2014年11月16日 00:00

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM
※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。
どんなレンズでも各種収差や像面湾曲によって中心部よりも周辺部は解像しない。そしてズームレンズともなるとさらにそれが顕著に現れてしまう。
PentaxならキットレンズのDA18-55mmF3.5-5.6がまさにそんなレンズだし、私がメインで利用している旧型のSigma 17-70mmF2.8-4もDA18-55mm程ではないが、像面湾曲があり、周辺部は解像しない。
ではキッチリ周辺部まで解像させたいのならどうするべきか?。今日はそんなお話をする。以前にも書いた?、そう、でも今日はデジタルならでは、そんな手法も披露したい。
どんなレンズでも各種収差や像面湾曲によって中心部よりも周辺部は解像しない。そしてズームレンズともなるとさらにそれが顕著に現れてしまう。
PentaxならキットレンズのDA18-55mmF3.5-5.6がまさにそんなレンズだし、私がメインで利用している旧型のSigma 17-70mmF2.8-4もDA18-55mm程ではないが、像面湾曲があり、周辺部は解像しない。
ではキッチリ周辺部まで解像させたいのならどうするべきか?。今日はそんなお話をする。以前にも書いた?、そう、でも今日はデジタルならでは、そんな手法も披露したい。
一番簡単なのは・・・。
「妥協する」
意味判らんでしょう?(笑)。なぁに単純。本ブログで毎度毎度書いている事。等倍鑑賞マニアでも実際にプリントするのはA3~A2サイズでしょう?。何かにつけて糞、糞と言いまくっているDA18-55mmでさえ、A3ノビプリントで不満になる事はほとんどないだろう。
今回、このネタを書くにあたり、DA18-55mのA4プリント(無念、このレンズを使ってのA3ノビプリントが無かった)された写真を何枚か見ているが、10センチくらいまで近付いて「あっ、四隅が全く解像していないぜ」と思う程度。しかもオッサンなら老眼だから10センチの距離で写真なんて見られないでしょ。私は近視だから裸眼なら見られるけど、そうじゃなかったら虫眼鏡・・・。。
次に簡単なのが・・・。
「優れたレンズを買う」
周辺部の解像だけに言及すれば、上に挙げた2本よりもうちにあるズームレンズで言えばDA17-70mm、それにNikkorの16-85mm。この2本ならK-5、D90とのセットなら等倍でも十分に鑑賞出来ちゃうレベル。勿論、中央部と比較すれば周辺部の描写は落ちるが、この2本なら気にする程ではない。
そしてワンランク上の、例えば同じ17-70mmでも現行のSigma 17-70mmは周辺像が改善されていると言うし、もっと上を目指せば定番のSimga 17-50mmF2.8を買えば良い。
当然単焦点レンズを使えば、周辺部を気にしようと言う気さえ起こらない(笑)。うちにはフィルム時代のFA28mm、FA50mm、その他、電子接点のない1970年代のレンズが何本もあるが、周辺部もしっかりと描写されている。
今すぐに何とかしたい!。最近Pentaxカメラでデジタル一眼レフデビューしたユーザーでDA18-55mmしか持って居ない!。そんな方は、、、
「トリミングしちゃえ!」
馬鹿にしちゃいけない。Pentax K-3なら2400万画素もあるのだから半分に切り取っても1200万画素もある。中央部分の綺麗に解像している部分だけを残し、周辺を排除してもA3ノビくらい問題なくプリントが出来てしまう。
11月8日の記事の通り、Nikonのカメラがバカメラに見えているのに何故Pentax K-3でなくNikon D7100に興味があるのか?。
それは1.3倍のクロップモードだ。これを使うとほぼ1600万画素のフォーサーズ(マイクロ含む)サイズになってくれる。Nikkorの16-85mm(135換算24-130mm)は上記の通り、周辺部、四隅も十分に解像するが、さらにクロップして、135換算で32-170mmと言うレンズになってくれ、どの焦点距離でもF8まで絞ったら1600万画素で全面カリカリの描写になってくれる。
ただこれには問題もある。135換算で24mm、28mmと言った広角域を使いたい場合、超広角レンズを新たに買い足す必要がある。だったら同じ焦点距離でワンランク上のレンズを買うだけで良い。
