2016年05月31日 00:00
Lumix GX7, M.Zuiko 14-42mmF3.5-5.6II R
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Lumix GX7はm4/3規格だから当然Olympusのm4/3用レンズが使える。手持ちのそれはM.Zuiko14-42mmF3.5-5.6IIR(以下M14-42mm)、M.Zuiko 17mmF2.8の2本、今日はM14-42mmの描写力に迫ってみたい。
Lumix GX7はm4/3規格だから当然Olympusのm4/3用レンズが使える。手持ちのそれはM.Zuiko14-42mmF3.5-5.6IIR(以下M14-42mm)、M.Zuiko 17mmF2.8の2本、今日はM14-42mmの描写力に迫ってみたい。
最初にトップ写真。ご存じない方へ。スピグラとはスピードグラフィック(Speed Graphic)と言う第二次大戦くらいに活躍した大判カメラ。この時代の洋画、もしくは当時を描いた洋画で新聞記者役が持つ大半がこんなカメラ。詳しくは知らないがブンヤさんが良く使っていたらしい。勿論、この写真のそれはミニチュア、本物は一度も見た事がないと思う。
では本題へ。
このレンズ、1200万画素のOlympus E-P3に装着するとパーフェクトな画質を提供してくれる。勿論、m4/3用レンズだから歪曲などは(画像処理エンジンや現像ソフトによる)電子補正であるが四隅までビシッと輪郭を提供してくれていた。
でも・・・、1200万画素だから綺麗に見える?、1600万画素のセンサーだとどうなるだろうか?、そんな不安があった。
と言うのもPentax K20D、K-7、K-5で活躍してくれたDA17-70mmF4ALやSigma 17-70mmF2.8-4(旧型)は2400万画素のK-3で使うと微妙なんだ。1400万画素、1600万画素カメラで撮影した時に感じたほんの少しの不満、「でも気にしなければいいか!」、そのレベルのものが2400万画素になると(等倍で見ると)大きく気になってくるんだ。
センサーの解像度(画素数)に対してレンズの解像力が追いつかないとでも言おうか?。だからこのレンズも400万画素上がるとどうだろうかねぇ・・・。
結論を述べちゃおう。
確かに解像感(感じる方ね)はE-P3より薄らぐ。E-P3での「おもちゃみたいなレンズの癖してスゲェ!」、そんな大きな感動は無い。センサーの画素数の他にローパスフィルターの影響もあるのだろう(E-P3とGX7のローパスフィルターの厚みの違い)。
でもなんだかんだと絞り開放以外は四隅までギリギリ輪郭は残るので後処理(シャープネスや明瞭度、ローカルコントラスト調整)でなんとかなる!。等倍で見たら「所詮ズームレンズ」ではあるが、A3プリント前提ならば問題の無い描写をすると言って良いだろう。
こうなると純正のG14-45mmF3.5-5.6(以下G14-45mm)と比較したいところだが、いやぁ面倒で(笑)。そもそもG14-45mmと比較して何の意味があるのか?。
これが貸し出されたレンズでどちらか一方を買う予定なら「どれにしようかな、天の神様の・・・」と、しつこいくらいにテストを重ねるが、すでに両方を持ち、かつGX7にはブレ補正内蔵レンズの方が圧倒的に有利だからM14-42mmと比較する理由がない。
本ブログで良く書いているのだが、テストの為の撮影程つまらなく馬鹿馬鹿しい。意味の無いテストはしない!。
じゃぁ何故GX7にM14-42mmを付けた?。そりゃぁG14-45mmが故障したらこれを使わざるを得ないのだから画質等気になるの当然の事。
そして色々と撮ってみたら上の結果。ただ、あくまでも感覚的なものだが、G14-45mmの方がコントラストが高くクッキリした描写をしているような・・・。
ISO1600、F5.6、1/30secでEV6の明るさだから望遠側にシフトしても日中ならISO3200まで上がる事はほとんどないと言って良い。14mm(135換算28mm)なら1/8secくらいは切れるので廃墟の屋内でもISO3200で事足りるに違いない。
