2021年08月03日 00:00
本ブログでは再三再四、、、
「ノイズまみれでど~しよ~もないような風景はコンポジットしてディテールを残したままノイズを綺麗に取り去ってしまえ!」
と書いている。この手法を知ったのはPentax K-5を使い始めて間もない頃だったと思う。これを知ってからはセンサー由来のノイズなんて丸で気にしなくなった。今日はE-M1 markIIのISO25600像を10枚コンポジットした結果をご覧頂こう。
「ノイズまみれでど~しよ~もないような風景はコンポジットしてディテールを残したままノイズを綺麗に取り去ってしまえ!」
と書いている。この手法を知ったのはPentax K-5を使い始めて間もない頃だったと思う。これを知ってからはセンサー由来のノイズなんて丸で気にしなくなった。今日はE-M1 markIIのISO25600像を10枚コンポジットした結果をご覧頂こう。
一般にノイズ軽減コンポジットの効果は何枚合成するかにもよるが10枚程度ならおおよそ3段分と言われている。ISO25600ならISO3200相当までノイズを軽減してくれる事になる。
それぞれの切り出し像は、、、
1)LightroomでFujifilmのプロビアをシミューレーションしたプロファイルをセットし、カラーノイズだけ取り去り、シャープネスの適用量を20にセットした像
2)Photoshopを使って10枚をコンポジットした像
3)RawTherapeeで残ったノイズを消した像
この順番でをお見せする。
それぞれの切り出し像は、、、
1)LightroomでFujifilmのプロビアをシミューレーションしたプロファイルをセットし、カラーノイズだけ取り去り、シャープネスの適用量を20にセットした像
2)Photoshopを使って10枚をコンポジットした像
3)RawTherapeeで残ったノイズを消した像
この順番でをお見せする。
どうですか!。
10枚合成した写真を見るとE-M1 markIIのISO3200像に近いと思う。この手の写真はいつも8枚合成をしており、今回は10枚だからあわよくばISO2000~2500相当になるかな?、と期待したが、m4/3のISO25600像ともなればそれをISO2500相当以下に収めるには15枚以上のコンポジットが必要かもしれない。
でもそこからノイズを消してもディテールが残りやすいRawTherapeeを使うとこんなにも美しく変化する!。勿論、ディテールも保っている。これを「コンピュータグラフィックだぁ~、写真じゃない!」なんて言う人はどうぞご勝手に!。ISO25600でも綺麗な像を提供してくれるであろうFujifilmの似非中判でも買って下さいな!。
とにかくこれがノイズ軽減コンポジットの威力である。高感度域がE-M1 markIIよりも悪いPentax K-5(2010年当時はAPS-Cセンサーでトップクラスの高感度耐性があった)でもISO25600で今回と同じく10枚合成でなんとかなった。
これを使えば小さな小さなセンサー搭載のスマホで撮影された高感度域の写真でもある程度綺麗にしてくれる。実際、ISO400でノイズが半端じゃなかった2007年に発売された1/1.7型搭載のRixoh GX100、今のスマホよりも画質が悪いんじゃないかと思う程。そんなGX100から出力されたノイズまみれの写真も10枚くらい合成すればあ~ら、不思議!ってなるんですな。
合成写真なので当然、被写体が動いていちゃ駄目。人物や動物では使えない手法だ。また風で草花や木の枝が揺れていたらそこはゴーストになって現れる。しかしそれはそれで強風時のスローシャッターのような絵になるのでさほど違和感を持たない。
