2017年07月05日 00:00

Pentax 645D, smc PENTAX-FA645 45-85mmF4.5
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※本日の写真は2012年にPentaxからお借りした機材で撮影している
無理にミスリードしたり悪口を叩く気はサラサラないのだが、どうにもPentaxの行く末が心配で心配で・・・。
※本日の写真は2012年にPentaxからお借りした機材で撮影している
無理にミスリードしたり悪口を叩く気はサラサラないのだが、どうにもPentaxの行く末が心配で心配で・・・。
Pentax K-1が発売された頃、本ブログでいずれ2400万画素程度の弟分の開発が発表され、それはきっと連写機能が強化され、バッファを多く積んだカメラになるだろう、そう勝手に予想していた。
K-1はNikon D810やCanon EOS5D系と同じ土俵にあり、その下にランクするD750やD610、EOS6Dクラスのカメラが出てきて初めて135カメラ分野に殴り込みが掛けられる、そう思っていた。小型化もされるだろうし、狙うのならそっちだなと。
ところが現状どうだろう?。APS-CフラッグシップのK-3IIの後継機種でさえ今も尚検討中・・・。えっ?、もしかしてPentaxの135センサー搭載カメラは今後もK-1だけ???。
そのK-1、機能的にはおおよそ満足出来る。しかしいかんせんデザインが万人向きではない。フィルム時代からのPentaxユーザーはバケペンに似ているから「ブサカワ」、そんな表現で人気あるデザインだろう。私もKPを含めてこのデザインは好きだ。
しかしPentaxを知らないユーザーはどうだろう?。ブサカワでなく単なる不細工カメラに見えているのではなかろうか?。Sony α7シリーズがそうでしょう?。α7IIを買うと断言した私でさえ、「やっぱりカッチョ悪い、α6500を買った方が幸せになれる」と思考が変化しつつある。Pentaxは既存ユーザーに頼れる状態じゃない筈で、新規開拓を狙う必要があり、そんなユーザーがあえて不細工のカメラを欲しがるか?。
Pentaxのカメラはフランジバックが長いので真ん中のミラー部分が他社のカメラよりも出っ張っており、それにあの太っちょデザインだから正面から見る分にはまだいけるけど、斜めから見るとかなり不恰好。それを許さない消費者だっている。むしろ多いと思う。
「そんな人の為にスマートなK-70やK-3IIがあるんだぜ!」
いやいや、K-70はあるが、見方を変えればKPの1つ前のモデルでしょう?。そしてK-3IIってすでに生産完了品で量販店に在庫を残すのみ!。今、K-3IIを買って損をする事は無く、あと5年は十分に使えるカメラであるが、APS-Cのフラッグシップがすでに在庫のみって・・・。
新規開拓と言えば未だにPentaxのカメラは地方の家電量販店に展示されていない事が多いらしい。これが不思議でたまらないんだ。確かに地方のユーザーはネット通販で商品を買う事が多く、そんな地域の量販店に展示スペースを設ける営業は意味がないのかもしれない。それは判る。
しかしこれから高価なカメラを買う、そんな人が全く触った事のないカメラを通販で買うだろうか?。量販店で見て触って確かめて取捨選択する人も多いと思う。
再びSonyの話になるが、もしSonyがα7、α6000を貸してくれなかったら未だにSonyのカメラに興味は持っていなかったと思う。カッチョ悪いα7はもとよりα6000シリーズでさえコンジデにしか見えないと馬鹿にしていたろう。
触った事の無い一般的ではないデザインのカメラ、それがK-1とKPであり、幾らネット上で評判が良くてもいつでも触れるNikonに行っちゃうでしょう?。今、K-1とD810の価格差はたかが3万。3万高いだけなら実際にお店で感触を知ったD810を買うと思う。加えてNikonにはD750、D610と言う安価な機種もあり、地方の量販店にはこれらはしっかりと並んでいる店舗もあるのでしょう?。
