6月9日の記事で、CyberLink PhotoDirector 2011βをダウンロードしてアンケートを送ると、製品版をタダで貰える!、なんてネタを書いた。
見逃しちゃった人、残念!。すでにそのキャンペーンは終了している。そしてその通り、6月30日に製品版を無償でダウンロードし、インストール。いいねぇ、正式価格は11,800円ならしいから、嬉しい限り、やっぱりタダより安い物は無い!。
再度使ってみたが、タイトル通り、まんまLightroomのパクリである。本家を普通に買うと3万円くらい?、それの1/3の価格だから買っても損は無いアプリケーション。パチモンは駄目?、うーん、この製品に関してはパチモンの癖にしっかりしていると思う。
だから作業工程はLightroomと一緒。まずは写真を溜めるデータベースとしてカタログを作成し、次にメディア、ハードディスクから現像したい、もしくはカタログに加えたい写真をチョイスし、読み込む。現像ページに移動してから現像作業。最後に画像をJPGやTIFFにエクスポートし、終了。Lightroomを使った人ならマニュアルを一切見ずに全ての処理が可能。
ただ、問題は私はすでにLightroomを所持しているから、特に持っていても恩恵に与る事はない。使わないと思えば一生使わなくて済むアプリケーション。つまりLightroomと同様の処理が可能だが、優れているところはこれっぽっちもない。あくまでもお値段の安いコピー商品である。
しかし良くもまぁこれだけパクったと感心しちゃう。ここまでパクって大丈夫かいなと心配しちゃう程。他の市販の現像ソフトって使った事無いのだが、やはりLightroom準拠なのだろうか?。確か以前、日本ではアプリケーションのユーザーインターフェースをパクッた、パクらないで裁判が起こったと記憶している。ジャストシステムだっけか・・・。
ちなみにAdobeもCyberlinkも現像処理エンジンとでも言おうか?、dcrawと言うオープンソースの現像ソフトがあり、大半のRAW現像ソフトはこれをベースに開発されている。
オープンソースなので、もし我々が画像加工処理に関する知識とプログラミング技術があれば、誰でも同じようなアプリケーションを作れちゃう。結果、ユーザーインターフェースを煮詰めていくと、同じような製品が出来ちゃうのだろうなぁ、そんな憶測が成り立つ。
「駅すぱーと」とか「乗り換え案内」と言ったアプリケーションと一緒と考えて貰うとわかり易いかもしれない。あれも基本的には同じ時刻表エンジン?、を使っている筈で、だから結果も同じなのだ。
勿論、寸分違わぬ写真を作れるかと言ったらそうではないだろう。
6月3日の記事で紹介したフリーのRaw Therapeeと言う現像ソフト、これも同じ処理エンジンを使っていると思うが、出てくる色はLightroomと比較すると非常に地味。
地味な写真しか作れない訳でなく、RAWファイルを読み込んだ時の画像の色味が地味だから、それが地味であると判らないまま加工を始めと、結果、Lightroomと比較すると地味になっちゃう(浅くプリントしたカラーネガっぽい発色)。だからLightroomと似たような結果を得たいのだったら、思った以上に、やり過ぎだろう?、ってくらいにコントラストと彩度を上げないとならない。
Photo Direcotor 2011をまんまとせしめた方、1度、Raw Therapeeと比較してみては如何だろうか?。人それぞれ好みがあり、Raw Therapeeの地味な発色が好きだと言う方もきっといる。私も意外と気にっている(笑)。
ちなみにRaw Therapeeは純粋なRAW現像ソフトで、Photo DirectorやLightroomで言うところのカタログ、画像データーベース機能は持ち合わせていない。まぁ普通はそんなデーターベースなんて必要ないので、Raw Therapeeで十分と言うカメラマンも多いかもしれない。
おっと話が脱線した。結論を書こう。このPhoto Direcotor、ホントに良いアプリケーションだと思う。コピー商品ではあるが、この機能を考えると、本家のLightroomの3万何がしと言う価格が非常に高く感じられる。
ただ、不思議な事が1つ。すでに正式版が発表されているのに関わらず、価格.com等のサイトの情報が皆無。Cyberlinkのサイトからしか購入が出来ないのか?。もっと大々的に宣伝しても良いと思うのだが・・・。
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