2015年06月08日 00:00

Pentax K-3II, DA16-85mmF3.5-5.6
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リコーイメージングのイベントにてPentax K-3II、K-S2、DA16-85mmF3.5-5.6、Ricoh GRを使ってみた。とは言ってもそれぞれを取っ替え引っ換えの半日のみの使用、レビューではなく私的雑感としてあくまでも様々な情報の1つに過ぎない、これを強調したい。
今日はK-3IIの雑感を・・・。
リコーイメージングのイベントにてPentax K-3II、K-S2、DA16-85mmF3.5-5.6、Ricoh GRを使ってみた。とは言ってもそれぞれを取っ替え引っ換えの半日のみの使用、レビューではなく私的雑感としてあくまでも様々な情報の1つに過ぎない、これを強調したい。
今日はK-3IIの雑感を・・・。
Pentax、Riochの熱心なユーザーならリコーイメージングのイベントと言えば5月末のオフラインミーティングだと判るだろう。
私はそのオフラインミーティングには参加せず、単に機材をレンタルしただけなので、リコーイメージングFacebookでのその時の模様を伝えた写真を見ても私は写り込んでいないので悪しからず(笑)。
K-3II、最近新製品の情報収集を怠っているので単なる憶測でしかないが、センサーと画像処理エンジンはK-3から進化していないのだろう。
K-3からの変化と言えば話題のピクセルを動かして超解像写真を作りだすリアルレゾリューションシステム(以下リアレゾ)、AFがさらに最適化された事、ブレ補正がさらに強くなった事、GPSが内蔵された事・・・、くらいだろうか?。そしてGPSを従来のフラッシュ部分に内蔵した為、フラッシュが削られた。
これが発表された時、てっきりK-3と併売するものだと思っていた。リアレゾもGPSも要らないって人は多いし、反対に内蔵フラッシュが便利だって人もいる筈なんだ。ところが・・・、この日、Riochの人に尋ねたところ「K-3は在庫がなくなった時点で終了」との事。つまりK-3用のラインが1つしかないんだな(笑)。
現時点で手持ち撮影が出来ず、しかも被写体ブレもしちゃ駄目と言うリアレゾには興味が湧かない。GPSはありゃ便利だが、うちにはGPSロガーがあるので、そこから位置情報は取得出来る、反対にフラッシュは旅行中、夜間の室内で記念写真とか廃墟撮影で真っ黒でどうにもならない時にもフラッシュを使う。となるとK-3IIはK-3よりも欲しくない機種になるような気がしてならない。
では話題のリアレゾについて・・・。結論を先に申し上げるが、私は現段階のこの機能には否定的だ。よって褒める気はない!(笑)。
例によってリアレゾのテストをするにせよ、三脚なんて絶対使わない人間なので三脚の代わりになるものを探し出す。運良く、ちょうど良い高さにカメラを安定して置ける場所(20センチx20センチくらいの太い金属製の柱なのでぶっちゃけ三脚よりも安定していた筈)を見つけパチリ!。ミラーブレを防ぐ為に背面液晶をオンにし、また2秒のセルフタイマーを使っての撮影。
またちょうど良い被写体があったんだ。下をご覧になれば判るでしょう。風車!、こいつはゆっくりとだが回っているんだ。そして端っこだけと動いている人物もいる!。こういう風景でリアレゾがどうなるか!。
実際のシャッタースピードは1/1000sec。これが体感で実際の撮影に約2秒、合成に約8秒と言ったところか(撮影時にカメラを固定出来ていれば良く、2秒の撮影に耐えられる三脚やその代替品を使う必要がある)。
※切り出し像はクリックで800x800の等倍切り出しになる
私はそのオフラインミーティングには参加せず、単に機材をレンタルしただけなので、リコーイメージングFacebookでのその時の模様を伝えた写真を見ても私は写り込んでいないので悪しからず(笑)。
K-3II、最近新製品の情報収集を怠っているので単なる憶測でしかないが、センサーと画像処理エンジンはK-3から進化していないのだろう。
