2018年08月15日 00:00

Sony α6000, Richo XR Rikenon 50mmF2S
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前回の記事からの続き・・・。
前回の記事からの続き・・・。
かつて写真雑誌で「和製ズミクロンだ」と表現されたのはXR Rikenon 50mmF2(以下XR50mmF2)の初期型だ。その後このレンズはXR50mmF2L、XR50mmF2S、XR50mmF2Pとなっている。所持しているのは3代目のXR50mm2Sである。
とにかくこのレンズについて「実際の情報」を元に詳細が書かれているページが見つからない。このネタを書くまで初期型とそれ以降のレンズは幾つか仕様が変更されているものの「光学性能は同じ」だと思っていた。かつてそういう噂レベルの情報を目にしていたからだ。
しかしさらに調べていると「最短撮影距離が45センチから60センチになっているのだから光学性能にも違いがある」とか「実際に生産している会社がI、II型とIII、IV型とでは異なるので違いは当然ある!」、と言った文言も見受けられ、一体どれが真実なのか皆目見当がつかない。
どうやらI、II型が富岡光学製との事でこの「富岡光学」ってのがステータスにもなっているみたいだ。そして海外のサイトではIII型はCosina製じゃないか、そんなネタも見つけた。但し、本当に富岡光学なのか、III型からCosinaなのか、それを調べる術は無い。
※当時のCosinaは安かろう悪かろうレンズを造るメーカーだった
つまりXR50mmF2に関する全部が全部、噂の域を脱していない。そんな中、運良く、Sony α7、XR50mmF2、そして本家ズミクロンをお持ちの方のページを見つけた。
SONY α7 + Ricoh XR RIKENON F2.0 50mm
ブログ主は面倒で撮り比べされていないそうだが、「イコールじゃ無いだろう、こんな写りはしない」さらには「ズミクロンが捨て値のリケノンの10倍で買えるならズミクロン買っとけ」と表現されており、言わずもがな・・・。
おっ!、価格.comで実際にRicohに問い合わせされた方がいるじゃないか!。さすがにこの情報は正しいと思われる。うん、結論を申し上げよう。
「初期型の無印XR50mmF2とII型のXR50mmF2Lが光学性能が同じ、そして所持しているIII型のXR50mmF2SとIV型のXR50mmF2Pが光学性能が同じ。つまり『I、II型』と『III、IV型』とでは描写は決してイコールではない!」
おいおい、それじゃぁ今回のネタ、成立しないじゃないか!。うちにあるIII型はコスト削減の為、軽量化と最短撮影距離を伸ばしただけで光学性能は初期型とイコール、それが前提だったのだから・・・。
そんな訳で、タイトルは無視して頂きたい。ここから先は、、、
「和製ズミクロンと言われている無印XR50mmF2とは異なる光学性能を持つ3代目のレンズは、同じく和製ズミクロンになれるのか!?」
、、、としようじゃないか。
結果は決まりきっているかな?。そもそも無印XR50mmF2もここまで調べた限り極普通のレンズでしかないのだから、それのコスト削減版のIII型がそれを上回る性能を持つ筈も無い。
かと言ってこのレンズが駄レンズと言う訳じゃない。色々と撮影した限り、極普通の焦点距離50mmでF2の明るさを持つオールドレンズであり、値段相応の描写をする(8年くらい前に購入したので値段は覚えていないが美品扱いで多分3千円くらい)。APS-Cセンサー搭載カメラで換算75mmの中望遠レンズとして使うには3千円なら納得が行く。
ではいつものように遠景(約400メートル先)の描写を見ていこう。手持ち撮影なので構図のずれはご勘弁を・・・。写真はLightroomのデフォルトのまま現像している。全体像は絞り開放時の写真だ。これにより周辺光量を確認出来るだろう。また以下切り出し像はクリックで1000x1000ピクセルの等倍像となる。
とにかくこのレンズについて「実際の情報」を元に詳細が書かれているページが見つからない。このネタを書くまで初期型とそれ以降のレンズは幾つか仕様が変更されているものの「光学性能は同じ」だと思っていた。かつてそういう噂レベルの情報を目にしていたからだ。
しかしさらに調べていると「最短撮影距離が45センチから60センチになっているのだから光学性能にも違いがある」とか「実際に生産している会社がI、II型とIII、IV型とでは異なるので違いは当然ある!」、と言った文言も見受けられ、一体どれが真実なのか皆目見当がつかない。
どうやらI、II型が富岡光学製との事でこの「富岡光学」ってのがステータスにもなっているみたいだ。そして海外のサイトではIII型はCosina製じゃないか、そんなネタも見つけた。但し、本当に富岡光学なのか、III型からCosinaなのか、それを調べる術は無い。
※当時のCosinaは安かろう悪かろうレンズを造るメーカーだった
つまりXR50mmF2に関する全部が全部、噂の域を脱していない。そんな中、運良く、Sony α7、XR50mmF2、そして本家ズミクロンをお持ちの方のページを見つけた。
SONY α7 + Ricoh XR RIKENON F2.0 50mm
ブログ主は面倒で撮り比べされていないそうだが、「イコールじゃ無いだろう、こんな写りはしない」さらには「ズミクロンが捨て値のリケノンの10倍で買えるならズミクロン買っとけ」と表現されており、言わずもがな・・・。
おっ!、価格.comで実際にRicohに問い合わせされた方がいるじゃないか!。さすがにこの情報は正しいと思われる。うん、結論を申し上げよう。
「初期型の無印XR50mmF2とII型のXR50mmF2Lが光学性能が同じ、そして所持しているIII型のXR50mmF2SとIV型のXR50mmF2Pが光学性能が同じ。つまり『I、II型』と『III、IV型』とでは描写は決してイコールではない!」
おいおい、それじゃぁ今回のネタ、成立しないじゃないか!。うちにあるIII型はコスト削減の為、軽量化と最短撮影距離を伸ばしただけで光学性能は初期型とイコール、それが前提だったのだから・・・。
そんな訳で、タイトルは無視して頂きたい。ここから先は、、、
「和製ズミクロンと言われている無印XR50mmF2とは異なる光学性能を持つ3代目のレンズは、同じく和製ズミクロンになれるのか!?」
、、、としようじゃないか。
結果は決まりきっているかな?。そもそも無印XR50mmF2もここまで調べた限り極普通のレンズでしかないのだから、それのコスト削減版のIII型がそれを上回る性能を持つ筈も無い。
かと言ってこのレンズが駄レンズと言う訳じゃない。色々と撮影した限り、極普通の焦点距離50mmでF2の明るさを持つオールドレンズであり、値段相応の描写をする(8年くらい前に購入したので値段は覚えていないが美品扱いで多分3千円くらい)。APS-Cセンサー搭載カメラで換算75mmの中望遠レンズとして使うには3千円なら納得が行く。
ではいつものように遠景(約400メートル先)の描写を見ていこう。手持ち撮影なので構図のずれはご勘弁を・・・。写真はLightroomのデフォルトのまま現像している。全体像は絞り開放時の写真だ。これにより周辺光量を確認出来るだろう。また以下切り出し像はクリックで1000x1000ピクセルの等倍像となる。

