2020年11月10日 00:00
前回記事で価格.comのスレッド、、、
スマホの方がキレイ
これについてあ~だこ~だ述べてみた。今回はその続き、フィルム時代に遡ってみよう!。
尚、本日掲載写真はライトボックス上にフィルムを設置し、デジタルカメラでそれを撮影し、Camera RAWにてオリジナルフィルムに限りなく近い発色で現像したものを掲載している。
スマホの方がキレイ
これについてあ~だこ~だ述べてみた。今回はその続き、フィルム時代に遡ってみよう!。
尚、本日掲載写真はライトボックス上にフィルムを設置し、デジタルカメラでそれを撮影し、Camera RAWにてオリジナルフィルムに限りなく近い発色で現像したものを掲載している。
上のスレッドで不思議に感じたのはあそこはSonyのRX100M6のスレッドでしょう?。RX100M6のユーザーが集っている筈なのに、「おまかせオートで撮るべきだ」とか「コントラストが強いプロファイルを使っているからコントラストを抑えるべきだ」と有用な意見もあったが、具体的な解決案を誰も提示していない。皆さんもその点を疑問に思われないか?。
私の目にはあそこに参加した全ユーザーがRX100M6の負けを認めちゃっているとしか思えない。一部の人が解決案を示しているが、サンプル写真と言った具体性がなく、「なるほどRX100M6では半逆光で輝度差のある風景は撮って出しJPGで肉眼に近い発色にするのは不可能なんだ」、誰もがそう感じるに違いない。
確かに画質、クオリティはRX100M6に軍配は上がる。センサーが大きいのだから当たり前。でもここに現代のデジタルカメラの大きな問題がある。センサーの大きさ、センサーの性能だけで物を語っている人間が多過ぎる。突き詰めれば似非中判センサーのFujiflmのGFXシリーズ以外使えないってお話になってくる。
スレ主が見た風景、あういう場面に出くわした事がなくてもユーザーなんだからDROやHDRをどう使うべきか、それを具体的に指南するべきところを、異なる観点からスマホの絵は不自然だとかは塗り絵だとかRAW現像したくないと言い張っているのにRAW現像してシャドーのディテールを出した写真を掲載したり・・・。
ホント疑問なんだ。RX100M6の仕様を見るとDROはレベル1~5まで、HDRは露出差レベルが1~6EVと設定出来ると書かれており、その数値を信じる限り、あの半逆光の風景でもS10に近い発色に出来る筈なんだ。それなのにユーザーがそんなサンプル写真を出してくれないから、「だとするとDROでもHDRでもやっぱりあの風景ではどうにもならんのか?」ってなるでしょう?。
まぁSony α7IIのDROは最大レベルを設定しても大した絵にならないし、HDRもなんのこっちゃ?、って写真になる時があるのでRX100M6でも駄目っぽい気もしないでもないが・・・。
でもS10のような発色にならないSony α7IIもRX100M6もたかがスマホに敗北している。明らかに負けだ!。工業的な画質は上述の通りそりゃぁセンサーの大きなα7II、RX100M6が圧倒するだろうが、それはハードウェアの部分でしょう?。何故本格的カメラはソフトウェアに力を入れていないのか?。
その辺に力を入れているのは実はPentaxだったりする。PentaxのHDRはかなり優秀で肉眼に近い写真や、もはや絵画!、そんなものまで作れてしまう。Pentaxのソフトウェア技術はNikon、Canon、さらにはSonyにも勝っていると元ユーザーは思う。でも無念、Pentaxはハードウェアが駄目だから・・・。
さて、上スレッドで主旨から外れてグチャグチャ言っている人達、本当に写真が好きなのか?、ちゃんと親身になってスレ主の疑問に答えようとしているのか?、幾つかコメントを拾ってみよう。
うーむ、2020年にもなって未だにこの思考・・・。フィルムからデジタルへの変換期、デジタル黎明期だったらこの意見を否定する人は少なかったかもしれない。何でもそうでしょ?。単焦点からズームレンズ、マニュアルフォーカスからオートフォーカスへの変換期にもこういう発言は正義だったろう。
だから2010年以前に「まだまだデジタルはフィルムには勝てない、写真ではなく画像でしかない」、そんな人間がいてもおかしくはない。しかし今は2020年!。こうなるとフィルム写真教と言う宗教なんだ。宗教を目指しちゃった人ってのはもう・・・。
比較写真は3つのサンプル云々、リバーサルで露出計で撮影云々・・・、他にもスレ主の構図が少し異なるとか、撮影時間が数分ずれているから厳密な比較にならない!、と間の抜けた発言をしている人もいる。ちょっと考えれば判るのでは?。己が左からの強い太陽が照り付けている半逆光下で写真を撮っていると思えば、スレ主の「スマホの方が肉眼に近い」、これに間違いじゃないと理解出来るでしょ。
この発言者はスレ主の考えは認めるものの、アートに対して確固たる信念があるのだろう。しかしスナップなんてもはや写真用語じゃない。芸術を知らない人でも使って何ら問題のない言葉。「風景をスナップする」、この表現が悪いとは到底思えない。フィルム時代から写真を撮っている私でも、今でもPentax 645にベルビアを通している私でもスナップなる言葉は普通に使う。トップ写真だって風景スナップである。