K-3からの変化と言えば話題のピクセルを動かして超解像写真を作りだすリアルレゾリューションシステム(以下リアレゾ)、AFがさらに最適化された事、ブレ補正がさらに強くなった事、GPSが内蔵された事・・・、くらいだろうか?。そしてGPSを従来のフラッシュ部分に内蔵した為、フラッシュが削られた。
これが発表された時、てっきりK-3と併売するものだと思っていた。リアレゾもGPSも要らないって人は多いし、反対に内蔵フラッシュが便利だって人もいる筈なんだ。ところが・・・、この日、Riochの人に尋ねたところ「K-3は在庫がなくなった時点で終了」との事。つまりK-3用のラインが1つしかないんだな(笑)。
現時点で手持ち撮影が出来ず、しかも被写体ブレもしちゃ駄目と言うリアレゾには興味が湧かない。GPSはありゃ便利だが、うちにはGPSロガーがあるので、そこから位置情報は取得出来る、反対にフラッシュは旅行中、夜間の室内で記念写真とか廃墟撮影で真っ黒でどうにもならない時にもフラッシュを使う。となるとK-3IIはK-3よりも欲しくない機種になるような気がしてならない。
では話題のリアレゾについて・・・。結論を先に申し上げるが、私は現段階のこの機能には否定的だ。よって褒める気はない!(笑)。
例によってリアレゾのテストをするにせよ、三脚なんて絶対使わない人間なので三脚の代わりになるものを探し出す。運良く、ちょうど良い高さにカメラを安定して置ける場所(20センチx20センチくらいの太い金属製の柱なのでぶっちゃけ三脚よりも安定していた筈)を見つけパチリ!。ミラーブレを防ぐ為に背面液晶をオンにし、また2秒のセルフタイマーを使っての撮影。
またちょうど良い被写体があったんだ。下をご覧になれば判るでしょう。風車!、こいつはゆっくりとだが回っているんだ。そして端っこだけと動いている人物もいる!。こういう風景でリアレゾがどうなるか!。
実際のシャッタースピードは1/1000sec。これが体感で実際の撮影に約2秒、合成に約8秒と言ったところか(撮影時にカメラを固定出来ていれば良く、2秒の撮影に耐えられる三脚やその代替品を使う必要がある)。
※切り出し像はクリックで800x800の等倍切り出しになる

Pentax K-3II, DA16-85mmF3.5-5.6


風車の羽、4枚あるうち2枚が見るも無残。これで動いている風景には対してリアレゾは全く使えないのが判る。但し、人物は変な描写にならないんだなぁ。人物を切り出した像がボヤッとしているのはレンズの質、後述するが16-85mmは思ったいた程広角側の周辺描写は良くない。
普段は風車なんて滅多にお目に掛からない。では下の像は如何?(クリックで800x800)。同じく風車を撮影したもので、手前のイチョウの葉っぱ。この日はかなり風が強かった。その影響をもろに受けていて、望遠側で撮ると風車の後ろの木々も風で揺らいだせいでこうなってしまう。
普段は風車なんて滅多にお目に掛からない。では下の像は如何?(クリックで800x800)。同じく風車を撮影したもので、手前のイチョウの葉っぱ。この日はかなり風が強かった。その影響をもろに受けていて、望遠側で撮ると風車の後ろの木々も風で揺らいだせいでこうなってしまう。


すでに色々とリアレゾで撮影された写真がネット上に出回っており、動いている筈の人物では上の写真と同じく変な描写になっていない。もしかすると人物は例のRGB測光用のセンサーで人物を見分け、「もし人物なら合成処理でなく最初の1枚の像だけでピクセルを構成する」と言った複雑なプログラミングをしているんじゃなかろうか?。
しかしそうであっても人物がフレーム一杯、いわゆるポートレート系の写真だと人物が少しでも動いてしまうと、髪の毛や衣装のテクスチャーがおかしくなったりもするらしく、人物が小さな添景として写っている、そんな構図に限るのかもしれない。
2ちゃんねるを見ているとリアレゾでエラーフォトの特徴的な現象として部分的に格子状のテクスチャに対して(これはこの日撮影した写真でも結構見受けられた)、Photoshopでその部分を修正したり、等倍で見て「ありゃりゃ」と思う程度ならプリントしたら判らないだろうなんて意見もあったが・・・。
