2014年06月28日 00:00
Fujifilm X-E2, XF18-55mmF2.8-4
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FujifilmとPentax(Ricoh)はホントに似ている。フィルム時代は両社、中判カメラを作っていたし、デジタルの時代になってからは共に(現時点で)135フォーマットのカメラがラインナップされていない。加えて、このX-E2、Pentaxの各種カメラと同じく、突っ込みどころ満載!、アホ仕様に掛けては横綱級だ。
でも今回は良いと感じた仕様、ユーザーインターフェースだけを書いていく(悪口は次回とことん!)。
FujifilmとPentax(Ricoh)はホントに似ている。フィルム時代は両社、中判カメラを作っていたし、デジタルの時代になってからは共に(現時点で)135フォーマットのカメラがラインナップされていない。加えて、このX-E2、Pentaxの各種カメラと同じく、突っ込みどころ満載!、アホ仕様に掛けては横綱級だ。
でも今回は良いと感じた仕様、ユーザーインターフェースだけを書いていく(悪口は次回とことん!)。
・デザイン
必ずしもカッコイイとは思わない。Olympus PENシリーズやPanasonicのGX7の方がお洒落度は強い。むしろX-E2のデザインはオッサン臭く、カメラ女子が握るにはちょっとむさくるしい気がする。
ボディ前面のシボ革が加齢臭を感じるのかな。借りたのはシルバーボディだったので余計それを感じた。女子受けするにはX-E2でもカラーバリエーションで革の色を選べるようにするべきだったんじゃないか?。X-A1のシボの色、良いよね。これがX-E2だったら惚れる!。
でもいいんだ。とにかく軍幹部が出っ張っていないお弁当箱タイプのカメラでEVFが付いているカメラが欲しいだけ。
だから中身はX-E2と変わらないX-T1にはてんで興味がなかったりする(カメラとしての機能が進化していないのにプロ仕様と言うから嫌)。X-E2とPanasonicのGX7のお弁当箱セットなんて素敵なお散歩写真コンビになり、カッコイイと思う。
X-E2には18-55mmズームの他、広角~標準までの単焦点レンズ1本、GX7はフォーマットの小ささを利用し、望遠系のレンズを付ける。最強のシステムでしょ。
またAPS-Cセンサーを持つ一眼レフカメラよりもレンズが一回りくらい小さいのが良い。キットレンズのXF18-55mmは広角側がF2.8、望遠側がF4の明るさを持っているのにDA18-55mmF3.5-5.6とほぼ同じ大きさだ。しかも画質はDA18-55mmよりも遥かに良い。
・背面液晶のInfo画面
これは最高だ。Pentaxカメラのデフォルトで表示されるステータススクリーンをパクッたのではないかと思うくらい。とにかくこの画面を見れば、自分のカメラが今どんな設定がされているか一目瞭然。
5日間使っていて、このInfo画面の存在を知ったのは3日目。それまではまぁひどい有様だった。と言うのも、デフォルトでは通常モード、要するにレンズから得た風景が液晶に写っている。ミラーレスタイプのカメラだから当たり前なんだけど・・・。
とにかく絞り、シャッタースピード情報が見辛い。映し出されている風景によっては全く見えないんだ。そして18-55mmF2.8-4と言うレンズは絞りリングで絞りを調節するが、これは絞りリングではない。絞り数値が表記されておらず、レンズ側に電子ダイヤルがあって、それが絞り変更に割り当てられている、そう考えるべき。
だから絞り値を見るには背面液晶かファインダーを覗く事になるが、通常、撮りたい風景があったら、頭の中でどんな風に切り取るか思考しているから、カメラを構える前に、絞り値をセットするでしょ?。でも今も書いた通り、背面液晶の絞り値とシャッタースピードが風景に被ってしまって全く見えない時がある。しかも文字が小さいから老眼には不都合。
なんだよ、これっ・・・、この糞カメラが!。
ところが3日目にしてようやくInfo画面があるのに気付いた。絞り、シャッタースピード、露出補正値、AFエリア位置などが大きく表示されている。
なるほど!。ファインダーをメインに使うのなら背面液晶はinfo画面にしときゃいいんだ!。これで絞り値もシャッタースピードも老眼人間でもしっかりと見えるぜ!。
しかも単に文字や図形が表示されているだけだから、常時レンズからの風景が映っている訳じゃなく、バッテリーにも優しいようで、背面液晶にinfo画面を表示、その設定で写真を撮っていると、(こまめに電源のオンオフを繰り返せば)600枚も写真を撮れる。バッテリーに優しくないEVFミラーレスが600枚!、こりゃ、たまらんらんである。
※カメラ返却後、Panasonic GX7でもPentaxで言うステータススクリーンを表示出来のが判り、これがX-E2だけの特徴ではないようで、こちらはCIPA基準で320枚だから、GX7もステータススクリーンを利用しまめにオンオフを繰り返していたら500枚以上は撮れるんじゃなかろうか?