コメント主はスレ主を擁護しつつも「記録ならばね」と馬鹿にしている、つまり屁理屈である。この人の記録ではないアート写真ってのを是非拝見したいものだ。さぞかしスゲェのだろう。
皆さんの周囲にも一人はこういう輩いない?。最後の最後に必ずチクリと嫌味を言うタイプ。しかもそれが屁理屈。あ~気持ち悪いですね~。そんな私もこのコメント主に対して上から目線な物言いをしているので同じ穴のムジナなのだろうが・・・。
己を擁護すると、このスレッドが「アートとはなんぞや?」、そんな主旨で、誰かが安易に「スナップ」と言う表現をしたらきっと私もチクリと釘を刺すだろう。でも今回の内容で論点のずれているアート論を出してまで、屁理屈で人を小馬鹿にする必要性があるか?、コメント主と私は同じ穴のムジナだろうが、そこに疑問を持つ。
最新のスマホはそういう傾向にあるのだろう。しかしみんな気付いていないのか?。スマホのS10で撮影した写真の露出はEV13.3でドピーカンの順光でカメラがセットする値とほぼイコール。空は青いままの筈。となれば「S10は空を青く塗りたくっておらず、主にシャドーをガツンと上げた処理をしている」と簡単に推測出来る。こういうミスリードを誘う、「スマホは空を全て青く塗り潰す」ような表現は良くない。
そんなのスマホの開発メーカーにいないと断言出来ないでしょう?。私はその手の事に関しては石橋を叩いて渡るタイプで少しでも己の発言に確信を持てなかったら「スマホの空の青は作っているものが多いらしい」とか「つまり塗り絵と言われてもおかしくない処理をしている可能性がある」と必ず逃げ道を作る。疑問があるのに断言なんて恥ずかしくて出来ない。
では本題へ。
銀塩(フィルム)写真はフィルムの種類(ISO感度含め)によってダイナミックレンジ(フィルムではラチチュードと言う)が異なる。リバーサルフィルムが5~6EV、ネガフィルムが8~10EVと言われているのかな?(この辺、人によってマチマチなので正確に幾つとは言い難い)。デジタルカメラのダイナミックレンジはフィルムよりも遥かに広く1型センサーでも12EVくらい持っているし、35mm判センサーだと限りなく15EVに近いレンジを持つカメラもある。
銀塩写真もデジタル写真も成果物として見た場合、その全てが使える訳ではない。デジタル写真の成果物であるJPGファイルはDRO(ダイナミックレンジ拡大)やHDRを使わない限り、カラープロファイルによって6~8EV程度だし、フィルムの場合、プリントが成果物となり、リバーサルフィルムでもネガフィルムでも5~6EVしか表現出来ない(勿論、一度デジタル化してレタッチすればもっと広くなる)。
だからリバーサルフィルムは撮影した瞬間に価値が決まる。そもそもリバーサルフィルムの成果物は正しく言えば「フィルムそのもの」であるからだ。そしてそのフィルムからプリント、これを一般にダイレクトプリントと言い、そのラチチュードは5EVしかない。いずれにせよ風景によって+-1EV以内のミスくらいは何とかなるが、1EV以上露出をミスったら、おおよそもはや使えないコマとなる。
しかしネガフィルム場合、フィルムに記録される情報が10EV程度、そしてプリントに使われるのはそのうちの5EVなのだから5段分の余裕があり、特にネガフィルムの場合、ハイライトに強く、風景によっては誤って3段オーバーの写真さえ救えたりする。
以前使用していたCanon EOS30D、DxO Markによるとこのカメラのダイナミックレンジは最大で10.8EV。2006年の発売で、この辺のAPS-Cセンサー搭載のデジタル一眼レフの性能が最もネガフィルムに近いと言えよう。但し、デジタルカメラのセンサーはハイライト耐性がフィルムより無く、2段オーバーの写真はギリギリ何とかなってもそれ以上となると救えなかったりする。
ではEOS30Dとネガフィルム、フィルムカメラは同一と考えて良いのか?。答えはノー。フィルムの方が遥かにシビア。ラチチュードはイコールでもネガフィルムの場合、成果物はプリントとなり、そこで表現されるのはあくまでも5~6EV。つまりプリント時に露出補正が+-2EV程度出来るだけ。
方やEOS30Dでは露出補正に加え、ハイライト補正、シャドー補正、コントラスト調整と言った明るさ、階調に関する項目の全てがお直し出来てしまう。
よってフィルムの方が遥かにシビア。さらにシビアなのが上の通り、リバーサルフィルムからダイレクトプリントされた5EVしか表現出来ない写真。
勿論、従来のダイレクトプリントではなく、デジタル入稿、オペレータに指示をすればデジタル化してからのプリントなので、カラーネガフィルムと同じくらいの補正が可能の筈。
但し、本ネタは前回記事からの続きネタであり、つまり「面倒をしないで半逆光の風景で空が白飛びせず、森も黒潰れせず」、これが出来るかと言うとフィルムだと100パーセント無理です!、と回答するしかない。
いや、ひとつだけ方法がある!。構図が限定されてしまうが、レンズに装着するタイプのハーフNDフィルターを使えば行ける!。ハーフNDフィルターをご存じない方へ。Kenkoの商品サイトへのリンクを下に貼る。
ハーフNDフィルター
