2018年02月18日 00:00
Pentax K-5, smc PENTAX-DA16-45mmF4AL
※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。
RawTherapeeをキーワードにツイッター検索をしていると「RawTherapeeのノイズリダクション設定が難しい」と言った内容の呟きを良く見掛ける。確かに私もRawTherapeeを使い始めた頃、「Lightroomよりも綺麗に消えてくれないなぁ」と感じていた。
そこで今回、「私なり」のRawTherapeeでのノイズリダクション設定方法を書こうと思う。
RawTherapeeをキーワードにツイッター検索をしていると「RawTherapeeのノイズリダクション設定が難しい」と言った内容の呟きを良く見掛ける。確かに私もRawTherapeeを使い始めた頃、「Lightroomよりも綺麗に消えてくれないなぁ」と感じていた。
そこで今回、「私なり」のRawTherapeeでのノイズリダクション設定方法を書こうと思う。
Lightroomのノイズリダクション設定方法。これは毎度リンクを貼るのだか、下の方法が最適だ。これを基本に各自色々と調整すればカメラの限界性能(撮って出しJPGのノイズリダクション)を超えた絵を作れる。
Lightroomのノイズリダクション
RawTherpaeeも基本はこのLightroomの手法と同じような設定をしているのだが、Lightroomとは異なる働き方をするノイズリダクションなのと、やたらに色々な機能が付いているので多少複雑になってしまう。
今回はノイズリダクションまでの前処理をお伝えしたい。
これを忘れると「RawTherapeeってノイズが消えないじゃないか。無理に消すと今度はドロドロの絵になる」なんて言われてしまう。
RawTherapeeのデフォルト像は各カメラのトーンカーブ情報を持たないのでコントラストのない絵になっている。だから風景によって撮って出しJPGやLightroom等で現像した写真と比較すると、本来黒く潰れるところがグレー表示されていて、この部分のノイズが消えないんだ。そしてそこを消そうとするとさらに強くノイズリダクションを掛けるので全体にドロドロする。
RawTherapeeのノイズリダクションを使ってもノイズが消えない、ドロドロになる、そう感じられている方の多くは撮って出しJPGやLightroomで現像した写真と違って、本来黒く潰れている部分にディテールが出ていて、そこの処理を誤っているからノイズが目立ってしまうだけだと思う。
だから様々な方法を用いて、己の感覚において黒く潰しても写真として影響のない、そこが潰れていても写真として成立する、そんな場所は徹底的に潰してしまおう。
様々な方法とは?。
一番簡単なのは・・・。
カラータブ内のカラー・マネジメントの「DCPトーンカーブ使用」をチェックする。これでLightroom同様のコントラストのついた絵になってくれる。暗いグレーが黒く潰れるのが判ると思う。
しかしカメラによってはRAW内にその情報を持っていないのもある。そんなカメラは「DCPトーンカーブ使用」部分がチェック出来ない。ではどうする?。
「LightroomのDCPファイルをそのままそっくり利用しちまう!」
Lightroomをお持ちじゃない方はAdobeが無償で提供している「DNG Conveter」をインストールする。
Adobe DNG Converter 10.1
※上のリンクは2018年2月12日時点のもの
このDNG Converterをインストールすると勝手にDCPファイルもインストールしてくれるんだ。Windows 7の場合、、、
C:/ProgramData/Adobe/CameraRaw/CameraProfiles
この中の2つのフォルダの中にAdobe StandardとCamera固有のDCPファイルが入っているので、RawTherapeeでそれを読み込めば良いだけ。
読み込み方法はカラータブ内のカラー・マネジメントの入力プロファイルのカスタムにチェックを入れ、あとはそこで上記フォルダ内のDCPファイルをセットし、「DCPトーンカーブ使用」にチェックを入れる。これでほぼLightroomと同じ絵になってくれる。
※Lightroomのノイズリダクションと比較するのなら基本の発色、コントラストをイコールにしなくちゃならないからここからスタートになる
利点は(dcpToolでDCPファイルの内容を改ざんすれば可能だが)Lightroomでは出来ない異機種間交流が出来てしまう。
Lumix GX7はPanasonicがAdboeに情報を公開しなかったからDCPファイルはな~んの特徴もないAdobe StnadardしかLightroomでは使えないが、最新のGH5はカメラ固有のプロファイルが多数あり、GX7にGH5のDCPファイルをセットしたり、Sonyのカメラで撮影した写真にCanonのプロファイルをセットする、そんな事が簡単に出来ちゃう。私はメリハリがしっかりとつくSonyのClearと言うプロファイルが好きで色々なカメラで撮影した写真にそれをセットしていたりする。
※RawTherapeeはLightroomよりもハイライト耐性がなく、ハイライトが飛んだ写真を救うのが結構面倒だったりする