・Qボタンからのクイックメニュー
これもPentaxをパクッたろう?、と思ってしまうような仕様。悪口じゃない。PentaxからFujifilmに移行するカメラマンなら泣いて喜ぶ機能だ(NikonやCanonにもこんな機能あるのかな?)。
QボタンはPenaxで言うInfoボタン。そしてこのクイックメニューはPentaxのコントロールパネルと同じ。Pentaxユーザーならこれでクイックメニューがどんな機能なのかお判りだろう。本来、メニューで掘り下げて設定しなくちゃならない機能が、クイックメニューでほとんど設定出来ちゃう。
とにかくPentaxカメラとFujifilmのカメラはユーザーインターフェースがかなり似ているから、ほとんどの機能や設定は、一度、あらゆるボタンを押して動作を確認すれば、マニュアルを一切見なくても出来ちゃう。FujifilmはPentaxユーザーをターゲットにしているんじゃないかと思っちゃうくらい。
但し、Info画面もクイックメニューも、Pentaxのステータススクリーン、コントロールパネルの方が遥かに見易い。X-E2のそれはとっても地味。カメラ女子が喜ぶようなお洒落感覚が一切ない無骨さ。恐らく、こういう表示で、電気を消費したくないんだろうな。これはしょ~がないし、反対に無駄にキラキラさせて、撮影可能枚数が減る方が嫌だ。
・アイセンサー
撮りたい風景を見つけた瞬間、ファインダーを覗く前に、レンズの絞りや露出補正値をセットする時が多いので、E-P3やLumixのGX1のように背面液晶とEVFをボタンで切り替えるなんてかなり不快な行為だったりする。
他社のアイセンサーがどの程度の感度なのか判らないが、通常使う分には問題は無かった。Olympus E-P3にはこのアイセンサー機能がないから、非常に使い勝手が悪い。Olympusでアイセンサーが付いたのはOM-DシリーズとPENではE-P5から?。
当時のOlympusのアホさ加減が良く判る。E-P3発表時でも、開発陣はPENにはEVFは要らないと本気で思っていたのだろうな。それでいて良く初期値で8万円とボッタクったものだ・・・。
ただ、センサー部分が影になった瞬間に機能してしまうので、変なカメラの持ち方をしていたり、背面液晶を使って撮影する際、センサーの近くに陰になる要因(葉っぱとか)あるといきなり切り替えてしまうので、最初、そうなった時、「えっ?、バッテリー切れ?、壊れた?」と相当びっくりした。
その時に何に反応していたかと言うと、ファインダーを覗けない姿勢、片手を伸ばしてなんとかパチリ出来るような姿勢で撮っていたところ、ストラップがぐちゃぐちゃになっていて、それがアイセンサーに引っかかっていたんだな・・・。
・EVF(電子ビューファインダー)は十分
E-P3のVF-2と比較すると見え方そのものはどっこいどっこい。E-P3の方が色が派手だから長く覗いていると不快になってくるが、X-E2の吐き出す像ってE-P3やPentaxカメラよりも地味だから、作られた映像を見ているとはあまり感じない。
また、E-P3は1枚撮る度にSDカードに保存している時間なのか、一瞬もたつく。でもX-E2は処理速度が速い分、そんな事は一切無く、右向いてパチリ、左向いてパチリ、上を向いて、下を向いてパチリ、間髪を入れずにカメラをガンガンに振っても気持ち悪い感覚にはならない。
・EVF、背面液晶で表示される電子水準器の具合が良い
最初はきっと面食らうと思う。なんたってファインダーのど真ん中に横線がピッと表示され、カメラを傾けるとそれが動く仕組み。最初はこれが邪魔臭くて、非表示にしていた。でもせっかくあるんだから使おうと、常時これを表示させていたら・・・。
カメラが動く度にこの直線が右へ左へとユラユラと傾くからウザッたいのは変わりないが、カメラの曲がりはその直線が水平になれば良いから、非常に判り易く、修正が楽なんだ。