これは本末転倒だよね。まずPhotoshopでそこまでするのなら通常の写真でシャープネスやローカルコントラストを調整すれば良いし、プリントしたら判らないのなら、そもそもA3ノビやA2プリント程度ならリアレゾの効果はほとんど人間の目では理解出来ない筈で意味の無い機能になっちまう。
これはローパスフィルターのあるカメラとローパスフィルターレスのカメラとの談義と類似する。ローパスフィルターがあろうがなかろうが、A3ノビ~A2プリントであれば普通の人が普通に写真を鑑賞する分にはその違いを見出せないに違いない。
K-5IIsが発表された時、ローパスフィルターを介さない事で画素数がおおよそ200万画素増えたのと同等の解像感になると言われていた。その頃はまだローパスフィルターは悪の権化だと思っていたので、「200万画素もアップしてくれるんだからスゲェじゃねぇか!」と思っていた。
ところが知識が付き、実際にローパス機とローパスフィルターレス機の写真を比較していくとたかが200万画素なんだ。実感としてはLightroomのシャープネス項目で言えば20~30くらいスライダを増した程度でしかない。
等倍で見ればK-5とK-5IIsでブラインドテストをしても100人が100人、K-5IIsに解像感に関して軍配を上げるだろう。K-3とK-3IIリアレゾでも同じように等倍ならK-3IIリアレゾが良いとこれもブランドテストで百発百中の正解率になると思う。
バッチリと撮れていれば、そりゃリアレゾが良いに決まっている。この辺はうちのブログを見るよりも海外のレビューサイトを覗けばカリカリの像を見せてくれるに違いない。
だからスタジオでのブツ撮りには最高だろうね。しかもピクセル単位で動かしたものを合成しているから色モアレも出にくいらしく、これなら服、繊維系の写真にも向いているに違いない。645Zを買えない商業カメラマンには良いか?。でもストロボを使った撮影は駄目なんでしょう?。やっぱりブツ撮りカメラマンは借金してでも645Zを買うべきかもしれない。
フィールドでの撮影はどうだろうか?。街風景はほぼ100%無理だろうし、動いている鉄道写真だって無理。ネイチャー系でも広角なら風の影響は少ないにせよ、寄った写真、望遠を使って引き寄せたような風景では風速5メートルくらいでもヤバイんじゃないか?。前ボケなんて決して使えないぜ!。
上のイチョウのようなものならPhotoshopでチョチョッと簡単に直せるけど、格子状のテクスチャが現れた像に関しては、修復ツールやコピースタンプツールを使っても駄目なものは駄目。ゴキブリと一緒で1つでもそのエラー合成が見つかったら、他にも仰山あると思った方が良い。
単なる平均合成なら風が吹いていてもスローシャッターでそれを表現したような写真になるのだけど、ピクセルを動かしているからスローシャッターのような表現にもなってくれないんだ。いや、スローシャッターのような表現にはなるが、そうならずにグチャグチャな像になってしまう時もある。
廃墟の屋内ではどうだろう?。窓が割れていて風が吹き込んでさえいなければ、廃墟は時が止まっている場所だからリアレゾが使える!。うん、きっと使える筈。でも私には意味がない。現状は三脚を使わなくちゃならないのだから。将来、手持ちでリアレゾが出来るぞ!、そうなったら最高のツールになるのだろうね。
と言う事で私的結論。
「リアレゾは発展途上のシステムで特に私のような風景を撮る人間には現状の機能では全く使い物にならない」
とにかく私はフィルム時代からフィールドカメラ(主に135フィルムを使うカメラ)は、機動性があるから最高のツールだと信じて疑わず、三脚を使うのは恥だと思っているから、三脚使用が前提の機能は不要だ!。
ただ、これを書いておいた方が良いだろう。
リアレゾは現段階で三脚の使用を強いられる。上述の通り、実際のシャッタースピードが1/1000secであったとしても撮影には約2秒掛かっているので一脚でも駄目だろう。