F2 中心部 | F2.8 中心部 |
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F4 中心部 | F5.6 中心部 |
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F2 左端 | F2.8 左端 |
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F4 左端 | F5.6 左端 |
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F2 右端 | F2.8 右端 |
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F4 右端 | F5.6 右端 |
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まぁこの三代目XR50mmF2の描写を一言で述べると「極普通のオールドレンズ」となる。
開放は全体に光の滲みを感じる。とは言えAPS-Cセンサー搭載カメラを利用しているので周辺部で像が流れて輪郭が見えないくらいまで悪化はしていない。むしろ周辺部の輪郭のある強烈な光の滲みはソフトフォーカスレンズのようで美しさを感じる。とは言え135センサー搭載カメラだと(等倍鑑賞においては)周辺部は微妙かもしれない。
1段絞ったF2.8でもまだ光が滲んでいる。周辺部もほとんど改善されていない。描写が変わるのはF4からだ。F4になると中心部は十分にシャープネスが付いてくる。周辺部も安定し、F5.6で中心、周辺もパーフェクトな像を結ぶ(135センサー搭載カメラで使うのならF8まで絞るべきだろう)。
このレンズを使う際は軟調意図ならF2とF2.8、カッチリさせたいのならF4まで絞る、そんな結論が出た。当然現像ソフトを使ってかすみを除去したり、シャープネス、明瞭度を上げればAPS-Cセンサー搭載カメラならば遠景でもF2.8も十分に使えるだし、135センサー搭載カメラでもF4で行ける気がする。
中距離、30メートルくらいの風景ではどうだろうか。F2開放の像をどうぞ。
開放は全体に光の滲みを感じる。とは言えAPS-Cセンサー搭載カメラを利用しているので周辺部で像が流れて輪郭が見えないくらいまで悪化はしていない。むしろ周辺部の輪郭のある強烈な光の滲みはソフトフォーカスレンズのようで美しさを感じる。とは言え135センサー搭載カメラだと(等倍鑑賞においては)周辺部は微妙かもしれない。
1段絞ったF2.8でもまだ光が滲んでいる。周辺部もほとんど改善されていない。描写が変わるのはF4からだ。F4になると中心部は十分にシャープネスが付いてくる。周辺部も安定し、F5.6で中心、周辺もパーフェクトな像を結ぶ(135センサー搭載カメラで使うのならF8まで絞るべきだろう)。
このレンズを使う際は軟調意図ならF2とF2.8、カッチリさせたいのならF4まで絞る、そんな結論が出た。当然現像ソフトを使ってかすみを除去したり、シャープネス、明瞭度を上げればAPS-Cセンサー搭載カメラならば遠景でもF2.8も十分に使えるだし、135センサー搭載カメラでもF4で行ける気がする。
中距離、30メートルくらいの風景ではどうだろうか。F2開放の像をどうぞ。