高価なものでも衝動買いしちゃう人もいる。でもお店に商品がないんだから衝動買いしたくても出来ない。「Pentaxは置いていないの?」と尋ねたとして、店員さんは悪気がないとしても「売れませんからね」なんてポロリしちゃってみそ!。消費者は「あっ、Pentaxって評判は良いけど売れていないんだ!」、売れていない=駄目なメーカー、そうミスリードされる。以降その人は幾らPentaxが凄いカメラを発表しても見向きもしない。
結局K-1がすでにそうなっちゃっている気がする。良いカメラだと思うが売れていない。数ヶ月前、ある都内の量販店で「K-1って売れている?」と尋ねたところお茶を濁され「今はK-S2とK-70が売れている」と回答された。発売当初は爆発的に売れたらしいが、Pentaxユーザーに行き渡った瞬間に下降。ユーザーの新規開拓が出来ていないようだ。
K-1と言うカメラ、街中のお散歩写真やスポーツなどで使うカメラじゃない。やっぱりネイチャー系カメラマンこそが手にする機種だ。となると自然と相対する確率の高い地方に重きを置いて営業を掛けるべきだと思うのだが・・・。例えば富士山が間近で見える全ての都市の量販店にK-1を置く、それくらい努力をしないと・・・。
地方を軽視している訳ではなく、単に各量販店にK-1を提供する予算がないだけだろうが、せめて売れ筋のKPやK-70は置かなくちゃ!。それほど販促に予算を取れない?。そんなメーカー、マジにヤバイっしょ!。
ズームレンズはぼったくり、転売屋と言われようが、一応は揃っているものの、135センサー搭載カメラの魅力の中には「大きなボケ」がある。ズームレンズは明るくてもF2.8止まり。F2.8よりも明るい単焦点レンズが主要焦点距離で揃ってなくちゃ誰も買わないって。
既存ユーザーは我慢して本来APS-C用のDAレンズやフィルム時代のレンズを使っているだろうが、新規ユーザーは決してそんな事はしない。もしPentax K-1に興味のある人が私に相談してきてもレンズの件だけで「今は買っちゃ駄目」と言わざるを得ない。
APS-Cは主要なレンズが全て揃っているから、「Pentax KPなどのAPS-Cカメラに興味がある」、なんて方にはお勧めのレンズを幾つか紹介出来るのだが・・・。
そのPentax KPに話を移そう。このカメラの最大の特徴はJPGでの超高感度域の描写力だ。ところがハードウェア部分、センサーの能力を計測してくれるDxO Markがいつまで経ってもKPをテストしてくれない。これは何故?。
メーカーから機材を貸与されるのか、DxO Markが自腹を切って購入しているのか不明だが、いずれにしろKPが発売されてもうすぐ半年が経とうとしている。
調べると直近ではK-1、K-3II、K-S1、K-50はテスト済み。しかしK-S2、K-70は未テストだし、びっくり、真のフラッグシップカメラの645Zもテストされていない!。これらの機種は発売されてかなり時間が経過しており、きっと今後もテストされないだろう。PentaxがDxOを無視しているのか、DxOがPentaxを無視しているのか・・・、これも不安材料の1つなんだ。
勿体無いよねぇ、Pentax K-01。これにEVFが搭載されていたら、もしくはK-01の後継機種の開発が進みEVF搭載カメラがあったら・・・。少なくともPentaxユーザーには135センサーのK-1と並び希望の星となった筈。
HoyaからRicohに業務が引き継がれた。Ricohはコンパクトカメラを造っていたのだからミラーレスカメラのノウハウがあった筈。なのにこのザマ。
Qシリーズにも言える。Hoya、初代Qの時代、Pentaxの人が「実は外付けEVFを付けられるような接点用のスペースを設けている」と言っていた。要はアクセサリーとして外付けEVFがあるだけでPentaxユーザーの心をくすぐった筈なのにEVFを発売しなかった。結果Qの顧客の多くはNikon 1に流れたのではなかろうか?。
何だろう、「我々は光学メーカーです」、彼らにはそんな自負があるのか?。だからEVFを否定している?。ここまで頑なにEVFを拒否しているメーカーに未来があるのか?。あのLeicaだって外付けのEVFをアクセサリーとして販売しているのだから・・・。
次にDxOでテストデータが削除されちゃった真のフラッグシップである645Zについて。