しかし、意外と街中をウロついていると三脚の代替になるものが仰山あるんだ。ネイチャーフォトを撮るにせよ、例えば倒木を見つけたらそこに砂袋のようなものをかませば固定も出来るし、ある程度水平も保てたりする。
また一脚であっても電柱や木、壁にカメラを押し付ければその時点で三脚とほぼ同等の揺れへの耐性が得られるので、撮影する場所は制限され、構図もそれにより思惑通りにならないかもしれないが、三脚が絶対になくちゃ駄目!、と言う訳でもない。
※要するに人物や車が大きく構図されておらず、無風であれば現状のK-3IIでも三脚無しで街中写真もなんとか撮れる訳だ
そしてリアレゾは最初の1枚だろうか?、それをカメラ内の再現像でJPGとして抽出可能になっている。再現像の項目に「リアレゾのオンオフ」設定があり、今回のように合成が失敗しても通常撮影分の写真は再現像で残せるんだ。
実際に今回の撮影でリアレゾで失敗した10カットくらいかな、カメラ内再現像で救っている。この機能はあり難い、ある種の保険だ。この保険さえあれば「風がちょっとあるけど・・・」、そんな時でも自由にリアレゾ機能を使えるってもんだ。
当然今後Digital Camera Utility 5がアップデートされ、HDRのRAW分解と同じくリアレゾ分解が可能となり、4枚のRAWファイルを抽出出来るだろう。もしかするとK-3IIに同包されているDCU5にはすでにその機能が搭載されているかもしれない。
よって「内蔵フラッシュが不要」、K-5系やK2桁系からK-3にステップアップしよう、そんなカメラマンは安くなっているK-3の在庫を見つけるよりも、今述べたように頑張れば三脚がなくてもリアレゾショットと撮影出来る。他にもAFやブレ補正と言った機能が強化されているのだから、K-3IIを高くても購入に踏み切るべきではあろう。
そういう私は内蔵フラッシュは欲しいし、主に動体撮影のアルゴリズムが強化されたAF、ブレ補正もK-5で我慢出来ているからK-3IIは買わないだろうね(笑)。
K-3IIユーザーがズームレンズを装着し、一生懸命三脚にセットとし、風が止むのを待っている横で、K-3ユー ザーは涼しい顔をして単焦点レンズを使って手持ちでパチリすりゃ良い(笑)。
今回はDA16-85mmしか使っていないが、リアレゾがあるからDA16-85mmの性能が上がる訳じゃない。広角側の周辺部の描写は当然中心部より大きく劣る訳でそれが解消されるんじゃないんだ。周辺部のボケボケの部分はボケボケのまま。
そして周辺部のボケボケはA3ノビプリントでも判る時がある。DA18-135mmの広角側なんてどんな風景でも18mm側の周辺部は酷い有様になる。だからK-3IIにDA18-135mmの18mm側で撮影したリアレゾフォトよりもK-3で他の周辺部がしっかりと描写されるレンズを装着した写真の方が(解像感においては、そしてA3~A2プリント前提であれば)遥かに良い写真を記録出来ちゃう。
最後にいつもように企業姿勢を問いたい。
リアレゾは将来の可能性がとても高い優れた機能だと思う。でもK-3のレビューの際にも書いたと思うが、その前に簡単に実現出来る事を何故Pentaxはやらない?。
手持ちで3枚合成のHDRが可能なのだから、SonyのマルチショットNRのような、PentaxユーザーならPhotoshopでしか行えないノイズ軽減の為のコンポジット(加算平均合成だっけか?)、手持ちでノイズ軽減させる機能をどうして入れないのだろうか?。
K-3は確か3枚のHDR合成で15秒くらい待たされた気がするから、ノイズ軽減コンポジットで枚数を6枚だか8枚だかに制限すれば30秒くらいで合成処理を終えられる筈。ISO25600になると10数枚の合成が望ましいが、ISO12800までならば(私の撮る風景において)6~8枚の合成でなんとかなる。そしてPhotoshopで合成する手間を考えたら現場で30秒くらい待てる!。
K-5系と比較して1.5倍の解像度があるK-3は(等倍で比較すると)どうしても高感度の描写が悪くなってしまう。Pentaxの人間に色々と聞くとこれに関して多くのユーザーからかなりの勢いでプッシュされているらしい。