いずれにせよ私がRawTherapeeを使うのはRawTherapeeのフィルムシミュレーションが使いたいから。これで発色やコントラストが調整されるので、それをベースに露光タブにて露光量補正、コントラスト、黒レベル、トーンカーブ等を用いて写真を作りこんでいる。Lightroomに似せたいのなら素直にLightroomを使う。
トップ写真は発色などをコントロールした完成品。でもRawTherapeeで読み込むとデフォルト像は次のような淡い発色になる。コントラストも弱いので黒く潰れるところが一切ない。
Lightroomのノイズリダクション
RawTherpaeeも基本はこのLightroomの手法と同じような設定をしているのだが、Lightroomとは異なる働き方をするノイズリダクションなのと、やたらに色々な機能が付いているので多少複雑になってしまう。
今回はノイズリダクションまでの前処理をお伝えしたい。
これを忘れると「RawTherapeeってノイズが消えないじゃないか。無理に消すと今度はドロドロの絵になる」なんて言われてしまう。
RawTherapeeのデフォルト像は各カメラのトーンカーブ情報を持たないのでコントラストのない絵になっている。だから風景によって撮って出しJPGやLightroom等で現像した写真と比較すると、本来黒く潰れるところがグレー表示されていて、この部分のノイズが消えないんだ。そしてそこを消そうとするとさらに強くノイズリダクションを掛けるので全体にドロドロする。
RawTherapeeのノイズリダクションを使ってもノイズが消えない、ドロドロになる、そう感じられている方の多くは撮って出しJPGやLightroomで現像した写真と違って、本来黒く潰れている部分にディテールが出ていて、そこの処理を誤っているからノイズが目立ってしまうだけだと思う。
だから様々な方法を用いて、己の感覚において黒く潰しても写真として影響のない、そこが潰れていても写真として成立する、そんな場所は徹底的に潰してしまおう。
様々な方法とは?。
一番簡単なのは・・・。
カラータブ内のカラー・マネジメントの「DCPトーンカーブ使用」をチェックする。これでLightroom同様のコントラストのついた絵になってくれる。暗いグレーが黒く潰れるのが判ると思う。
しかしカメラによってはRAW内にその情報を持っていないのもある。そんなカメラは「DCPトーンカーブ使用」部分がチェック出来ない。ではどうする?。
「LightroomのDCPファイルをそのままそっくり利用しちまう!」
Lightroomをお持ちじゃない方はAdobeが無償で提供している「DNG Conveter」をインストールする。
Adobe DNG Converter 10.1
※上のリンクは2018年2月12日時点のもの
このDNG Converterをインストールすると勝手にDCPファイルもインストールしてくれるんだ。Windows 7の場合、、、
C:/ProgramData/Adobe/CameraRaw/CameraProfiles
この中の2つのフォルダの中にAdobe StandardとCamera固有のDCPファイルが入っているので、RawTherapeeでそれを読み込めば良いだけ。
読み込み方法はカラータブ内のカラー・マネジメントの入力プロファイルのカスタムにチェックを入れ、あとはそこで上記フォルダ内のDCPファイルをセットし、「DCPトーンカーブ使用」にチェックを入れる。これでほぼLightroomと同じ絵になってくれる。
※Lightroomのノイズリダクションと比較するのなら基本の発色、コントラストをイコールにしなくちゃならないからここからスタートになる
利点は(dcpToolでDCPファイルの内容を改ざんすれば可能だが)Lightroomでは出来ない異機種間交流が出来てしまう。
Lumix GX7はPanasonicがAdboeに情報を公開しなかったからDCPファイルはな~んの特徴もないAdobe StnadardしかLightroomでは使えないが、最新のGH5はカメラ固有のプロファイルが多数あり、GX7にGH5のDCPファイルをセットしたり、Sonyのカメラで撮影した写真にCanonのプロファイルをセットする、そんな事が簡単に出来ちゃう。私はメリハリがしっかりとつくSonyのClearと言うプロファイルが好きで色々なカメラで撮影した写真にそれをセットしていたりする。
AdobeのDCPファイルには各カメラ名が保存されている。Lightroomはカタログに読み込んだ写真のEXIF情報を参照し、カメラ名を得て、それが保存されているDCPファイルをプロファイルとして使えるようにしている。
dcptoolはこのDCPファイルの中身を変更出来るツールであり、これを利用するとLumix GH5用のDCPファイルがGX7でも使えるようになる。
現時点で、Lightroomの最新アップデートを施すとGX7はGX85として専用のカラープロファイルを利用出来る。GH5用のと比較したが、見た目は全く一緒だが(ヒストグラムを見るとほんのちょっと変化している)、dcptoolを使わなくてもGX7でもプロファイルが使えるようになったのは朗報だろう。