このカメラは非常に危うい気がしてならない。Fujifilmが645Zと同じなんちゃって中判センサーを搭載したGFXシステムを構築しちゃったでしょう?。
「200万円!、これでボディにレンズ数本のデジタルなんちゃって中判システムを組みたい」
今まではPentaxしか選べなかった。中判を必要とするプロやハイアマはこぞって645D、645Zを買ったろう。しかし今はFujiflimがある。
3人に2人はFujiflimiに流れてしまうと予測出来るし、現Pentaxユーザーも高値で売れるうちにPentax 645システムの全て売却し、Fujifilmに移行してしまう造反組も多いに違いない。光学ファインダー命!、タフなバッテリーじゃないと駄目!、そんな人を除けば誰もPentaxのデジタル645を手にしようとは考えない。
Fujifilmはどんな手を使っても現Pentax デジタル645ユーザーを取り込もうとするだろう。645Zを使っている商業写真家にただでGFXシステムを貸し出したり、裏ルートで安価で販売しちゃうかもしれない。それにどうRicohは対抗するか?。対抗策がなかったらおしまい、嗚呼、恐ろしい。
そんな私はK-1を買うくらいなら中古の645Dが欲しい。Sony α7II貯金をすべてそっちに回しても良いと思っている。
今、フィルムカメラのPentax 645を年に3~4度稼動させ、1回の撮影にに120フィルムを5本消費している。本当は2ヶ月に一度くらいは使いたいし、フィルムも倍の10本は消費したい。でも全てのコマを有料サービスでデジタル化したとすると結構お金が掛かり無理。そこまでするのなら645Dを買った方が幸せ。3~4年で元が取れる筈だ。
ところが・・・。K-7がすでに修理不能となったらしい。発売年は2009年、645Dはその翌年の2010年に発売されており、645Zは2014年。一般的にデジタルカメラは生産終了してから5年間は修理保障するのでそうなると645Dは2019年。さすがにフラッグシップの645Dが2019年に修理不能って事はないだろうが・・・。
どうだろう、仮に来年、645Dを手に入れたとする。4年で元を取ったとして2022年、果たしてその時点で645Dの修理は可能か?。言い換えるとPentaxが頑張っていればその頃には645ZはII型になっていて645Dは二世代前のカメラとなり、サポートを止めてしまう可能性が高い。
東京オリンピックが終わった時点でデジタルカメラ市場は今より狭まる、下手すると斜陽の道を辿るかもしれない。RicohがPentaxを捨てる事はないだろうが、それでも発売から10年を超えた2022年、645Dの修理、可能とは思えない。645Dクラスともなると簡単には故障しない筈。でも現状中古品しかなく、前ユーザーがどんな扱いをしたか不明だから不安。
と言う事で本気でPentaxが心配な私であった。Pentaxを買い戻したいと思ってもポジティブな要素がないからなぁ。2025年まで645Dの修理が可能ならねぇ、α7II貯金は「Pentax 645D貯金」と名称が変わるのだが・・・。今度サポートセンターに尋ねてみようかな。
不安要素として明治が売れずに大赤字になっている訳じゃないらしいのに「カール」の東日本販売を中止したでしょう?。東日本でカールが食えなくなるとは誰も考えもしなかった筈。それと同じ事がPentaxでも起きるかもしれない。えっ?、デジタル中判終了?、なんて記事が数年後出ちゃったら・・・。
しかし反対に・・・。
ナビスコのリッツ、少し前大きな話題になったと思う。カールは子供の頃からちっとも美味いと思っておらず過去30年くらい食べていない気がするがリッツはまぁそこそこ買っている。リッツがなくなるんか!、とガッカリしたが、蓋を開けるとヤマザキナビスコがヤマザキビスケットと名称を変え、「ルヴァン」として(ほぼリッツを)販売しているし、「リッツ」そのものもモンデリースジャパンが販売している(インドネシア生産)。むしろルヴァンとリッツの両方を選択出来る時代になって面白い。
これと同じような事がRicohと他のカメラメーカーとの間で何かあるかもしれず・・・。デジタル中判だけに特化したカメラメーカーが出てきてもおかしくはない。