彼らは知っているんだよ、K-3の最大の欠点を!。しかもそれを克服するためには従来の技術で賄える。搭載は可能な筈なんだ。なのにそれをやろううとしない。不思議な会社だよね・・・。
勘違いされると困るのではっきりと明言するが、K-3の超高感度域は、思った程悪くないからね。私の撮る風景ならISO8000~10000までならLightroomのノイズリダクションを使ってA3ノビにプリントしても気にならない。
ISO12800が微妙なんだ。シャドー部が多いとLightroom現像でも見劣る。でもそれはK-5系でも同じだし、所詮はA3ノビプリント。なんとかなる。
しかしそうであっても人物がフレーム一杯、いわゆるポートレート系の写真だと人物が少しでも動いてしまうと、髪の毛や衣装のテクスチャーがおかしくなったりもするらしく、人物が小さな添景として写っている、そんな構図に限るのかもしれない。
2ちゃんねるを見ているとリアレゾでエラーフォトの特徴的な現象として部分的に格子状のテクスチャに対して(これはこの日撮影した写真でも結構見受けられた)、Photoshopでその部分を修正したり、等倍で見て「ありゃりゃ」と思う程度ならプリントしたら判らないだろうなんて意見もあったが・・・。
これは本末転倒だよね。まずPhotoshopでそこまでするのなら通常の写真でシャープネスやローカルコントラストを調整すれば良いし、プリントしたら判らないのなら、そもそもA3ノビやA2プリント程度ならリアレゾの効果はほとんど人間の目では理解出来ない筈で意味の無い機能になっちまう。
これはローパスフィルターのあるカメラとローパスフィルターレスのカメラとの談義と類似する。ローパスフィルターがあろうがなかろうが、A3ノビ~A2プリントであれば普通の人が普通に写真を鑑賞する分にはその違いを見出せないに違いない。
K-5IIsが発表された時、ローパスフィルターを介さない事で画素数がおおよそ200万画素増えたのと同等の解像感になると言われていた。その頃はまだローパスフィルターは悪の権化だと思っていたので、「200万画素もアップしてくれるんだからスゲェじゃねぇか!」と思っていた。
ところが知識が付き、実際にローパス機とローパスフィルターレス機の写真を比較していくとたかが200万画素なんだ。実感としてはLightroomのシャープネス項目で言えば20~30くらいスライダを増した程度でしかない。
等倍で見ればK-5とK-5IIsでブラインドテストをしても100人が100人、K-5IIsに解像感に関して軍配を上げるだろう。K-3とK-3IIリアレゾでも同じように等倍ならK-3IIリアレゾが良いとこれもブランドテストで百発百中の正解率になると思う。
バッチリと撮れていれば、そりゃリアレゾが良いに決まっている。この辺はうちのブログを見るよりも海外のレビューサイトを覗けばカリカリの像を見せてくれるに違いない。
だからスタジオでのブツ撮りには最高だろうね。しかもピクセル単位で動かしたものを合成しているから色モアレも出にくいらしく、これなら服、繊維系の写真にも向いているに違いない。645Zを買えない商業カメラマンには良いか?。でもストロボを使った撮影は駄目なんでしょう?。やっぱりブツ撮りカメラマンは借金してでも645Zを買うべきかもしれない。
フィールドでの撮影はどうだろうか?。街風景はほぼ100%無理だろうし、動いている鉄道写真だって無理。ネイチャー系でも広角なら風の影響は少ないにせよ、寄った写真、望遠を使って引き寄せたような風景では風速5メートルくらいでもヤバイんじゃないか?。前ボケなんて決して使えないぜ!。
上のイチョウのようなものならPhotoshopでチョチョッと簡単に直せるけど、格子状のテクスチャが現れた像に関しては、修復ツールやコピースタンプツールを使っても駄目なものは駄目。ゴキブリと一緒で1つでもそのエラー合成が見つかったら、他にも仰山あると思った方が良い。