近頃のカメラの手ブレ補正はかなり強力で止まっている被写体に対してISO25600を使うシーンはまずないと思う。でもこれを利用して極普通に撮影した滝や川の流れの写真を同じく10枚くらい合成すれば雲海のように表現する事も可能だったりする。なぁに言わなきゃばれないって。ドーピーカンな日、「しまった!、滝や川を雲海のように撮ろうとしたのにNDフィルターを忘れた!」、そんな時に10枚連写し、それをコンポジット!、水の流れは全てゴーストになるので限りなく雲海になってくれ、ドピーカンでも使える手法だ。
手ブレ補正を利用してスローシャッターでパチパチ撮る時間がない!。そんな時にも便利。暗い場所を含む、公共施設、文化遺産と言った見学ツアーで一人だけ「ちょっと待って!、今、スローシャッターでうんたら・・・」、そんなワガママ許される筈もなく、そんな時にはカメラを構えたら取り敢えず10枚連写!。電子シャッターでパチパチすれば横構図、縦構図の2カット撮影しても数秒で済む。
また幾らE-M1 markIIをはじめとする手ブレ補正が強力なカメラを使っていても1秒前後のシャッタースピードとなると「ホントにブレていないのか?」とパチリ毎に背面の液晶で確認しちゃうでしょう?。極普通のお散歩写真だったらそれでも良いが、廃墟などでパチパチしている時は撮っては確認、撮っては確認なんて面倒臭い。
そんな時、暗い場所でも低感度で撮った方がダイナミックレンジも広いのだからISO800以内に収めるべきであり、スローシャッターでパチリ。その後はシャッタースピードを絶対にぶれない速度まで上げて10枚連写する。このセットを繰り返す。撮影枚数は増えるが、不要だったらあとで削除すれば良いだけ。1枚1枚チマチマと背面液晶で確認するよりもその方が気分的に楽だって!。
注意点としては手持ち撮影なので微妙に構図がずれる。それを位置合わせするのでどうしても周辺の5~10パーセントくらいがカットされてしまう。今回の写真で言えば2015万画素が1967万画素になっていた。だから単焦点レンズを使っていたらここだと思った位置から半歩下がる。ズームレンズなら数ミリ広角側にシフトして広く構図せねばならない。
また位置合わせはPhotoshopを使うのが一番。しかもノイズ軽減も半自動でやってくれるの楽ちんそのもの。但し、マシンパワーを必要とし、グラフィックボードやメモリを多く積んでいないとならない。うちのパソコンなんて古いから今回の10枚、位置合わせ+ノイズ軽減コンポジットで3分くらい掛かる。こんな写真が10カットあったら30分以上費やしてしまうんだ。
他に注意点としてはJPGファイルで合成するのでなく、後々細かいレタッチが可能なようになるべくならRAW現像をした16ビットのTIFFファイルを使うべきだ(Lightroomから直接Photohsopを呼び出す場合はRAWファイルを使う事で16ビットのファイルとして転送してくれる)。そもそもカメラが生成するJPGはノイズリダクションをオフにしても必ずノイズを消している。即ちディテールもJPGになった時点である程度失われているので意味がない。
また合成する写真の中にピンボケしたコマ、著しく構図がずれたコマ、手ブレしたコマがあったら、それらを必ず排除する事。そうでないとPhotoshopの位置合わせが正常に動作しないし、合成でも上手く行かない。
いずれにせよ結局Photoshopが必要なのか!。これだけの為に毎月お布施を払うのか!?。なぁにご安心を!。3年前の記事だが、、、
ノイズ軽減コンポジットが無料で出来る!