ネガティブな内容ばかりだとこの記事そのものも皆さんをミスリードさせてしまうかもしれない。そこで最後にポジティブな思考を。
一眼レフシステムでボディ内に手振れ補正を搭載しているのはPentax(645システムを除く)だけ。
他社のシステムを考えよう。ズームレンズや長焦点距離のレンズには手振れ補正を搭載しているが、おおよそ200mmまでの焦点距離の単焦点レンズには手振れ補正が付いていない。200mmまでの単焦点レンズで1/2~1/15秒でシャッターを切れるのは一眼レフではPentaxだけなんだ。
他社ユーザーが一脚や三脚を用いるところ、Pentaxユーザーは鼻歌混じり、手持ちでバシバシ写真を撮れる。単焦点レンズを装着して手持ちで静物を撮る、これだけに言及すれば様々なシチュエーションを総合するとPentaxのカメラが一番画質が優れているとなるでしょう?。
本ブログ、Google AnalyticsとGoogle Search Consoleで解析をするとなんとこの数ヶ月、「Pentax KP」をキーワードに訪問された方が仰山いる。
確かKPについては海外サイトのサンプル写真を見て憶測で性能を語っているネタを2つ書いただけ。それでも大勢やってくる。これの意味するところは?。
KPと言えば超高感度耐性なのだが、廃墟を含め暗がりで写真を撮りたい人の多くはKPに注目しているんだ。しかし上述の通り、DxO Markでテストされていないでしょう?。それ以前にKPの情報が少な過ぎるんだ。KPが気になってしょうがない人達がいるのだからSony、Olympus、Fujifilmのように子飼いのカメラマンを利用してレビューと題したステマをバンバン打つべきなのにそれをやっていない。ホント、勿体無いと思う。
KP、恐らくRAWレベルでは所詮APS-Cセンサー、135センサー搭載カメラに勝てる筈もない。想像でしかないがFujifilmのカメラと同等くらいじゃなかろうか?。Fujifilmはミラーレスカメラだが画質優先とかで単焦点レンズや高級ズームレンズには手振れ補正機能がなく、RAWレベルの画質がイコールならばKPの方が遥かに暗所に強い。
しかもJPGレベルではISO12800は当たり前、ISO25600でも及第レベルってんだから廃墟カメラマンは全員KPユーザーになっても良いくらいなんだ。
「廃墟を撮るのだったらKPだよね、廃墟を歩けばKPに当たる」
それくらいのカメラなのかもしれない。思えばKPが昨年の今くらいの時期に発売されていれば今頃KPを買っていたかもしれない。でもKPが発売されたのは2月、その時すでにE-M1を買っちゃっていたから・・・。
KP、カタログスペック通りなら手振れ耐性は手持ちの初代Olympus E-M1と同レベルだろう。135換算50mmまでなら1/2秒は楽勝でシャッターを切れるし、頑張れば1秒でも止まるだろう。
だとすると(被写界深度を考慮しても)ISO3200もありゃどんなに暗い廃墟でも手持ちでバンバン撮れちゃうの。そして海外のサンプルを見る限り、ISO3200のJPG画質はかなり具合が良い。
まぁ1、2年様子を見てとなるのだが(DxO Markの数値を確認したいところだが)、近い将来、KPにDA16-50mmF2.8を装着し、廃墟でパチパチしている自分を想像出来たりもする。FA28mmF2.8ALとFA50mmF1.4は手元に残しているので十分な廃墟システムになる。雨天でも使えるしね。
半年くらいでいいから俺にKPを貸してくれないものかねぇ。上から目線で申し訳ないが、俺くらいKPを骨の髄までしゃぶり尽くせるカメラマンはいないぜ!(笑)。とことん拘りのレビューを書ける自信がある。
あとはK-3IIの後継機種が滞りなく秋くらいに出てくれれば少なくともAPS-CカメラのPentaxブランドは安泰だ。
※但し反対にK-3後継機種がいつまで経っても出てこない・・・、そうなるとAPS-Cシリーズもヤバい
K-1はNikon D810やCanon EOS5D系と同じ土俵にあり、その下にランクするD750やD610、EOS6Dクラスのカメラが出てきて初めて135カメラ分野に殴り込みが掛けられる、そう思っていた。小型化もされるだろうし、狙うのならそっちだなと。