単なる平均合成なら風が吹いていてもスローシャッターでそれを表現したような写真になるのだけど、ピクセルを動かしているからスローシャッターのような表現にもなってくれないんだ。いや、スローシャッターのような表現にはなるが、そうならずにグチャグチャな像になってしまう時もある。
廃墟の屋内ではどうだろう?。窓が割れていて風が吹き込んでさえいなければ、廃墟は時が止まっている場所だからリアレゾが使える!。うん、きっと使える筈。でも私には意味がない。現状は三脚を使わなくちゃならないのだから。将来、手持ちでリアレゾが出来るぞ!、そうなったら最高のツールになるのだろうね。
と言う事で私的結論。
「リアレゾは発展途上のシステムで特に私のような風景を撮る人間には現状の機能では全く使い物にならない」
とにかく私はフィルム時代からフィールドカメラ(主に135フィルムを使うカメラ)は、機動性があるから最高のツールだと信じて疑わず、三脚を使うのは恥だと思っているから、三脚使用が前提の機能は不要だ!。
ただ、これを書いておいた方が良いだろう。
リアレゾは現段階で三脚の使用を強いられる。上述の通り、実際のシャッタースピードが1/1000secであったとしても撮影には約2秒掛かっているので一脚でも駄目だろう。
しかし、意外と街中をウロついていると三脚の代替になるものが仰山あるんだ。ネイチャーフォトを撮るにせよ、例えば倒木を見つけたらそこに砂袋のようなものをかませば固定も出来るし、ある程度水平も保てたりする。
また一脚であっても電柱や木、壁にカメラを押し付ければその時点で三脚とほぼ同等の揺れへの耐性が得られるので、撮影する場所は制限され、構図もそれにより思惑通りにならないかもしれないが、三脚が絶対になくちゃ駄目!、と言う訳でもない。
※要するに人物や車が大きく構図されておらず、無風であれば現状のK-3IIでも三脚無しで街中写真もなんとか撮れる訳だ
そしてリアレゾは最初の1枚だろうか?、それをカメラ内の再現像でJPGとして抽出可能になっている。再現像の項目に「リアレゾのオンオフ」設定があり、今回のように合成が失敗しても通常撮影分の写真は再現像で残せるんだ。
実際に今回の撮影でリアレゾで失敗した10カットくらいかな、カメラ内再現像で救っている。この機能はあり難い、ある種の保険だ。この保険さえあれば「風がちょっとあるけど・・・」、そんな時でも自由にリアレゾ機能を使えるってもんだ。
当然今後Digital Camera Utility 5がアップデートされ、HDRのRAW分解と同じくリアレゾ分解が可能となり、4枚のRAWファイルを抽出出来るだろう。もしかするとK-3IIに同包されているDCU5にはすでにその機能が搭載されているかもしれない。
よって「内蔵フラッシュが不要」、K-5系やK2桁系からK-3にステップアップしよう、そんなカメラマンは安くなっているK-3の在庫を見つけるよりも、今述べたように頑張れば三脚がなくてもリアレゾショットと撮影出来る。他にもAFやブレ補正と言った機能が強化されているのだから、K-3IIを高くても購入に踏み切るべきではあろう。
そういう私は内蔵フラッシュは欲しいし、主に動体撮影のアルゴリズムが強化されたAF、ブレ補正もK-5で我慢出来ているからK-3IIは買わないだろうね(笑)。
4.5段のブレ補正効果があると言っても、135換算450mmで1/15secがもしかしたら可能かもしれない。でも換算で35mmの焦点距離において、恐らく0.7秒でシャッターを切ったら、近景で被写体が大きかったら多くでブレを確認出来る筈だ。
K-3でも28mmで3.5段分効果があるのなら0.5秒でもブレない筈だが、昨年K-3を2週間借りて色々とやってみたけど、1/2秒では3分の2くらいでブレを確認出来た。
要するに3.5段、4.5段と効果をうたっていてもどんな焦点距離であろうが1/4秒くらいが限界なんだと思う。K-5なら1/8秒だ。
Olympusの5軸ブレ補正は(焦点距離によってだろうが)1/2秒でも決してブレないと言うが本当だろうか?。仮にそれが真実だとしても、現在、ブレ補正で最強なのがこのOlympusと言われており、そのOlympusで1/2秒なら、やっぱりPentax K-3IIで1/2秒は辛い気がする。