Pentax K-5の電子水準器は露出補正バーの位置に、右に傾いたら左側にバーが出て、左に傾くと右にバーが表示される。電子水準器をあまり使わないからもあろうが、3年もK-5を使っているのに未だに慣れない。右に傾いていたら右にバーを出すべきだと思う。だから広角で地平線、水平線を撮る以外ではK-5の電子水準器は使っていない。
Pentaxの電子水準器の表示法が私のように慣れない、使い辛い、そう感じられている方は、このX-E2の電子水準器は一発で気に入る筈だ。
・EVFが左端にある
ファインダーが左端にある。これは最高だね!。これだけでもX-E2を買う価値があるってもんだ。
PanasonicのGX7でもそうだし、一般的なレンジファインダーカメラも左端にファインダーがある。この手のカメラマニアは両目を開けて、右目でファインダーを覗いて、左目は周囲の環境に気を配る、なんて言うが、それはファインダー倍率が1倍で50mmレンズを、一般的な一眼レフはファインダー倍率が0.7~0.8倍だから装着しているレンズが85mm時くらいで、他のレンズを装着していたら気持ち悪いだけ。
両目を開けていた方が玄人っぽくカッコイイから、そんな理由で、無理に両目を開けて写真を撮っている人が多い気がしてならず、これを残念ながらFujifimlの人がそう言い切っちゃった。X-E2の利点は右目でファインダーを覗いた時、左目で云々・・・、そう抜かしおった。
素直に左にファインダーがあるのだから左目で見た方が楽だと思うし、Fujifilmもそうやって撮っても良いですよ、くらい言えないものだろうか?。
嘘か真か、左目は右脳に繋がっているから、より直感的に風景を捉えられるなんて言う人もいるから、この手のカメラをお使いの方、騙されたと思って左目を使ってみては如何だろうか?。
レビューとは関係ないが、面白いページを見つけた。
あなたは右脳派? 左脳派? テストしてみましょう!
最初の問題。ずっと眺めていると突然逆回りを始めて、どっちか判らなくなるから、最初の一瞬、これがどっちに回っているように見えるか?。私は右回りだった。このテストに限り、最終結果は右66%、左34%で、右脳人間であったが、他のテストでは左脳人間なる結果も出て、ほんのお遊びのつもりでやられると良いだろう。
勿論、利き手、利き足、利き目が右だろうが左だろうが、どうやら両方の脳を上手く使っている人が一番優れているらしく(脳に障害のあるような一部の特殊な人を除き、人間の大半は両方を上手く使っているから、利き脳なんて存在しない、そんな説が今は有力みたい)、ファインダーを右目で見ようが左目で見ようが関係ない気がする。
仮に、利き脳があったとし、ガチガチの左脳派人間だったら、カメラを構える前に広がる風景を過去の経験に基づき脳内で取捨選択、データ処理をし、論理的に構図、絞り、露出等を決めるのだから、結果を得た後、左目でファインダーを覗こうか写真に変化が出るとは全く思えない。
以前、そんな話を写真を愛好する同士の飲み会で披露すると、、、
「でもさ、横位置に構えて、感覚的にこりゃ違うぞ、縦位置だ!、とカメラを構え直す時があるけど、これは右脳じゃないのか?」
と言った仲間がいたが、これこそ経験、脳内で左脳がデータ処理をしているんだと思う。感覚的(センス?)であったら素直に最初から縦に構える筈だ。
言い換えると、カメラを構える前にほんの一瞬・・・、「こ~んな構図で写真を撮ろうかな、撮りたいな」、右脳が動いているのはこの時だけじゃなかろうか?。
右脳で撮りたい絵を思い浮かべ、カメラを構えた瞬間に左脳で「さらに如何に無駄のない良い構図になるか」を計算、最終ジャッジ。目が脳の思考に直結しているのなら、むしろ右目でファインダーを覗く方が理に適い、優れた写真を残せる気もする。
