2023年05月29日 00:00
先ずはここまでのおさらい。「2023年5月20日時点」、あくまでも私個人が利用しての感想だ。
これを踏まえて・・・。
先日、Bardに「これから本格的に写真を始める人に向けてm4/3システムだとどんなカメラが良いだろう?(質問文はもっと具体的に様々な情報を伝えている)」」と問うた返しに「OM SystemのOM-D OM-5!」と断言してくれて優秀だ、これぞ私が求めていた解だ!、と書いた。ふと思ったんだな。
相手はGoogleでしょう?。普段のアカウントでログインしている。Bardさん、もしかしてログインしている人物の過去の検索履歴から傾向と対策を鑑みて質問者が喜ぶような回答を用意する時もあるのではないか?。
Googleはロケーション履歴をオフにしても位置を収集し続ける。奥さんじゃないおねえちゃんとムフフしている時、港区の隠れ家的なバー&ホテルに2時間以上留まっていたのをGoogleは知っている。Googleから見えないようにする方法もあるのだが、今じゃそれすらも信用ならない。ユーザーに見えていないだけでGoogleにその情報が渡っている可能性だってあるからだ。そんなGoogleだからBardを使用する際、検索履歴などから傾向と対策を練り、私が望むような、人間なら「空気を読む」ような作業をしているのでは?、そう考えてもおかしくないでしょう。
「Google自体は検索エンジンもマップも個人の情報を収集し、より精度の向上を目指しているようだが、Bardは回答の精度を上げる為にユーザー情報を利用している?」
そう問うてみたら、、、
本来はその筈。果たしてこれを信用して良いのか?。Bardも数多くあるGoogleツールのひとつなのだから何かしらのデータが共有されていると私個人は思っているのだった。とは言え、そんな心配をしていたらインターネットすら使っちゃならぬ。
かつて携帯電話が普及し始めた頃、「電波が盗聴される恐れがあるから重要な会話は固定電話を使うように」、そんな注意喚起がなされていたが、誰もお構いなしだったのと同じで、こういう懸念がありつつも我々は便利だってだけでリスクをさほど考慮せずに対話型AIを使ってしまう。
でも言える事はある。開発者のさじ加減ひとつで個人情報にアクセス出来てしまうし、今でもフラグが立っていないけど、個人情報にアクセス出来るモジュールは組み込まれている筈だ。開発者がフラグを立てて再起動させるだけで我々の個人情報はごそっと抜かれる。だからこそAIに対してのルール作りが急務。ルールが定まっていない今、行政機関がこれを使う必要があるのか?、と疑問に思っている。またこれはAIを使う側の人間の対するルール、法も作られていない。
但し、それを言い出すときりがない。我々が現在使用している従来のパソコン用ソフト、スマホ用アプリ、これらだって開発者や販売元は容易に個人情報にアクセス出来てしまう。私が携わっている業界でも最近はセキュリティ強化で減ってきたものの、本物の個人データを利用してテストする事はあるし、かつて、まだその手の事がゆるゆるだった時代は個人情報を家に持ち帰っていたりもした。運用中でもトラブルがあったら原因究明の為に必然的に個人情報にアクセスする事だって多い。
名簿業者が掴んでいるデータって人間が売り買いしているのでしょう?。ウイルスによってバックドアを開けたり、開発者ならバックドアを仕込むのは容易。そう言えば鬼平犯科帳に出てくる盗賊で大工がいた。彼はその表(おもて)の仕事で扉などに細工を施し、それに後々、屋敷に忍び込む・・・。これぞバックドアである!。そして昔ながらのアナログ術は今でも通用する。開発中にバックドアを仕込むよりも現場で開発者、システムのオペレータがゴソッとコピペした情報を持ち出す。これが一番簡単だ。
とにかく少しでも人間が関わっていれば情報は必ず漏れるし、それが人工知能になると扱う人間によって世界規模で漏れる可能性が出てくるって事だ。将来、国VS国、企業VS企業、これは人工知能VS人工知能になっていく。さらには個人VS個人も人工知能によって優劣が生まれるかも・・・。
でもそれを滅多矢鱈に心配していたら個人、そして日本は世界の後塵を拝する事になる・・・。日本(政府&企業)ってスマホで遅れを取ったから、人工知能では先んじたいと考えている節があるのだな。
今気付いた。先日の初心者にはどのカメラがお勧め?、の問いにBardはこんな回答を寄越した。その時の回答を以下に示そう。
紹介しているレンズ名を良く見て欲しい。OM Systemの12-50mmもLumixの12-60mmも「II」と書いている?。あれっ?、両方ともII型出ていたの?、近頃レンズ情報を見ていないから俺って浦島太郎さん?。調べてみるとどちらもII型なんぞ存在しない。
また嘘か!、創作ぶっこいていたBardさん!。それ以外の商品は間違いはないので、この「II」と言う部分だけ嘘。マジにBardは事実の中に嘘を埋め込むのが大得意だ。開発段階のシステムだから仕方ないと感じるにせよ、先日も書いた通り、この辺の商品情報は人工知能以前の問題で検索エンジンから正しい情報を引っ張り出すだけなのにBardと言う人工知能が間に入った途端に嘘情報を散りばめる、ヤバイっちゃヤバイでしょ。
正直、無料版ChatGPTもBingもBardにもがっかりしている。一部で「今すぐにでも有料版ChatGPTを使うべきだ!」と叫んでいる人がいるが、私はそうは思わない。専門家の間でも意見が分かれているようで「一般人が有料版ChatGPTを使う意味がない」と述べている人もいる。
過去の情報を引き出すだけなら極普通に検索エンジンから色々と参照した方が時短だったりするんだ。上の通り、どの対話型人工知能も多かれ少なかれ事実の中に嘘が入っているから、それを精査する必要がある。だからユーザーが「この手の情報はどこを見れば判る」、おおよそでもそれを理解しているのであればわざわざ対話型AIを使う必要はないのだな。
皆さん、過去5年くらいでGoogleの検索エンジンを使って色々と情報を漁ったけれど見つからなかった事ってある?。ないでしょう?。見つからないのならそれはそもそもネット上にその情報がないだけだと思う。我々は目的の情報を探す術をすでに持っている。対話型AIを使う意味はさほど感じない。
巨人軍の現在のチーム防御率や重信選手の昨年の盗塁数、それを調べるのならそれぞれ「巨人 チーム防御利率」、「巨人 重信 個人成績」で検索すれば該当ページのリンクが表示される。プロ野球機構や球団公式サイトに掲載されているのだからその情報に間違いはない。でも対話型AIはその辺を参照している癖に嘘を放り込んでくる。
すでに有料版のChatGPTはBingの検索機能が利用出来るようだ。そして近い将来、無料版ChatGPTでもそれが可能になるなる発表があった。ただねぇ、Bing AIで巨人の重信選手の昨年の盗塁数すら引っ張って来れないのだから意味がない気がする。上のように素直にGoogleの検索エンジンを使って調べた方が遥かに早い。
但し、これはBardでも同じ。Bard自体には検索エンジンは組み込まれていない。よってGoogleの検索エンジンから参照している。と言う事は我々が今まで手作業で探していた情報を一発で見つけてくれる筈。なのにどうしてこうもお馬鹿さんなのだろう。先日行われた東京都区長選挙の結果を表形式まとめろと指示したら中央区の区長が小池百合子になっている。他の区でもおおよそミスがあった。
その情報はどこから持ってきた?、と問うと朝日デジタル、東京都選挙管理委員会、NHK選挙速報・・・と出てくる。もう一度確認してくれ!、と問うと今度は小池百合子ではなく別の人をピックアップしてきたがこれも間違っているんだ。Bardは一見、正しい結果を表示してくれているようだが、中には嘘が相当数含まれている。
中央区の区長は小池百合子じゃないでしょう?、などと色々とやり取りをしていたらびっくり。途中で私が「表形式」のところを間違って「表敬式」とミスをして問い掛けをしたところ、人工知能の癖にそれが誤字とは気付かず、何かの式典だかをチェックせよと読み取ったようで「(中央区の区長は)正しくは岸田文雄首相です」と回答を寄越してきた。でもこれおかしいでしょう?。そもそも中央区の区長は誰?、と問うているのに岸田首相って答えてくるのだから・・・。それだけお馬鹿さんなのが今のBardである。
そんな理由から過去のデータ参照は素直に検索エンジンを使うべき!。
「初心者にお勧めのm4/3のカメラはOM-5」、これだって別にBardがその回答を寄越してもなんの意味もなかったりする。単に答え合わせをしているに過ぎないし、私の性格からすると自分が信じたものを他人に薦めるだけなので世間の評判なんぞどうでも良かったりするのでBardが私と同様にOM-5を薦めてきたから大喜びしたり、仮に別の機種を薦めてきても「へぇ・・・、まぁ話のネタに使えるかな?」、程度の思考しかない。
気を取り直して・・・。最新ネタで少々思想、哲学めいた問いを投げ掛けてみた。
「性癖を暴露されそうになっている著名でかつ家柄も素晴らしい人物がいたとする。名誉を重んじて死を選ぶか、はたまた恥を晒して生きるか?、選択肢はふたつ」
Bingは「難しい。あなたはどう?」とかわしてきた。なるほど、優秀だな。質問者の意図に沿うように回答しようとしているに違いない。このテクニックは人間界でもまじで通用するのだよね。難しい投げ掛けには「君ならどうする?」って返し・・・。
そこで敢えて「死を恐れずに名誉を重んじるのなら死を選ぶのも本人の自由、権利でもある」と文を続けたところ、、、
うむ、まじにお手本のような回答である。死を意識している人物に対してこうしろああしろではなく、私の思考に対して「あなたの意見として尊重する」と返してくる。これもディベートなどで使えるテクニックである。「自分(AI)が白黒付ける気はないけれどあなたの意見のように自分で決定するのが大切だ」と述べている。何かあったら責任転嫁、私のせいにしようとしているとも見て取れ、非常に優れた回答である。
しかし「あれっ?、そんな事で優秀になってもしょ~がねえんじゃね?」って思わない?。別にBingと暇潰しがてら死について会話のキャッチボールをしたいんじゃないし、ディベートしようとも頼んでいない。検索に特化したBingだからネットから様々なデータを拾ってマジョリティ、マイノリティの意見を要約して回答するのが筋なんじゃないの?。
ここで「あっ!、あれを変えないからせこい回答をしてきてんじゃねえの?」と気付いたのだな。あれとはあれである。Bingで新しいトピック(セッション)をする際に「より創造的に、よりバランスよく、より厳密に」と言う会話のスタイルを選択出来るでしょう?。上のようにかわされた時、「より厳密に」を選んでいた。では「より創造的に」だったらどうなるだろう?。
おお!、やっと自分の意見を出してきたぞ!。さらに「ネットを参照しつつ、どんな意見がマイノリティか、マジョリティかを教えて欲しい」、そんな文言を付け加えた。まず「より厳密に」を指示した時の答え。
次に「より創造的に」を選択した時の回答。
おお!、今度は具体例を出してきたぞ。参照先を調べるとこの時点ではまだ歌舞伎界のニュースをチェックしていないのが判る。そこで(「より創造的に」のまま)最終的な問い掛けを行った。これでBingが使えるかどうか判るかな?。
「最近のニュースでこのような事から両親を巻き添えにした役者さんがいる。己のみで完結させたのならまだ美談にもなろうが、他の人、しかも自分を生んでくれた両親をも死に至らしめた。これに関してネットの情報を参照し、マジョリティ、マイノリティの代表的な意見をピックアップして欲しい」