ところが現状どうだろう?。APS-CフラッグシップのK-3IIの後継機種でさえ今も尚検討中・・・。えっ?、もしかしてPentaxの135センサー搭載カメラは今後もK-1だけ???。
そのK-1、機能的にはおおよそ満足出来る。しかしいかんせんデザインが万人向きではない。フィルム時代からのPentaxユーザーはバケペンに似ているから「ブサカワ」、そんな表現で人気あるデザインだろう。私もKPを含めてこのデザインは好きだ。
しかしPentaxを知らないユーザーはどうだろう?。ブサカワでなく単なる不細工カメラに見えているのではなかろうか?。Sony α7シリーズがそうでしょう?。α7IIを買うと断言した私でさえ、「やっぱりカッチョ悪い、α6500を買った方が幸せになれる」と思考が変化しつつある。Pentaxは既存ユーザーに頼れる状態じゃない筈で、新規開拓を狙う必要があり、そんなユーザーがあえて不細工のカメラを欲しがるか?。
Pentaxのカメラはフランジバックが長いので真ん中のミラー部分が他社のカメラよりも出っ張っており、それにあの太っちょデザインだから正面から見る分にはまだいけるけど、斜めから見るとかなり不恰好。それを許さない消費者だっている。むしろ多いと思う。
「そんな人の為にスマートなK-70やK-3IIがあるんだぜ!」
いやいや、K-70はあるが、見方を変えればKPの1つ前のモデルでしょう?。そしてK-3IIってすでに生産完了品で量販店に在庫を残すのみ!。今、K-3IIを買って損をする事は無く、あと5年は十分に使えるカメラであるが、APS-Cのフラッグシップがすでに在庫のみって・・・。
新規開拓と言えば未だにPentaxのカメラは地方の家電量販店に展示されていない事が多いらしい。これが不思議でたまらないんだ。確かに地方のユーザーはネット通販で商品を買う事が多く、そんな地域の量販店に展示スペースを設ける営業は意味がないのかもしれない。それは判る。
しかしこれから高価なカメラを買う、そんな人が全く触った事のないカメラを通販で買うだろうか?。量販店で見て触って確かめて取捨選択する人も多いと思う。
再びSonyの話になるが、もしSonyがα7、α6000を貸してくれなかったら未だにSonyのカメラに興味は持っていなかったと思う。カッチョ悪いα7はもとよりα6000シリーズでさえコンジデにしか見えないと馬鹿にしていたろう。
触った事の無い一般的ではないデザインのカメラ、それがK-1とKPであり、幾らネット上で評判が良くてもいつでも触れるNikonに行っちゃうでしょう?。今、K-1とD810の価格差はたかが3万。3万高いだけなら実際にお店で感触を知ったD810を買うと思う。加えてNikonにはD750、D610と言う安価な機種もあり、地方の量販店にはこれらはしっかりと並んでいる店舗もあるのでしょう?。
高価なものでも衝動買いしちゃう人もいる。でもお店に商品がないんだから衝動買いしたくても出来ない。「Pentaxは置いていないの?」と尋ねたとして、店員さんは悪気がないとしても「売れませんからね」なんてポロリしちゃってみそ!。消費者は「あっ、Pentaxって評判は良いけど売れていないんだ!」、売れていない=駄目なメーカー、そうミスリードされる。以降その人は幾らPentaxが凄いカメラを発表しても見向きもしない。
結局K-1がすでにそうなっちゃっている気がする。良いカメラだと思うが売れていない。数ヶ月前、ある都内の量販店で「K-1って売れている?」と尋ねたところお茶を濁され「今はK-S2とK-70が売れている」と回答された。発売当初は爆発的に売れたらしいが、Pentaxユーザーに行き渡った瞬間に下降。ユーザーの新規開拓が出来ていないようだ。
K-1と言うカメラ、街中のお散歩写真やスポーツなどで使うカメラじゃない。やっぱりネイチャー系カメラマンこそが手にする機種だ。となると自然と相対する確率の高い地方に重きを置いて営業を掛けるべきだと思うのだが・・・。例えば富士山が間近で見える全ての都市の量販店にK-1を置く、それくらい努力をしないと・・・。