またトリミング前提で撮影すると、思った構図から一回り以上広く写さないとならず、「構図を追求する」と言う撮影中、一番楽しい行為が失われる。「デジタル写真=単なる素材」、そうクールになれる方なら良いのだが・・・。
そこで・・・。
7月12日の記事、7月14日の記事に書いた通り、、、
「ピント位置を工夫する」
これならある程度レンズを絞り込めさえすればDA18-55mmでも周辺部の描写は良くなる。勿論、ピント位置をわざとほんのちょっと奥にずらすので中央部の解像感は悪くなるが、そこはRAWファイルで撮影し、シャープネスを上げれば良い。LightroomやCapture One Proでは部分的にシャープネスを掛けられる。
そしてデジタル写真ならではの手法がある。これを解説すると面倒なので、まずは下をクリック!。
Photoshop オート機能完全攻略 被写界深度の合成
これはPhotoshop CS4以上(もしかしたらCS3でも出来たかも)が必要だが、今はLightroomとPhotoshop CCのセットで月々1000円ぽっちだから、Photoshopを導入されていない方はこれを機に導入されてはいかがだろうか?。
主にブツ撮りに使われる手法だろうが、これを普通の風景にも使っちゃえば良い。Photoshopなら手持ち撮影でズレた構図を勝手に合わせてくれる。
注意点は3つ。
幾らPhotoshopで構図のズレを修正してくれるとは言え、なるべくズレないように、また手振れ補正機能は高速連写でも100%構図がズレるので、手振れしない自信がある場合は、手振れ補正機能はオフにするのが望ましい。
そしてこの手法で撮影したのが本日の写真だ。
テーブルフォトの場合、ワーキングディスタンスが短いのでこれを行うにはちょっとずつピントをずらしながら10枚くらい撮影しないとならないが(絞りを開けていたら等倍で全面にピントを得るには撮影距離にもよるが20枚くらいは必要になるかもしれない)、この手の遠景の場合、4~5枚撮影しておけば良い。
この写真なんて2枚を合成しただけ。1枚はピントが欲しい位置、つまり構図の真ん中、そしてもう1枚は周辺部にピントが合うようにより奥にピントを当てている。
※手前の芝生にもしっかりしたピントが欲しい場合は5枚くらい重ねる必要あるだろう
では等倍切り出し像をご覧頂こう(クリックで等倍)。先ずは真ん中にピントを合わせ普通に撮影したコマ。中央は当然解像しているが、端側は完全にアウトフォーカスになっている。
「妥協する」
意味判らんでしょう?(笑)。なぁに単純。本ブログで毎度毎度書いている事。等倍鑑賞マニアでも実際にプリントするのはA3~A2サイズでしょう?。何かにつけて糞、糞と言いまくっているDA18-55mmでさえ、A3ノビプリントで不満になる事はほとんどないだろう。
今回、このネタを書くにあたり、DA18-55mのA4プリント(無念、このレンズを使ってのA3ノビプリントが無かった)された写真を何枚か見ているが、10センチくらいまで近付いて「あっ、四隅が全く解像していないぜ」と思う程度。しかもオッサンなら老眼だから10センチの距離で写真なんて見られないでしょ。私は近視だから裸眼なら見られるけど、そうじゃなかったら虫眼鏡・・・。。
次に簡単なのが・・・。
「優れたレンズを買う」
周辺部の解像だけに言及すれば、上に挙げた2本よりもうちにあるズームレンズで言えばDA17-70mm、それにNikkorの16-85mm。この2本ならK-5、D90とのセットなら等倍でも十分に鑑賞出来ちゃうレベル。勿論、中央部と比較すれば周辺部の描写は落ちるが、この2本なら気にする程ではない。
そしてワンランク上の、例えば同じ17-70mmでも現行のSigma 17-70mmは周辺像が改善されていると言うし、もっと上を目指せば定番のSimga 17-50mmF2.8を買えば良い。
当然単焦点レンズを使えば、周辺部を気にしようと言う気さえ起こらない(笑)。うちにはフィルム時代のFA28mm、FA50mm、その他、電子接点のない1970年代のレンズが何本もあるが、周辺部もしっかりと描写されている。
但し、Pentaxの単焦点レンズの中には敢えて各種収差を取り除いていないであろう、良く言えば「味のあるレンズ」が存在するようで、周辺部が解像する、これだけに言及すれば単焦点レンズの全てが優れているとは言い難い。
今すぐに何とかしたい!。最近Pentaxカメラでデジタル一眼レフデビューしたユーザーでDA18-55mmしか持って居ない!。そんな方は、、、