ご覧の通り、上部が濃く、下部が透明になっているフィルターだ。これを天地正しくレンズに装着すれば構図上、上半分が空、下半分が影、そんな風景ならば違和感のない写真を撮れてしまう。
今回の価格.comの掲載写真で言えばグラデーションのあるND4もしくはND8のハーフを使えば何とかなりそうだ。これですな。
NUANCES EXTREME GND8 専用のホルダーが必要となるが、こんなもの不要だ。ガラスなので割れないように慎重に使う必要があるものの、手に持ってレンズの前面にセットすれば良いだけ。
勿論、これはデジタルカメラでも使える手法だ。SonyのRX100M6だとレンズそのものが小さいので上のハーフNDフィルターで効果が出るかは微妙なところだが、レンズ交換式デジタルカメラならフィルター系が52mm以上なら十分機能する筈だ。
実際、私はデジタルカメラにて、77mm径かな?、ND4フィルターとPLフィルターを所持しており、それを77mm径未満のレンズの前面に左手で押し付けるだけで撮影している。勿論三脚など使用しない。これによりドピーカンでもシャッタースピードを遅く出来、滝や川の流れを雲のように撮影出来るのだった。
ND4とPLフィルターを重ねると最大で4EV程暗くなる。滝を雲のように写すには水流にもよるが1/2~1/8秒が適正なシャッタースピード。Sony α7IIはISO50を選べるので絞りF11で1/4秒、F16で1/2秒で写せる。Olympus E-M1やE-M5markIIだと最低感度がISO100となるので晴天順光の滝を撮ろうとするとF11まで絞って1/8秒となるが、m4/3センサーでもF11だと小絞りボケもギリギリ気にならない程度に収まる。当然曇天や日陰そこまで絞り込む必要がなく楽勝である。
そんな私はハーフNDフィルターを使った事はない。ではフィルム時代、どうやって輝度差のある風景を撮影していたか?。
簡単ですよ!。
「撮影しない!、目の前の風景を見なかった事にする!」
これしかないでしょう!?。特に当時、本格的な撮影に挑む際にネガフィルムを使うのはシャッタースピードを稼ぎたい時だけ、今の時期なら午後3時以降、陽が陰ってきたらISO400のネガフィルムを通すだけで、日中はほぼリバーサルフィルムで撮影していた。風景を5EV以内に収めないとならないのだから、そんな風景しか撮らないでしょう!。
原則として順光である。今回の価格.comに掲載されていた半逆光の風景でも見なかった事にする事が多いだろう。ネイチャーフォト、しかもリバーサルフィルムで空が飛んだらただの失敗写真。空を青くする露出で撮影すれば今度は当然森は真っ黒。パチリしてもどうせ失敗なのだから、そんな風景に貴重な一コマを無駄にしない!。
年に何度かPentax 645を持ち出し、ネイチャーフォトを撮影している。勿論使うのはリバーサルフィルムだ。1本12コマしか撮れないんですよ!。見なかった事にするのが正しい。Pentax 645を使う際は順光、もしくは光がしっかりと回っている曇天でしかカメラを構えません!。
どうしてもそこの風景が欲しかったら、望遠レンズを用いて5EVに収まるであろう場所を部分的に切り取るくらいか?。何が何でもこの風景を!、時間に余裕があれば太陽が自分の後ろに来るのを待つかもしれないが、そんなゴージャスな風景は千に一つ。
フィルム時代や、手ブレ補正のないデジタルカメラ、またはその効果が弱いデジタルカメラにて、どうしてもスローシャッターを用いたい、これは意外と可能。よりブレないようにカメラが固定出来れば良いので、壁や電柱により掛かったり、胡座をかいて座るだけで半段~1段は稼げる。
辺りに三脚の代わりになる少しでも平面のある固定されたもの、例えばガードレール、景勝地でありがちな杭のように打たれている擬木、廃墟の屋内だったらそこらにあるテーブルや椅子を使う。
この手の三脚代わりは水平が撮れなかったり、前後に角度が付いていたりが多いが、ハンドタオルやポケットティッシュをカメラの下に敷き、調整するし、それでも傾いていた広めに構図して、フィルムなら自分で斜めにトリミング、デジタルならRAW現像で傾き補正すれば良い。この手の手法は構図こそ最初に望んだものを得られないものの、目の前の風景にチャレンジ出来る。
しかしラチチュードの狭いフィルムで意図しない白飛び、黒潰れはどう頑張っても無理。上記の通り、ハーフNDフィルターを使うか天候の変化を期待するしか術はなく、多くのカメラマンは見なかった事にするしかなかった。
この手の風景でやたらに「コントラストを弱めるべきだ」と言う人がいる。それは正しいのだが、コントラストを弱めると雲が生き生きとしないジレンマに陥るのを忘れちゃならない。見事な入道雲を撮ってもコントラストが弱かったら超~しょ~もない写真になる。
撮って出しJPGには不可能でもRAW現像なら楽勝だ。Lightroomは部分補正が可能なのでコントラストは地上部分だけ下げ、空部分は反対にかすみの除去や明瞭度をガツンと上げてやる。
そしてそういう写真を見て一部のつまんねぇ輩は「見た目と違う!、違和感がある!」と騒ぐが、私個人はそもそも見た目にしようとはちっとも思っていない。そして「あるあるネタ」として、アート論とかになると何故かやたらに「表現は自由であるべき!」なんて発言をするんだ、こういう人達は・・・。
