなくてはならない。
これの利点はSonyの他機種でも同機能があればメモリーの共有が出来る点だ。α7IIの2台体制で撮影に挑んでいるとか、故障し工場送りした際に代替機を借りられた時にも有効だろう。
しかし欠点もある。メモリーカードから情報を読み込むのでM1、M2、M3、M4から選ぼうとすると読み込みに若干時間が掛かり、ほんの少しではあるがタイムラグが生じ、急いでいる時にイライラする。最新の処理能力のあるメモリーカードに買い換えれば何とかなるとは思うが・・・。
それではどんな内容を登録したか、見ていこう。
・本体メモリ1
Mモード、ISOオート、AF-C、ゾーンAF、ドライブHiなど、動体撮影用として登録した。
動体と言っても実践で撮るのはせいぜい60キロくらいで走る地方のローカル線くらいだから滅多に使わないとは思うが、滅多に使わないからこそ、瞬時で機能を呼び出せるのは便利だと思う。
また絞り優先やシャッター優先ではなくMモードにしたのは任意のシャッタースピードと絞り値をセットしたいから。幾ら60キロ程度でノロノロ走っているローカル線でも間近を走っていたら1/500秒くらいは確保したいし、今のところ唯一AFが使えるレンズはFE28-70mmF3.5-5.6しかなくこのレンズはなるべくF8まで絞りたいレンズ。ISO感度は上がっても良いので1/500秒、F8、これをキープしたい訳だ。
・本体メモリ2
最初はAモードで機械式シャッターを使うモードにしようと思っていた。Sonyのαシリーズはデフォルトでシャッターブレを防ぐ為に電子先幕シャッターがセットされているが、高速のシャッタースピードを使うと露光ムラが発生してしまう。
晴天時にF1.4、F2の絞りを使うとシャッターは1/8000、1/4000秒になる。そんな時にメニューから電子先幕シャッターのオンオフをするのは面倒で、普段は電子先幕シャッターをオン、本体メモリー2で電子先幕シャッターオフ、そうしようと思った。ところがどっこい!。電子先幕シャッターのオンオフはメモリー出来ないではないか!。なんだかなぁ。こういう細かい点がSonyは駄目。
当初、本体メモリー2は電子先幕シャッターがオフになっているとこの記事を書くまで信じていた。そして記事を書くに当たって設定を見直していたらオンのままだから、おやっ?、と思った訳だ。
そんな訳で現在はカード側のM4に登録していたHDR加工の為の素材用として「連続ブラケット2EV毎5枚」を登録した。Photomatix Proと言うHDRソフトを利用しているが、HDRは逆光などで大きな効果があり、今後頻繁に利用したい機能だ。
※この露出ブラケット、α6000では2EV毎だと3枚しか撮影してくれないが、3枚でもやらないよりはまし
・カード側M1
実はただのMモード。モードダイヤルのMとの違いはただ1つ。露出補正を0.3EVステップにしているだけ。これは暗い場所でギリギリのシャッタースピードを使いたい時に使用しようと思っている。
・カード側M2
主に廃墟で使用。どうしてもISO3200を超えるような撮影を強いられた場合、Photoshopでノイズ軽減コンポジットを使う為の素材撮影用。
主な内容はMモード、ISOオートで上限12800まで、ドライブHi。またコンポジットするのでノイズを消す必要はなくノイズリダクションはオフにしている。
RAWから現像する際にはカメラのノイズリダクション設定は無視されるが、コンポジットする場合、面倒なので撮って出しJPGをそのまま使う事が多く、だからノイズリダクションはオフ。
またそのJPG像を元に調整するので、それをし易くする為にクリエイティブスタイルはスタンダード、そしてコントラストを-2に設定している。
・カード側M3
Sonyカメラは上で述べたコンポジットをカメラでもやってくれる。合成する枚数が4枚と少ないのでPhotohopで処理よりもノイズは消えないし、JPGファイルしか保存出来ない欠点があるが、保険としてこの機能を使ってみようと思っている(α7IIではまだ一度も使っていない)。
α7のISO12800像でのカメラ内コンポジットはさすがに4枚からの合成なので綺麗な絵には決してならないものの、ISO3200、ISO6400像ならば十分だったのでそれはα7IIでも同じだと思う。