「トリミングしちゃえ!」
馬鹿にしちゃいけない。Pentax K-3なら2400万画素もあるのだから半分に切り取っても1200万画素もある。中央部分の綺麗に解像している部分だけを残し、周辺を排除してもA3ノビくらい問題なくプリントが出来てしまう。
11月8日の記事の通り、Nikonのカメラがバカメラに見えているのに何故Pentax K-3でなくNikon D7100に興味があるのか?。
それは1.3倍のクロップモードだ。これを使うとほぼ1600万画素のフォーサーズ(マイクロ含む)サイズになってくれる。Nikkorの16-85mm(135換算24-130mm)は上記の通り、周辺部、四隅も十分に解像するが、さらにクロップして、135換算で32-170mmと言うレンズになってくれ、どの焦点距離でもF8まで絞ったら1600万画素で全面カリカリの描写になってくれる。
ただこれには問題もある。135換算で24mm、28mmと言った広角域を使いたい場合、超広角レンズを新たに買い足す必要がある。だったら同じ焦点距離でワンランク上のレンズを買うだけで良い。
またトリミング前提で撮影すると、思った構図から一回り以上広く写さないとならず、「構図を追求する」と言う撮影中、一番楽しい行為が失われる。「デジタル写真=単なる素材」、そうクールになれる方なら良いのだが・・・。
そこで・・・。
7月12日の記事、7月14日の記事に書いた通り、、、
「ピント位置を工夫する」
これならある程度レンズを絞り込めさえすればDA18-55mmでも周辺部の描写は良くなる。勿論、ピント位置をわざとほんのちょっと奥にずらすので中央部の解像感は悪くなるが、そこはRAWファイルで撮影し、シャープネスを上げれば良い。LightroomやCapture One Proでは部分的にシャープネスを掛けられる。
そしてデジタル写真ならではの手法がある。これを解説すると面倒なので、まずは下をクリック!。
Photoshop オート機能完全攻略 被写界深度の合成
これはPhotoshop CS4以上(もしかしたらCS3でも出来たかも)が必要だが、今はLightroomとPhotoshop CCのセットで月々1000円ぽっちだから、Photoshopを導入されていない方はこれを機に導入されてはいかがだろうか?。
主にブツ撮りに使われる手法だろうが、これを普通の風景にも使っちゃえば良い。Photoshopなら手持ち撮影でズレた構図を勝手に合わせてくれる。
注意点は3つ。
幾らPhotoshopで構図のズレを修正してくれるとは言え、なるべくズレないように、また手振れ補正機能は高速連写でも100%構図がズレるので、手振れしない自信がある場合は、手振れ補正機能はオフにするのが望ましい。
そしてこの手法で撮影したのが本日の写真だ。
テーブルフォトの場合、ワーキングディスタンスが短いのでこれを行うにはちょっとずつピントをずらしながら10枚くらい撮影しないとならないが(絞りを開けていたら等倍で全面にピントを得るには撮影距離にもよるが20枚くらいは必要になるかもしれない)、この手の遠景の場合、4~5枚撮影しておけば良い。
この写真なんて2枚を合成しただけ。1枚はピントが欲しい位置、つまり構図の真ん中、そしてもう1枚は周辺部にピントが合うようにより奥にピントを当てている。
※手前の芝生にもしっかりしたピントが欲しい場合は5枚くらい重ねる必要あるだろう
では等倍切り出し像をご覧頂こう(クリックで等倍)。先ずは真ん中にピントを合わせ普通に撮影したコマ。中央は当然解像しているが、端側は完全にアウトフォーカスになっている。
1枚目中央 | 1枚目左端 |
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1枚目右端 | |
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次に両端にピントがある写真。ご覧の通り、両端にはピントは来ているが、中央部は完全にボケている。
2枚目中央 | 2枚目左端 |
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2枚目右端 | |
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そしてこの2枚をPhotoshopで合成させたのが下。中央、両端ともにしっかりとピントがあるでしょう?。
