2017年10月27日 00:00

Sony α6000, Nikon Series E Zoom 75-150mmF3.5
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まずこのレンズがどう言った代物なのか知らねばならない。Nikonカメラ、レンズの知識は皆無と言って良い程で、ネットで調べた受け売り情報を記そう。
まずこのレンズがどう言った代物なのか知らねばならない。Nikonカメラ、レンズの知識は皆無と言って良い程で、ネットで調べた受け売り情報を記そう。
このSeries Eとはリトルニコンと言われたNikon EM(1980年発売)と言う小型普及タイプの一眼レフに合わせて造られたレンズ群を指す。
EMのサイズってどれくらい?、デジタルカメラと比較した方が判りやすいだろう。ざっくりと言えば初代のOlympus E-M1とほぼ同じくらい。当時、PentaxとOlympusが一眼レフの小型化に成功し、底辺拡大の為、Nikonもこれに乗っかるしかなかった訳だ。なるほどE-M1と同じならばレンズも通常のものよりも一回り小さい方が全体のバランスが良い。
28、35、50、100、135mmと言った主要単焦点レンズに75-150mmF3.5の他、36-72mmF3.5、70-210mmF4の3本のズームレンズがラインナップされていた。レンズの仕様そのものは爪無しのAi-S方式。
ところがNikonの生真面目さとべきか?、悪い面が出てしまった。あからさまな価格帯による差別化である。このEシリーズにNikonのレンズブランドである「Nikkor」を与えなかった。結果、初心者向きの安物レンズ、そんなイメージが付きまとってしまい、現行当時はさほど人気はなかったようだ。
されどマニアックな人間はいるもので、Nikonの中ではイレギュラーで色物的なEシリーズもちゃんと検証し、結果、性能は従来のNikkorレンズとほとんど変わりない、かつ小型化されて軽量でもあり、一部のスナッパーから人気を得て、デジタルの今、安価で手に入るので超お買い得!、ってな話になっているようだ。
勿論、E75-150mmF3.5をお店のジャンクコーナーで見つけた時にはそんな情報は一切知らない。Series Eと言う得体の知れないレンズ。お店の人に「これは普通のNikkorと仕様は同じ?」と問うた程。
状態は酷い有様だ。白くくもっている訳ではないが、レンズにカビがびっしり。うちにあるオールドレンズで一番カビに侵食されているのがsmc PENTAX 24mmF2.8だが、それなんて可愛いくらい。恐らく複数のレンズにカビが跨っているんじゃなかろうか?。
カビだけならまだ良い。この個体で一番ヤバイのはズーム&ピントリング(直進式ズームなのでピントリングも兼ねている)がスッカスカなのだ。完全にグリスが抜けているようだ。ピント合わせは可能だが、ピント合わせしているとリングが前後しちゃって大きく画角が変化してしまうんだ。
それでも最短の75mmと最長の150mmは使えるだろう。75mmF3.5と150mmF3.5の2本が1本になった、そう思えば良いし、お値段はワンコインでお釣りが来ちゃうからジャンク棚から救ってやったのだった。しかもリアキャップをただで貰えたし・・・。
早速テストだ。APS-Cセンサーのα6000に装着した。このレンズはm4/3では使わないだろう。何しろ135換算で150-300mmになり用途が全くない。APS-Cのα6000ならば約112-225mmだからお散歩写真でも用途があるそうな画角帯だ。
写りは思った通り。太陽が真上から手前にあったら、それがフレームの外にあっても全ての写真が白いベールで覆われてしまう。トップ写真はLightroomで再現像して白ベールをおおよそ排除しているが、撮って出しJPGだと次のようになる。
EMのサイズってどれくらい?、デジタルカメラと比較した方が判りやすいだろう。ざっくりと言えば初代のOlympus E-M1とほぼ同じくらい。当時、PentaxとOlympusが一眼レフの小型化に成功し、底辺拡大の為、Nikonもこれに乗っかるしかなかった訳だ。なるほどE-M1と同じならばレンズも通常のものよりも一回り小さい方が全体のバランスが良い。
28、35、50、100、135mmと言った主要単焦点レンズに75-150mmF3.5の他、36-72mmF3.5、70-210mmF4の3本のズームレンズがラインナップされていた。レンズの仕様そのものは爪無しのAi-S方式。
ところがNikonの生真面目さとべきか?、悪い面が出てしまった。あからさまな価格帯による差別化である。このEシリーズにNikonのレンズブランドである「Nikkor」を与えなかった。結果、初心者向きの安物レンズ、そんなイメージが付きまとってしまい、現行当時はさほど人気はなかったようだ。
されどマニアックな人間はいるもので、Nikonの中ではイレギュラーで色物的なEシリーズもちゃんと検証し、結果、性能は従来のNikkorレンズとほとんど変わりない、かつ小型化されて軽量でもあり、一部のスナッパーから人気を得て、デジタルの今、安価で手に入るので超お買い得!、ってな話になっているようだ。
勿論、E75-150mmF3.5をお店のジャンクコーナーで見つけた時にはそんな情報は一切知らない。Series Eと言う得体の知れないレンズ。お店の人に「これは普通のNikkorと仕様は同じ?」と問うた程。
状態は酷い有様だ。白くくもっている訳ではないが、レンズにカビがびっしり。うちにあるオールドレンズで一番カビに侵食されているのがsmc PENTAX 24mmF2.8だが、それなんて可愛いくらい。恐らく複数のレンズにカビが跨っているんじゃなかろうか?。
カビだけならまだ良い。この個体で一番ヤバイのはズーム&ピントリング(直進式ズームなのでピントリングも兼ねている)がスッカスカなのだ。完全にグリスが抜けているようだ。ピント合わせは可能だが、ピント合わせしているとリングが前後しちゃって大きく画角が変化してしまうんだ。
それでも最短の75mmと最長の150mmは使えるだろう。75mmF3.5と150mmF3.5の2本が1本になった、そう思えば良いし、お値段はワンコインでお釣りが来ちゃうからジャンク棚から救ってやったのだった。しかもリアキャップをただで貰えたし・・・。
早速テストだ。APS-Cセンサーのα6000に装着した。このレンズはm4/3では使わないだろう。何しろ135換算で150-300mmになり用途が全くない。APS-Cのα6000ならば約112-225mmだからお散歩写真でも用途があるそうな画角帯だ。
写りは思った通り。太陽が真上から手前にあったら、それがフレームの外にあっても全ての写真が白いベールで覆われてしまう。トップ写真はLightroomで再現像して白ベールをおおよそ排除しているが、撮って出しJPGだと次のようになる。
トップ写真、撮って出しJPG