さらにオート機能、RX100M6には「プレミアムおまかせオート」と「おまかせオート」のふたつがあるようで、プレミアムおまかせオートの場合、逆光モードに加え、HDRオート、手持ち夜景、人物ブレ軽減と言った機能を勝手に起動してくれるらしい。ではこのプレミアムおまかせオートでスレ主が求めているS10のような見た目、肉眼モードになってくれるのか?。
私個人は懐疑的だ。SonyのDRO、HDR機能はα7II、α6000のそれを見る限り(使い物にならないので本格的な運用はしていない)、大した事はない。Lightroomでガツンとシャドーを上げたような絵には仕上がってくれない。その辺がRX100M6とどう違うのかであろう。でもサンプル写真が上がっていない限り、眉唾と思うべき。
SONY Cyber-shot RX100 MarkⅣレビュー⑧ ~逆光時オート対決~
あくまでもRX100M4のレビューであるが・・・。上ページをスクロールして最後の噴水の写真を見て頂くと判るだろう。プレミアムおまかせオートでは確かに空は白飛びしないがシャドー部の持ち上げが足りない。スレ主のS10のサンプル写真を見る限り、S10でこの風景を撮れば噴水から奥の林までしっかりとディテールが出るのではなかろうか?。
そしてこれはセンサー由来のハードウェアの問題ではなく、あくまでもソフトウェア問題。ソフトウェアで「肉眼モード」を作れていないのがSonyのカメラ・・・、だと私は思っている。
あとはSonyのスマホ、これにもプレミアムおまかせオートが積まれており、最新モデルだとどこまでS10の像に近付くか?、その辺を誰かが検証しない限り、この話題の結論は出ない気がする。RX100M6とSonyスマホのプレミアムおまかせオートを比較し、S10のような絵が出るか否か?。
撮って出しJPGには不可能でもRAW現像なら楽勝だ。Lightroomは部分補正が可能なのでコントラストは地上部分だけ下げ、空部分は反対にかすみの除去や明瞭度をガツンと上げてやる。
そしてそういう写真を見て一部のつまんねぇ輩は「見た目と違う!、違和感がある!」と騒ぐが、私個人はそもそも見た目にしようとはちっとも思っていない。そして「あるあるネタ」として、アート論とかになると何故かやたらに「表現は自由であるべき!」なんて発言をするんだ、こういう人達は・・・。
さらにオート機能、RX100M6には「プレミアムおまかせオート」と「おまかせオート」のふたつがあるようで、プレミアムおまかせオートの場合、逆光モードに加え、HDRオート、手持ち夜景、人物ブレ軽減と言った機能を勝手に起動してくれるらしい。ではこのプレミアムおまかせオートでスレ主が求めているS10のような見た目、肉眼モードになってくれるのか?。
私個人は懐疑的だ。SonyのDRO、HDR機能はα7II、α6000のそれを見る限り(使い物にならないので本格的な運用はしていない)、大した事はない。Lightroomでガツンとシャドーを上げたような絵には仕上がってくれない。その辺がRX100M6とどう違うのかであろう。でもサンプル写真が上がっていない限り、眉唾と思うべき。
SONY Cyber-shot RX100 MarkⅣレビュー⑧ ~逆光時オート対決~
あくまでもRX100M4のレビューであるが・・・。上ページをスクロールして最後の噴水の写真を見て頂くと判るだろう。プレミアムおまかせオートでは確かに空は白飛びしないがシャドー部の持ち上げが足りない。スレ主のS10のサンプル写真を見る限り、S10でこの風景を撮れば噴水から奥の林までしっかりとディテールが出るのではなかろうか?。
そしてこれはセンサー由来のハードウェアの問題ではなく、あくまでもソフトウェア問題。ソフトウェアで「肉眼モード」を作れていないのがSonyのカメラ・・・、だと私は思っている。
あとはSonyのスマホ、これにもプレミアムおまかせオートが積まれており、最新モデルだとどこまでS10の像に近付くか?、その辺を誰かが検証しない限り、この話題の結論は出ない気がする。RX100M6とSonyスマホのプレミアムおまかせオートを比較し、S10のような絵が出るか否か?。
私の目にはあそこに参加した全ユーザーがRX100M6の負けを認めちゃっているとしか思えない。一部の人が解決案を示しているが、サンプル写真と言った具体性がなく、「なるほどRX100M6では半逆光で輝度差のある風景は撮って出しJPGで肉眼に近い発色にするのは不可能なんだ」、誰もがそう感じるに違いない。
確かに画質、クオリティはRX100M6に軍配は上がる。センサーが大きいのだから当たり前。でもここに現代のデジタルカメラの大きな問題がある。センサーの大きさ、センサーの性能だけで物を語っている人間が多過ぎる。突き詰めれば似非中判センサーのFujiflmのGFXシリーズ以外使えないってお話になってくる。
スレ主が見た風景、あういう場面に出くわした事がなくてもユーザーなんだからDROやHDRをどう使うべきか、それを具体的に指南するべきところを、異なる観点からスマホの絵は不自然だとかは塗り絵だとかRAW現像したくないと言い張っているのにRAW現像してシャドーのディテールを出した写真を掲載したり・・・。