・カード側M4
元々はHDR加工素材用として露出ブラケットを登録していたが、それを本体メモリ2に移動させたので、新たにHDRオートを登録した。
これもカード側M3の通り、HDR加工は自分で行うので不要と言っちゃ不要だし、カメラ内コンポジットと同じくJPGしか保存出来ないが、保険として・・・。
この手の設定はボタンカスタマイズも含め、時間の掛かるもの。設定してはテスト撮影で感触を掴み、気に食わなかったら設定を変える。とは言え、2時間、3時間も掛かる程でもなく長くても30分。
ところがバッテリーが70%くらいの状態から設定していたらあっと言う間に空になった。えっ?、α7IIってこんなにもバッテリーの減りが早いの?。もしかしてバッテリーがへたっているのか?。そこでα6000で使用していたバッテリーに交換し、自宅で実際の撮影をシミュレーションしてパチパチしていた。やはり見る見るうちに減っていく。
仕様上は初代のα7と同じEVF使用時に270枚。そしてα7はこまめに電源をオンオフしていれば400枚撮れる時もある。それがα7IIではそれに満たない250枚。250枚はちょっと少な過ぎやしないか?。
しかも28度の涼しい部屋でテストしているだけなのに背面の液晶の右下辺りがかなり熱くなる(とは言っても風呂の温度くらいか?)。もしかして中古だから初期不良で無駄に電圧などが上がっているのか?。
ネットで「α7II バッテリー 撮影可能枚数」で調べてみると気になる文献を発見。どうやらα7IIはデフォルトで常にwi-fiと通信を行おうとするようでそのせいで無駄な消費をするそうだ。そこで一切の通信をしない「飛行機モード」にする。
するとバッテリーが減るスピードが緩やかになった。これを書いている今、実践でバッテリーが空になるまで撮影していないが初代α7程よりも持つと思う。スリープモードをオンにし、こまめに電源のオンオフも頻繁に行って確実に400枚は超えるし、α7と同等ではなかろうか?。
450枚撮れたら本望だ。と言うのもα6000は350枚くらいでエンプティだし、普段の都内のお散歩写真は400枚も撮らないので1日1本で問題ない。但し、旅行に出た際は好みの風景があったら800枚以上シャッターを切る時もあり、1日2本は必要になる。
※飛行機モードがα6000にもあるのをこの日初めて知った!、もしかしてα6000でも400枚以上撮れるか?
またバッテリーがα6000と共通なのは嬉しい。現在純正2個、パチモン2個(運良く純正並の性能)あるので双方で2個ずつ使い分ければ旅でも問題はない。
バッテリーチャージャーは持っているのでUSB給電も含め、宿に到着後、すぐに充電を始めれば翌日にはα7II、α6000コンビでの旅にて4個とも満量になる。
10000~20000mAh程度の2ポートを持つモバイルバッテリーを利用するのも良いかもしれない。今なら3千円くらいだ。ランチ中、移動中にそれでUSB給電していればα7II、α6000の2台体制で旅をしても手持ちの4個のバッテリーで困る事は決してないだろう。
※北海道の地震での全域停電、こういう事が21世紀の日本で起こるのか!?、水やインスタント食料の他に大容量のモバイルバッテリーを複数持つべきだと思った
バッテリーライフに関してはまた後日!。
本日の写真、とっても懐かしい!。と言うのもこれとほぼ同じ構図、同じ濃度、同じコンセプトでフィルム時代、Contax G2にPlanar 45mmF2で撮影しているんだ。もう15年くらい前の話じゃないかなぁ。
レンジファインダーへの憧れ
そっくりに撮ったつもりだったが、なるほど、当時はもっと寄って撮っていたんだな。発色はフィルム(プロビア100)の方が良いじゃねぇか!。
面白いのがほぼ同じ場所にゴーストが発生している。50年くらい前のレンズとContaxの1990年代のレンズ、結局太陽をフレーミングするとこんなものなんだなと。最新のレンズでもゴーストが皆無って事はなかろうし・・・。

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