それではサンプルを・・・。
以下、全てLightroomのAdobe Standard、シャープ量を40にして現像している。全体開放像とF8像では周辺減光量をご確認頂きたい。
部分切り出しはマウスクリックで1000x1000ピクセル等倍になる。手持ち撮影なので微妙な構図のずれはご勘弁を・・・。また中央の切り出しは人物が写っているので「ちょい上」とした。
では本題へ。
このレンズ、1200万画素のOlympus E-P3に装着するとパーフェクトな画質を提供してくれる。勿論、m4/3用レンズだから歪曲などは(画像処理エンジンや現像ソフトによる)電子補正であるが四隅までビシッと輪郭を提供してくれていた。
でも・・・、1200万画素だから綺麗に見える?、1600万画素のセンサーだとどうなるだろうか?、そんな不安があった。
と言うのもPentax K20D、K-7、K-5で活躍してくれたDA17-70mmF4ALやSigma 17-70mmF2.8-4(旧型)は2400万画素のK-3で使うと微妙なんだ。1400万画素、1600万画素カメラで撮影した時に感じたほんの少しの不満、「でも気にしなければいいか!」、そのレベルのものが2400万画素になると(等倍で見ると)大きく気になってくるんだ。
センサーの解像度(画素数)に対してレンズの解像力が追いつかないとでも言おうか?。だからこのレンズも400万画素上がるとどうだろうかねぇ・・・。
結論を述べちゃおう。
確かに解像感(感じる方ね)はE-P3より薄らぐ。E-P3での「おもちゃみたいなレンズの癖してスゲェ!」、そんな大きな感動は無い。センサーの画素数の他にローパスフィルターの影響もあるのだろう(E-P3とGX7のローパスフィルターの厚みの違い)。
でもなんだかんだと絞り開放以外は四隅までギリギリ輪郭は残るので後処理(シャープネスや明瞭度、ローカルコントラスト調整)でなんとかなる!。等倍で見たら「所詮ズームレンズ」ではあるが、A3プリント前提ならば問題の無い描写をすると言って良いだろう。
こうなると純正のG14-45mmF3.5-5.6(以下G14-45mm)と比較したいところだが、いやぁ面倒で(笑)。そもそもG14-45mmと比較して何の意味があるのか?。
これが貸し出されたレンズでどちらか一方を買う予定なら「どれにしようかな、天の神様の・・・」と、しつこいくらいにテストを重ねるが、すでに両方を持ち、かつGX7にはブレ補正内蔵レンズの方が圧倒的に有利だからM14-42mmと比較する理由がない。
本ブログで良く書いているのだが、テストの為の撮影程つまらなく馬鹿馬鹿しい。意味の無いテストはしない!。
じゃぁ何故GX7にM14-42mmを付けた?。そりゃぁG14-45mmが故障したらこれを使わざるを得ないのだから画質等気になるの当然の事。
そして色々と撮ってみたら上の結果。ただ、あくまでも感覚的なものだが、G14-45mmの方がコントラストが高くクッキリした描写をしているような・・・。
時にG14-45mmこのレンズ、調べてみるとLumix G1と同時に出たレンズならしい。って事はm4/3の初期も初期、一番最初の標準ズームレンズで7、8年前のレンズって事になる。その割には良く写る。
ブレに関してはM14-42mmをGX7に装着するとボディ側ブレ補正が働き、1段半~2段くらい。ちゃんと構えていれば42mm(135換算84mm)側が1/20secで写せる。ただ平均して75%なので確実性を求めるのなら42mm側なら1/30secを下限とするべきだろう。ISO1600、F5.6、1/30secでEV6の明るさだから望遠側にシフトしても日中ならISO3200まで上がる事はほとんどないと言って良い。14mm(135換算28mm)なら1/8secくらいは切れるので廃墟の屋内でもISO3200で事足りるに違いない。