ホント疑問なんだ。RX100M6の仕様を見るとDROはレベル1~5まで、HDRは露出差レベルが1~6EVと設定出来ると書かれており、その数値を信じる限り、あの半逆光の風景でもS10に近い発色に出来る筈なんだ。それなのにユーザーがそんなサンプル写真を出してくれないから、「だとするとDROでもHDRでもやっぱりあの風景ではどうにもならんのか?」ってなるでしょう?。
まぁSony α7IIのDROは最大レベルを設定しても大した絵にならないし、HDRもなんのこっちゃ?、って写真になる時があるのでRX100M6でも駄目っぽい気もしないでもないが・・・。
でもS10のような発色にならないSony α7IIもRX100M6もたかがスマホに敗北している。明らかに負けだ!。工業的な画質は上述の通りそりゃぁセンサーの大きなα7II、RX100M6が圧倒するだろうが、それはハードウェアの部分でしょう?。何故本格的カメラはソフトウェアに力を入れていないのか?。
その辺に力を入れているのは実はPentaxだったりする。PentaxのHDRはかなり優秀で肉眼に近い写真や、もはや絵画!、そんなものまで作れてしまう。Pentaxのソフトウェア技術はNikon、Canon、さらにはSonyにも勝っていると元ユーザーは思う。でも無念、Pentaxはハードウェアが駄目だから・・・。
勿論Pentaxも限界はあり、HDRするのなら現場ではブラケティング撮影だけして、あとはおうちでHDRソフト(手持ちならPhotomatix Pro)に任せるべきである。さすがHDRソフト、スゲェ絵を作れる。
さて、上スレッドで主旨から外れてグチャグチャ言っている人達、本当に写真が好きなのか?、ちゃんと親身になってスレ主の疑問に答えようとしているのか?、幾つかコメントを拾ってみよう。
”
比較試写は最低3つのサンプルがないと比較できません。フイルムカメラをお持ちならリバーサルできちんとした露出計で撮影して比較するとどちらが真実に近い画像なのかわかると思いますよ。
フイルムカメラで撮ったものは写真ですがデジタルカメラのそれは画像です。
比較試写は最低3つのサンプルがないと比較できません。フイルムカメラをお持ちならリバーサルできちんとした露出計で撮影して比較するとどちらが真実に近い画像なのかわかると思いますよ。
フイルムカメラで撮ったものは写真ですがデジタルカメラのそれは画像です。
”
うーむ、2020年にもなって未だにこの思考・・・。フィルムからデジタルへの変換期、デジタル黎明期だったらこの意見を否定する人は少なかったかもしれない。何でもそうでしょ?。単焦点からズームレンズ、マニュアルフォーカスからオートフォーカスへの変換期にもこういう発言は正義だったろう。
だから2010年以前に「まだまだデジタルはフィルムには勝てない、写真ではなく画像でしかない」、そんな人間がいてもおかしくはない。しかし今は2020年!。こうなるとフィルム写真教と言う宗教なんだ。宗教を目指しちゃった人ってのはもう・・・。
比較写真は3つのサンプル云々、リバーサルで露出計で撮影云々・・・、他にもスレ主の構図が少し異なるとか、撮影時間が数分ずれているから厳密な比較にならない!、と間の抜けた発言をしている人もいる。ちょっと考えれば判るのでは?。己が左からの強い太陽が照り付けている半逆光下で写真を撮っていると思えば、スレ主の「スマホの方が肉眼に近い」、これに間違いじゃないと理解出来るでしょ。
”
>とはいえスナップで取る分には、スマホの方がキレイなのかなという印象ですね。
記録で撮る分には、、、な。
スナップ写真は写真芸術の一大カテゴリだよ。
スナップって言葉の使い方には注意して欲しいね。
写真の表現に於いて白トビ黒つぶれは一つの様式美なので、無遠慮にゴリゴリ持ち上げたり、抑えたりされると困る場面は多いよ。
とは言ってもスレ主さんが指摘した場面ならスマホの処理が好ましいよね。記録なら写ってる事が大切。
まぁ、デジカメ的にはハイライトに合わせて測光しないと。
ハイライトはトんだら終わりだけど、ロー側にダイナミックレンジが広いので、ローからは持ち上げるとかなりデータが残ってますよ。
>とはいえスナップで取る分には、スマホの方がキレイなのかなという印象ですね。
記録で撮る分には、、、な。
スナップ写真は写真芸術の一大カテゴリだよ。
スナップって言葉の使い方には注意して欲しいね。
写真の表現に於いて白トビ黒つぶれは一つの様式美なので、無遠慮にゴリゴリ持ち上げたり、抑えたりされると困る場面は多いよ。
とは言ってもスレ主さんが指摘した場面ならスマホの処理が好ましいよね。記録なら写ってる事が大切。
まぁ、デジカメ的にはハイライトに合わせて測光しないと。
ハイライトはトんだら終わりだけど、ロー側にダイナミックレンジが広いので、ローからは持ち上げるとかなりデータが残ってますよ。
”
この発言者はスレ主の考えは認めるものの、アートに対して確固たる信念があるのだろう。しかしスナップなんてもはや写真用語じゃない。芸術を知らない人でも使って何ら問題のない言葉。「風景をスナップする」、この表現が悪いとは到底思えない。フィルム時代から写真を撮っている私でも、今でもPentax 645にベルビアを通している私でもスナップなる言葉は普通に使う。トップ写真だって風景スナップである。