しかも確か今では先に述べた「カメラを構える前に広がる風景を過去の経験に基づき脳内で取捨選択、データ処理をし、論理的に構図、絞り、露出等を決める」、これがそもそも直感であり、実は右脳ではなく、左脳の働きだとも言われているんじゃなかったか?。
また、直感は右脳だ、でも右脳から瞬時に情報が左脳に送られ、過去の経験で取捨選択し・・・、そんな話もある。中には本当に「神が降りてきた!」なる場合もあるようで、どれが正しいかは私のような素人には知る術はないけど、なんだかんだと人間は両方の脳を上手に使い分けているのだろうから、特殊な人を除き、やっぱり利き脳ってのは存在しないような気がする。
そもそも「両目を開けて写真を撮っている人がカッコイイ」と思うのと同じく、「右脳が活発に動いている人の方がカッコイイ、芸術的なセンスがある」、こういう風潮がおかしいんだろうね。左利きがなんとなくカッコイイ、そんなマイノリティへの憧れであり、モーツァルトとかベートーベンと言った音楽家(芸術系)が右脳人間であるようだから(しかも両者左利きだったとされる)、右脳人間こそ芸術性云々、右脳を鍛えれば・・・などと、マスコミや一部の学者が作り上げた嘘かもしれないのだから・・・。
しかもだ、左利きは見てすぐに判る。でも左脳派、右脳派(仮にそれが存在していたら)に関しては、見た目では判断出来ず、己が「俺って右脳派らしいんだよね」と言うマイノリティ宣言によって周囲に自慢しているだけでしょ?、きっと。
「話を聞かない男 地図が読めない女」、この書籍がベストセラーになった時はブームだから右脳、左脳で盛り上がるのは良いだろう(この書籍では男脳、女能で区別していて、読む限り私は完全無欠な男脳だった)。でも2014年の今、「俺って右脳派なんだぜ」宣言は、「俺って女にもてるんだぜ」発言と同じでとってもカッチョ悪い。
でも、せっかく左にファインダーがあるのだから、一度は左目を使ってみては如何だろうか?。脳科学の分野はまだまだ発展途上で、常に新たな発見があると言う。もしかしたら貴方の世界が広がるかもしれない。
そしてファインダーを覗くのに左目を使う人は、一眼レフタイプのカメラよりもX-E2のようなカメラの方が右手での各ボタン、ダイヤル操作が楽になる。そりゃぁそうだ。顔全体が左に3センチくらい移動するのだから、右手親指の部分にスペースが出来る。
PentaxとFujifilmは重要な操作系が(私個人は)一番使い勝手が悪いユーザーインターフェースである十字キーを採用している。Pentaxカメラをお持ちの方は一度左目でファインダーを覗き、十字キーを操作して欲しい。カメラにベタッと顔を付けていると全く操作出来ないのが判る筈。左キーを触ろうとすると鼻の穴に指を突っ込んでしまうのだから(笑)。
だからPentaxのような小さなボディを持つ一眼レフタイプのカメラで、左目でファインダーを覗くカメラマンは首を右に回し、右側にスペースが生むような構えになってしまう。結果、水平が乱れたり、ファインダー像がけられる、AF測距点が幾つかのポイントが全く見えなかったりする。でもこれはもう慣れるしかない。
X-E2も左目でファインダーを見るとどうしても首を右に回すようになるが、それはK-5の比ではない。十字キーの左ボタンを押しても鼻の穴に指を突っ込む事がないのはあり難い。
なんか無駄な長文を書いていると思うでしょ?。なんて事はない。良いと思った使い勝手、仕様は上に挙げたくらいしか考え付かないんだ。1ヶ月以上前にカメラとレンズは返却しちゃったから、忘れているだけ?、そう思って公式サイトからダウンロードしたPDF化されているマニュアルを読みながらこれを書いているのだが、それでも、これは良いな!、使い易いぞ!、と感じる仕様が皆無なんだな。
つまり・・・、X-E2の大半のユーザーインターフェースは冒頭に書いた通り、(個人の感想において)突っ込みどころ満載のアホ仕様なのだった。これについては次回!。