逆光ではさらに酷い。下は撮って出しJPG、太陽がフレームの外、左上にある。これもLightromで再現像すればなんとかなるのではあるが・・・。
撮って出しJPG

Lightroomで再現像

予想通り上述のPentaxの24mmF2.8よりも悪く、順光でもコントラストが落ちてしまったのには閉口。ご覧の通り撮って出しJPGでは使えないレベル。
しかしLightroomで明瞭度と霞の除去を調整すれば順光では完璧に写真に蘇り、逆光でもギリギリ使える写真が出てくるまでは回復してくれる。ただ明瞭度、霞の除去は効かせ過ぎるとISO100でもシャドー部にノイズが乗るのでノイズリダクションも掛ける必要が出てくる。
では解像感はどうだろう。Ai35mmF2が中央部しかちゃんと描写してくれない糞レンズであると判ったし・・・、おっと、もとい!、ニコンオヤジとペンタキシアンには悪口を書くとすぐにカッカして悪質なコメント残す奴らがいるからオブラートに包んで「Ai35mmF2はオールドレンズの描写を味わえるのが判った」と表現しよう。
そんなだからE75-150mmはF3.5の大口径、固定F値であっても所詮は30年以上前の普及タイプのズームレンズ、どうせ中心部しか解像しない馬鹿レンズなんじゃないの?、これもオブラートに包み、「オールドズームレンズの描写を味わえた」と書く予定だったのが・・・。
しかしLightroomで明瞭度と霞の除去を調整すれば順光では完璧に写真に蘇り、逆光でもギリギリ使える写真が出てくるまでは回復してくれる。ただ明瞭度、霞の除去は効かせ過ぎるとISO100でもシャドー部にノイズが乗るのでノイズリダクションも掛ける必要が出てくる。
では解像感はどうだろう。Ai35mmF2が中央部しかちゃんと描写してくれない糞レンズであると判ったし・・・、おっと、もとい!、ニコンオヤジとペンタキシアンには悪口を書くとすぐにカッカして悪質なコメント残す奴らがいるからオブラートに包んで「Ai35mmF2はオールドレンズの描写を味わえるのが判った」と表現しよう。
そんなだからE75-150mmはF3.5の大口径、固定F値であっても所詮は30年以上前の普及タイプのズームレンズ、どうせ中心部しか解像しない馬鹿レンズなんじゃないの?、これもオブラートに包み、「オールドズームレンズの描写を味わえた」と書く予定だったのが・・・。
75mm絞り開放全体JPG撮って出し