コメント主はスレ主を擁護しつつも「記録ならばね」と馬鹿にしている、つまり屁理屈である。この人の記録ではないアート写真ってのを是非拝見したいものだ。さぞかしスゲェのだろう。
皆さんの周囲にも一人はこういう輩いない?。最後の最後に必ずチクリと嫌味を言うタイプ。しかもそれが屁理屈。あ~気持ち悪いですね~。そんな私もこのコメント主に対して上から目線な物言いをしているので同じ穴のムジナなのだろうが・・・。
己を擁護すると、このスレッドが「アートとはなんぞや?」、そんな主旨で、誰かが安易に「スナップ」と言う表現をしたらきっと私もチクリと釘を刺すだろう。でも今回の内容で論点のずれているアート論を出してまで、屁理屈で人を小馬鹿にする必要性があるか?、コメント主と私は同じ穴のムジナだろうが、そこに疑問を持つ。
”
スマホの空の青は作っています。マイナス補正だけでは無理です。「ここは空だから青くするのだ」とスマホのプログラムが判断して処理しています。つまり塗り絵です。
スマホの空の青は作っています。マイナス補正だけでは無理です。「ここは空だから青くするのだ」とスマホのプログラムが判断して処理しています。つまり塗り絵です。
”
最新のスマホはそういう傾向にあるのだろう。しかしみんな気付いていないのか?。スマホのS10で撮影した写真の露出はEV13.3でドピーカンの順光でカメラがセットする値とほぼイコール。空は青いままの筈。となれば「S10は空を青く塗りたくっておらず、主にシャドーをガツンと上げた処理をしている」と簡単に推測出来る。こういうミスリードを誘う、「スマホは空を全て青く塗り潰す」ような表現は良くない。
そんなのスマホの開発メーカーにいないと断言出来ないでしょう?。私はその手の事に関しては石橋を叩いて渡るタイプで少しでも己の発言に確信を持てなかったら「スマホの空の青は作っているものが多いらしい」とか「つまり塗り絵と言われてもおかしくない処理をしている可能性がある」と必ず逃げ道を作る。疑問があるのに断言なんて恥ずかしくて出来ない。
では本題へ。
銀塩(フィルム)写真はフィルムの種類(ISO感度含め)によってダイナミックレンジ(フィルムではラチチュードと言う)が異なる。リバーサルフィルムが5~6EV、ネガフィルムが8~10EVと言われているのかな?(この辺、人によってマチマチなので正確に幾つとは言い難い)。デジタルカメラのダイナミックレンジはフィルムよりも遥かに広く1型センサーでも12EVくらい持っているし、35mm判センサーだと限りなく15EVに近いレンジを持つカメラもある。
銀塩写真もデジタル写真も成果物として見た場合、その全てが使える訳ではない。デジタル写真の成果物であるJPGファイルはDRO(ダイナミックレンジ拡大)やHDRを使わない限り、カラープロファイルによって6~8EV程度だし、フィルムの場合、プリントが成果物となり、リバーサルフィルムでもネガフィルムでも5~6EVしか表現出来ない(勿論、一度デジタル化してレタッチすればもっと広くなる)。
だからリバーサルフィルムは撮影した瞬間に価値が決まる。そもそもリバーサルフィルムの成果物は正しく言えば「フィルムそのもの」であるからだ。そしてそのフィルムからプリント、これを一般にダイレクトプリントと言い、そのラチチュードは5EVしかない。いずれにせよ風景によって+-1EV以内のミスくらいは何とかなるが、1EV以上露出をミスったら、おおよそもはや使えないコマとなる。
しかしネガフィルム場合、フィルムに記録される情報が10EV程度、そしてプリントに使われるのはそのうちの5EVなのだから5段分の余裕があり、特にネガフィルムの場合、ハイライトに強く、風景によっては誤って3段オーバーの写真さえ救えたりする。
以前使用していたCanon EOS30D、DxO Markによるとこのカメラのダイナミックレンジは最大で10.8EV。2006年の発売で、この辺のAPS-Cセンサー搭載のデジタル一眼レフの性能が最もネガフィルムに近いと言えよう。但し、デジタルカメラのセンサーはハイライト耐性がフィルムより無く、2段オーバーの写真はギリギリ何とかなってもそれ以上となると救えなかったりする。
ではEOS30Dとネガフィルム、フィルムカメラは同一と考えて良いのか?。答えはノー。フィルムの方が遥かにシビア。ラチチュードはイコールでもネガフィルムの場合、成果物はプリントとなり、そこで表現されるのはあくまでも5~6EV。つまりプリント時に露出補正が+-2EV程度出来るだけ。
方やEOS30Dでは露出補正に加え、ハイライト補正、シャドー補正、コントラスト調整と言った明るさ、階調に関する項目の全てがお直し出来てしまう。
よってフィルムの方が遥かにシビア。さらにシビアなのが上の通り、リバーサルフィルムからダイレクトプリントされた5EVしか表現出来ない写真。
勿論、従来のダイレクトプリントではなく、デジタル入稿、オペレータに指示をすればデジタル化してからのプリントなので、カラーネガフィルムと同じくらいの補正が可能の筈。
但し、本ネタは前回記事からの続きネタであり、つまり「面倒をしないで半逆光の風景で空が白飛びせず、森も黒潰れせず」、これが出来るかと言うとフィルムだと100パーセント無理です!、と回答するしかない。