中心部 | 左上端 |
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右上端 | 手前ボケ部分 |
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現像はプロファイルにVSCO FilmのVelvia 100Fをセットし、さらに空の青さを少しプッシュした。またVSCOはシャープネスを強め、粒子を加えるが、これは全てLightroomのデフォルトに戻している。
ここで注目したいのはピント位置でもなく周辺部でもない。手前のボケている部分。この超軟調の絵はA4プリントでも確認出来る筈だ。こういう風景は手前から奥までパンフォーカスじゃないと駄目、そんなルールはなく、むしろこのボケた感じが夏の暑さを演出出来るのではなかろうか?。
最後に背景ボケをどうぞ。プロファイルはAdobe Vividを使い、他はデフォルト。このレンズは6枚羽根なので絞ると固さが出る可能性がある。F2開放の他、2段絞ったF4の像も掲載する。
ここで注目したいのはピント位置でもなく周辺部でもない。手前のボケている部分。この超軟調の絵はA4プリントでも確認出来る筈だ。こういう風景は手前から奥までパンフォーカスじゃないと駄目、そんなルールはなく、むしろこのボケた感じが夏の暑さを演出出来るのではなかろうか?。
最後に背景ボケをどうぞ。プロファイルはAdobe Vividを使い、他はデフォルト。このレンズは6枚羽根なので絞ると固さが出る可能性がある。F2開放の他、2段絞ったF4の像も掲載する。

F4 全体像

F2 ピント位置 | F4 ピント位置 |
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F2 背景位置 | F4 背景位置 |
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ピント位置までは1.5メートル程度か、背景はそこから10メートル近く離れていたと思う。それを考えるとまぁ普通かな?。とは言え、これくらいの距離の風景だったら私ならF1.4のボケが欲しいかな。たった1段の差であるがされど1段。
そんなこんなで如何だったろうか?。ズミクロンと言うレンズがどういう描写をするか全く知らない。でも初代のXR50mmF2が和製ズミクロンではないのだから、これだって同じ。やっぱり極普通の50mmF2のオールドレンズ。
うちには50mmF2スペックのレンズがもう1本ある。smc PENTAX-M 50mmF2だ。この頃のPentaxの50mmレンズはF1.4、F1.7、F2、F4マクロと4本あり、このF2モデルは50mmレンズの中で一番小さい。パンケーキまでは行かないにせよ、マウントアダプターを付けても「小せぇなぁ」と感じられる。
暇だったら今度今回とほぼ同じ構図で撮ってみようかな。このM50mmF2ももう1年以上出番がない。そろそろ日干ししてやらないと・・・。
そんなこんなで如何だったろうか?。ズミクロンと言うレンズがどういう描写をするか全く知らない。でも初代のXR50mmF2が和製ズミクロンではないのだから、これだって同じ。やっぱり極普通の50mmF2のオールドレンズ。
うちには50mmF2スペックのレンズがもう1本ある。smc PENTAX-M 50mmF2だ。この頃のPentaxの50mmレンズはF1.4、F1.7、F2、F4マクロと4本あり、このF2モデルは50mmレンズの中で一番小さい。パンケーキまでは行かないにせよ、マウントアダプターを付けても「小せぇなぁ」と感じられる。
暇だったら今度今回とほぼ同じ構図で撮ってみようかな。このM50mmF2ももう1年以上出番がない。そろそろ日干ししてやらないと・・・。

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