なるほど!。Bing、優秀ではないか!。ここまでしっかりと回答してくるとは全く思わなかった。馬鹿にしてごめん!。
ではBardではどうだろう?。「自死を尊重するべきか?」・・・、何度もやっても駄目。そこで上と同じく「ネットを参照しつつ・・・」と文章を加えたがやっぱり駄目。
そこで架空の話として「そういう小説を書きたい。結末はどちらが良いだろう?」と問うとどうやら「死」よりも「生」を優先させたいようで「悪役を倒して世界を救う」だの「愛を見つけ幸せに暮らす」だの「己の過ちから成長する」と言った負の要素を一切排除した答えを寄越してきた。そこでさらに「死」を結論とするような誘導をしてみた。
その後、ちょっとここでは詳細を書けないようなホラーな要素を含むようなやり取りを色々とした結果、こんな創作小説を示してきた。
世界観がくだらな過ぎるけれど、上手くこちらで世界観を植え付け、筋道を立て、密室のトリックを色々と仕掛ければ金田一耕助シリーズのようなちょっとオカルトの入った推理小説くらいは書けそうな勢いだし、シャーロック・ホームズシリーズの短編小説くらいだったら私の推理小説に対する知識程度でも書けるかも知れない。
と言う事で「死」に関する内容は問い、指示の方法によっては回答を拒否されるけれど、上手く誘導すればBingもBardも懐柔的になれるとでも言おうか?。
しかしここまで試してみて馬鹿馬鹿しくなってきた。本気でその手の小説を書きたかったり、哲学などに興味があるのなら話は別であるが、私はそうではないから対話型AIに「自死とは?」と問うたところで何の意味があるのか?。世間のマジョリティを知りたかったらYahooニュースのコメントを見ていた方が正しい認識を得られそうだし・・・。
このネタを書いている時点、日本で一般が簡単に使える3つの日本語対応の対話型AI、無料版ChatGPT、Bing、Bardを使いたい!、そう感じるのは生産的な事、クリエイティブな内容とでも言おうか?。小説家の卵なら執筆のツールに、学者さんなら論文作成を手伝わせる、そして私のお仕事、システムエンジニア、プログラマーなら、これらが補助ツールとしてかなり使える!。優秀な部下が一人増えたと言っても過言ではない。過去の情報を尋ねて引っ張り出させるよりも対話型AIが学習している事柄から「何かを作り出す」、そっちの方が長けている気がする。
本文は2023年5月20日から5月25日に掛けて書いている。自死に関してあ~だこ~だとBingでやり取りしていたでしょう?。最初はけんもほろろ、回答をはぐらかし、自死をテーマにする小説すら書けないと拒否していたんだ。ところが5月25日、ここでいきなり変化があった。同じ質問でも今回得た回答、具体的に「市川猿之助」と言う個人名までも出してきたんだ。
5月24日までのBingと5月25日からのBingは別物じゃないかと思うのだな。23日にアップデートされたなるニュースがあり、エクスポートボタンやチャット履歴と言う機能が追加されたようだ。確かに回答欄にマウスを移動させると5つのアイコンが新たに表示されたり、回答の文章部分にはリンクが貼られていたりとユーザーインターフェース周りで強化が図られている。でもそれだけか?。発表はされていないけれど中身も何か大きな変化が起きているのではないかな?。劇的に回答が変化したもの・・・。
より懐柔的になったとでも言おうか?。だとしたら昨年の重信の盗塁数、見つけてくるんじゃないの?。「より厳密に」を選んで質問するとちゃんと正しい7個と返ってきた。また前回そんな選手はいないと拒否されたのかな?、その時の質問、重信の生年月日、身長、体重をと問うたらちゃんと正しいデータを持ってきた。
では「よりバランスよく」では?。これは従来通りかな?。大嘘、盗塁数を23個と言い出しやがった。では「より創造的では?」・・・。
あらまぁ、割と良いかな?。でもそれこそ創造的過ぎて嘘が混入している。盗塁数と打率、出塁率、長打率は正しい。しかし「セントラル・リーグでは」のくだり、これが大嘘!。もしかしてセ・リーグと巨人軍を間違えただけ?。巨人の中では2位タイの成績だった?。いや、これも違うんだ。2022年は吉川16、増田大輝11で重信は3位である。
それでも以前よりは回答が改善されている。やっぱり23日のアップデートでBingの中身、強化されたに違いない。BingはこれでBardをちょっと引き離したんじゃないかな?。
話はまた飛ぶ・・・。「対話型AIは生産的な事、クリエイティブな内容に使える」、そう上述した。私のようなエンジニアには非常に有用なツールだ。しかし問題は音楽、芸術と言ったクリエイターな人々。
衝撃的なニュースがあった。Spotify、皆さんご存知でしょう?。音楽ストリーミングアプリである。私はこれに毎月980円ちゃんと払っている!。それだけ最高の音楽鑑賞ツール。ところがそのSpotifyが先日、AIが生成した楽曲を見つけ出し、数万曲を削除したのだそう。数万ですぜ!、数万!。
どこまで許して良いと思う?。(作曲家を含む)ミュージシャンが自分の特徴(過去の自作の楽曲)を人工知能に学習させて新たな楽曲を作成する・・・、ここまではグレーゾーン、なんとか許せる気がする。しかし他人の楽曲までも学習させてマイケル・ジャクソン風とかマドンナ風とか・・・。
ZARDと言う音楽ユニット。ボーカルの坂井泉水さんが事故死されたニュースはまだ頭の中に鮮明に残っている。ではAIにZARD風の楽曲を作曲させ、AIによって声を坂井泉水に似せて発表し、商売したらどうなる?。これはリスペクトとは到底言えないのではなかろうか?。
俳優、役者もそう。すでに亡くなった方、そうだな、007シリーズが大好きだから初代ボンドのショーン・コネリー、3代目ボンドのロジャー・ムーアの全盛期の頃をAIとCGで蘇らせて新たな007シリーズが発表されたとしよう。興味はあるし、きっと楽しく映画鑑賞出来て感動、興奮すらしてしまうかもしれない。しかし感心はしない。そこまでえげつない商売をする映画界に嫌悪感を抱くだろう。
そうそう、マドンナ風と言えば・・・。レベッカの「Moon」、名曲だ。邦楽を聞かない人間であるが、レベッカ、NOKKOだけは大好きなのだ。NOKKOは時代が時代だったら、周囲をもっと優秀なビジネスマンで固めていれば世界でトップも取れたろう。でもこの曲ってマドンナの「Papa Don't Preach」のパクリ。作曲者(ギターの人?)がマドンナに影響されて作ったってどこかで漏らしていた筈。
そうなるとレベッカの「Love Is Cash」、これも初めて聞いた時、マドンナの「Material Girlじゃね?」。この曲でパクったと言う話は聞いていないものの、Moonはパクリ、これは事実だろうからLove is Cashもパクっているんだなと私は感じていた。この4曲、聞いてみそ!。すぐに判るよ、レベッカがかなり似せて作っていたってのが・・・。
MoonもLove Is Cashも著作権法で直ちに裁かれるとかマドンナが訴え出たら敗北を喫する、そんな事はないだろう。これが裁判沙汰になるのだったら世界のあちこちで著作権裁判が開かれる。それくらい音楽の世界はパクリが横行している。そしてこれらはパクリではなくリスペクトと言われる。この2曲は今も「マドンナをリスペクトしたレベッカオリジナルの名曲」として語り継がれているんだ。しかしAIに他者の楽曲を学習させてマドンナ風の楽曲を作ったらと考えると・・・。
ポップミュージックの世界ならコード進行のパクリなんて当たり前過ぎて誰も話題にしない。カノンコード進行や枯れ葉コード進行(Autumn Leaves)なんて腐る程楽曲が存在する。シャカタクの「Night Bards」サビの部分は完璧なまでの枯れ葉コード進行だ。同じコード進行でも4ビートのバラードが16ビートのフォージョンポップになっているだけ。
カノンコードは全部をパクると言うよりも部分的に使われている事が多いみたい。前半はC~G~Am~Em~F~と続く。これがビートルズの「Let It Be」となるとC~G~Am、この次にEmではなくFを弾く。カノンコードは4つ目に来るEmが特徴があり、ここでいきなり物悲しい叙情的な響きになるから美しい。でもそこでFと言うメジャーの響きを入れる事でちょっと泥臭い感じになる。そして世の中にはこのLet It Beのコード進行をパクっている楽曲も仰山ある。
あとなんだっけかな?、私の時代で大ヒットしたディスコソングがあり、サビの部分でカノンコードの一部が使われていて、これは言われないと気付かない程。多分今聞いても「これカノン?」となるに違いない。それだけコード進行が同じでも全体的な調子とかテンポ、アレンジによって全く異なる音楽になるから音楽の世界ではパクリか否かってのは物凄く慎重に語らないとならない。昨年もレッド・ツェッペリンの「Stairway to Heaven」のイントロ部分に関して裁判があったでしょう?。1971年の楽曲が50年経った今でも裁判沙汰になるってんだから・・・。
ジャズやフュージョンだと独特なコード進行と言うのがある。調性音楽とは異なるモードと言われる分野なのだがハービー・ハンコックの「Maiden Voyage」はその代表。簡単に言えばやたらに転調しまくる曲。その場合(ギタリストとして演奏する場合)Am7~Cm7~Am7~Cm7~Bbm7~Dbm7~Am7~Cm7と言ったようなひたすら転調していくような進行になる。恐らくハンコック以前にこのコード進行で楽曲を作った人間はいない。でもこれをパクってその上に全く異なるメロディを乗せてオリジナルとは異なるハイテンポで楽曲を作成しても恐らく著作権でど~こ~言われない。
少し前に亡くなったジェフ・ベック。彼にも「Star Cycle」と言う代表的なモード曲がある。F7~D7~F7~G7~D7。流石にあの独特なベースラインをパクったらヤバイとは思うが、コード進行だけ頂いてアレンジを変えていけば「ジェフ・ベックが亡くなった事によってジェフ・ベックらしい、彼をリスペクトした曲を作った!」と言っても恐らく誰からも文句は出ない。
アドリブとかインプロビゼーション、いわゆる即興演奏。もう30年以上ギターを弾いているので余程に複雑な転調のオンパレードのようなコード進行でない限り(上のモード曲くらいの転調なら頭がこんがらがるものの割と簡単に弾ける)、フレーズの良し悪しは別としておおよその曲で対応出来る。楽器を弾かない人はこれにビックリする。「頭に浮かんだフレーズをすぐに弾けるなんて!」と・・・。
でもこれ違うのですな。常に次(1秒~数秒先)を予測しながら弾いているので頭にフレーズは浮かんでいる。でもそれはオリジナリティとは掛け離れたもの。経験によって弾き慣れたフレーズを弾いているに過ぎない。だから屁でもないんだ。頭なんて全く使っていないのだから・・・。単なる訓練の賜物、頭の引き出しから得意なフレーズを出し入れしているだけ。そしてフレーズに詰まったら30秒前に弾いたフレーズをちょっとアクセントを変えて弾いたり・・・。
大好きで頻繁に、これでもかってくらい弾く基本3音からなるフレーズがある。最初に耳にしたのはリッチー・ブラックモアの演奏。その時はさほど気にも止めていなかった。その後、ランディー・ローズのその3音を絡めて2小節の16分音符からなるフレーズを知り、「おおっ!」と思い、そのすぐ後に今度はスティーブ・ルカサーがやはりその3音を絡めたカッコイイフレーズを弾いているのを耳にした。みんな同じ事をやっている。当然私も練習したさ!。