フリーソフトのgimpでも位置合わせ&ノイズ軽減が可能だ。但し、Photoshopよりも位置合わせのアルゴリズムが悪いのか遅いパソコンだと作業時間が半端じゃない!。うちのパソコンだと10分以上掛かるんじゃないか?。2400万画素のα7IIだったらもっとエライコッチャだろう。主観として写真を趣味にするのならLightroom&Phothshopを使う為に毎月千円払うべきだと思う。ケチケチ星人の私だって払っているのだから!。まぁケチだからパソコンを買い換えないのだが・・・。
とにかく暗い場所でも何かしらの理由でスローシャッターを使えず、ISO感度を上げざるを得ない、そんな時には無駄にあれこれ考えず、絶対に手ブレしないシャッタースピードで10枚連写する!、これでノイズとはおさらばである。
10枚合成した写真を見るとE-M1 markIIのISO3200像に近いと思う。この手の写真はいつも8枚合成をしており、今回は10枚だからあわよくばISO2000~2500相当になるかな?、と期待したが、m4/3のISO25600像ともなればそれをISO2500相当以下に収めるには15枚以上のコンポジットが必要かもしれない。
でもそこからノイズを消してもディテールが残りやすいRawTherapeeを使うとこんなにも美しく変化する!。勿論、ディテールも保っている。これを「コンピュータグラフィックだぁ~、写真じゃない!」なんて言う人はどうぞご勝手に!。ISO25600でも綺麗な像を提供してくれるであろうFujifilmの似非中判でも買って下さいな!。
とにかくこれがノイズ軽減コンポジットの威力である。高感度域がE-M1 markIIよりも悪いPentax K-5(2010年当時はAPS-Cセンサーでトップクラスの高感度耐性があった)でもISO25600で今回と同じく10枚合成でなんとかなった。
これを使えば小さな小さなセンサー搭載のスマホで撮影された高感度域の写真でもある程度綺麗にしてくれる。実際、ISO400でノイズが半端じゃなかった2007年に発売された1/1.7型搭載のRixoh GX100、今のスマホよりも画質が悪いんじゃないかと思う程。そんなGX100から出力されたノイズまみれの写真も10枚くらい合成すればあ~ら、不思議!ってなるんですな。
合成写真なので当然、被写体が動いていちゃ駄目。人物や動物では使えない手法だ。また風で草花や木の枝が揺れていたらそこはゴーストになって現れる。しかしそれはそれで強風時のスローシャッターのような絵になるのでさほど違和感を持たない。
近頃のカメラの手ブレ補正はかなり強力で止まっている被写体に対してISO25600を使うシーンはまずないと思う。でもこれを利用して極普通に撮影した滝や川の流れの写真を同じく10枚くらい合成すれば雲海のように表現する事も可能だったりする。なぁに言わなきゃばれないって。ドーピーカンな日、「しまった!、滝や川を雲海のように撮ろうとしたのにNDフィルターを忘れた!」、そんな時に10枚連写し、それをコンポジット!、水の流れは全てゴーストになるので限りなく雲海になってくれ、ドピーカンでも使える手法だ。
手ブレ補正を利用してスローシャッターでパチパチ撮る時間がない!。そんな時にも便利。暗い場所を含む、公共施設、文化遺産と言った見学ツアーで一人だけ「ちょっと待って!、今、スローシャッターでうんたら・・・」、そんなワガママ許される筈もなく、そんな時にはカメラを構えたら取り敢えず10枚連写!。電子シャッターでパチパチすれば横構図、縦構図の2カット撮影しても数秒で済む。
また幾らE-M1 markIIをはじめとする手ブレ補正が強力なカメラを使っていても1秒前後のシャッタースピードとなると「ホントにブレていないのか?」とパチリ毎に背面の液晶で確認しちゃうでしょう?。極普通のお散歩写真だったらそれでも良いが、廃墟などでパチパチしている時は撮っては確認、撮っては確認なんて面倒臭い。
そんな時、暗い場所でも低感度で撮った方がダイナミックレンジも広いのだからISO800以内に収めるべきであり、スローシャッターでパチリ。その後はシャッタースピードを絶対にぶれない速度まで上げて10枚連写する。このセットを繰り返す。撮影枚数は増えるが、不要だったらあとで削除すれば良いだけ。1枚1枚チマチマと背面液晶で確認するよりもその方が気分的に楽だって!。
手ブレ補正効果に関しては今後詳細を述べるが、どんなカメラでも遠景よりも近景の方がブレやすい。10メートル先の風景で1秒で止められても50センチ先の風景だったら1/2秒~1/4秒でないと止められない事の方が多い。と言うのも近い位置にある風景を撮りたい時って目の高さよりも下にある事が多くない?。