いや、ひとつだけ方法がある!。構図が限定されてしまうが、レンズに装着するタイプのハーフNDフィルターを使えば行ける!。ハーフNDフィルターをご存じない方へ。Kenkoの商品サイトへのリンクを下に貼る。
ハーフNDフィルター
ご覧の通り、上部が濃く、下部が透明になっているフィルターだ。これを天地正しくレンズに装着すれば構図上、上半分が空、下半分が影、そんな風景ならば違和感のない写真を撮れてしまう。
今回の価格.comの掲載写真で言えばグラデーションのあるND4もしくはND8のハーフを使えば何とかなりそうだ。これですな。
NUANCES EXTREME GND8 専用のホルダーが必要となるが、こんなもの不要だ。ガラスなので割れないように慎重に使う必要があるものの、手に持ってレンズの前面にセットすれば良いだけ。
勿論、これはデジタルカメラでも使える手法だ。SonyのRX100M6だとレンズそのものが小さいので上のハーフNDフィルターで効果が出るかは微妙なところだが、レンズ交換式デジタルカメラならフィルター系が52mm以上なら十分機能する筈だ。
実際、私はデジタルカメラにて、77mm径かな?、ND4フィルターとPLフィルターを所持しており、それを77mm径未満のレンズの前面に左手で押し付けるだけで撮影している。勿論三脚など使用しない。これによりドピーカンでもシャッタースピードを遅く出来、滝や川の流れを雲のように撮影出来るのだった。
ND4とPLフィルターを重ねると最大で4EV程暗くなる。滝を雲のように写すには水流にもよるが1/2~1/8秒が適正なシャッタースピード。Sony α7IIはISO50を選べるので絞りF11で1/4秒、F16で1/2秒で写せる。Olympus E-M1やE-M5markIIだと最低感度がISO100となるので晴天順光の滝を撮ろうとするとF11まで絞って1/8秒となるが、m4/3センサーでもF11だと小絞りボケもギリギリ気にならない程度に収まる。当然曇天や日陰そこまで絞り込む必要がなく楽勝である。
そんな私はハーフNDフィルターを使った事はない。ではフィルム時代、どうやって輝度差のある風景を撮影していたか?。
簡単ですよ!。
「撮影しない!、目の前の風景を見なかった事にする!」
これしかないでしょう!?。特に当時、本格的な撮影に挑む際にネガフィルムを使うのはシャッタースピードを稼ぎたい時だけ、今の時期なら午後3時以降、陽が陰ってきたらISO400のネガフィルムを通すだけで、日中はほぼリバーサルフィルムで撮影していた。風景を5EV以内に収めないとならないのだから、そんな風景しか撮らないでしょう!。
原則として順光である。今回の価格.comに掲載されていた半逆光の風景でも見なかった事にする事が多いだろう。ネイチャーフォト、しかもリバーサルフィルムで空が飛んだらただの失敗写真。空を青くする露出で撮影すれば今度は当然森は真っ黒。パチリしてもどうせ失敗なのだから、そんな風景に貴重な一コマを無駄にしない!。
年に何度かPentax 645を持ち出し、ネイチャーフォトを撮影している。勿論使うのはリバーサルフィルムだ。1本12コマしか撮れないんですよ!。見なかった事にするのが正しい。Pentax 645を使う際は順光、もしくは光がしっかりと回っている曇天でしかカメラを構えません!。
どうしてもそこの風景が欲しかったら、望遠レンズを用いて5EVに収まるであろう場所を部分的に切り取るくらいか?。何が何でもこの風景を!、時間に余裕があれば太陽が自分の後ろに来るのを待つかもしれないが、そんなゴージャスな風景は千に一つ。
何が何でも5EV以内に収めなくちゃならない訳じゃない。ネイチャーフォトでもハイライト、空の白飛びは残念な写真となってしまうが、シャドーに関しては構図上、黒く潰れても良い場所ってのが必ずある。
今日の写真なんてまさにそうでしょう?。完全に黒く潰れている部分はないが、右側の山の中腹部分や手前草木の一部のディテールはほとんどなかったりする。もしこれを従来のダイレクトプリントしたら黒く潰れる可能性が高い。
完全逆光だともう見なかった事にするが、半逆光だったら、他地域や構図を工夫しさえすれば何とかなる場合もある。だから、、、
「ラチチュードが狭いから風景選びが大変だ」
と常に神経をすり減らしながら写真を撮ってる訳じゃない。
今日の写真なんてまさにそうでしょう?。完全に黒く潰れている部分はないが、右側の山の中腹部分や手前草木の一部のディテールはほとんどなかったりする。もしこれを従来のダイレクトプリントしたら黒く潰れる可能性が高い。
完全逆光だともう見なかった事にするが、半逆光だったら、他地域や構図を工夫しさえすれば何とかなる場合もある。だから、、、
「ラチチュードが狭いから風景選びが大変だ」
と常に神経をすり減らしながら写真を撮ってる訳じゃない。
フィルム時代や、手ブレ補正のないデジタルカメラ、またはその効果が弱いデジタルカメラにて、どうしてもスローシャッターを用いたい、これは意外と可能。よりブレないようにカメラが固定出来れば良いので、壁や電柱により掛かったり、胡座をかいて座るだけで半段~1段は稼げる。
辺りに三脚の代わりになる少しでも平面のある固定されたもの、例えばガードレール、景勝地でありがちな杭のように打たれている擬木、廃墟の屋内だったらそこらにあるテーブルや椅子を使う。