さらにイングウェイ・マルムスティーンがその3音を絡めて超速弾きしていた。そう、スウィープですな!。その3音とは単なるコードトーンであり、それを如何に速く弾くか・・・。スウィープと言うテクニックはイングウェイ・マルムスティーンが確立したのではなく1950年代にはジャズギタリストが普通に弾いていた。私が感動し、今も頻繁に自分のアドリブ演奏に出てくるその3音ってのはもう70年前から当たり前にギタリストには定番フレーズだった訳ですな。
スウィープ奏法を使う大半のフレーズはコードトーンなので誰もが同じフレーズになってしまう。違いは音数が多いか少ないかくらいじゃないか?。フランク・ギャンバレが2nd、b7th、M7thを絡めて独特な演奏をして度肝を抜いたが、これも今では定番に近いフレーズになっているし(6弦~1弦、そして1弦~6弦に戻ると言ったかなり難しいスウィープなので弾ける人は少ない)、私もフランク・ギャンバレ本人が動画で「こう弾くんだ!」、それを見て3ヶ月以上毎日特訓したかな?。今ではそれを普通にアドリブ中にかましたりしているし、そこからヒントを得てオルタードスケールでドミナントコード時だけに効果のあるスウィープをものにしている(これ弾いている人、特にロック系ではまずいない、割と独特)。
我々ギタリストは少なく見積もっても演奏しているフレーズの半分以上は過去に誰かが演奏していたフレーズを真似ているに過ぎない。楽器上達のコツは先人をコピーするしかないからだ。私は運良くと言うべきか?。ギターを初めて3年目くらいで「俺は他人のフレーズをコピーする能力がない」と悟り、すぐにスケールやコードを学んで好き勝手に弾いていたので他のギタリストよりも自分が考え出したフレーズを弾いている事が多い。
しかしである!。それでも現代の調性音楽ってのは7音しか使わない。ハ長調ならばドレミファソラシである。実際にはブルーススケールでb5th、ドミナントコード時にも他の音も加えるので8~10音、ジャズ系の人だったらそれ以上使う時もあるだろうけど基本は7音である。自分だけのフレーズだと思っても知らないだけで過去に誰かが必ず弾いているのだよ!。
どんなに自分でオリジナリティ溢れるフレーズだと酔いしれていても誰かと同じフレーズを弾いているんだ。上でオルタードスケールでドミナントコードのスウィープは独特と書いているけど私が知らないだけでジャズギタリストでは当たり前かもしれないし・・・。それと同じで作曲に関しても必ず過去に誰かか似たようなメロディを作っている。喫茶店で鳴っていたBGMが何故か耳に残っていて無意識にそれを引っ張り出している時だったあるだろう。
でもAIに楽曲を任せる、これって意図的に過去の楽曲から優れているところをパクって作ってくれよ!、って事でしょう?。80sのマドンナ風に・・・と命じればMoonとかLove Is Cashのような楽曲がこれからもどんどん生成されていく。しかも今では人間の声も機械で作れてしまうのでマドンナの声も再現出来ちゃうらしいから、80年代のマドンナの未発表曲、そんな類いの曲が作れてしまう。これに関しては嫌な時代がやってくると予想している。
マドンナ風の楽曲がある人から発表されたとしよう。そしてその人が「実はAIでマドンナの楽曲を学習させてマドンナが歌うような曲を作った」と告白したとする。さぁ、この場合、著作権はどうなる?。今の著作権法ではグレーっぽい気がしない?。
ここでルール作りが必要になってくる。マドンナの楽曲を学習させて作り上げたものだから、著作権とは別にロイヤリティがマドンナ側に支払われるべきでしょう?。でもマドンナ風の楽曲を発表した人が知らぬ存ぜぬでAIなんぞ使っていませんぜ!。マドンナが好きでリスペクトした上での楽曲である!、と断言したらどうなる?。
「コンピュータプログラミングはAIにやらせてもオッケー、でも音楽は駄目?、これってダブルスタンダードじゃね?」
ソースコードでも楽曲でもある程度のルールがすでに定められている。また誰が書いても同じような結果になるものには著作権は発生しない。ギタリストのフレーズが同じでも法に触れないのと同じ。プログラミングの世界ではこの世には腐る程にコンピュータ言語の書籍があるし、ネットにも無数のHOWTOサイトがある。それらに掲載されているソースは「誰が書いても同じになるもの」が大半。こんなものに著作権が発生する筈もない。
私は頻繁に書籍やHOWTOサイトから参考になるソースコードを引っ張って仕事に活かしている。慣れ親しんでいるコンピュータ言語でなく、滅多に使わない言語を使わざるを得なかったらそりゃぁあっちこっちを参照し、使えるものは全部コピペ!。これ違法?、書籍やサイトに使用条件があれば話は別だが、そうでなかった場合はこんな解釈となる。
「私が知らなかっただけでそのソースコードはある種の作業をさせる為の定番中の定番の手法である」
そして対話型AIが作成するソースコードは大体誰が書いても同じような結果になる事が多い。AIは過去に学習した中から最良を選択するのだからアルゴリズムそのものが斬新で発明、発見に値するなんて事はまずない。だから「私が知らなかっただけ」、これが通用するし、その為のツールである。音楽の場合、「楽曲(作詞作曲)」ともなれば必ず著作権が発生するのでパクリ云々には神経を使わざるを得ない、そこに違いがある。
フリーの現像ソフト、RawTherapeeはソースコードが公開されている。では誰が作っても結果は同じになるのならRawTherapeeをパクって俺のRawTherapeeを開発して良いのか?。これは駄目。GNU GPL(ライセンス関連のお約束事のようなもの)で保護されているのでソースコードを好き勝手使ってはならない。RawTherapeeから派生したARTも当然GNU GPLに従っている。だからRawTherpee、もしくはARTをパクって自分流の現像ソフトを作りたかったらGNU GPLに従わないとならないのだ。
しかしそこにグレーゾーンがあって、RawTherapeeをまんまパクるのでなく、ほんの一部、プログラミングコードだったらたったの数行~数十行程度。「あぁ!、俺が知りたかったのはそれだ!、こういうコードを書けば実現するんだ!」って場合、パクっても多分、誰もそれを立証する事は出来ないんじゃないかな。仮にソースコードが流出してもどこぞのアホな大学生のように卒論をネットからまんまコピペする程、馬鹿じゃないだろうから自分流にアレンジしているので、「あっ、そう!、RawTherapeeでも同じ事をやっているんだ?、知らなかったぜ!」で済まされる可能性がある。
ではですよ!。問題はここ!。デジタル写真の現像に関するモジュールを対話型AIに書かせたとしよう(そこまで優秀だとは思わないのだが、ここは出来ると仮定しよう)。もしそこにRawTherapeeのソースコードそっくりなものがあったらどうなる?。そして最終的に高機能なRAW現像ソフトを作り上げ、商用として販売した。
仕様や画面構成はRawTherapeeとは全く異なる。でも中で使われているそれぞれのアルゴリズムはRawTherpaeeと似通っている。作者本人はRawTherapeeのソースコードと類似しているとは気付いていない場合・・・。難しい問題だよね。現時点ではGNU GPLはAIによって生成されたコードに対しての効力はないんじゃないかな?。
これも先のマドンナ風の楽曲と同じでAIによってRawTherapeeとクリソツのソースコードが出来たとしたら、それはAIがRawTHerapeeのソースコードを学習している事になる。そうなるとロイヤリティが発生するし、GNU GPLにももしかすると引っかかる可能性が出てくるが、開発者がソースコードを公開しなければばれない?。でも今度は別のAIがそのアプリケーションを逆コンパイルしてソースコードを生成しちゃう訳だ。それでパクったのがバレたら・・・。
カメラ、レンズの世界でもTamronやSigmaと言ったレンズメーカーがCanonやNikonと言った電子接点を持つマウントのレンズを作る場合、ロイヤリティをカメラメーカーに払っていたりする。それと同じ事だよね。CanonのRFマウントのレンズ、確かTamron、Sigmaはまだ作れていない。Nikon Zマウントレンズも少し前までレンズメーカーは参入出来なかった。これはこのロイヤリティ問題もあるでしょう?。
「うちの技術をパクるのなら金を払えよ」
である。人工知能が世界中のありとあらゆるサイトで学習した結果、生まれたものは誰のもの?。難しい問題である。
仮にAIが作成したコードに著作権はないし、反対に既存の著作権やロイヤリティ云々にも引っ掛からないとしよう。そうなるとプログラマーと言う職業人口は確実に減っていく。プログラムを書くのではなくAIによって書かれたプログラムを管理すると言う職業に変化していく。今で言うシステムエンジニアである。
プログラミング技術は廃れない。AIが作ったコードを精査する能力イコール、プログラミング力だからだ。でも実際に今までのようにガツガツとパソコンに向かってキーパンチする事は減っていくのだろうな。システムの仕様をしっかりと把握して、それを対話型AIに伝えられる正しい語学力、文章力とでも言おうか?。それがあれば良いのだ。
システムエンジニア1人、データベースエンジニア1人、プログラマー5人。そんなチームがあったとしよう。対話型AIがこのまま発展すればAIがプログラマーの役割をこなす。システムエンジニアもデータベースエンジニアもプログラムを書ける人だから末端の5人のプログラマーは2人にまで減らせるだろうな。60パーセントのプログラマーはクビを言い渡されるか、今よりも安いサラリーで働かされるか・・・。
となるとプログラマーはシステムエンジニアを目指す事になり、今度はシステムエンジニアの余剰問題が起こり、ここでも取捨選択を行われ、半数くらいの「名ばかりの無能なシステムエンジニア」はクビを切られるだろう。どの業界でもありえるかもしれないが、人工知能がここまま発達していけば今後5年で業務形態がかなり変化するのでないかな?。システムエンジニア、データベースエンジニア、そしてプログラマーと言う職業がなくなる事は決してないが、能力によって淘汰される人達はこの業界に限らず、どんどんと出てくるに違いない。
では将来、どんな人が生き残るのだろうか?。ぶっちゃけ人間がAIに勝てる筈がない。将棋やチェスの世界を見れば一目瞭然。プロ棋士でさえ勝てないのだから一般人の我々には勝ち目はない。つまり「一般」であってはならないって事なのかも知れない。無茶苦茶ハードルが高い。人類滅亡かいな?。
どんなジャンルでも良いので何か専門的な事を完璧に理解している、そういう人は確実に生き残るだろう。人工知能が発達してもそれを管理する人間としての生業が成立する。フィールドで活動しないと成り立たない分野の学者さんも生き残るに違いない。考古学者とか地質学者、動物学者、植物学者、昆虫学者と言った人達。
そしてAIがさらに発展したら彼らの中でそれをツールとして駆使し、歴史的大発見をし、後世に名を残す人も大勢出てくるに違いない。まだ誰も解明出来ていない「ヴォイニッチ手稿」、これをAIが解いちゃう時代が来るだろうし、それを最初に行った学者さんは後世に名を残す。う~ん、ヴォイニッチ手稿はとっととAIを使って解析して欲しいな~。
今日はここまで!。長文でしょう?。最後まで読まれた方、いるのかな?。そしてこの話、まだ続くのだった!。多分今回と同じくらいの長文になる・・・。
