Pentax Qをたったの2時間弱しか使っておらず、撮影した写真は200枚に満たない。その程度でQが駄目か否かを判断出来るか?・・・。答えは「はい、出来ます」である。Pentaxユーザーだから使い勝手は判っており、Qの実力は2時間、200枚も撮っていれば十分に理解出来る。
その上で、、、
Pentax Q レビュー - おお!、いいじゃんなポイント
Pentax Q レビュー - わぉ!、こりゃ駄目なポイント
Pentax Q レビュー - 全てのカメラをライバルにした失敗
3つのレビューを書いた。その後、時折、Q関連のネタをWEBで漁り、色々と調べているが、結論は変わっていない。「俺は絶対に買わない」である。そこそこ人気があるらしく、どうも私の感覚は世間とはずれているようだが・・・。
あるサイトで「デジイチのサブにQはどうだろうか?」、そんな疑問が上がっていた。当然、私が回答するならば、「そんな思考を持っちゃ駄目だよ」となる。
そもそも「サブカメラ」、この手の方は恐らく初心者なのだろう。サブカメラの位置付けを考え直す必要があると思う。
サブカメラを必要とする一番の理由は「メインカメラが故障した時の代用」である。旅行先でPentax K-5が壊れたとしよう。そんな時にPentax Qで代用出来るかどうか。考える必要ない。代用出来る訳が無い。
レビューにも書いたが、Pentax Qはミラーレスカメラとして考えるのでなく、「レンズ交換が出来るコンパクトデジタルカメラ」と認識すべきで、画質が良かろうが、所詮はコンデジであり、その良いと言われる画質はデジイチに到底及ばず、また他の高級コンデジと比較しても差はほとんどないと言って良い。
とどのつまり、私個人の考えはサブカメラ=メインカメラであり、Pentax K-5のサブはK-5しかあり得ない。もし私がCanonやNikonのユーザーであっても同じ事が言えるだろう。Nikon D7000のサブはD7000であり、同機種、もしくは同レベルの機種をサブに持つのが正しいカメラマンのあり方だ。
だから、サブカメラをどうするか、そんな思考でなく、Qが選択肢に入る事を想定すると、「サブシステムとして如何なものか?」、そんな話になってくる。本気撮りにはK-5を使い、友人や恋人、奥さんとの遊びに出掛ける時には小さく気軽に扱えるカメラシステム、これにQは適しているか否か、これが正しい。
とは言え、サブシステムとしてもQはあまりお勧め出来ない。遊びカメラ、気軽に使うカメラとしてもQは中途半端な代物だ。何度も書くが、Qは「ミラーレスカメラでなく、レンズ交換出来るコンデジ」、そう思わないとならない。
そして遊びで使うカメラにレンズ交換が必要か?、極普通の、レンズが沈胴式になっているコンパクトデジタルカメラで十分ではなかろうか?。
現在、Qのダブルレンズキットが5万5千円前後だそうだ。これって高いと思う。Qに5万円も払うのだったら2~3万円の135換算で28-105mmくらいのレンズがついているコンパクトデジタルカメラを買う方が遥かに賢い気がする。
またサブシステムとして5万円の予算を計上するのなら、(各種レビューを見る限り)画質がQよりも優れているFujifilmのX10や、EVFも付いて来ちゃうOlympus XZ-1のプレミアムキットの方が遥かに選択肢として有効だろう。
さらにXZ-1のプレミアムキットを考えるとワンランク上のPENライトシリーズ、E-PL1s、E-PL2のレンズキットが買えてしまう事も頭の片隅に入れておいた方が良いだろう。
私がファインダーの無いカメラはカメラじゃないと言い続けているからそんなQを毛嫌いしていると思われちゃ困る。同じ値段で明らかに画質がワンランク上のカメラが手に入るから、わざわざQを選ぶ理由が見当たらないのだ。仮にアクセサリとしてEVFがあったとしても画質の面で認められない。
これは画質が劣っていると言っているのではない。確かにコンパクトデジタルカメラクラスでは見映えのする画質を持っていると思う。しかし、もう一度書かせて頂く。「所詮はコンデジ」なのだ。
但し、利点もあるようだ。それはマウントアダプターを装着する事により、一瞬にして超望遠カメラになってしまう事。135換算だと焦点距離に5.5倍との事で、70-300mmレンズが385-1650mm相当のレンズに変身するし、100mmのマクロレンズなら550mmのマクロレンズになるのだ。
鳥専科、植物専科、虫専科、宇宙専科、はたまた探偵、盗撮に非常に便利なのがこのQだ。Pentaxのカメラは昔から警察等が使っていたから、もしかすると警察や国税局などにも装備されているかもしれない。そう考えると超望遠域専用のサブシステムとしてQを利用するのは理解出来る。
でも普通の人、少なくとも私は鳥も虫も花も月も、増してや盗撮もしないし、国家のお役人でも、探偵を生業としている訳じゃないので、やっぱりこのカメラを使えるシチュエーションがどうしても見当たらないのだった。
最新コメント