スカイツリー部分を切り出し

150mm絞り開放全体撮って出し

スカイツリー部分を切り出し

フレーム左側が暗くなっているのはシャッタースピードを上げた際の電子先幕シャッターの露光ムラ。
α6000は1/3000secを超えるとこのように露光ムラが目立つようになる。今回はα6000の最高シャッタースピードの1/4000secで撮っているが、α7系で1/8000secで撮るともっと暗くなる。
これはLightroomの段階フィルターを使えばおおよそ修正可能。
部分切り出しなので一見ボヤッとしているように見えるが、等倍を全体で眺めても違和感はない。絞り開放、特に150mm側はAi35mmF2同様に光の具合によって被写体が少し滲むにせよ1/3段だか半段絞るだけでクリアーになり、F5.6ではほぼ完璧な描写をする。しかも周辺部はもとより四隅までバッチリ決まってくれる。おやおやっ!?、これ、もしかして名レンズかいな?。α6000は1/3000secを超えるとこのように露光ムラが目立つようになる。今回はα6000の最高シャッタースピードの1/4000secで撮っているが、α7系で1/8000secで撮るともっと暗くなる。
これはLightroomの段階フィルターを使えばおおよそ修正可能。
同じ時代に作られていたろうTokin RMC70-210mmF3.5がある。これは昔ながらの望遠ズームで開放は美しい程の光の滲みを体験出来、1段絞ればカリッとする。しかしそれは中央部分だけ。周辺部、四隅はsmc PENTAX 24mmF2.8やAi35mmF2のようにF8まで絞らないと改善されない。
ところがE75-150mmF3.5は絞り開放でも周辺部までおおよそビシッと決まっちゃう。そりゃぁ中心部と比較したら画質は落ちるが、これくらいだったら気に障らない。流石に望遠になるつれて全体的に甘くなるのだが、いやいや、十分なレベル。これってもしかしたら135センサーカメラでも周辺部もそこそこ良い描写をするんじゃなかろうか?。
当然F5.6まで絞った方が描写は良く、F8で完璧と言って良いくらい。でも絞り開放でも及第レベル。これは辺りが暗くなっても使える証明。α6000は手振れ補正がないので非常に有難い。太陽が落ちているけどまだ辺りは明るい、そんな夕暮れならF3.5、1/125sec、ISO1600で写真を撮れちゃう。75mm(換算約112mm)側なら1/90secでもシャッターを切れるのでISO1200、α6000ならなんら問題のない感度が使える。
全体