必ずしもカッコイイとは思わない。Olympus PENシリーズやPanasonicのGX7の方がお洒落度は強い。むしろX-E2のデザインはオッサン臭く、カメラ女子が握るにはちょっとむさくるしい気がする。
ボディ前面のシボ革が加齢臭を感じるのかな。借りたのはシルバーボディだったので余計それを感じた。女子受けするにはX-E2でもカラーバリエーションで革の色を選べるようにするべきだったんじゃないか?。X-A1のシボの色、良いよね。これがX-E2だったら惚れる!。
でもいいんだ。とにかく軍幹部が出っ張っていないお弁当箱タイプのカメラでEVFが付いているカメラが欲しいだけ。
だから中身はX-E2と変わらないX-T1にはてんで興味がなかったりする(カメラとしての機能が進化していないのにプロ仕様と言うから嫌)。X-E2とPanasonicのGX7のお弁当箱セットなんて素敵なお散歩写真コンビになり、カッコイイと思う。
X-E2には18-55mmズームの他、広角~標準までの単焦点レンズ1本、GX7はフォーマットの小ささを利用し、望遠系のレンズを付ける。最強のシステムでしょ。
またAPS-Cセンサーを持つ一眼レフカメラよりもレンズが一回りくらい小さいのが良い。キットレンズのXF18-55mmは広角側がF2.8、望遠側がF4の明るさを持っているのにDA18-55mmF3.5-5.6とほぼ同じ大きさだ。しかも画質はDA18-55mmよりも遥かに良い。
・背面液晶のInfo画面
これは最高だ。Pentaxカメラのデフォルトで表示されるステータススクリーンをパクッたのではないかと思うくらい。とにかくこの画面を見れば、自分のカメラが今どんな設定がされているか一目瞭然。
5日間使っていて、このInfo画面の存在を知ったのは3日目。それまではまぁひどい有様だった。と言うのも、デフォルトでは通常モード、要するにレンズから得た風景が液晶に写っている。ミラーレスタイプのカメラだから当たり前なんだけど・・・。
とにかく絞り、シャッタースピード情報が見辛い。映し出されている風景によっては全く見えないんだ。そして18-55mmF2.8-4と言うレンズは絞りリングで絞りを調節するが、これは絞りリングではない。絞り数値が表記されておらず、レンズ側に電子ダイヤルがあって、それが絞り変更に割り当てられている、そう考えるべき。
だから絞り値を見るには背面液晶かファインダーを覗く事になるが、通常、撮りたい風景があったら、頭の中でどんな風に切り取るか思考しているから、カメラを構える前に、絞り値をセットするでしょ?。でも今も書いた通り、背面液晶の絞り値とシャッタースピードが風景に被ってしまって全く見えない時がある。しかも文字が小さいから老眼には不都合。
なんだよ、これっ・・・、この糞カメラが!。
ところが3日目にしてようやくInfo画面があるのに気付いた。絞り、シャッタースピード、露出補正値、AFエリア位置などが大きく表示されている。
なるほど!。ファインダーをメインに使うのなら背面液晶はinfo画面にしときゃいいんだ!。これで絞り値もシャッタースピードも老眼人間でもしっかりと見えるぜ!。
しかも単に文字や図形が表示されているだけだから、常時レンズからの風景が映っている訳じゃなく、バッテリーにも優しいようで、背面液晶にinfo画面を表示、その設定で写真を撮っていると、(こまめに電源のオンオフを繰り返せば)600枚も写真を撮れる。バッテリーに優しくないEVFミラーレスが600枚!、こりゃ、たまらんらんである。
※カメラ返却後、Panasonic GX7でもPentaxで言うステータススクリーンを表示出来のが判り、これがX-E2だけの特徴ではないようで、こちらはCIPA基準で320枚だから、GX7もステータススクリーンを利用しまめにオンオフを繰り返していたら500枚以上は撮れるんじゃなかろうか?