地方を軽視している訳ではなく、単に各量販店にK-1を提供する予算がないだけだろうが、せめて売れ筋のKPやK-70は置かなくちゃ!。それほど販促に予算を取れない?。そんなメーカー、マジにヤバイっしょ!。
誤解の無いように・・・。
「地方の量販店にPentaxカメラがない」
これはネット上の噂を拾っているに過ぎない。中にはPentaxに力を入れている地域、店舗もあるだろうし、スペースの狭い店舗ならPentaxだけでなく他社カメラも安価なNikonのD3000シリーズやCanonのKissシリーズしか置いていないお店もあると思う。
新規開拓と言えば以前にも述べたようにPentaxは135用のレンズの更新、開発が滞っている。未だに基本中の基本であるDFA50mmF1.4さえいつ発売されるか未定。「地方の量販店にPentaxカメラがない」
これはネット上の噂を拾っているに過ぎない。中にはPentaxに力を入れている地域、店舗もあるだろうし、スペースの狭い店舗ならPentaxだけでなく他社カメラも安価なNikonのD3000シリーズやCanonのKissシリーズしか置いていないお店もあると思う。
ズームレンズはぼったくり、転売屋と言われようが、一応は揃っているものの、135センサー搭載カメラの魅力の中には「大きなボケ」がある。ズームレンズは明るくてもF2.8止まり。F2.8よりも明るい単焦点レンズが主要焦点距離で揃ってなくちゃ誰も買わないって。
既存ユーザーは我慢して本来APS-C用のDAレンズやフィルム時代のレンズを使っているだろうが、新規ユーザーは決してそんな事はしない。もしPentax K-1に興味のある人が私に相談してきてもレンズの件だけで「今は買っちゃ駄目」と言わざるを得ない。
APS-Cは主要なレンズが全て揃っているから、「Pentax KPなどのAPS-Cカメラに興味がある」、なんて方にはお勧めのレンズを幾つか紹介出来るのだが・・・。
そのPentax KPに話を移そう。このカメラの最大の特徴はJPGでの超高感度域の描写力だ。ところがハードウェア部分、センサーの能力を計測してくれるDxO Markがいつまで経ってもKPをテストしてくれない。これは何故?。
メーカーから機材を貸与されるのか、DxO Markが自腹を切って購入しているのか不明だが、いずれにしろKPが発売されてもうすぐ半年が経とうとしている。
調べると直近ではK-1、K-3II、K-S1、K-50はテスト済み。しかしK-S2、K-70は未テストだし、びっくり、真のフラッグシップカメラの645Zもテストされていない!。これらの機種は発売されてかなり時間が経過しており、きっと今後もテストされないだろう。PentaxがDxOを無視しているのか、DxOがPentaxを無視しているのか・・・、これも不安材料の1つなんだ。
645Zは発表当初、DxOでテストされ結果もネット上に掲載されたらしいが、現在は削除されている、この意味はやっぱりRicohが掲載するなと言ったのではと勘ぐってしまうが、FujifilmのGFX50Sのデータも存在しないので、単にDxOのテスト方式がなんちゃって中判センサーを正しく計測出来ないだけ?、とも考えられる。
そして話はミラーレスレンズ交換式カメラへ。勿体無いよねぇ、Pentax K-01。これにEVFが搭載されていたら、もしくはK-01の後継機種の開発が進みEVF搭載カメラがあったら・・・。少なくともPentaxユーザーには135センサーのK-1と並び希望の星となった筈。
HoyaからRicohに業務が引き継がれた。Ricohはコンパクトカメラを造っていたのだからミラーレスカメラのノウハウがあった筈。なのにこのザマ。
Qシリーズにも言える。Hoya、初代Qの時代、Pentaxの人が「実は外付けEVFを付けられるような接点用のスペースを設けている」と言っていた。要はアクセサリーとして外付けEVFがあるだけでPentaxユーザーの心をくすぐった筈なのにEVFを発売しなかった。結果Qの顧客の多くはNikon 1に流れたのではなかろうか?。
何だろう、「我々は光学メーカーです」、彼らにはそんな自負があるのか?。だからEVFを否定している?。ここまで頑なにEVFを拒否しているメーカーに未来があるのか?。あのLeicaだって外付けのEVFをアクセサリーとして販売しているのだから・・・。