合成中央 | 合成左端 |
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合成右端 | |
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注意点として、まず連写したコマ、ピントの合っている部分が常にある程度重なっていないとならない。どのコマを見てもボケている部分があるとその部分だけボケてしまい、これはかなり目立つ。
またPhotoshopと言えども万能じゃないんだ。今回はたまたま2コマだけで写真を完成出来たが、不思議と駄目な時は何コマ撮影しても駄目。合成に失敗する。今回、このネタの為に5カットで合成用写真を連写したが、うち1カットで上手く合成してくれなかった。
どうも周辺部でミスを犯す確率が高い。この場合、ボケていないコマをもう一度レイヤーで重ね、ボケている方を消しゴムツールなどで消してしまえば良いが、Photoshopが合成ミスを犯す場合は、一箇所じゃなく必ず数箇所で失敗しているのと、コマ毎に明るさやホワイトバランスが変化していたら、色ムラの修正も入るので、かな~り面倒。だからホワイトバランスはオートではなく固定、露出もAEは使わずマニュアル露出が望ましい。
とにかく被写界深度が深い写真で合成するのが定石。可能な限りレンズを絞り込むべし。広角~標準域ならF5.6以上、望遠域ならF8以上絞った方が良いだろう。
そしてPhotoshopは等倍像でエッジを見つけていくので、深度が浅くなる135や中判フォーマット、もしくは画素数が多いカメラの場合、こんな遠景ならば先に3枚も撮影していれば良いと書いたが、5枚以上ピント位置を細かくずらしながら撮影するべきかもしれない。
そして当然、撮影時間に差があるコマを合成しているから構図上に動くものがあったら駄目。ファインダーで覗いて風で木々の揺れを確認出来たり、人が歩いているだけでも駄目。複数の写真を合成するのだから、1人が構図上に歩いていたら、5コマ合成すれば多分5人が並んで歩いているような図になる(笑)。
※一人くらいなら予めその部分だけ消しゴムツールその周辺を消しておけばなんとかなるだろうが、構図上に複数の人がいたら・・・。まぁそれはそれで面白い写真になるのだろうけど
これは辺りが暗くなったり、廃墟の屋内撮影でも結構使えると思う。
風景としてどうしても絞り込みたい、1/15sec、F5.6、ISO6400、こんな撮影を強いられるとしよう。そこをF2.8で撮っちゃう。すると1/15sec、F2.8、ISO1600となる。これで手前3コマ、後ろ3コマの合計6コマ撮影し、合成すればF2.8で撮影していてもF5.6、もしくはそれ以上の深度になってくれる。
※先に述べたように浅い深度で撮影していると周辺部でPhotoshopが合成ミスを犯す時もあり、最悪二周りくらいのトリミングを強いられる
写真合成はノイズを消す為のコンポジットもあり、1/15sec、F5.6、ISO6400を5コマ撮影し、コンポジットしてノイズを消すのと、1/15sec、F2.8、ISO1600を5コマで被写界深度を深くする、どちらを選択するか?、悩むところだ。いずれそのテスト、比較もしようと思う。
同じ合成でも先の奥行き(被写界深度)ではなく横、つまりパノラマ合成も使える。同じ位置から左から右に風景が重なるように縦位置で4コマ撮影した。それが下(クリックで長辺600ピクセルに)。
またPhotoshopと言えども万能じゃないんだ。今回はたまたま2コマだけで写真を完成出来たが、不思議と駄目な時は何コマ撮影しても駄目。合成に失敗する。今回、このネタの為に5カットで合成用写真を連写したが、うち1カットで上手く合成してくれなかった。
どうも周辺部でミスを犯す確率が高い。この場合、ボケていないコマをもう一度レイヤーで重ね、ボケている方を消しゴムツールなどで消してしまえば良いが、Photoshopが合成ミスを犯す場合は、一箇所じゃなく必ず数箇所で失敗しているのと、コマ毎に明るさやホワイトバランスが変化していたら、色ムラの修正も入るので、かな~り面倒。だからホワイトバランスはオートではなく固定、露出もAEは使わずマニュアル露出が望ましい。
とにかく被写界深度が深い写真で合成するのが定石。可能な限りレンズを絞り込むべし。広角~標準域ならF5.6以上、望遠域ならF8以上絞った方が良いだろう。