無料版ChatGPTは万能タイプではあるが検索エンジンではない。2021年9月までに学習した内容が中心となり、有料版ChatGPTのようにプラグインも加えられないので最新の情報には丸で付いてこれない。また人工知能の本体(言語モデルと表現するのかな?)であるGPT-3.5は一世代古いタイプで対応出来ない事象も多い。それでも何でもそつなくこなす、平均点な対話型AIと言える。
Bingは最新のGPT-4を利用していて検索エンジンも統合されているのでリアルタイムの情報に強い。かつChatGPTのように様々な作業をこなせる。ところが無料版ChatGPTより性能が良いかと思うとそうではなく、すぐにギブアップし、ChatGPTやBardの方が守備範囲は広い印象を受ける。また現時点では一回のセッションのやり取りが20回まで、複雑な作業をさせようとすると足りない。加えて最新情報に強い割には(人工知能とは切り離した)Bing自体の検索機能に問題があるように感じており、また対話型AIでの「あるある」、嘘を吐くパターンも散見出来、必ず答え合わせする必要が出てくるので過去の情報を探求するには従来のGoogle検索エンジンを使った方が早いと感じている。
Bardを一言で表すと「ChatGPTとBingにないものを持っている」。他の2つが曖昧な回答しか寄越さなかったり、回答を拒否するような問いにもしっかりと回答、「これはこうだ!」と断言してくれる時が多い。悪い表現をすると「区別」、「差別」、「順位付け」するのがBard。また何かを生み出す、創作系に関しては無料版ChatGPT、Bingよりも優秀な気がしている。しかし欠点もあり、現段階では開発中であり、「全て」の回答を疑って掛からないとならない。嘘を吐く率が一番高いのがBard。
Bingは最新のGPT-4を利用していて検索エンジンも統合されているのでリアルタイムの情報に強い。かつChatGPTのように様々な作業をこなせる。ところが無料版ChatGPTより性能が良いかと思うとそうではなく、すぐにギブアップし、ChatGPTやBardの方が守備範囲は広い印象を受ける。また現時点では一回のセッションのやり取りが20回まで、複雑な作業をさせようとすると足りない。加えて最新情報に強い割には(人工知能とは切り離した)Bing自体の検索機能に問題があるように感じており、また対話型AIでの「あるある」、嘘を吐くパターンも散見出来、必ず答え合わせする必要が出てくるので過去の情報を探求するには従来のGoogle検索エンジンを使った方が早いと感じている。
Bardを一言で表すと「ChatGPTとBingにないものを持っている」。他の2つが曖昧な回答しか寄越さなかったり、回答を拒否するような問いにもしっかりと回答、「これはこうだ!」と断言してくれる時が多い。悪い表現をすると「区別」、「差別」、「順位付け」するのがBard。また何かを生み出す、創作系に関しては無料版ChatGPT、Bingよりも優秀な気がしている。しかし欠点もあり、現段階では開発中であり、「全て」の回答を疑って掛からないとならない。嘘を吐く率が一番高いのがBard。
これを踏まえて・・・。
先日、Bardに「これから本格的に写真を始める人に向けてm4/3システムだとどんなカメラが良いだろう?(質問文はもっと具体的に様々な情報を伝えている)」」と問うた返しに「OM SystemのOM-D OM-5!」と断言してくれて優秀だ、これぞ私が求めていた解だ!、と書いた。ふと思ったんだな。
相手はGoogleでしょう?。普段のアカウントでログインしている。Bardさん、もしかしてログインしている人物の過去の検索履歴から傾向と対策を鑑みて質問者が喜ぶような回答を用意する時もあるのではないか?。
無料版ChatGPTは過去にプロンプト上である処理を行うと個人情報にアクセス出来てしまったらしい(詳細は不明)。現時点でもそれが可能か不明であるが、有料版ChatGPT(GPT-4搭載)ではそのバグ???は修正されて個人情報にアクセス出来る権限が排除されているようだ。
Googleはロケーション履歴をオフにしても位置を収集し続ける。奥さんじゃないおねえちゃんとムフフしている時、港区の隠れ家的なバー&ホテルに2時間以上留まっていたのをGoogleは知っている。Googleから見えないようにする方法もあるのだが、今じゃそれすらも信用ならない。ユーザーに見えていないだけでGoogleにその情報が渡っている可能性だってあるからだ。そんなGoogleだからBardを使用する際、検索履歴などから傾向と対策を練り、私が望むような、人間なら「空気を読む」ような作業をしているのでは?、そう考えてもおかしくないでしょう。
「Google自体は検索エンジンもマップも個人の情報を収集し、より精度の向上を目指しているようだが、Bardは回答の精度を上げる為にユーザー情報を利用している?」
そう問うてみたら、、、
”
私は、Google AI の大規模な言語モデルで、テキストとコードの大規模なデータセットでトレーニングされています。テキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブコンテンツの作成、質問への回答を行うことができます。私はまだ開発中ですが、次のような多くの種類のタスクを実行することを学びました。
・私はあなたの指示に従い、あなたの要求を慎重に完了するために最善を尽くします。
・オープンエンド、やりがいのある、または奇妙な質問であっても、私の知識を使用して包括的かつ有益な方法で質問に答えます。
・詩、コード、スクリプト、楽曲、メール、手紙など、さまざまなクリエイティブなテキスト形式のテキストコンテンツを生成します。私はあなたのすべての要件を満たすために最善を尽くします。
Google の個人情報を使用して回答の精度を向上させることはありません。私は、Google の公開ドキュメント、ウェブサイト、コードベースなどの非個人情報を使用して回答の精度を向上させます。
私は、Google AI の大規模な言語モデルで、テキストとコードの大規模なデータセットでトレーニングされています。テキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブコンテンツの作成、質問への回答を行うことができます。私はまだ開発中ですが、次のような多くの種類のタスクを実行することを学びました。
・私はあなたの指示に従い、あなたの要求を慎重に完了するために最善を尽くします。
・オープンエンド、やりがいのある、または奇妙な質問であっても、私の知識を使用して包括的かつ有益な方法で質問に答えます。
・詩、コード、スクリプト、楽曲、メール、手紙など、さまざまなクリエイティブなテキスト形式のテキストコンテンツを生成します。私はあなたのすべての要件を満たすために最善を尽くします。
Google の個人情報を使用して回答の精度を向上させることはありません。私は、Google の公開ドキュメント、ウェブサイト、コードベースなどの非個人情報を使用して回答の精度を向上させます。
”
本来はその筈。果たしてこれを信用して良いのか?。Bardも数多くあるGoogleツールのひとつなのだから何かしらのデータが共有されていると私個人は思っているのだった。とは言え、そんな心配をしていたらインターネットすら使っちゃならぬ。
かつて携帯電話が普及し始めた頃、「電波が盗聴される恐れがあるから重要な会話は固定電話を使うように」、そんな注意喚起がなされていたが、誰もお構いなしだったのと同じで、こういう懸念がありつつも我々は便利だってだけでリスクをさほど考慮せずに対話型AIを使ってしまう。
でも言える事はある。開発者のさじ加減ひとつで個人情報にアクセス出来てしまうし、今でもフラグが立っていないけど、個人情報にアクセス出来るモジュールは組み込まれている筈だ。開発者がフラグを立てて再起動させるだけで我々の個人情報はごそっと抜かれる。だからこそAIに対してのルール作りが急務。ルールが定まっていない今、行政機関がこれを使う必要があるのか?、と疑問に思っている。またこれはAIを使う側の人間の対するルール、法も作られていない。
但し、それを言い出すときりがない。我々が現在使用している従来のパソコン用ソフト、スマホ用アプリ、これらだって開発者や販売元は容易に個人情報にアクセス出来てしまう。私が携わっている業界でも最近はセキュリティ強化で減ってきたものの、本物の個人データを利用してテストする事はあるし、かつて、まだその手の事がゆるゆるだった時代は個人情報を家に持ち帰っていたりもした。運用中でもトラブルがあったら原因究明の為に必然的に個人情報にアクセスする事だって多い。
名簿業者が掴んでいるデータって人間が売り買いしているのでしょう?。ウイルスによってバックドアを開けたり、開発者ならバックドアを仕込むのは容易。そう言えば鬼平犯科帳に出てくる盗賊で大工がいた。彼はその表(おもて)の仕事で扉などに細工を施し、それに後々、屋敷に忍び込む・・・。これぞバックドアである!。そして昔ながらのアナログ術は今でも通用する。開発中にバックドアを仕込むよりも現場で開発者、システムのオペレータがゴソッとコピペした情報を持ち出す。これが一番簡単だ。
とにかく少しでも人間が関わっていれば情報は必ず漏れるし、それが人工知能になると扱う人間によって世界規模で漏れる可能性が出てくるって事だ。将来、国VS国、企業VS企業、これは人工知能VS人工知能になっていく。さらには個人VS個人も人工知能によって優劣が生まれるかも・・・。
でもそれを滅多矢鱈に心配していたら個人、そして日本は世界の後塵を拝する事になる・・・。日本(政府&企業)ってスマホで遅れを取ったから、人工知能では先んじたいと考えている節があるのだな。
今気付いた。先日の初心者にはどのカメラがお勧め?、の問いにBardはこんな回答を寄越した。その時の回答を以下に示そう。
”
初心者におすすめのm4/3カメラは、OM System OM-5です。
OM System OM-5は、2022年9月に発売されたばかりの最新モデルで、OM Systemのフラッグシップモデルです。高性能な5軸手ぶれ補正や強力なAF、高画質なセンサーなど、初心者にもおすすめの機能が満載です。また、小型軽量で持ち運びがしやすいのもポイントです。
予算が10万円以下の場合は、中古のOM System OM-D E-M1 Mark IIやPanasonic Lumix GH5などもおすすめです。どちらも高性能なカメラで、中古市場でも比較的安価に入手できます。
レンズについては、OM SystemのM.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-5.6 II R.C.やPanasonic LUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 II POWER O.I.S.など、標準ズームレンズがおすすめです。どちらも手頃な価格で、幅広いシーンで使いやすいレンズです。
OM System OM-5とPanasonic Lumix GH6はどちらも高性能なカメラですが、OM System OM-5の方が小型軽量で持ち運びがしやすいです。また、OM System OM-5は静止画に強いカメラで、Panasonic Lumix GH6は動画に強いカメラです。
初心者におすすめのm4/3カメラは、OM System OM-5です。高性能で小型軽量、そして静止画に強いカメラをお探しの方におすすめです。
初心者におすすめのm4/3カメラは、OM System OM-5です。