次にDxOでテストデータが削除されちゃった真のフラッグシップである645Zについて。
このカメラは非常に危うい気がしてならない。Fujifilmが645Zと同じなんちゃって中判センサーを搭載したGFXシステムを構築しちゃったでしょう?。
「200万円!、これでボディにレンズ数本のデジタルなんちゃって中判システムを組みたい」
今まではPentaxしか選べなかった。中判を必要とするプロやハイアマはこぞって645D、645Zを買ったろう。しかし今はFujiflimがある。
3人に2人はFujiflimiに流れてしまうと予測出来るし、現Pentaxユーザーも高値で売れるうちにPentax 645システムの全て売却し、Fujifilmに移行してしまう造反組も多いに違いない。光学ファインダー命!、タフなバッテリーじゃないと駄目!、そんな人を除けば誰もPentaxのデジタル645を手にしようとは考えない。
Fujifilmはどんな手を使っても現Pentax デジタル645ユーザーを取り込もうとするだろう。645Zを使っている商業写真家にただでGFXシステムを貸し出したり、裏ルートで安価で販売しちゃうかもしれない。それにどうRicohは対抗するか?。対抗策がなかったらおしまい、嗚呼、恐ろしい。
そんな私はK-1を買うくらいなら中古の645Dが欲しい。Sony α7II貯金をすべてそっちに回しても良いと思っている。
今、フィルムカメラのPentax 645を年に3~4度稼動させ、1回の撮影にに120フィルムを5本消費している。本当は2ヶ月に一度くらいは使いたいし、フィルムも倍の10本は消費したい。でも全てのコマを有料サービスでデジタル化したとすると結構お金が掛かり無理。そこまでするのなら645Dを買った方が幸せ。3~4年で元が取れる筈だ。
ところが・・・。K-7がすでに修理不能となったらしい。発売年は2009年、645Dはその翌年の2010年に発売されており、645Zは2014年。一般的にデジタルカメラは生産終了してから5年間は修理保障するのでそうなると645Dは2019年。さすがにフラッグシップの645Dが2019年に修理不能って事はないだろうが・・・。
どうだろう、仮に来年、645Dを手に入れたとする。4年で元を取ったとして2022年、果たしてその時点で645Dの修理は可能か?。言い換えるとPentaxが頑張っていればその頃には645ZはII型になっていて645Dは二世代前のカメラとなり、サポートを止めてしまう可能性が高い。
東京オリンピックが終わった時点でデジタルカメラ市場は今より狭まる、下手すると斜陽の道を辿るかもしれない。RicohがPentaxを捨てる事はないだろうが、それでも発売から10年を超えた2022年、645Dの修理、可能とは思えない。645Dクラスともなると簡単には故障しない筈。でも現状中古品しかなく、前ユーザーがどんな扱いをしたか不明だから不安。
と言う事で本気でPentaxが心配な私であった。Pentaxを買い戻したいと思ってもポジティブな要素がないからなぁ。2025年まで645Dの修理が可能ならねぇ、α7II貯金は「Pentax 645D貯金」と名称が変わるのだが・・・。今度サポートセンターに尋ねてみようかな。
不安要素として明治が売れずに大赤字になっている訳じゃないらしいのに「カール」の東日本販売を中止したでしょう?。東日本でカールが食えなくなるとは誰も考えもしなかった筈。それと同じ事がPentaxでも起きるかもしれない。えっ?、デジタル中判終了?、なんて記事が数年後出ちゃったら・・・。
しかし反対に・・・。
ナビスコのリッツ、少し前大きな話題になったと思う。カールは子供の頃からちっとも美味いと思っておらず過去30年くらい食べていない気がするがリッツはまぁそこそこ買っている。リッツがなくなるんか!、とガッカリしたが、蓋を開けるとヤマザキナビスコがヤマザキビスケットと名称を変え、「ルヴァン」として(ほぼリッツを)販売しているし、「リッツ」そのものもモンデリースジャパンが販売している(インドネシア生産)。むしろルヴァンとリッツの両方を選択出来る時代になって面白い。