そしてPhotoshopは等倍像でエッジを見つけていくので、深度が浅くなる135や中判フォーマット、もしくは画素数が多いカメラの場合、こんな遠景ならば先に3枚も撮影していれば良いと書いたが、5枚以上ピント位置を細かくずらしながら撮影するべきかもしれない。
そして当然、撮影時間に差があるコマを合成しているから構図上に動くものがあったら駄目。ファインダーで覗いて風で木々の揺れを確認出来たり、人が歩いているだけでも駄目。複数の写真を合成するのだから、1人が構図上に歩いていたら、5コマ合成すれば多分5人が並んで歩いているような図になる(笑)。
※一人くらいなら予めその部分だけ消しゴムツールその周辺を消しておけばなんとかなるだろうが、構図上に複数の人がいたら・・・。まぁそれはそれで面白い写真になるのだろうけど
これは辺りが暗くなったり、廃墟の屋内撮影でも結構使えると思う。
風景としてどうしても絞り込みたい、1/15sec、F5.6、ISO6400、こんな撮影を強いられるとしよう。そこをF2.8で撮っちゃう。すると1/15sec、F2.8、ISO1600となる。これで手前3コマ、後ろ3コマの合計6コマ撮影し、合成すればF2.8で撮影していてもF5.6、もしくはそれ以上の深度になってくれる。
※先に述べたように浅い深度で撮影していると周辺部でPhotoshopが合成ミスを犯す時もあり、最悪二周りくらいのトリミングを強いられる
写真合成はノイズを消す為のコンポジットもあり、1/15sec、F5.6、ISO6400を5コマ撮影し、コンポジットしてノイズを消すのと、1/15sec、F2.8、ISO1600を5コマで被写界深度を深くする、どちらを選択するか?、悩むところだ。いずれそのテスト、比較もしようと思う。
同じ合成でも先の奥行き(被写界深度)ではなく横、つまりパノラマ合成も使える。同じ位置から左から右に風景が重なるように縦位置で4コマ撮影した。それが下(クリックで長辺600ピクセルに)。
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これを1枚の横位置写真にするとこうなる。PhotoshopのPhotomergeと言う機能を使っただけ。Photoshopが勝手にやってくれる。

左端、中央、右端を部分切り出しするとこうなる(クリックで等倍)。
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縦4枚を合成、Phothospがどう合成するかは神のみぞ知るであるが、かなり馬鹿でかい写真になる。そこから切り出すので上3枚の等倍切り出し像、実はK-5なのに6000x4000ピクセルの2400万画素相当になっている。
下は上の手法を使い、ちょっと構図を変え縦位置で徐々に右にずらしながら4コマ撮影し、合成した写真。
下は上の手法を使い、ちょっと構図を変え縦位置で徐々に右にずらしながら4コマ撮影し、合成した写真。

これも十分に2400万画素で切り取れ、それを敢えて1600万画素に縮小してみた。Photohopの縮小のサンプリングにより、さらにカリカリな写真になっている。
中央 | |
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|
中央左端 | 中央右端 |
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左下端 | 右下端 |
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実際の素材4コマともピントは奥に合わせているので手前は若干ピントが甘い。でもこうやって800万画素も縮小しているから見た目はほぼパンフォーカスな写真になっている。
さて、何故、横位置写真を作るのに縦位置を素材とするのか?。先ず、そもそもの目的が像面湾曲による周辺部のボケが不快だからであり、像面湾曲は長辺側の周辺に大きく出るので、縦で合成した方が良い画像になる。また、Photoshopの合成も先に述べた通り、神のみぞ知る訳で、縦に余裕を持っていた方が良いから。
このパノラマ合成、今の今までずっと馬鹿にしていて(笑)、一度もやった事が無かったので、まだ経験不足。Photoshopのマニュアルを見るとコマ毎に40%の重なりがなくちゃならなず、また重なり過ぎても上手く行かない事があるようで、実際に今回、2カットで上手く合成出来ないのがあった(合成はされるけど意図した構図じゃない)。