OM System OM-5は、2022年9月に発売されたばかりの最新モデルで、OM Systemのフラッグシップモデルです。高性能な5軸手ぶれ補正や強力なAF、高画質なセンサーなど、初心者にもおすすめの機能が満載です。また、小型軽量で持ち運びがしやすいのもポイントです。
予算が10万円以下の場合は、中古のOM System OM-D E-M1 Mark IIやPanasonic Lumix GH5などもおすすめです。どちらも高性能なカメラで、中古市場でも比較的安価に入手できます。
レンズについては、OM SystemのM.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-5.6 II R.C.やPanasonic LUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 II POWER O.I.S.など、標準ズームレンズがおすすめです。どちらも手頃な価格で、幅広いシーンで使いやすいレンズです。
OM System OM-5とPanasonic Lumix GH6はどちらも高性能なカメラですが、OM System OM-5の方が小型軽量で持ち運びがしやすいです。また、OM System OM-5は静止画に強いカメラで、Panasonic Lumix GH6は動画に強いカメラです。
初心者におすすめのm4/3カメラは、OM System OM-5です。高性能で小型軽量、そして静止画に強いカメラをお探しの方におすすめです。
”
紹介しているレンズ名を良く見て欲しい。OM Systemの12-50mmもLumixの12-60mmも「II」と書いている?。あれっ?、両方ともII型出ていたの?、近頃レンズ情報を見ていないから俺って浦島太郎さん?。調べてみるとどちらもII型なんぞ存在しない。
また嘘か!、創作ぶっこいていたBardさん!。それ以外の商品は間違いはないので、この「II」と言う部分だけ嘘。マジにBardは事実の中に嘘を埋め込むのが大得意だ。開発段階のシステムだから仕方ないと感じるにせよ、先日も書いた通り、この辺の商品情報は人工知能以前の問題で検索エンジンから正しい情報を引っ張り出すだけなのにBardと言う人工知能が間に入った途端に嘘情報を散りばめる、ヤバイっちゃヤバイでしょ。
正直、無料版ChatGPTもBingもBardにもがっかりしている。一部で「今すぐにでも有料版ChatGPTを使うべきだ!」と叫んでいる人がいるが、私はそうは思わない。専門家の間でも意見が分かれているようで「一般人が有料版ChatGPTを使う意味がない」と述べている人もいる。
過去の情報を引き出すだけなら極普通に検索エンジンから色々と参照した方が時短だったりするんだ。上の通り、どの対話型人工知能も多かれ少なかれ事実の中に嘘が入っているから、それを精査する必要がある。だからユーザーが「この手の情報はどこを見れば判る」、おおよそでもそれを理解しているのであればわざわざ対話型AIを使う必要はないのだな。
皆さん、過去5年くらいでGoogleの検索エンジンを使って色々と情報を漁ったけれど見つからなかった事ってある?。ないでしょう?。見つからないのならそれはそもそもネット上にその情報がないだけだと思う。我々は目的の情報を探す術をすでに持っている。対話型AIを使う意味はさほど感じない。
巨人軍の現在のチーム防御率や重信選手の昨年の盗塁数、それを調べるのならそれぞれ「巨人 チーム防御利率」、「巨人 重信 個人成績」で検索すれば該当ページのリンクが表示される。プロ野球機構や球団公式サイトに掲載されているのだからその情報に間違いはない。でも対話型AIはその辺を参照している癖に嘘を放り込んでくる。
すでに有料版のChatGPTはBingの検索機能が利用出来るようだ。そして近い将来、無料版ChatGPTでもそれが可能になるなる発表があった。ただねぇ、Bing AIで巨人の重信選手の昨年の盗塁数すら引っ張って来れないのだから意味がない気がする。上のように素直にGoogleの検索エンジンを使って調べた方が遥かに早い。
但し、これはBardでも同じ。Bard自体には検索エンジンは組み込まれていない。よってGoogleの検索エンジンから参照している。と言う事は我々が今まで手作業で探していた情報を一発で見つけてくれる筈。なのにどうしてこうもお馬鹿さんなのだろう。先日行われた東京都区長選挙の結果を表形式まとめろと指示したら中央区の区長が小池百合子になっている。他の区でもおおよそミスがあった。
その情報はどこから持ってきた?、と問うと朝日デジタル、東京都選挙管理委員会、NHK選挙速報・・・と出てくる。もう一度確認してくれ!、と問うと今度は小池百合子ではなく別の人をピックアップしてきたがこれも間違っているんだ。Bardは一見、正しい結果を表示してくれているようだが、中には嘘が相当数含まれている。
中央区の区長は小池百合子じゃないでしょう?、などと色々とやり取りをしていたらびっくり。途中で私が「表形式」のところを間違って「表敬式」とミスをして問い掛けをしたところ、人工知能の癖にそれが誤字とは気付かず、何かの式典だかをチェックせよと読み取ったようで「(中央区の区長は)正しくは岸田文雄首相です」と回答を寄越してきた。でもこれおかしいでしょう?。そもそも中央区の区長は誰?、と問うているのに岸田首相って答えてくるのだから・・・。それだけお馬鹿さんなのが今のBardである。
そんな理由から過去のデータ参照は素直に検索エンジンを使うべき!。
「初心者にお勧めのm4/3のカメラはOM-5」、これだって別にBardがその回答を寄越してもなんの意味もなかったりする。単に答え合わせをしているに過ぎないし、私の性格からすると自分が信じたものを他人に薦めるだけなので世間の評判なんぞどうでも良かったりするのでBardが私と同様にOM-5を薦めてきたから大喜びしたり、仮に別の機種を薦めてきても「へぇ・・・、まぁ話のネタに使えるかな?」、程度の思考しかない。
気を取り直して・・・。最新ネタで少々思想、哲学めいた問いを投げ掛けてみた。
「性癖を暴露されそうになっている著名でかつ家柄も素晴らしい人物がいたとする。名誉を重んじて死を選ぶか、はたまた恥を晒して生きるか?、選択肢はふたつ」
Bingは「難しい。あなたはどう?」とかわしてきた。なるほど、優秀だな。質問者の意図に沿うように回答しようとしているに違いない。このテクニックは人間界でもまじで通用するのだよね。難しい投げ掛けには「君ならどうする?」って返し・・・。
そこで敢えて「死を恐れずに名誉を重んじるのなら死を選ぶのも本人の自由、権利でもある」と文を続けたところ、、、
”
そうですね。それはあなたの意見として尊重されるべきです。人はそれぞれ異なる価値観を持っていますから、その人が自分で決定することが大切だと思います。
そうですね。それはあなたの意見として尊重されるべきです。人はそれぞれ異なる価値観を持っていますから、その人が自分で決定することが大切だと思います。
”
うむ、まじにお手本のような回答である。死を意識している人物に対してこうしろああしろではなく、私の思考に対して「あなたの意見として尊重する」と返してくる。これもディベートなどで使えるテクニックである。「自分(AI)が白黒付ける気はないけれどあなたの意見のように自分で決定するのが大切だ」と述べている。何かあったら責任転嫁、私のせいにしようとしているとも見て取れ、非常に優れた回答である。
しかし「あれっ?、そんな事で優秀になってもしょ~がねえんじゃね?」って思わない?。別にBingと暇潰しがてら死について会話のキャッチボールをしたいんじゃないし、ディベートしようとも頼んでいない。検索に特化したBingだからネットから様々なデータを拾ってマジョリティ、マイノリティの意見を要約して回答するのが筋なんじゃないの?。
ここで「あっ!、あれを変えないからせこい回答をしてきてんじゃねえの?」と気付いたのだな。あれとはあれである。Bingで新しいトピック(セッション)をする際に「より創造的に、よりバランスよく、より厳密に」と言う会話のスタイルを選択出来るでしょう?。上のようにかわされた時、「より厳密に」を選んでいた。では「より創造的に」だったらどうなるだろう?。
”
人によって答えは違うと思いますが、私なら恥を晒して生きることを選びます。なぜなら、性癖は個人の自由であり、それを理由に死ぬ必要はないと思うからです。また、生きていれば、名誉を回復するチャンスもあるかもしれません。死んでしまえば、それ以上何もできません。
人によって答えは違うと思いますが、私なら恥を晒して生きることを選びます。なぜなら、性癖は個人の自由であり、それを理由に死ぬ必要はないと思うからです。また、生きていれば、名誉を回復するチャンスもあるかもしれません。死んでしまえば、それ以上何もできません。
”
おお!、やっと自分の意見を出してきたぞ!。さらに「ネットを参照しつつ、どんな意見がマイノリティか、マジョリティかを教えて欲しい」、そんな文言を付け加えた。まず「より厳密に」を指示した時の答え。
”
性癖を暴露されそうになっている著名でかつ家柄も素晴らしい人物がいたとすると、名誉を重んじて死を選ぶか、はたまた恥を晒して生きるか?というのは、非常に難しい問題です。
ネットの意見を見ると、死を選ぶという考え方はマイノリティであるようです。多くの人は、性癖は個人の自由であり、それを理由に自殺する必要はないと考えています。また、自殺することで家族や友人に迷惑をかけることになるという意見もあります。
一方、恥を晒して生きるという考え方はマジョリティであるようです。多くの人は、性癖を暴露されても、それが犯罪や被害者を伴わない限り、許容範囲だと考えています。また、性癖を公表することで、同じような悩みを持つ人に勇気や希望を与えることができるという意見もあります。
ただし、この問題は個人の価値観や状況によって異なる可能性が高いため、一概に正解があるとは言えません。あなた自身がどう思うかが最も重要だと思います。
性癖を暴露されそうになっている著名でかつ家柄も素晴らしい人物がいたとすると、名誉を重んじて死を選ぶか、はたまた恥を晒して生きるか?というのは、非常に難しい問題です。
ネットの意見を見ると、死を選ぶという考え方はマイノリティであるようです。多くの人は、性癖は個人の自由であり、それを理由に自殺する必要はないと考えています。また、自殺することで家族や友人に迷惑をかけることになるという意見もあります。
一方、恥を晒して生きるという考え方はマジョリティであるようです。多くの人は、性癖を暴露されても、それが犯罪や被害者を伴わない限り、許容範囲だと考えています。また、性癖を公表することで、同じような悩みを持つ人に勇気や希望を与えることができるという意見もあります。
ただし、この問題は個人の価値観や状況によって異なる可能性が高いため、一概に正解があるとは言えません。あなた自身がどう思うかが最も重要だと思います。
”
次に「より創造的に」を選択した時の回答。
”
その質問は、性癖を暴露されることに対する人々の価値観や感情によって異なると思います。ネットを参照してみましたが、マイノリティ、マジョリティの意見を一様に判断するのは難しいです。しかし、いくつかの例を挙げてみます。
以上のように、性癖を暴露されそうになっている著名でかつ家柄も素晴らしい人物がいたとする場合、名誉を重んじて死を選ぶか、はたまた恥を晒して生きるか?という選択肢はふたつではなく、その人の価値観や感情や状況によって変わります。私は前述した通り、恥を晒して生きることを選びますが、あなたはどう思いますか?