左下隅

右上隅

上は何ミリで撮影したか覚えていない。絞りは開放で撮影したのが1/750secでこの写真が1/250secだったのでもこれは恐らく絞りはF8。
うちにはPentax 645用の75mmF2.8があるので75mmしか使わないのなら素直にそっちを使うが、旅先の未知の風景ならばズームレンズの方が便利。順光でもカビのせいで白っぽくなるのだから常用出来る程褒める気はないが、それは上の通り、Lightroomで簡単に消せる。もしかすると色々と活躍してくれるかもしれない。
色々と調べて行くと、初心者向けのレンズである割には設計で手抜きをせず、マルチコートを施しているそうで・・・。またユーザーの間でも決して優れているとは言われないものの、ズーム幅を2倍に収め、無理をしていない事から従来のNikkorレンズと同等の絵を作り出せ、小さく軽い、そこそこに人気のようだ。
しかし経年劣化はまぬがれず、ズーム兼ピントリングがスッカスカになっているものが多く、ジャンク品でなくても大半の個体はカビやクモリが生じているそうな。
この手の望遠ズーム、上述の通り、Tokinaの70-210mmF3.5があるが、フィルター径が62mmで長さも太さもE75-150mmF3.5よりも一回り大きい。しかもTokinaのは700グラムを超えていて200グラム以上も重い。700グラム超って軽いレンズばかり使っている軟弱な俺様としてはダンベルクラスの重量。
APS-Cでも210mm(135換算約315mm)なんてほぼ使わず、常時携帯したいレンズではない。春や秋、野山に咲く花を絞り開放で撮影し、光の滲みを楽しむだけのレンズとも言える。でもE75-150mmは現行のレンズよりも重いが、ギリギリ、常時バッグに詰めておいても苦にならないレンズだ。
E70-150mmF3.5、今後中古店を巡っていて程度の良いのを見つけたら(勿論安価であるのが条件であるが)もう1本買っちゃうかもしれない。ホント、それだけオールドレンズの割には惚れ惚れするレンズだ。
α6000ならば無理をせずに純正のE55-210mmF4.5-6.3を買った方がAFは使えるわ、ブレ補正は付いているわで楽チンなのは判っている。しかし楽過ぎてもつまらない。楽をするのならOlympusを使えば良い。だから今後もα6000ではオールドレンズ三昧の日々を送ろうと思っているのだった。
うちにはPentax 645用の75mmF2.8があるので75mmしか使わないのなら素直にそっちを使うが、旅先の未知の風景ならばズームレンズの方が便利。順光でもカビのせいで白っぽくなるのだから常用出来る程褒める気はないが、それは上の通り、Lightroomで簡単に消せる。もしかすると色々と活躍してくれるかもしれない。
色々と調べて行くと、初心者向けのレンズである割には設計で手抜きをせず、マルチコートを施しているそうで・・・。またユーザーの間でも決して優れているとは言われないものの、ズーム幅を2倍に収め、無理をしていない事から従来のNikkorレンズと同等の絵を作り出せ、小さく軽い、そこそこに人気のようだ。
しかし経年劣化はまぬがれず、ズーム兼ピントリングがスッカスカになっているものが多く、ジャンク品でなくても大半の個体はカビやクモリが生じているそうな。
この手の望遠ズーム、上述の通り、Tokinaの70-210mmF3.5があるが、フィルター径が62mmで長さも太さもE75-150mmF3.5よりも一回り大きい。しかもTokinaのは700グラムを超えていて200グラム以上も重い。700グラム超って軽いレンズばかり使っている軟弱な俺様としてはダンベルクラスの重量。
APS-Cでも210mm(135換算約315mm)なんてほぼ使わず、常時携帯したいレンズではない。春や秋、野山に咲く花を絞り開放で撮影し、光の滲みを楽しむだけのレンズとも言える。でもE75-150mmは現行のレンズよりも重いが、ギリギリ、常時バッグに詰めておいても苦にならないレンズだ。
E70-150mmF3.5、今後中古店を巡っていて程度の良いのを見つけたら(勿論安価であるのが条件であるが)もう1本買っちゃうかもしれない。ホント、それだけオールドレンズの割には惚れ惚れするレンズだ。
α6000ならば無理をせずに純正のE55-210mmF4.5-6.3を買った方がAFは使えるわ、ブレ補正は付いているわで楽チンなのは判っている。しかし楽過ぎてもつまらない。楽をするのならOlympusを使えば良い。だから今後もα6000ではオールドレンズ三昧の日々を送ろうと思っているのだった。

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