この手の三脚代わりは水平が撮れなかったり、前後に角度が付いていたりが多いが、ハンドタオルやポケットティッシュをカメラの下に敷き、調整するし、それでも傾いていた広めに構図して、フィルムなら自分で斜めにトリミング、デジタルならRAW現像で傾き補正すれば良い。この手の手法は構図こそ最初に望んだものを得られないものの、目の前の風景にチャレンジ出来る。
しかしラチチュードの狭いフィルムで意図しない白飛び、黒潰れはどう頑張っても無理。上記の通り、ハーフNDフィルターを使うか天候の変化を期待するしか術はなく、多くのカメラマンは見なかった事にするしかなかった。
デジタルカメラになって「後から補正」、RAW現像を知った。フィルム時代、見なかった事にしていた風景がRAW現像によって足を止めてカメラを構えるようになった。価格.comのスレ主はカメラマンが工夫をせずにシャッターを押すだけで見たままの風景が写るべきだと説くが(勿論それが正しい)、私個人は(手ブレ補正然り)フィルム時代の不可能が可能になったのだから手間暇が掛かってもキッチリとRAW現像で写真を仕上げる、これに一切の苦を感じない。写真を撮る行為、これは立派な趣味、加えてRAW現像で写真を仕上げる、これも私にとっては趣味なんだ。
試しにシャドーを目一杯持ち上げてみた。完全な黒潰れでない部分は意外と色情報が残っていて1.5段くらいシャドーを上げられたかな?。とは言え、これが作品として成立するか?。
恐らく高機能フィルムスキャナーを利用すればもっと色情報を引き出せ、さらにシャドーを持ち上げられるだろう。それでもフィルムからこの逆光風景を作品まで昇華させるには無理がある。
いずれにせよ、このように苦労して逆光写真を仕上げるのならわざわざリバーサルフィルムを使う必要はない。素直に補正ありきのネガフィルムを使うべきだろうし、そんなネガフィルムでも逆光での補正は限界がある。シャドーを上げればハイライトが飛ぶ可能性だってある。どんな風景でも何とかしたいのならダイナミックレンジがネガフィルムよりも広いデジタルカメラをRAW現像ありきで使うべきだ。
もう一度書こう。
「フィルム、銀塩写真はどんなにゴージャスな風景を目の前にしても『見なかった事』にする時もある」
そしてこれはデジタルカメラの撮って出しJPG派にも当てはまる。DROでも救えない風景もあるし、HDRの場合、構図上に動いているものがあれば使い物にならない写真になってしまう時だってある。
RAW現像派であるが撮って出しJPG派を否定しない。正直に言おう。むしろ見なかった事にする風景がある撮って出しJPG派に対して大きな優越感を持っている。撮って出しJPG派が諦めた風景でもRAW現像派はそこでカメラを構えられるんだ。だからこの世にもっと撮って出しJPG派が増えてくれれば嬉しくもなったりする。
RAW現像派は撮って出しJPG派なんて気にも掛けていない。「僕は撮って出しJPG派なんですよ」と語られても「へぇ~」でおしまい。決して馬鹿にしている訳じゃない。「勿体ないなぁ、RAWで色情報を引き出してやればもっと優れた写真になるのに・・・」、その程度の無関心さ。我々RAW現像派はどんな難しい風景でもそれなりにパチリしてくれるスマホ派のカメラマンに脅威を感じているだけだ。
恐らく高機能フィルムスキャナーを利用すればもっと色情報を引き出せ、さらにシャドーを持ち上げられるだろう。それでもフィルムからこの逆光風景を作品まで昇華させるには無理がある。
いずれにせよ、このように苦労して逆光写真を仕上げるのならわざわざリバーサルフィルムを使う必要はない。素直に補正ありきのネガフィルムを使うべきだろうし、そんなネガフィルムでも逆光での補正は限界がある。シャドーを上げればハイライトが飛ぶ可能性だってある。どんな風景でも何とかしたいのならダイナミックレンジがネガフィルムよりも広いデジタルカメラをRAW現像ありきで使うべきだ。
もう一度書こう。
「フィルム、銀塩写真はどんなにゴージャスな風景を目の前にしても『見なかった事』にする時もある」
そしてこれはデジタルカメラの撮って出しJPG派にも当てはまる。DROでも救えない風景もあるし、HDRの場合、構図上に動いているものがあれば使い物にならない写真になってしまう時だってある。
RAW現像派であるが撮って出しJPG派を否定しない。正直に言おう。むしろ見なかった事にする風景がある撮って出しJPG派に対して大きな優越感を持っている。撮って出しJPG派が諦めた風景でもRAW現像派はそこでカメラを構えられるんだ。だからこの世にもっと撮って出しJPG派が増えてくれれば嬉しくもなったりする。
RAW現像派は撮って出しJPG派なんて気にも掛けていない。「僕は撮って出しJPG派なんですよ」と語られても「へぇ~」でおしまい。決して馬鹿にしている訳じゃない。「勿体ないなぁ、RAWで色情報を引き出してやればもっと優れた写真になるのに・・・」、その程度の無関心さ。我々RAW現像派はどんな難しい風景でもそれなりにパチリしてくれるスマホ派のカメラマンに脅威を感じているだけだ。

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