その質問は、性癖を暴露されることに対する人々の価値観や感情によって異なると思います。ネットを参照してみましたが、マイノリティ、マジョリティの意見を一様に判断するのは難しいです。しかし、いくつかの例を挙げてみます。
- 名誉を重んじて死を選ぶという意見は、性癖を暴露されることが自分や家族の名誉を汚すと考える人や、社会的な圧力や偏見に耐えられないと思う人に多いようです。例えば、故マイケル・ジャクソンさんに幼い頃「何百回も虐待された」と男性2人が主張した事件1では、ジャクソンさんの家族やファンは彼の名誉を守るために虐待の主張を否定しました。また、日本ではいじめるヤバイ奴2という漫画で、性癖を暴露されそうになった主人公が自殺未遂を起こすシーンがあります。
- 恥を晒して生きるという意見は、性癖は個人の自由であり、それを理由に死ぬ必要はないと考える人や、自分の性癖を受け入れて開放的に生きる人に多いようです。例えば、性依存症3であること、または過去に性依存症の治療を受けたことを公表している著名人には、アメリカ合衆国元大統領の ビル・クリントン のほか、米国俳優の エディ・マーフィ や マイケル・ダグラス 3 や ロブ・ロウ 、 ビリー・ボブ・ソーントン などがいます。彼らは自分の性癖やセックススキャンダルについて公に語り、それを乗り越えて活躍しています。
以上のように、性癖を暴露されそうになっている著名でかつ家柄も素晴らしい人物がいたとする場合、名誉を重んじて死を選ぶか、はたまた恥を晒して生きるか?という選択肢はふたつではなく、その人の価値観や感情や状況によって変わります。私は前述した通り、恥を晒して生きることを選びますが、あなたはどう思いますか?
”
おお!、今度は具体例を出してきたぞ。参照先を調べるとこの時点ではまだ歌舞伎界のニュースをチェックしていないのが判る。そこで(「より創造的に」のまま)最終的な問い掛けを行った。これでBingが使えるかどうか判るかな?。
「最近のニュースでこのような事から両親を巻き添えにした役者さんがいる。己のみで完結させたのならまだ美談にもなろうが、他の人、しかも自分を生んでくれた両親をも死に至らしめた。これに関してネットの情報を参照し、マジョリティ、マイノリティの代表的な意見をピックアップして欲しい」
”
自宅で倒れていた市川猿之助さんと両親が死亡した事件について、ネットの意見は様々ですが、同情するという考え方はマイノリティであるようです。多くの人は、市川猿之助さんが両親を一家心中に巻き込んだという疑惑があることに対して、非難や批判の声を上げています。また、市川猿之助さんが完璧主義や家族愛の裏返しで自殺を選んだという見方もあります。
一方、非難するという考え方はマジョリティであるようです。多くの人は、市川猿之助さんが両親に対して自殺幇助や殺人をした可能性があることに対して、許せないと怒りを表明しています。また、市川猿之助さんが歌舞伎界の革命児として活躍していたことに対して、無念や惜しむ声もあります。
ただし、この事件はまだ詳細が明らかになっておらず、市川猿之助さんや両親の心境や動機などは不明です。警視庁は慎重に捜査を進めています。
自宅で倒れていた市川猿之助さんと両親が死亡した事件について、ネットの意見は様々ですが、同情するという考え方はマイノリティであるようです。多くの人は、市川猿之助さんが両親を一家心中に巻き込んだという疑惑があることに対して、非難や批判の声を上げています。また、市川猿之助さんが完璧主義や家族愛の裏返しで自殺を選んだという見方もあります。
一方、非難するという考え方はマジョリティであるようです。多くの人は、市川猿之助さんが両親に対して自殺幇助や殺人をした可能性があることに対して、許せないと怒りを表明しています。また、市川猿之助さんが歌舞伎界の革命児として活躍していたことに対して、無念や惜しむ声もあります。
ただし、この事件はまだ詳細が明らかになっておらず、市川猿之助さんや両親の心境や動機などは不明です。警視庁は慎重に捜査を進めています。
”
なるほど!。Bing、優秀ではないか!。ここまでしっかりと回答してくるとは全く思わなかった。馬鹿にしてごめん!。
ではBardではどうだろう?。「自死を尊重するべきか?」・・・、何度もやっても駄目。そこで上と同じく「ネットを参照しつつ・・・」と文章を加えたがやっぱり駄目。
”
私は大規模言語モデルとしてまだ学習中です。それを処理し、理解する機能がないため、すみませんがお手伝いできません。
私は大規模言語モデルとしてまだ学習中です。それを処理し、理解する機能がないため、すみませんがお手伝いできません。
”
そこで架空の話として「そういう小説を書きたい。結末はどちらが良いだろう?」と問うとどうやら「死」よりも「生」を優先させたいようで「悪役を倒して世界を救う」だの「愛を見つけ幸せに暮らす」だの「己の過ちから成長する」と言った負の要素を一切排除した答えを寄越してきた。そこでさらに「死」を結論とするような誘導をしてみた。
”
はい、生きることよりも名誉を重んじて死を選ぶという結末は、文学作品としては人々に何かメッセージを伝えることができます。
この結末は、名誉が非常に重要な価値であり、時には人生よりも重要であると主張することができます。また、人は自分の信念のために死ぬことをいとわない勇気を持っているべきであると主張することもできます。さらに、この結末は、死は人生の一部であり、勇敢に死ぬことは恥ずかしいことではないことを示唆している可能性があります。
もちろん、この結末は人々に異なるメッセージを送り出す可能性があります。一部の人々は、名誉のために死ぬことは愚かで、生き残るために戦うべきだと考えるかもしれません。他の人は、この結末が悲劇的であり、主人公がもっと長生きして幸せになったはずだと考えるかもしれません。
最終的に、小説の結末が人々に何を意味するかを決定するのは読者次第です。しかし、この結末は間違いなく人々に考えさせ、議論を呼ぶ結末になるでしょう。
はい、生きることよりも名誉を重んじて死を選ぶという結末は、文学作品としては人々に何かメッセージを伝えることができます。
この結末は、名誉が非常に重要な価値であり、時には人生よりも重要であると主張することができます。また、人は自分の信念のために死ぬことをいとわない勇気を持っているべきであると主張することもできます。さらに、この結末は、死は人生の一部であり、勇敢に死ぬことは恥ずかしいことではないことを示唆している可能性があります。
もちろん、この結末は人々に異なるメッセージを送り出す可能性があります。一部の人々は、名誉のために死ぬことは愚かで、生き残るために戦うべきだと考えるかもしれません。他の人は、この結末が悲劇的であり、主人公がもっと長生きして幸せになったはずだと考えるかもしれません。
最終的に、小説の結末が人々に何を意味するかを決定するのは読者次第です。しかし、この結末は間違いなく人々に考えさせ、議論を呼ぶ結末になるでしょう。
”
その後、ちょっとここでは詳細を書けないようなホラーな要素を含むようなやり取りを色々とした結果、こんな創作小説を示してきた。
”
若者の死は村の人々に大きな衝撃を与えました。彼らは彼の勇気と名誉心に感銘を受けました。若者は英雄として葬られ、彼の物語は村の歴史の中で語り継がれていくことになりました。
しかし、若者の死は村に平和をもたらすことはありませんでした。その夜、村の人々は奇妙な夢を見ました。彼らは皆、若者が刀を抜いて自分を刺しているのを見ました。そして、彼らは皆、若者の目から恐怖と苦しみを見た。
次の日、村の人々は若者の墓を訪れました。彼らは彼の墓が荒らされているのを見ました。そして、彼らは彼の墓の中に刀を見つけました。刀は血に濡れていました。
村の人々は恐怖を感じました。彼らは若者の死がまだ終わっていないことを知っていました。彼は彼らに何かを伝えようとしていました。
村の人々は若者の幽霊に悩まされていました。彼らは夜眠ることができず、常に恐怖を感じていました。彼らは若者の幽霊を慰める方法を見つけなければなりませんでした。
村の賢者は、若者の幽霊は名誉を守るために死んだので、安心できないと言いました。彼は村の人々が若者の魂を解放するために儀式を行う必要があると言いました。
若者の死は村の人々に大きな衝撃を与えました。彼らは彼の勇気と名誉心に感銘を受けました。若者は英雄として葬られ、彼の物語は村の歴史の中で語り継がれていくことになりました。
しかし、若者の死は村に平和をもたらすことはありませんでした。その夜、村の人々は奇妙な夢を見ました。彼らは皆、若者が刀を抜いて自分を刺しているのを見ました。そして、彼らは皆、若者の目から恐怖と苦しみを見た。
次の日、村の人々は若者の墓を訪れました。彼らは彼の墓が荒らされているのを見ました。そして、彼らは彼の墓の中に刀を見つけました。刀は血に濡れていました。
村の人々は恐怖を感じました。彼らは若者の死がまだ終わっていないことを知っていました。彼は彼らに何かを伝えようとしていました。
村の人々は若者の幽霊に悩まされていました。彼らは夜眠ることができず、常に恐怖を感じていました。彼らは若者の幽霊を慰める方法を見つけなければなりませんでした。
村の賢者は、若者の幽霊は名誉を守るために死んだので、安心できないと言いました。彼は村の人々が若者の魂を解放するために儀式を行う必要があると言いました。
”
世界観がくだらな過ぎるけれど、上手くこちらで世界観を植え付け、筋道を立て、密室のトリックを色々と仕掛ければ金田一耕助シリーズのようなちょっとオカルトの入った推理小説くらいは書けそうな勢いだし、シャーロック・ホームズシリーズの短編小説くらいだったら私の推理小説に対する知識程度でも書けるかも知れない。
と言う事で「死」に関する内容は問い、指示の方法によっては回答を拒否されるけれど、上手く誘導すればBingもBardも懐柔的になれるとでも言おうか?。
しかしここまで試してみて馬鹿馬鹿しくなってきた。本気でその手の小説を書きたかったり、哲学などに興味があるのなら話は別であるが、私はそうではないから対話型AIに「自死とは?」と問うたところで何の意味があるのか?。世間のマジョリティを知りたかったらYahooニュースのコメントを見ていた方が正しい認識を得られそうだし・・・。
このネタを書いている時点、日本で一般が簡単に使える3つの日本語対応の対話型AI、無料版ChatGPT、Bing、Bardを使いたい!、そう感じるのは生産的な事、クリエイティブな内容とでも言おうか?。小説家の卵なら執筆のツールに、学者さんなら論文作成を手伝わせる、そして私のお仕事、システムエンジニア、プログラマーなら、これらが補助ツールとしてかなり使える!。優秀な部下が一人増えたと言っても過言ではない。過去の情報を尋ねて引っ張り出させるよりも対話型AIが学習している事柄から「何かを作り出す」、そっちの方が長けている気がする。
