2022年11月14日 00:00
しつこいようだが次のリンク、オールドコダクロームで撮影した写真が掲載されている。
Early Kodachrome Images
Kodachromes
この中の幾つかにイエロー被りしているものを見つけられると思う。今回もこれに似せていく。
Early Kodachrome Images
Kodachromes
この中の幾つかにイエロー被りしているものを見つけられると思う。今回もこれに似せていく。
再び復習から入っていこう。これまで空の青さを出すのに「カラータブ」の「RGBカーブ」を使って(深さを出すのなら「輝度モード」をオン)、設定していた。今回はそれを利用せずに「ローカル調整タブ」で空を青く、雲を白くしていく。
まずRAWファイルを読み込んだら「露光タブ」の「自動露出補正」をオンにする。勿論、「トーンカーブ」の「トーンカーブの自動調節」を使っても良いし、「カラータブ」の中の「DCPトーンカーブを使用」を選んでも良い。これらを使用しないで現像を進めていっても良いが、最終的にどこかで眠い写真にメリハリを付ける必要があるので最初にやっておいた方が良い。
今回、この「自動露出補正」をクリックしたら「露光補正」が「+1.01」となり、気持ち暗いと判断して「+1.3」まで上げた。このように自動で露出を補正しても気に食わなかったら露光補正、明るさ、コントラスト、彩度はどんどん調節すべし!。
そして「カラータブ」の「フィルムシミュレーション」には「Kodak Kodachrome 64 generic」をセット。どのみちかなり発色を変えてしまうのでここは何をセットしても良いのだが、オールドフォト云々以前に「空を青くする」、それだけを考えると派手な発色をするフィルムをセットした方が良い。今回は次のような発色なった。
また「霞除去」も今の段階でオンにしておこう。この機能は写真によってはデフォルトだと強過ぎる時があるので風景に応じて弱くしよう。今回はデフォルトのまま。ここまでの状態が次の写真だ。
まずRAWファイルを読み込んだら「露光タブ」の「自動露出補正」をオンにする。勿論、「トーンカーブ」の「トーンカーブの自動調節」を使っても良いし、「カラータブ」の中の「DCPトーンカーブを使用」を選んでも良い。これらを使用しないで現像を進めていっても良いが、最終的にどこかで眠い写真にメリハリを付ける必要があるので最初にやっておいた方が良い。
今回、この「自動露出補正」をクリックしたら「露光補正」が「+1.01」となり、気持ち暗いと判断して「+1.3」まで上げた。このように自動で露出を補正しても気に食わなかったら露光補正、明るさ、コントラスト、彩度はどんどん調節すべし!。
そして「カラータブ」の「フィルムシミュレーション」には「Kodak Kodachrome 64 generic」をセット。どのみちかなり発色を変えてしまうのでここは何をセットしても良いのだが、オールドフォト云々以前に「空を青くする」、それだけを考えると派手な発色をするフィルムをセットした方が良い。今回は次のような発色なった。
また「霞除去」も今の段階でオンにしておこう。この機能は写真によってはデフォルトだと強過ぎる時があるので風景に応じて弱くしよう。今回はデフォルトのまま。ここまでの状態が次の写真だ。
今回の風景、空はこれでも良いのだが、せっかくなので、より空をより青くしていこう。いつもは「カラータブ」の「RGBカーブ」のブルーチャンネルを用いるが、今日は「ローカル調整」だけを使っていく。
「ローカル調整」で「追加」を押し、「スポットのタイプ」を「Full image」に変更する。そしてスポット(円)は空に移動させ、「明るさ、コントラスト、色度」をそれなりにセットしていく。
「ローカル調整」で「追加」を押し、「スポットのタイプ」を「Full image」に変更する。そしてスポット(円)は空に移動させ、「明るさ、コントラスト、色度」をそれなりにセットしていく。
ここで問題が起きる。雲の色である。現像ソフトの中では雲は白ではなく青を含む白であり、空の色を青く深くすればする程、雲もそれに同化してしまう。そこで雲の白を復活させる為にもうひとつローカル調整増やすんだ。「追加」を押して出てきたスポットを程々明るい雲の上に移動させる。今回は右の建物の左上の雲にセットした。勿論スポットのタイプは「Full image」だ。
しかしそれだけだとRawTherapeeは「雲は空の一部」として判断するのでここで明るさなどを調節すると青い空も上げ下げされてしまう。そこでマスクを掛ける。「現在のスポットに機能を追加」から「色と明るさ-小さな不良」を選び、「Basic」を「通常」に変更。すると下の方に「マスク:LCHと構造」なる項目が出てくるので「マスクを有効にする」をチェックして、「L:カーブ」を次のように変更する(ピークから右側は変更しなくても問題ないと思う)。
しかしそれだけだとRawTherapeeは「雲は空の一部」として判断するのでここで明るさなどを調節すると青い空も上げ下げされてしまう。そこでマスクを掛ける。「現在のスポットに機能を追加」から「色と明るさ-小さな不良」を選び、「Basic」を「通常」に変更。すると下の方に「マスク:LCHと構造」なる項目が出てくるので「マスクを有効にする」をチェックして、「L:カーブ」を次のように変更する(ピークから右側は変更しなくても問題ないと思う)。
このカーブはスポットの位置の輝度からどこまでの明るさを含めるかを決めるもののようで白い雲に言及したいのだから範囲を狭めてやれば良い。他にも雲だけにマスクを掛ける方法はあるようだが、ほとんどこれで間に合うと思う。そしてマスクを掛けたら実際に明るさなどを変更する。そして仕上がったのが次。