だから中腰体勢などを強いられる。幾らカメラが優秀でも体が大きく揺れたらアウト。地面を膝に付ければ体はさほど揺れないが、地面が汚かったらどうする?。水溜まりだったらどうする?。中腰になるかうんこ座りするしかないでしょう?。どちらもグラグラ大揺れ姿勢である。どんな優秀な手ブレ補正でも人間の体が前後に揺れたら終わり!。しかも近景を浅い深度で撮るのだから、手ブレしていなくても体が前や後に数センチでも動いたらピントがずれて使い物にならなかったりもする。
E-M1 markIIの手ブレ補正効果は5.5段。でもそんな窮屈な体勢を強いられる近景ならば3~3.5段しか得られない、そう思うべきであり、そうなると暗所だと当然2段分ISO感度が上がる。ISO800が3200、1600が6400になってしまう。こういう時こそコンポジットである!。
だから中腰体勢などを強いられる。幾らカメラが優秀でも体が大きく揺れたらアウト。地面を膝に付ければ体はさほど揺れないが、地面が汚かったらどうする?。水溜まりだったらどうする?。中腰になるかうんこ座りするしかないでしょう?。どちらもグラグラ大揺れ姿勢である。どんな優秀な手ブレ補正でも人間の体が前後に揺れたら終わり!。しかも近景を浅い深度で撮るのだから、手ブレしていなくても体が前や後に数センチでも動いたらピントがずれて使い物にならなかったりもする。
E-M1 markIIの手ブレ補正効果は5.5段。でもそんな窮屈な体勢を強いられる近景ならば3~3.5段しか得られない、そう思うべきであり、そうなると暗所だと当然2段分ISO感度が上がる。ISO800が3200、1600が6400になってしまう。こういう時こそコンポジットである!。
注意点としては手持ち撮影なので微妙に構図がずれる。それを位置合わせするのでどうしても周辺の5~10パーセントくらいがカットされてしまう。今回の写真で言えば2015万画素が1967万画素になっていた。だから単焦点レンズを使っていたらここだと思った位置から半歩下がる。ズームレンズなら数ミリ広角側にシフトして広く構図せねばならない。
また位置合わせはPhotoshopを使うのが一番。しかもノイズ軽減も半自動でやってくれるの楽ちんそのもの。但し、マシンパワーを必要とし、グラフィックボードやメモリを多く積んでいないとならない。うちのパソコンなんて古いから今回の10枚、位置合わせ+ノイズ軽減コンポジットで3分くらい掛かる。こんな写真が10カットあったら30分以上費やしてしまうんだ。
他に注意点としてはJPGファイルで合成するのでなく、後々細かいレタッチが可能なようになるべくならRAW現像をした16ビットのTIFFファイルを使うべきだ(Lightroomから直接Photohsopを呼び出す場合はRAWファイルを使う事で16ビットのファイルとして転送してくれる)。そもそもカメラが生成するJPGはノイズリダクションをオフにしても必ずノイズを消している。即ちディテールもJPGになった時点である程度失われているので意味がない。
また合成する写真の中にピンボケしたコマ、著しく構図がずれたコマ、手ブレしたコマがあったら、それらを必ず排除する事。そうでないとPhotoshopの位置合わせが正常に動作しないし、合成でも上手く行かない。
いずれにせよ結局Photoshopが必要なのか!。これだけの為に毎月お布施を払うのか!?。なぁにご安心を!。3年前の記事だが、、、
ノイズ軽減コンポジットが無料で出来る!
フリーソフトのgimpでも位置合わせ&ノイズ軽減が可能だ。但し、Photoshopよりも位置合わせのアルゴリズムが悪いのか遅いパソコンだと作業時間が半端じゃない!。うちのパソコンだと10分以上掛かるんじゃないか?。2400万画素のα7IIだったらもっとエライコッチャだろう。主観として写真を趣味にするのならLightroom&Phothshopを使う為に毎月千円払うべきだと思う。ケチケチ星人の私だって払っているのだから!。まぁケチだからパソコンを買い換えないのだが・・・。
とにかく暗い場所でも何かしらの理由でスローシャッターを使えず、ISO感度を上げざるを得ない、そんな時には無駄にあれこれ考えず、絶対に手ブレしないシャッタースピードで10枚連写する!、これでノイズとはおさらばである。

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