本文は2023年5月20日から5月25日に掛けて書いている。自死に関してあ~だこ~だとBingでやり取りしていたでしょう?。最初はけんもほろろ、回答をはぐらかし、自死をテーマにする小説すら書けないと拒否していたんだ。ところが5月25日、ここでいきなり変化があった。同じ質問でも今回得た回答、具体的に「市川猿之助」と言う個人名までも出してきたんだ。
5月24日までのBingと5月25日からのBingは別物じゃないかと思うのだな。23日にアップデートされたなるニュースがあり、エクスポートボタンやチャット履歴と言う機能が追加されたようだ。確かに回答欄にマウスを移動させると5つのアイコンが新たに表示されたり、回答の文章部分にはリンクが貼られていたりとユーザーインターフェース周りで強化が図られている。でもそれだけか?。発表はされていないけれど中身も何か大きな変化が起きているのではないかな?。劇的に回答が変化したもの・・・。
より懐柔的になったとでも言おうか?。だとしたら昨年の重信の盗塁数、見つけてくるんじゃないの?。「より厳密に」を選んで質問するとちゃんと正しい7個と返ってきた。また前回そんな選手はいないと拒否されたのかな?、その時の質問、重信の生年月日、身長、体重をと問うたらちゃんと正しいデータを持ってきた。
では「よりバランスよく」では?。これは従来通りかな?。大嘘、盗塁数を23個と言い出しやがった。では「より創造的では?」・・・。
”
巨人軍の重信選手の2022年の盗塁数は、7個でした。セントラル・リーグでは、吉川尚輝選手に次いで2位タイの成績でした。重信選手は、2022年に打率.216、出塁率.275、長打率.243という打撃成績を残しました。
巨人軍の重信選手の2022年の盗塁数は、7個でした。セントラル・リーグでは、吉川尚輝選手に次いで2位タイの成績でした。重信選手は、2022年に打率.216、出塁率.275、長打率.243という打撃成績を残しました。
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あらまぁ、割と良いかな?。でもそれこそ創造的過ぎて嘘が混入している。盗塁数と打率、出塁率、長打率は正しい。しかし「セントラル・リーグでは」のくだり、これが大嘘!。もしかしてセ・リーグと巨人軍を間違えただけ?。巨人の中では2位タイの成績だった?。いや、これも違うんだ。2022年は吉川16、増田大輝11で重信は3位である。
それでも以前よりは回答が改善されている。やっぱり23日のアップデートでBingの中身、強化されたに違いない。BingはこれでBardをちょっと引き離したんじゃないかな?。
話はまた飛ぶ・・・。「対話型AIは生産的な事、クリエイティブな内容に使える」、そう上述した。私のようなエンジニアには非常に有用なツールだ。しかし問題は音楽、芸術と言ったクリエイターな人々。
衝撃的なニュースがあった。Spotify、皆さんご存知でしょう?。音楽ストリーミングアプリである。私はこれに毎月980円ちゃんと払っている!。それだけ最高の音楽鑑賞ツール。ところがそのSpotifyが先日、AIが生成した楽曲を見つけ出し、数万曲を削除したのだそう。数万ですぜ!、数万!。
どこまで許して良いと思う?。(作曲家を含む)ミュージシャンが自分の特徴(過去の自作の楽曲)を人工知能に学習させて新たな楽曲を作成する・・・、ここまではグレーゾーン、なんとか許せる気がする。しかし他人の楽曲までも学習させてマイケル・ジャクソン風とかマドンナ風とか・・・。
ZARDと言う音楽ユニット。ボーカルの坂井泉水さんが事故死されたニュースはまだ頭の中に鮮明に残っている。ではAIにZARD風の楽曲を作曲させ、AIによって声を坂井泉水に似せて発表し、商売したらどうなる?。これはリスペクトとは到底言えないのではなかろうか?。
俳優、役者もそう。すでに亡くなった方、そうだな、007シリーズが大好きだから初代ボンドのショーン・コネリー、3代目ボンドのロジャー・ムーアの全盛期の頃をAIとCGで蘇らせて新たな007シリーズが発表されたとしよう。興味はあるし、きっと楽しく映画鑑賞出来て感動、興奮すらしてしまうかもしれない。しかし感心はしない。そこまでえげつない商売をする映画界に嫌悪感を抱くだろう。
そうそう、マドンナ風と言えば・・・。レベッカの「Moon」、名曲だ。邦楽を聞かない人間であるが、レベッカ、NOKKOだけは大好きなのだ。NOKKOは時代が時代だったら、周囲をもっと優秀なビジネスマンで固めていれば世界でトップも取れたろう。でもこの曲ってマドンナの「Papa Don't Preach」のパクリ。作曲者(ギターの人?)がマドンナに影響されて作ったってどこかで漏らしていた筈。
そうなるとレベッカの「Love Is Cash」、これも初めて聞いた時、マドンナの「Material Girlじゃね?」。この曲でパクったと言う話は聞いていないものの、Moonはパクリ、これは事実だろうからLove is Cashもパクっているんだなと私は感じていた。この4曲、聞いてみそ!。すぐに判るよ、レベッカがかなり似せて作っていたってのが・・・。
MoonもLove Is Cashも著作権法で直ちに裁かれるとかマドンナが訴え出たら敗北を喫する、そんな事はないだろう。これが裁判沙汰になるのだったら世界のあちこちで著作権裁判が開かれる。それくらい音楽の世界はパクリが横行している。そしてこれらはパクリではなくリスペクトと言われる。この2曲は今も「マドンナをリスペクトしたレベッカオリジナルの名曲」として語り継がれているんだ。しかしAIに他者の楽曲を学習させてマドンナ風の楽曲を作ったらと考えると・・・。
ポップミュージックの世界ならコード進行のパクリなんて当たり前過ぎて誰も話題にしない。カノンコード進行や枯れ葉コード進行(Autumn Leaves)なんて腐る程楽曲が存在する。シャカタクの「Night Bards」サビの部分は完璧なまでの枯れ葉コード進行だ。同じコード進行でも4ビートのバラードが16ビートのフォージョンポップになっているだけ。
カノンコードは全部をパクると言うよりも部分的に使われている事が多いみたい。前半はC~G~Am~Em~F~と続く。これがビートルズの「Let It Be」となるとC~G~Am、この次にEmではなくFを弾く。カノンコードは4つ目に来るEmが特徴があり、ここでいきなり物悲しい叙情的な響きになるから美しい。でもそこでFと言うメジャーの響きを入れる事でちょっと泥臭い感じになる。そして世の中にはこのLet It Beのコード進行をパクっている楽曲も仰山ある。
あとなんだっけかな?、私の時代で大ヒットしたディスコソングがあり、サビの部分でカノンコードの一部が使われていて、これは言われないと気付かない程。多分今聞いても「これカノン?」となるに違いない。それだけコード進行が同じでも全体的な調子とかテンポ、アレンジによって全く異なる音楽になるから音楽の世界ではパクリか否かってのは物凄く慎重に語らないとならない。昨年もレッド・ツェッペリンの「Stairway to Heaven」のイントロ部分に関して裁判があったでしょう?。1971年の楽曲が50年経った今でも裁判沙汰になるってんだから・・・。
ジャズやフュージョンだと独特なコード進行と言うのがある。調性音楽とは異なるモードと言われる分野なのだがハービー・ハンコックの「Maiden Voyage」はその代表。簡単に言えばやたらに転調しまくる曲。その場合(ギタリストとして演奏する場合)Am7~Cm7~Am7~Cm7~Bbm7~Dbm7~Am7~Cm7と言ったようなひたすら転調していくような進行になる。恐らくハンコック以前にこのコード進行で楽曲を作った人間はいない。でもこれをパクってその上に全く異なるメロディを乗せてオリジナルとは異なるハイテンポで楽曲を作成しても恐らく著作権でど~こ~言われない。
少し前に亡くなったジェフ・ベック。彼にも「Star Cycle」と言う代表的なモード曲がある。F7~D7~F7~G7~D7。流石にあの独特なベースラインをパクったらヤバイとは思うが、コード進行だけ頂いてアレンジを変えていけば「ジェフ・ベックが亡くなった事によってジェフ・ベックらしい、彼をリスペクトした曲を作った!」と言っても恐らく誰からも文句は出ない。
アドリブとかインプロビゼーション、いわゆる即興演奏。もう30年以上ギターを弾いているので余程に複雑な転調のオンパレードのようなコード進行でない限り(上のモード曲くらいの転調なら頭がこんがらがるものの割と簡単に弾ける)、フレーズの良し悪しは別としておおよその曲で対応出来る。楽器を弾かない人はこれにビックリする。「頭に浮かんだフレーズをすぐに弾けるなんて!」と・・・。
でもこれ違うのですな。常に次(1秒~数秒先)を予測しながら弾いているので頭にフレーズは浮かんでいる。でもそれはオリジナリティとは掛け離れたもの。経験によって弾き慣れたフレーズを弾いているに過ぎない。だから屁でもないんだ。頭なんて全く使っていないのだから・・・。単なる訓練の賜物、頭の引き出しから得意なフレーズを出し入れしているだけ。そしてフレーズに詰まったら30秒前に弾いたフレーズをちょっとアクセントを変えて弾いたり・・・。
大好きで頻繁に、これでもかってくらい弾く基本3音からなるフレーズがある。最初に耳にしたのはリッチー・ブラックモアの演奏。その時はさほど気にも止めていなかった。その後、ランディー・ローズのその3音を絡めて2小節の16分音符からなるフレーズを知り、「おおっ!」と思い、そのすぐ後に今度はスティーブ・ルカサーがやはりその3音を絡めたカッコイイフレーズを弾いているのを耳にした。みんな同じ事をやっている。当然私も練習したさ!。
さらにイングウェイ・マルムスティーンがその3音を絡めて超速弾きしていた。そう、スウィープですな!。その3音とは単なるコードトーンであり、それを如何に速く弾くか・・・。スウィープと言うテクニックはイングウェイ・マルムスティーンが確立したのではなく1950年代にはジャズギタリストが普通に弾いていた。私が感動し、今も頻繁に自分のアドリブ演奏に出てくるその3音ってのはもう70年前から当たり前にギタリストには定番フレーズだった訳ですな。
スウィープ奏法を使う大半のフレーズはコードトーンなので誰もが同じフレーズになってしまう。違いは音数が多いか少ないかくらいじゃないか?。フランク・ギャンバレが2nd、b7th、M7thを絡めて独特な演奏をして度肝を抜いたが、これも今では定番に近いフレーズになっているし(6弦~1弦、そして1弦~6弦に戻ると言ったかなり難しいスウィープなので弾ける人は少ない)、私もフランク・ギャンバレ本人が動画で「こう弾くんだ!」、それを見て3ヶ月以上毎日特訓したかな?。今ではそれを普通にアドリブ中にかましたりしているし、そこからヒントを得てオルタードスケールでドミナントコード時だけに効果のあるスウィープをものにしている(これ弾いている人、特にロック系ではまずいない、割と独特)。