・Qボタンからのクイックメニュー
これもPentaxをパクッたろう?、と思ってしまうような仕様。悪口じゃない。PentaxからFujifilmに移行するカメラマンなら泣いて喜ぶ機能だ(NikonやCanonにもこんな機能あるのかな?)。
QボタンはPenaxで言うInfoボタン。そしてこのクイックメニューはPentaxのコントロールパネルと同じ。Pentaxユーザーならこれでクイックメニューがどんな機能なのかお判りだろう。本来、メニューで掘り下げて設定しなくちゃならない機能が、クイックメニューでほとんど設定出来ちゃう。
とにかくPentaxカメラとFujifilmのカメラはユーザーインターフェースがかなり似ているから、ほとんどの機能や設定は、一度、あらゆるボタンを押して動作を確認すれば、マニュアルを一切見なくても出来ちゃう。FujifilmはPentaxユーザーをターゲットにしているんじゃないかと思っちゃうくらい。
但し、Info画面もクイックメニューも、Pentaxのステータススクリーン、コントロールパネルの方が遥かに見易い。X-E2のそれはとっても地味。カメラ女子が喜ぶようなお洒落感覚が一切ない無骨さ。恐らく、こういう表示で、電気を消費したくないんだろうな。これはしょ~がないし、反対に無駄にキラキラさせて、撮影可能枚数が減る方が嫌だ。
・アイセンサー
撮りたい風景を見つけた瞬間、ファインダーを覗く前に、レンズの絞りや露出補正値をセットする時が多いので、E-P3やLumixのGX1のように背面液晶とEVFをボタンで切り替えるなんてかなり不快な行為だったりする。
他社のアイセンサーがどの程度の感度なのか判らないが、通常使う分には問題は無かった。Olympus E-P3にはこのアイセンサー機能がないから、非常に使い勝手が悪い。Olympusでアイセンサーが付いたのはOM-DシリーズとPENではE-P5から?。
当時のOlympusのアホさ加減が良く判る。E-P3発表時でも、開発陣はPENにはEVFは要らないと本気で思っていたのだろうな。それでいて良く初期値で8万円とボッタクったものだ・・・。
ただ、センサー部分が影になった瞬間に機能してしまうので、変なカメラの持ち方をしていたり、背面液晶を使って撮影する際、センサーの近くに陰になる要因(葉っぱとか)あるといきなり切り替えてしまうので、最初、そうなった時、「えっ?、バッテリー切れ?、壊れた?」と相当びっくりした。
その時に何に反応していたかと言うと、ファインダーを覗けない姿勢、片手を伸ばしてなんとかパチリ出来るような姿勢で撮っていたところ、ストラップがぐちゃぐちゃになっていて、それがアイセンサーに引っかかっていたんだな・・・。
・EVF(電子ビューファインダー)は十分
E-P3のVF-2と比較すると見え方そのものはどっこいどっこい。E-P3の方が色が派手だから長く覗いていると不快になってくるが、X-E2の吐き出す像ってE-P3やPentaxカメラよりも地味だから、作られた映像を見ているとはあまり感じない。
また、E-P3は1枚撮る度にSDカードに保存している時間なのか、一瞬もたつく。でもX-E2は処理速度が速い分、そんな事は一切無く、右向いてパチリ、左向いてパチリ、上を向いて、下を向いてパチリ、間髪を入れずにカメラをガンガンに振っても気持ち悪い感覚にはならない。
・EVF、背面液晶で表示される電子水準器の具合が良い
最初はきっと面食らうと思う。なんたってファインダーのど真ん中に横線がピッと表示され、カメラを傾けるとそれが動く仕組み。最初はこれが邪魔臭くて、非表示にしていた。でもせっかくあるんだから使おうと、常時これを表示させていたら・・・。
カメラが動く度にこの直線が右へ左へとユラユラと傾くからウザッたいのは変わりないが、カメラの曲がりはその直線が水平になれば良いから、非常に判り易く、修正が楽なんだ。