元々の雲の形状や明るさによっては上手く行かない時があるので、その場合はスポットの位置を構図上にある雲のあちこちに移動して試そう!。例えば薄い雲をくっきりさせたいのならそこに合わせるしかない。でも薄い雲は青の要素が無茶苦茶強いのでマスクを掛ける際、もっと鋭角な山にしないとならない。その辺は数枚現像していれば感覚として判ってくるだろう。
これでベースが出来た。オールドフォトにしないまでも特にネイチャーフォトはこうやって絵作りすると非常にクリアな写真が出来上がるのでお勧めだ。木々、これをより緑を濃くしたい場合でも草や葉の部分にスポットを起き、上のようにマスクを掛けて明るさ、コントラスト、色度などを調整しても良い。
一般に空を青くしたり、草木の緑を映えさせる時、「カラータブ」の「HSVイコライザ」、もしくは「露光タブ」の「L*a*b*調整」を利用するが、私は特に空を青く、雲を白くしたい際にこの「ローカル調整」を利用している。この方がしっかりと思い描いた発色なり、Lightroomよりも便利だったりする。
さて、ここからイエロー被りのオールドフォトにしていく。前回は「L*a*b*調整」の「b*カーブ」を利用したが、今回は素直に「カラータブ」の「RGBカーブ」を使う。イエローを出すには青を弱める、ブルーチャンネルで青の要素を減らせば良いのだ。
これでベースが出来た。オールドフォトにしないまでも特にネイチャーフォトはこうやって絵作りすると非常にクリアな写真が出来上がるのでお勧めだ。木々、これをより緑を濃くしたい場合でも草や葉の部分にスポットを起き、上のようにマスクを掛けて明るさ、コントラスト、色度などを調整しても良い。
一般に空を青くしたり、草木の緑を映えさせる時、「カラータブ」の「HSVイコライザ」、もしくは「露光タブ」の「L*a*b*調整」を利用するが、私は特に空を青く、雲を白くしたい際にこの「ローカル調整」を利用している。この方がしっかりと思い描いた発色なり、Lightroomよりも便利だったりする。
さて、ここからイエロー被りのオールドフォトにしていく。前回は「L*a*b*調整」の「b*カーブ」を利用したが、今回は素直に「カラータブ」の「RGBカーブ」を使う。イエローを出すには青を弱める、ブルーチャンネルで青の要素を減らせば良いのだ。
今回はパラメトリックタイプのカーブを選んでいるが、ここは自由で良い。おおよそ中間部分の青の要素を減らせばイエロー被りしていく(もっと追求するとGチャンネルのカーブも少々減らした方が良い)。今回は上の設定で次のようになった。
かなり妙な発色ではあり、現実的でないかもしれない。しかし写真なんてそもそもそれが現実、真実と思っちゃならないし、オールドフォトってものはどう色が転ぶか判らないのだから、これくらいでも問題ないと思う。それか「レッドチャンネル」も使って赤の要素をちょっとだけ減らせばシアンの要素が高まっていくのでその方がオールドフォトっぽいかな?。
そして最後にトーンカーブで黒の締りを悪くし、退色、色褪せ感を出し、「ローカル調整」に戻ってフィルムの粒子を加えて出来上がり。それがトップ写真である。
そして最後にトーンカーブで黒の締りを悪くし、退色、色褪せ感を出し、「ローカル調整」に戻ってフィルムの粒子を加えて出来上がり。それがトップ写真である。
ひとまずRawTherapeeネタは今日でおしまいかな?。さすがにもう語る事がない気がする。あとうちのブログはHowToサイトではないので、こういう時にはこうやって、ああやってと事細かに解説する気もなかったりする。
と言うのもどんな趣味でもそうだが、自分である程度知恵を絞ってやってかないと続かないと思うのだな。現像するのが楽しくなったら必ずうちのブログでは書いていないような事に興味を持ち、自分試行錯誤しながらで試したり、海外のサイトにアクセスして調べたりするでしょう?。そうやって知識を蓄えなきゃ何の意味もない。
現像処理で理想の写真を作りたい、なるほどこの人の通りにやれば良いのか、パクっちゃえ!、おしまい・・・。
こういう人を応援したいとは思わない。学びはパクリから、それは当たり前だ。しかしパクってから先をどうするかでしょう?、趣味ってそういうものでしょう?。その先にきっと何かがある、それを見つけてこそ写真の質もモチベーションも向上する。
つまりパクっておしまいって人は結局はカメラ内臓のカラープロファイルを気に入ってそのまま使っている人と何ら変わりないんだ。Fujifilmのクラシッククロームが良いから、Pentaxの里びが良いからとそのままセットしておしまい、ねっ!、一緒でしょ?。
と言うのもどんな趣味でもそうだが、自分である程度知恵を絞ってやってかないと続かないと思うのだな。現像するのが楽しくなったら必ずうちのブログでは書いていないような事に興味を持ち、自分試行錯誤しながらで試したり、海外のサイトにアクセスして調べたりするでしょう?。そうやって知識を蓄えなきゃ何の意味もない。
現像処理で理想の写真を作りたい、なるほどこの人の通りにやれば良いのか、パクっちゃえ!、おしまい・・・。
こういう人を応援したいとは思わない。学びはパクリから、それは当たり前だ。しかしパクってから先をどうするかでしょう?、趣味ってそういうものでしょう?。その先にきっと何かがある、それを見つけてこそ写真の質もモチベーションも向上する。
つまりパクっておしまいって人は結局はカメラ内臓のカラープロファイルを気に入ってそのまま使っている人と何ら変わりないんだ。Fujifilmのクラシッククロームが良いから、Pentaxの里びが良いからとそのままセットしておしまい、ねっ!、一緒でしょ?。

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