我々ギタリストは少なく見積もっても演奏しているフレーズの半分以上は過去に誰かが演奏していたフレーズを真似ているに過ぎない。楽器上達のコツは先人をコピーするしかないからだ。私は運良くと言うべきか?。ギターを初めて3年目くらいで「俺は他人のフレーズをコピーする能力がない」と悟り、すぐにスケールやコードを学んで好き勝手に弾いていたので他のギタリストよりも自分が考え出したフレーズを弾いている事が多い。
しかしである!。それでも現代の調性音楽ってのは7音しか使わない。ハ長調ならばドレミファソラシである。実際にはブルーススケールでb5th、ドミナントコード時にも他の音も加えるので8~10音、ジャズ系の人だったらそれ以上使う時もあるだろうけど基本は7音である。自分だけのフレーズだと思っても知らないだけで過去に誰かが必ず弾いているのだよ!。
どんなに自分でオリジナリティ溢れるフレーズだと酔いしれていても誰かと同じフレーズを弾いているんだ。上でオルタードスケールでドミナントコードのスウィープは独特と書いているけど私が知らないだけでジャズギタリストでは当たり前かもしれないし・・・。それと同じで作曲に関しても必ず過去に誰かか似たようなメロディを作っている。喫茶店で鳴っていたBGMが何故か耳に残っていて無意識にそれを引っ張り出している時だったあるだろう。
でもAIに楽曲を任せる、これって意図的に過去の楽曲から優れているところをパクって作ってくれよ!、って事でしょう?。80sのマドンナ風に・・・と命じればMoonとかLove Is Cashのような楽曲がこれからもどんどん生成されていく。しかも今では人間の声も機械で作れてしまうのでマドンナの声も再現出来ちゃうらしいから、80年代のマドンナの未発表曲、そんな類いの曲が作れてしまう。これに関しては嫌な時代がやってくると予想している。
マドンナ風の楽曲がある人から発表されたとしよう。そしてその人が「実はAIでマドンナの楽曲を学習させてマドンナが歌うような曲を作った」と告白したとする。さぁ、この場合、著作権はどうなる?。今の著作権法ではグレーっぽい気がしない?。
ここでルール作りが必要になってくる。マドンナの楽曲を学習させて作り上げたものだから、著作権とは別にロイヤリティがマドンナ側に支払われるべきでしょう?。でもマドンナ風の楽曲を発表した人が知らぬ存ぜぬでAIなんぞ使っていませんぜ!。マドンナが好きでリスペクトした上での楽曲である!、と断言したらどうなる?。
「コンピュータプログラミングはAIにやらせてもオッケー、でも音楽は駄目?、これってダブルスタンダードじゃね?」
ソースコードでも楽曲でもある程度のルールがすでに定められている。また誰が書いても同じような結果になるものには著作権は発生しない。ギタリストのフレーズが同じでも法に触れないのと同じ。プログラミングの世界ではこの世には腐る程にコンピュータ言語の書籍があるし、ネットにも無数のHOWTOサイトがある。それらに掲載されているソースは「誰が書いても同じになるもの」が大半。こんなものに著作権が発生する筈もない。
私は頻繁に書籍やHOWTOサイトから参考になるソースコードを引っ張って仕事に活かしている。慣れ親しんでいるコンピュータ言語でなく、滅多に使わない言語を使わざるを得なかったらそりゃぁあっちこっちを参照し、使えるものは全部コピペ!。これ違法?、書籍やサイトに使用条件があれば話は別だが、そうでなかった場合はこんな解釈となる。
「私が知らなかっただけでそのソースコードはある種の作業をさせる為の定番中の定番の手法である」
そして対話型AIが作成するソースコードは大体誰が書いても同じような結果になる事が多い。AIは過去に学習した中から最良を選択するのだからアルゴリズムそのものが斬新で発明、発見に値するなんて事はまずない。だから「私が知らなかっただけ」、これが通用するし、その為のツールである。音楽の場合、「楽曲(作詞作曲)」ともなれば必ず著作権が発生するのでパクリ云々には神経を使わざるを得ない、そこに違いがある。
フリーの現像ソフト、RawTherapeeはソースコードが公開されている。では誰が作っても結果は同じになるのならRawTherapeeをパクって俺のRawTherapeeを開発して良いのか?。これは駄目。GNU GPL(ライセンス関連のお約束事のようなもの)で保護されているのでソースコードを好き勝手使ってはならない。RawTherapeeから派生したARTも当然GNU GPLに従っている。だからRawTherpee、もしくはARTをパクって自分流の現像ソフトを作りたかったらGNU GPLに従わないとならないのだ。
しかしそこにグレーゾーンがあって、RawTherapeeをまんまパクるのでなく、ほんの一部、プログラミングコードだったらたったの数行~数十行程度。「あぁ!、俺が知りたかったのはそれだ!、こういうコードを書けば実現するんだ!」って場合、パクっても多分、誰もそれを立証する事は出来ないんじゃないかな。仮にソースコードが流出してもどこぞのアホな大学生のように卒論をネットからまんまコピペする程、馬鹿じゃないだろうから自分流にアレンジしているので、「あっ、そう!、RawTherapeeでも同じ事をやっているんだ?、知らなかったぜ!」で済まされる可能性がある。
ではですよ!。問題はここ!。デジタル写真の現像に関するモジュールを対話型AIに書かせたとしよう(そこまで優秀だとは思わないのだが、ここは出来ると仮定しよう)。もしそこにRawTherapeeのソースコードそっくりなものがあったらどうなる?。そして最終的に高機能なRAW現像ソフトを作り上げ、商用として販売した。
仕様や画面構成はRawTherapeeとは全く異なる。でも中で使われているそれぞれのアルゴリズムはRawTherpaeeと似通っている。作者本人はRawTherapeeのソースコードと類似しているとは気付いていない場合・・・。難しい問題だよね。現時点ではGNU GPLはAIによって生成されたコードに対しての効力はないんじゃないかな?。
これも先のマドンナ風の楽曲と同じでAIによってRawTherapeeとクリソツのソースコードが出来たとしたら、それはAIがRawTHerapeeのソースコードを学習している事になる。そうなるとロイヤリティが発生するし、GNU GPLにももしかすると引っかかる可能性が出てくるが、開発者がソースコードを公開しなければばれない?。でも今度は別のAIがそのアプリケーションを逆コンパイルしてソースコードを生成しちゃう訳だ。それでパクったのがバレたら・・・。
カメラ、レンズの世界でもTamronやSigmaと言ったレンズメーカーがCanonやNikonと言った電子接点を持つマウントのレンズを作る場合、ロイヤリティをカメラメーカーに払っていたりする。それと同じ事だよね。CanonのRFマウントのレンズ、確かTamron、Sigmaはまだ作れていない。Nikon Zマウントレンズも少し前までレンズメーカーは参入出来なかった。これはこのロイヤリティ問題もあるでしょう?。
「うちの技術をパクるのなら金を払えよ」
である。人工知能が世界中のありとあらゆるサイトで学習した結果、生まれたものは誰のもの?。難しい問題である。
仮にAIが作成したコードに著作権はないし、反対に既存の著作権やロイヤリティ云々にも引っ掛からないとしよう。そうなるとプログラマーと言う職業人口は確実に減っていく。プログラムを書くのではなくAIによって書かれたプログラムを管理すると言う職業に変化していく。今で言うシステムエンジニアである。
プログラミング技術は廃れない。AIが作ったコードを精査する能力イコール、プログラミング力だからだ。でも実際に今までのようにガツガツとパソコンに向かってキーパンチする事は減っていくのだろうな。システムの仕様をしっかりと把握して、それを対話型AIに伝えられる正しい語学力、文章力とでも言おうか?。それがあれば良いのだ。
システムエンジニア1人、データベースエンジニア1人、プログラマー5人。そんなチームがあったとしよう。対話型AIがこのまま発展すればAIがプログラマーの役割をこなす。システムエンジニアもデータベースエンジニアもプログラムを書ける人だから末端の5人のプログラマーは2人にまで減らせるだろうな。60パーセントのプログラマーはクビを言い渡されるか、今よりも安いサラリーで働かされるか・・・。
人員を確保したまま、従来の開発期間の半分以下に抑え、単価を抑え回転数を上げていく、そんな戦略もあるだろう。むしろ当分はそんな感じで動いていくのではなかろうか?。言い換えると対話型AIを使わず、これまで通り、人間だけで仕事をこなしていたら単価も開発期間もそのままなのだから、確実にその会社は敗北を喫する。
となるとプログラマーはシステムエンジニアを目指す事になり、今度はシステムエンジニアの余剰問題が起こり、ここでも取捨選択を行われ、半数くらいの「名ばかりの無能なシステムエンジニア」はクビを切られるだろう。どの業界でもありえるかもしれないが、人工知能がここまま発達していけば今後5年で業務形態がかなり変化するのでないかな?。システムエンジニア、データベースエンジニア、そしてプログラマーと言う職業がなくなる事は決してないが、能力によって淘汰される人達はこの業界に限らず、どんどんと出てくるに違いない。
では将来、どんな人が生き残るのだろうか?。ぶっちゃけ人間がAIに勝てる筈がない。将棋やチェスの世界を見れば一目瞭然。プロ棋士でさえ勝てないのだから一般人の我々には勝ち目はない。つまり「一般」であってはならないって事なのかも知れない。無茶苦茶ハードルが高い。人類滅亡かいな?。
どんなジャンルでも良いので何か専門的な事を完璧に理解している、そういう人は確実に生き残るだろう。人工知能が発達してもそれを管理する人間としての生業が成立する。フィールドで活動しないと成り立たない分野の学者さんも生き残るに違いない。考古学者とか地質学者、動物学者、植物学者、昆虫学者と言った人達。
そしてAIがさらに発展したら彼らの中でそれをツールとして駆使し、歴史的大発見をし、後世に名を残す人も大勢出てくるに違いない。まだ誰も解明出来ていない「ヴォイニッチ手稿」、これをAIが解いちゃう時代が来るだろうし、それを最初に行った学者さんは後世に名を残す。う~ん、ヴォイニッチ手稿はとっととAIを使って解析して欲しいな~。
特殊な分野であっても宇宙飛行士とか深海潜水士とかは将来いなくなるんじゃないか?。それこそ人工知能のロボットが宇宙や深海へ向かえば良いのだから・・・。ロケット、宇宙船、宇宙ステーション、潜水艇などもロボットが運用し、そのロボット制御を地上でドローンように扱うだけ、そんな時代が来そうか気がする。
今日はここまで!。長文でしょう?。最後まで読まれた方、いるのかな?。そしてこの話、まだ続くのだった!。多分今回と同じくらいの長文になる・・・。

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