但し、LightroomのDCPファイルを使う方法はハイライト部分にもコントラストを付けてしまうので色が乗っていたところが白く飛んでしまう時もある。だから私はあまりこの方法は使わない。dcptoolはこのDCPファイルの中身を変更出来るツールであり、これを利用するとLumix GH5用のDCPファイルがGX7でも使えるようになる。
現時点で、Lightroomの最新アップデートを施すとGX7はGX85として専用のカラープロファイルを利用出来る。GH5用のと比較したが、見た目は全く一緒だが(ヒストグラムを見るとほんのちょっと変化している)、dcptoolを使わなくてもGX7でもプロファイルが使えるようになったのは朗報だろう。
※RawTherapeeはLightroomよりもハイライト耐性がなく、ハイライトが飛んだ写真を救うのが結構面倒だったりする
いずれにせよ私がRawTherapeeを使うのはRawTherapeeのフィルムシミュレーションが使いたいから。これで発色やコントラストが調整されるので、それをベースに露光タブにて露光量補正、コントラスト、黒レベル、トーンカーブ等を用いて写真を作りこんでいる。Lightroomに似せたいのなら素直にLightroomを使う。
トップ写真は発色などをコントロールした完成品。でもRawTherapeeで読み込むとデフォルト像は次のような淡い発色になる。コントラストも弱いので黒く潰れるところが一切ない。
この廃な風景はISO4500で撮られている。Pentax K-5とLightroomのセットなら(A3~A2程度のプリントサイズならば)問題ない写真になるが、RawTherapeeでは下手な処理をすると汚い風景になってしまう感度に達している。
そしてこのままノイズリダクションを掛けちゃうと右上の梁だか天井部分や中央の階段や手前の手すり付近の影になっている部分、ここは限りなく黒に近いのだがディテールは見えるのでこの辺りが等倍で見てしまうとガッカリするくらいにザラザラするか、そこのノイズを消すと今度は他の部分がドロドロしてしまう。。
その部分なんて真っ黒にして良いし、中央の階段や手前の手すり付近の影になっている部分、ここも潰しちゃって良いでしょう?。良く写真は引き算と言われている。それは構図をさっぱりさせろと言う意味の他に、モノクロ写真や今のデジタル写真では無駄な部分は潰してしまえ!、と言う意味でもある。
もう一度トップ写真をご覧になって頂きたい。大胆に黒く潰している。特にこれは(朽ちた感が全く無いけど)廃墟での風景なので影の部分は暗く落とし込み、人形をハイライトにする事で不気味な雰囲気になり、これが正しい。
勿論、デフォルト像のように全体がしっかり見えているような風景を望む人もいる。記録写真にするのなら断然デフォルト像のようなコントラストを低くして全体のディテールがしっかり見える方が良いだろう。
しかしそれを求めるのならばあと1段明るく写した方が良い。感度も上がるが、そこは絞りやシャッタースピードで調整する。この写真は1/20sec、F5.6で撮影しているので1/15sec、F4、ISO3200で写せば1段明るい写真になる。1段明るく、かつISO感度を半段も下げるのでK-5の実力ならばどんな現像ソフトでも問題ないだろう。
とにかくLightroomでもRawTherapeeでもディテールに関するノイズリダクションとシャープネスは最後の最後に調整する事。先ずは発色、コントラストを整え、不要だと感じた部分は潔く黒く塗り潰してしまおう。
次回はノイズリダクション処理についてお送りしたい。
そしてこのままノイズリダクションを掛けちゃうと右上の梁だか天井部分や中央の階段や手前の手すり付近の影になっている部分、ここは限りなく黒に近いのだがディテールは見えるのでこの辺りが等倍で見てしまうとガッカリするくらいにザラザラするか、そこのノイズを消すと今度は他の部分がドロドロしてしまう。。
その部分なんて真っ黒にして良いし、中央の階段や手前の手すり付近の影になっている部分、ここも潰しちゃって良いでしょう?。良く写真は引き算と言われている。それは構図をさっぱりさせろと言う意味の他に、モノクロ写真や今のデジタル写真では無駄な部分は潰してしまえ!、と言う意味でもある。
もう一度トップ写真をご覧になって頂きたい。大胆に黒く潰している。特にこれは(朽ちた感が全く無いけど)廃墟での風景なので影の部分は暗く落とし込み、人形をハイライトにする事で不気味な雰囲気になり、これが正しい。
勿論、デフォルト像のように全体がしっかり見えているような風景を望む人もいる。記録写真にするのなら断然デフォルト像のようなコントラストを低くして全体のディテールがしっかり見える方が良いだろう。
しかしそれを求めるのならばあと1段明るく写した方が良い。感度も上がるが、そこは絞りやシャッタースピードで調整する。この写真は1/20sec、F5.6で撮影しているので1/15sec、F4、ISO3200で写せば1段明るい写真になる。1段明るく、かつISO感度を半段も下げるのでK-5の実力ならばどんな現像ソフトでも問題ないだろう。
とにかくLightroomでもRawTherapeeでもディテールに関するノイズリダクションとシャープネスは最後の最後に調整する事。先ずは発色、コントラストを整え、不要だと感じた部分は潔く黒く塗り潰してしまおう。
次回はノイズリダクション処理についてお送りしたい。
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