Pentax K-5の電子水準器は露出補正バーの位置に、右に傾いたら左側にバーが出て、左に傾くと右にバーが表示される。電子水準器をあまり使わないからもあろうが、3年もK-5を使っているのに未だに慣れない。右に傾いていたら右にバーを出すべきだと思う。だから広角で地平線、水平線を撮る以外ではK-5の電子水準器は使っていない。
Pentaxの電子水準器の表示法が私のように慣れない、使い辛い、そう感じられている方は、このX-E2の電子水準器は一発で気に入る筈だ。
・EVFが左端にある
ファインダーが左端にある。これは最高だね!。これだけでもX-E2を買う価値があるってもんだ。
PanasonicのGX7でもそうだし、一般的なレンジファインダーカメラも左端にファインダーがある。この手のカメラマニアは両目を開けて、右目でファインダーを覗いて、左目は周囲の環境に気を配る、なんて言うが、それはファインダー倍率が1倍で50mmレンズを、一般的な一眼レフはファインダー倍率が0.7~0.8倍だから装着しているレンズが85mm時くらいで、他のレンズを装着していたら気持ち悪いだけ。
両目を開けていた方が玄人っぽくカッコイイから、そんな理由で、無理に両目を開けて写真を撮っている人が多い気がしてならず、これを残念ながらFujifimlの人がそう言い切っちゃった。X-E2の利点は右目でファインダーを覗いた時、左目で云々・・・、そう抜かしおった。
素直に左にファインダーがあるのだから左目で見た方が楽だと思うし、Fujifilmもそうやって撮っても良いですよ、くらい言えないものだろうか?。
嘘か真か、左目は右脳に繋がっているから、より直感的に風景を捉えられるなんて言う人もいるから、この手のカメラをお使いの方、騙されたと思って左目を使ってみては如何だろうか?。
レビューとは関係ないが、面白いページを見つけた。
あなたは右脳派? 左脳派? テストしてみましょう!
最初の問題。ずっと眺めていると突然逆回りを始めて、どっちか判らなくなるから、最初の一瞬、これがどっちに回っているように見えるか?。私は右回りだった。このテストに限り、最終結果は右66%、左34%で、右脳人間であったが、他のテストでは左脳人間なる結果も出て、ほんのお遊びのつもりでやられると良いだろう。
勿論、利き手、利き足、利き目が右だろうが左だろうが、どうやら両方の脳を上手く使っている人が一番優れているらしく(脳に障害のあるような一部の特殊な人を除き、人間の大半は両方を上手く使っているから、利き脳なんて存在しない、そんな説が今は有力みたい)、ファインダーを右目で見ようが左目で見ようが関係ない気がする。
仮に、利き脳があったとし、ガチガチの左脳派人間だったら、カメラを構える前に広がる風景を過去の経験に基づき脳内で取捨選択、データ処理をし、論理的に構図、絞り、露出等を決めるのだから、結果を得た後、左目でファインダーを覗こうか写真に変化が出るとは全く思えない。
以前、そんな話を写真を愛好する同士の飲み会で披露すると、、、
「でもさ、横位置に構えて、感覚的にこりゃ違うぞ、縦位置だ!、とカメラを構え直す時があるけど、これは右脳じゃないのか?」
と言った仲間がいたが、これこそ経験、脳内で左脳がデータ処理をしているんだと思う。感覚的(センス?)であったら素直に最初から縦に構える筈だ。
言い換えると、カメラを構える前にほんの一瞬・・・、「こ~んな構図で写真を撮ろうかな、撮りたいな」、右脳が動いているのはこの時だけじゃなかろうか?。
右脳で撮りたい絵を思い浮かべ、カメラを構えた瞬間に左脳で「さらに如何に無駄のない良い構図になるか」を計算、最終ジャッジ。目が脳の思考に直結しているのなら、むしろ右目でファインダーを覗く方が理に適い、優れた写真を残せる気もする。
しかも確か今では先に述べた「カメラを構える前に広がる風景を過去の経験に基づき脳内で取捨選択、データ処理をし、論理的に構図、絞り、露出等を決める」、これがそもそも直感であり、実は右脳ではなく、左脳の働きだとも言われているんじゃなかったか?。