それではサンプルを・・・。
以下、全てLightroomのAdobe Standard、シャープ量を40にして現像している。全体開放像とF8像では周辺減光量をご確認頂きたい。
部分切り出しはマウスクリックで1000x1000ピクセル等倍になる。手持ち撮影なので微妙な構図のずれはご勘弁を・・・。また中央の切り出しは人物が写っているので「ちょい上」とした。
14mm 全体 開放F3.5
14mm 全体 F8
14mm 開放F3.5 中央ちょい上
14mm 開放F4 中央ちょい上
14mm 開放F5.6 中央ちょい上
14mm 開放F8 中央ちょい上
中央部は絞り開放からF8まで大きな変化はない。ブラインドテストされたらどの切り出し像がどの絞りであるなんて言及出来ないと思う。従って被写界深度や周辺減光を無視、中央だけ解像していれば良い、そんな写真なら絞り開放で十分。
続いて周辺部。
続いて周辺部。
14mm 開放F3.5 右端
14mm 開放F4 右端
14mm 開放F5.6 右端
14mm 開放F8 右端
開放のF3.5とF4の差はあまり感じないが、F5.6でレンガ部分や木々が解像してくる。F5.6とF8の差はほとんどなく、従って14mm側ではF5.6が最上の像を示す事になるだろう。
この14mm側の周辺部、F8まで絞ってもカリッと感はなく、「うーん、E-P3の感動はやっぱり無かったか」と思ったのだが、一応輪郭はあるので、どうしても気になる場合は、再現像でローカルコントラストを足せば良いだけ。どうにでもなる。
今回、テストは14mmの他に17mm、24mm、34mm、42mmで行ったがわざわざサンプルを示す必要はないだろう。どの焦点距離も14mmと傾向は同じで、中央は開放で問題なく、周辺部まで輪郭が欲しいのならF5.6~F8まで絞れば良い。42mmの絞り開放はF5.6だがF8像とほとんど変わらない。等倍で見てそう感じるのならプリントしたら尚更だ。
あくまでも勝手な想像・・・。
G14-45mmは余裕のある設計だったんじゃなかったろうか?。元々G1用のレンズだったから12-50mmくらいにしてもギリギリ行けちゃう?。一方M14-42mmはPEN用レンズだから小型化する責務があった。だからこれこそギリギリの設計だったんじゃないかなぁと。
でもm4/3、と言うよりも小型センサーのミラーレス用レンズは一眼レフ用レンズよりも「同じギリギリ」の設計なら優れているのは間違いないだろう。Pentaxのギリギリに設計されたと思われる同時代のレンズなんてユーザーから見るとアウトだから(笑)。
この14mm側の周辺部、F8まで絞ってもカリッと感はなく、「うーん、E-P3の感動はやっぱり無かったか」と思ったのだが、一応輪郭はあるので、どうしても気になる場合は、再現像でローカルコントラストを足せば良いだけ。どうにでもなる。
今回、テストは14mmの他に17mm、24mm、34mm、42mmで行ったがわざわざサンプルを示す必要はないだろう。どの焦点距離も14mmと傾向は同じで、中央は開放で問題なく、周辺部まで輪郭が欲しいのならF5.6~F8まで絞れば良い。42mmの絞り開放はF5.6だがF8像とほとんど変わらない。等倍で見てそう感じるのならプリントしたら尚更だ。
あくまでも勝手な想像・・・。
G14-45mmは余裕のある設計だったんじゃなかったろうか?。元々G1用のレンズだったから12-50mmくらいにしてもギリギリ行けちゃう?。一方M14-42mmはPEN用レンズだから小型化する責務があった。だからこれこそギリギリの設計だったんじゃないかなぁと。
でもm4/3、と言うよりも小型センサーのミラーレス用レンズは一眼レフ用レンズよりも「同じギリギリ」の設計なら優れているのは間違いないだろう。Pentaxのギリギリに設計されたと思われる同時代のレンズなんてユーザーから見るとアウトだから(笑)。
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