また、今回のコマはSigma 17-70mmで一番良い描写をするであろう35mmで撮影しており、35mmの被写界深度で17mm相当の画角を得られている。
だからうちのレンズの中で恐らく一倍良い描写をするのがFA28mmF2.8AL。135換算で約43mmの画角なので、風景写真にはちょっと狭い。でもこれを使ってパノラマ合成をすれば多分135換算で20~24mmくらいの画角になってくれる筈で、上手くこの手のレタッチを利用すれば単焦点レンズ1本でも様々な表現が可能になる。
Photoshopが完璧な合成をしてくれると仮定すると(それぞれ重なりが50%として)、縦にパノラマ、横にパノラマ、縦3x横4の12コマ合成で1600万画素のカメラだと約1万画素の大パノラマ写真に合成される。実際にはそこまでPhotshopは頭が良くないが、それでもきっと6~7000万画素くらいのデータにはなる筈で、3:2フォーマットなら9000x6000ピクセルで余裕を持って切り取れる。まぁ用途がないし面倒だからそこまでするつもりはないけど(笑)。
注意点はAEを使わない事。今回のような曇り空でも構図が変われば露出が変化するので、マニュアル露出、同じ露出値で素材を撮影する事。また構図中に距離感に大きな違いのある風景でもどうも意図通りに行かず、遠景向きみたい。
それと手持ち撮影の場合、カメラの高さに多少違いがあっても良いが、カメラがコマ毎に(特に)上下に傾いてしまうとあまり上手く行かないみたいだ。だから本来この手法は分度器の付いている三脚を使って、Photoshopのマニュアル通り、40%~50%が重なるように機械的に写すべき代物。
うーん、デジタル合成って面白い。ノイズを消したり、被写界深度を深くしたり、画角を広げられたり、なんでもござれ!。
さて、何故、横位置写真を作るのに縦位置を素材とするのか?。先ず、そもそもの目的が像面湾曲による周辺部のボケが不快だからであり、像面湾曲は長辺側の周辺に大きく出るので、縦で合成した方が良い画像になる。また、Photoshopの合成も先に述べた通り、神のみぞ知る訳で、縦に余裕を持っていた方が良いから。
このパノラマ合成、今の今までずっと馬鹿にしていて(笑)、一度もやった事が無かったので、まだ経験不足。Photoshopのマニュアルを見るとコマ毎に40%の重なりがなくちゃならなず、また重なり過ぎても上手く行かない事があるようで、実際に今回、2カットで上手く合成出来ないのがあった(合成はされるけど意図した構図じゃない)。
また、今回のコマはSigma 17-70mmで一番良い描写をするであろう35mmで撮影しており、35mmの被写界深度で17mm相当の画角を得られている。
だからうちのレンズの中で恐らく一倍良い描写をするのがFA28mmF2.8AL。135換算で約43mmの画角なので、風景写真にはちょっと狭い。でもこれを使ってパノラマ合成をすれば多分135換算で20~24mmくらいの画角になってくれる筈で、上手くこの手のレタッチを利用すれば単焦点レンズ1本でも様々な表現が可能になる。
Photoshopが完璧な合成をしてくれると仮定すると(それぞれ重なりが50%として)、縦にパノラマ、横にパノラマ、縦3x横4の12コマ合成で1600万画素のカメラだと約1万画素の大パノラマ写真に合成される。実際にはそこまでPhotshopは頭が良くないが、それでもきっと6~7000万画素くらいのデータにはなる筈で、3:2フォーマットなら9000x6000ピクセルで余裕を持って切り取れる。まぁ用途がないし面倒だからそこまでするつもりはないけど(笑)。
注意点はAEを使わない事。今回のような曇り空でも構図が変われば露出が変化するので、マニュアル露出、同じ露出値で素材を撮影する事。また構図中に距離感に大きな違いのある風景でもどうも意図通りに行かず、遠景向きみたい。
それと手持ち撮影の場合、カメラの高さに多少違いがあっても良いが、カメラがコマ毎に(特に)上下に傾いてしまうとあまり上手く行かないみたいだ。だから本来この手法は分度器の付いている三脚を使って、Photoshopのマニュアル通り、40%~50%が重なるように機械的に写すべき代物。
うーん、デジタル合成って面白い。ノイズを消したり、被写界深度を深くしたり、画角を広げられたり、なんでもござれ!。

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