また、直感は右脳だ、でも右脳から瞬時に情報が左脳に送られ、過去の経験で取捨選択し・・・、そんな話もある。中には本当に「神が降りてきた!」なる場合もあるようで、どれが正しいかは私のような素人には知る術はないけど、なんだかんだと人間は両方の脳を上手に使い分けているのだろうから、特殊な人を除き、やっぱり利き脳ってのは存在しないような気がする。
そもそも「両目を開けて写真を撮っている人がカッコイイ」と思うのと同じく、「右脳が活発に動いている人の方がカッコイイ、芸術的なセンスがある」、こういう風潮がおかしいんだろうね。左利きがなんとなくカッコイイ、そんなマイノリティへの憧れであり、モーツァルトとかベートーベンと言った音楽家(芸術系)が右脳人間であるようだから(しかも両者左利きだったとされる)、右脳人間こそ芸術性云々、右脳を鍛えれば・・・などと、マスコミや一部の学者が作り上げた嘘かもしれないのだから・・・。
しかもだ、左利きは見てすぐに判る。でも左脳派、右脳派(仮にそれが存在していたら)に関しては、見た目では判断出来ず、己が「俺って右脳派らしいんだよね」と言うマイノリティ宣言によって周囲に自慢しているだけでしょ?、きっと。
「話を聞かない男 地図が読めない女」、この書籍がベストセラーになった時はブームだから右脳、左脳で盛り上がるのは良いだろう(この書籍では男脳、女能で区別していて、読む限り私は完全無欠な男脳だった)。でも2014年の今、「俺って右脳派なんだぜ」宣言は、「俺って女にもてるんだぜ」発言と同じでとってもカッチョ悪い。
でも、せっかく左にファインダーがあるのだから、一度は左目を使ってみては如何だろうか?。脳科学の分野はまだまだ発展途上で、常に新たな発見があると言う。もしかしたら貴方の世界が広がるかもしれない。
そしてファインダーを覗くのに左目を使う人は、一眼レフタイプのカメラよりもX-E2のようなカメラの方が右手での各ボタン、ダイヤル操作が楽になる。そりゃぁそうだ。顔全体が左に3センチくらい移動するのだから、右手親指の部分にスペースが出来る。
PentaxとFujifilmは重要な操作系が(私個人は)一番使い勝手が悪いユーザーインターフェースである十字キーを採用している。Pentaxカメラをお持ちの方は一度左目でファインダーを覗き、十字キーを操作して欲しい。カメラにベタッと顔を付けていると全く操作出来ないのが判る筈。左キーを触ろうとすると鼻の穴に指を突っ込んでしまうのだから(笑)。
だからPentaxのような小さなボディを持つ一眼レフタイプのカメラで、左目でファインダーを覗くカメラマンは首を右に回し、右側にスペースが生むような構えになってしまう。結果、水平が乱れたり、ファインダー像がけられる、AF測距点が幾つかのポイントが全く見えなかったりする。でもこれはもう慣れるしかない。
X-E2も左目でファインダーを見るとどうしても首を右に回すようになるが、それはK-5の比ではない。十字キーの左ボタンを押しても鼻の穴に指を突っ込む事がないのはあり難い。
なんか無駄な長文を書いていると思うでしょ?。なんて事はない。良いと思った使い勝手、仕様は上に挙げたくらいしか考え付かないんだ。1ヶ月以上前にカメラとレンズは返却しちゃったから、忘れているだけ?、そう思って公式サイトからダウンロードしたPDF化されているマニュアルを読みながらこれを書いているのだが、それでも、これは良いな!、使い易いぞ!、と感じる仕様が皆無なんだな。
つまり・・・、X-E2の大半のユーザーインターフェースは冒頭に書いた通り、(個人の感想において)突っ込みどころ満載のアホ仕様なのだった。これについては次回!。
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