あくまでも推測でしかないので、この辺を誰かテストしてくれないだろうか?。
もう1つ書いておこう。写真はレンズで決まる、これは誰が何と言おうがそうであると断言する。よってK-3でK-3IIのリアレゾショットに勝つにはそのリアレゾショットで使われたレンズよりも優れているレンズを装着すりゃ良い。K-3でも28mmで3.5段分効果があるのなら0.5秒でもブレない筈だが、昨年K-3を2週間借りて色々とやってみたけど、1/2秒では3分の2くらいでブレを確認出来た。
要するに3.5段、4.5段と効果をうたっていてもどんな焦点距離であろうが1/4秒くらいが限界なんだと思う。K-5なら1/8秒だ。
Olympusの5軸ブレ補正は(焦点距離によってだろうが)1/2秒でも決してブレないと言うが本当だろうか?。仮にそれが真実だとしても、現在、ブレ補正で最強なのがこのOlympusと言われており、そのOlympusで1/2秒なら、やっぱりPentax K-3IIで1/2秒は辛い気がする。
あくまでも推測でしかないので、この辺を誰かテストしてくれないだろうか?。
K-3IIユーザーがズームレンズを装着し、一生懸命三脚にセットとし、風が止むのを待っている横で、K-3ユー ザーは涼しい顔をして単焦点レンズを使って手持ちでパチリすりゃ良い(笑)。
今回はDA16-85mmしか使っていないが、リアレゾがあるからDA16-85mmの性能が上がる訳じゃない。広角側の周辺部の描写は当然中心部より大きく劣る訳でそれが解消されるんじゃないんだ。周辺部のボケボケの部分はボケボケのまま。
そして周辺部のボケボケはA3ノビプリントでも判る時がある。DA18-135mmの広角側なんてどんな風景でも18mm側の周辺部は酷い有様になる。だからK-3IIにDA18-135mmの18mm側で撮影したリアレゾフォトよりもK-3で他の周辺部がしっかりと描写されるレンズを装着した写真の方が(解像感においては、そしてA3~A2プリント前提であれば)遥かに良い写真を記録出来ちゃう。
最後にいつもように企業姿勢を問いたい。
リアレゾは将来の可能性がとても高い優れた機能だと思う。でもK-3のレビューの際にも書いたと思うが、その前に簡単に実現出来る事を何故Pentaxはやらない?。
手持ちで3枚合成のHDRが可能なのだから、SonyのマルチショットNRのような、PentaxユーザーならPhotoshopでしか行えないノイズ軽減の為のコンポジット(加算平均合成だっけか?)、手持ちでノイズ軽減させる機能をどうして入れないのだろうか?。
K-3は確か3枚のHDR合成で15秒くらい待たされた気がするから、ノイズ軽減コンポジットで枚数を6枚だか8枚だかに制限すれば30秒くらいで合成処理を終えられる筈。ISO25600になると10数枚の合成が望ましいが、ISO12800までならば(私の撮る風景において)6~8枚の合成でなんとかなる。そしてPhotoshopで合成する手間を考えたら現場で30秒くらい待てる!。
K-5系と比較して1.5倍の解像度があるK-3は(等倍で比較すると)どうしても高感度の描写が悪くなってしまう。Pentaxの人間に色々と聞くとこれに関して多くのユーザーからかなりの勢いでプッシュされているらしい。
彼らは知っているんだよ、K-3の最大の欠点を!。しかもそれを克服するためには従来の技術で賄える。搭載は可能な筈なんだ。なのにそれをやろううとしない。不思議な会社だよね・・・。
勘違いされると困るのではっきりと明言するが、K-3の超高感度域は、思った程悪くないからね。私の撮る風景ならISO8000~10000までならLightroomのノイズリダクションを使ってA3ノビにプリントしても気にならない。
ISO12800が微妙なんだ。シャドー部が多いとLightroom現像でも見劣る。でもそれはK-5系でも同じだし、所詮はA3ノビプリント。なんとかなる。

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