これと同じような事がRicohと他のカメラメーカーとの間で何かあるかもしれず・・・。デジタル中判だけに特化したカメラメーカーが出てきてもおかしくはない。
ネガティブな内容ばかりだとこの記事そのものも皆さんをミスリードさせてしまうかもしれない。そこで最後にポジティブな思考を。
一眼レフシステムでボディ内に手振れ補正を搭載しているのはPentax(645システムを除く)だけ。
他社のシステムを考えよう。ズームレンズや長焦点距離のレンズには手振れ補正を搭載しているが、おおよそ200mmまでの焦点距離の単焦点レンズには手振れ補正が付いていない。200mmまでの単焦点レンズで1/2~1/15秒でシャッターを切れるのは一眼レフではPentaxだけなんだ。
他社ユーザーが一脚や三脚を用いるところ、Pentaxユーザーは鼻歌混じり、手持ちでバシバシ写真を撮れる。単焦点レンズを装着して手持ちで静物を撮る、これだけに言及すれば様々なシチュエーションを総合するとPentaxのカメラが一番画質が優れているとなるでしょう?。
本ブログ、Google AnalyticsとGoogle Search Consoleで解析をするとなんとこの数ヶ月、「Pentax KP」をキーワードに訪問された方が仰山いる。
確かKPについては海外サイトのサンプル写真を見て憶測で性能を語っているネタを2つ書いただけ。それでも大勢やってくる。これの意味するところは?。
KPと言えば超高感度耐性なのだが、廃墟を含め暗がりで写真を撮りたい人の多くはKPに注目しているんだ。しかし上述の通り、DxO Markでテストされていないでしょう?。それ以前にKPの情報が少な過ぎるんだ。KPが気になってしょうがない人達がいるのだからSony、Olympus、Fujifilmのように子飼いのカメラマンを利用してレビューと題したステマをバンバン打つべきなのにそれをやっていない。ホント、勿体無いと思う。
KP、恐らくRAWレベルでは所詮APS-Cセンサー、135センサー搭載カメラに勝てる筈もない。想像でしかないがFujifilmのカメラと同等くらいじゃなかろうか?。Fujifilmはミラーレスカメラだが画質優先とかで単焦点レンズや高級ズームレンズには手振れ補正機能がなく、RAWレベルの画質がイコールならばKPの方が遥かに暗所に強い。
しかもJPGレベルではISO12800は当たり前、ISO25600でも及第レベルってんだから廃墟カメラマンは全員KPユーザーになっても良いくらいなんだ。
「廃墟を撮るのだったらKPだよね、廃墟を歩けばKPに当たる」
それくらいのカメラなのかもしれない。思えばKPが昨年の今くらいの時期に発売されていれば今頃KPを買っていたかもしれない。でもKPが発売されたのは2月、その時すでにE-M1を買っちゃっていたから・・・。
KP、カタログスペック通りなら手振れ耐性は手持ちの初代Olympus E-M1と同レベルだろう。135換算50mmまでなら1/2秒は楽勝でシャッターを切れるし、頑張れば1秒でも止まるだろう。
だとすると(被写界深度を考慮しても)ISO3200もありゃどんなに暗い廃墟でも手持ちでバンバン撮れちゃうの。そして海外のサンプルを見る限り、ISO3200のJPG画質はかなり具合が良い。
まぁ1、2年様子を見てとなるのだが(DxO Markの数値を確認したいところだが)、近い将来、KPにDA16-50mmF2.8を装着し、廃墟でパチパチしている自分を想像出来たりもする。FA28mmF2.8ALとFA50mmF1.4は手元に残しているので十分な廃墟システムになる。雨天でも使えるしね。
半年くらいでいいから俺にKPを貸してくれないものかねぇ。上から目線で申し訳ないが、俺くらいKPを骨の髄までしゃぶり尽くせるカメラマンはいないぜ!(笑)。とことん拘りのレビューを書ける自信がある。
あとはK-3IIの後継機種が滞りなく秋くらいに出てくれれば少なくともAPS-CカメラのPentaxブランドは安泰だ。
※但し反対にK-3後継機種がいつまで経っても出てこない・・・、そうなるとAPS-Cシリーズもヤバい

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